それなりの給与がもらえるということで携帯ショップの正社員という仕事を選んだけれど、実際に仕事を始めてみたら想像以上にきつかった...という声を聞くことがあります。
携帯電話のことで困っているお客様の役に立てるのが嬉しいと感じていたのは最初だけで、だんだん仕事のつらさが身に染みて分かるようになってきたというケースもあるようです。
そして、「携帯ショップの正社員がこんなにきついとは思わなかった!もっと別の仕事に就けば良かった...」という人も少なくないと言います。
そこで今回は、携帯ショップの正社員の離職率が高い理由や携帯ショップの正社員が向いていない人の特徴、加えて携帯ショップの正社員として勤めるメリットについて、いろいろな角度から紹介していきます。
目次
「きつい」って本当?携帯ショップの正社員の離職率が高い理由
いつもにこやかな笑顔で迎えてくれる携帯ショップの店員さんを見て、「自分もここで働いてみたいな」と思った人がいるかもしれません。
しかし実際に携帯ショップの正社員として働き始めてみると、笑顔の裏には大変な苦労があるということがよく分かった、仕事がきつい...と思うこともあるようです。
そのほかにも、携帯ショップの正社員ならではの悩みや苦労がたくさんあると言います。それでは、携帯ショップの正社員の離職率が高い理由について、さらに深掘りしていくことにしましょう。
ノルマあり?携帯ショップの店員は「営業職」
携帯ショップの正社員というと、「携帯電話の機種変更をする時に相談に乗ってくれる人」というイメージを持っている人が多いかもしれません。
たしかに携帯ショップの正社員にとって、携帯電話にまつわるお客様の困りごとを解決するというのは大切な仕事のひとつです。しかし、携帯ショップの正社員の仕事はそれだけでは終わりません。
携帯ショップの正社員はお客様に「携帯電話を売る」ことも仕事のうちであり、販売目標やノルマも設けられています。ですから、携帯ショップの正社員は営業職であるとも言えるのです。
携帯ショップの正社員であると同時に営業職員でもあるということは大きなプレッシャーです。「きつい」と感じてしまっても無理もないでしょう。
営業成績が伸びなければ、もちろん給与にも響きますし、最悪の場合は携帯ショップの正社員として勤め続けることが困難になってしまうこともあります。
覚えるべきことは膨大にある!でもミスは許されない
携帯ショップの正社員は「携帯電話についてのプロフェッショナル」という見方をされます。携帯電話について、尋ねれば何でも教えてくれる人というイメージを持っている人もいるでしょう。
しかし、実際には携帯ショップの正社員として覚えなければいけないことは携帯電話そのものに関する知識だけではありません。例えば、携帯ショップの正社員は以下のような業務についても学ぶ必要があります。
- 携帯電話の機種変更
- 通話プラン・サービスなどの案内
- インターネットなどの付属サービスについての案内
- 名義や住所などの各種変更手続き
- 新しく発売される機種の予約受付
- 販促チラシや販促ティッシュ配り
- 書類の整理・店内の清掃
- ディスプレイやポスターなど掲示物の変更
ざっと挙げただけでもこれだけの仕事量です。覚えることは膨大にあり、「きつい」と感じるには十分すぎるほどです。その中にはお客様の大事な契約にかかわる内容も多く含まれていますから、ミスは許されません。
ずっと笑顔ではいられない!クレーム対応がきつい
お客様に接客対応をするのは携帯ショップの正社員として大きな仕事のひとつですから、笑顔を絶やさないことはとても大切です。
しかし、場合によっては笑顔でいられなくなることも頻繁にあります。特にお客様からのクレームを受けた時などは精神的に相当きつい・つらいと感じるでしょう。
そしてお客様のクレームの内容が携帯ショップ側の落ち度によるものではないことも多々あります。それでも携帯ショップの正社員はお客様の気持ちに寄り添った対応が求められます。
電話越しにクレームを言われるのではなく、面と向かって直接クレームを言われるのですから、「携帯ショップの正社員はきつい」と思われても仕方がないのかもしれません。
向いてないのかも?「携帯ショップの正社員がきつい...」と言う人の特徴
携帯ショップの正社員という仕事を選んでみたものの、なんとなく違和感を覚えながら日々仕事をしているという人は意外なほど多いものです。
「もしかして自分には携帯ショップの正社員は向いていないのかも...」という気持ちを抱えながら、「仕事がきつい」と感じながらも、いきなり仕事を辞めるわけにもいかず悶々と過ごしている人もいるでしょう。
それでは、「携帯ショップの正社員がきつい」と言う人によくある特徴について、くわしく見ていくことにしましょう。
1日中立ちっぱなしのこともある!体力に自信がない
携帯ショップの正社員というと、カウンターに座ってお客様の相談に乗るのが主な仕事だと思っている人は多いかもしれませんが、実は立ち仕事の割合がとても多いのです。
