FXは儲かる、そう思って始めた方も珍しくはないでしょう。
しかし現実は残酷なものであり、多くの人間が儲かっておらず逆に大きく投じた資金を失っているのです。
実際にFXでは儲からない人間の割合が多く、ほとんどの方が負けています。
負けが続き資金が減ってくると「どうして儲からないのか」と疑問に思い、不安が出てくる方もいるでしょう。
ではFXで何故儲からないのか、儲かるためには何をしたらよいのでしょうか?
目次
FXで儲からない6つの理由
FXで儲からない、資金がなくなってしまう理由として以下の6つが考えられます。
適当に取引をしている
FXを始めた初心者の大半はこの理由でしょう。
FXはギャンブルではなく為替相場という世界で取引をする投資です。
ギャンブルは完全に運頼みですが、為替相場の動きは世界からの情報によって左右されます。
その情報を考えずに適当に取引をしていれば、相場の急な動きに付いて来れず大きな損失を出してしまいやすいのです。
運よく相場が良い方向に動いて利益が出るというケースもあるでしょう。
しかしこれはビギナーズラックと呼ばれるものであり、最初は運よく勝てていても適当に取引をしていれば確実に大きな負けを体験します。
FXはゼロサムゲームであり誰かの利益は誰かの損失です。
もし自分が10万円利益を出したとなれば他のところで10万円分損失の出ている方がいます。
そして為替相場ではプロトレーダーといった勝率の高い投資家が存在しており、負けている人間の多くは彼らの利益となっているのです。
悪い言い方をすれば適当に取引をしている人間は、彼らにとって「カモ」と呼ばれる存在になってしまっています。
運用する資金が見合っていない
FXは取引に使う資金が多ければ多い程動いた時の利益も多くなりますが、その反面損失も多くなります。
多額の利益を得ようとして資金を多く投入する方も多いでしょう。
しかし先程FXはギャンブルではない、と書きましたが残念ながら為替相場は完全に予想できるものではなく運に左右される部分もあります。
自分がどれだけ情報を分析できたとしても予想が外れた動きをすることは珍しくないのです。
外れれば損失となり利用した金額が多ければ多額のものとなります。
資金に見合わないとハイリスクハイリターンな取引となってしまい、FXの世界ではリスクに偏るケースの方が多いです。
それ以外にも見合わない資金を運用していると自分の精神面にも影響が出てしまいます。
少しの動きで大きな損失の出る恐怖が生まれ、その分適切な取引ができず損失へ向かってしまいやすいのです。
リスク管理ができていない
FXではリスク管理をするのが重要です。
取引を続けていればいつかは予想が外れ負けてしまう時が出てきます。
これは現在プロと呼ばれるトレーダー達も同じことであり、彼らも為替相場の世界で必勝できているわけではありません。
それでも儲かっている理由はこのリスク管理ができているからです。
自分に見合う資金で取引をするのはもちろんですが、何よりもリスク管理でポイントなのは損失を上手く抑えることでしょう。
その損失を上手く抑える方法が損切りであり、多額の損失になる前に手仕舞いをして損を抑えるのです。
適当に取引をしている人間の大半は「損失を出したくない」と考えてしまい損切りをしようとしません。
何の根拠もなく戻ることを希望し、そのままズルズルと損失が大きくなってしまうのはよくあるパターンとなっています。
損切りのできないトレーダーが儲かることはできないのです。
不安定な精神状態で取引をしている
見合わない資産運用のところでも出ましたが、FXの取引において精神面は意外にも重