ディスプレイされている携帯電話に触って実際の使い心地を確かめているお客様に話しかけて機械の使い方を説明することも携帯ショップで働く正社員の仕事です。
しかも、1日に携帯ショップに訪れるお客様の数は決して少なくありませんから、「1日中立ちっぱなしだった」ということもよくあります。
つまり、携帯ショップの正社員として長く勤めたいと考えるのであれば、ある程度体力に自信があるほうが良いと言えます。座り仕事以外したことがないという人は、早々に「辞めたい」と考えるようになるかもしれません。
残業して稼ぐより自分の時間を大切にしたい
携帯ショップの正社員とは、つまり接客業です。ですから就業時間を過ぎたからといってすぐに、「定時になったので帰ります」というわけにはいかないことも多々あります。
接客中であればもちろん残業をすることになりますし、その月のノルマを達成するためにあえて居残りをしなければいけないこともあるでしょう。
このように、携帯ショップの正社員はある程度の残業を覚悟しておく必要があります。「残業して稼ぎたい」という気持ちがない人にとっては「きつい」と感じられるはずです。
特に仕事よりも自分の時間を大切にしたいと考える人の場合は、携帯ショップの正社員という職業を選ぶと「この仕事きついな...」と思うようになるのも早いのではないでしょうか。
「お客様の役に立ちたい気持ちはあるけど...」声が小さい・押しが弱い
声が小さくてお客様から何度も聞き返されてしまう、押しが弱く積極的に新しいサービスや携帯電話についての案内ができない人も、携帯ショップの正社員には向いていないタイプと言えるかもしれません。
「お客様の役に立ちたい」という気持ちは持っていても、態度や行動で示すことができなければ、「きつい」と感じることも多くなりますし、仕事として成り立たなくなってしまうのです。
携帯ショップの正社員は接客業であり同時に営業の要素も兼ねていますから、「少し押しが強い」くらいの性格の人の方が向いているのでしょう。
携帯ショップの正社員にはメリットもある!「きつい」と思った時に思い出してほしいこと
性格的に携帯ショップの正社員には向いていないかもしれない、仕事がどうしてもきつい...と思ってつい「辞めたい」と感じてしまう瞬間は誰にでもあるものです。
しかし、せっかく正社員として働き始めたのですから、できる限り頑張って、仕事に慣れていきたいという気持ちもあるのではないでしょうか。
そこで今度は、携帯ショップの正社員として働くことのメリットに目を向けてみることにしましょう。
携帯電話やサービスについての最新情報を得ることができる
携帯ショップの正社員の特権として、発売前の携帯電話の最新情報を得ることができたり、新たなサービスについて詳しくなることができるといったメリットがあります。
電子機器としての携帯電話が好きだという人にとっては、いろいろな勉強ができるという点でも良いかもしれません。
コミュニケーション能力がアップ!話し上手・聞き上手になれる
携帯ショップには日々、若い人からお年寄りまで幅広い年齢層の人々が訪れます。それぞれの年代によって携帯電話に対する意識も違えば理解度も異なります。
ですから携帯ショップの正社員は常にお客様のニーズに合った対応を求められます。お客様の話を理解し、必要なことを上手に聞き出して説明をする能力も必要です。
こうした対応を続けていくことに最初は「きつい」と戸惑いを感じることもあるかもしれませんが、やがてコミュニケーション能力が格段にアップしている自分に気がつく日がやってくるでしょう。
お客様から感謝されたときに「やりがい」を感じる
携帯ショップの正社員としてのやりがいを最も感じられる瞬間は、お客様から感謝された時でしょう。対面仕事ですから、ダイレクトにお客様の反応を感じることができるのは大きなメリットです。
接客に営業にと、仕事がきついと感じることがあっても、お客様の「ありがとう」「分かりやすい説明で助かったよ」というひとことが、新たな活力をもたらしてくれることもあるでしょう。
このように、お客様と直接やりとりをする携帯ショップの正社員だからこそのメリットに目を向けてみると、「きついけれど意外と続けられる」と思えるようになるかもしれません。
携帯ショップの正社員は意外ときつい!無理だと感じたら転職も視野に入れよう
携帯ショップの正社員の離職率が高い理由や携帯ショップの正社員が向いていない人の特徴、加えて携帯ショップの正社員として勤めるメリットについて、いろいろな角度から紹介してきました。
携帯ショップの正社員という仕事は、見た目ほど華やかな仕事ではありません。自分の性格や適性を見極めたうえで、この先も携帯ショップの正社員として働いていきたいのかどうか、きちんと見極める必要があるでしょう。
「きついから無理だ」と感じるのであれば、携帯ショップの正社員として働いてきた経験・コミュニケーション力を活かした仕事への転職を考えてみるのも良いかもしれません。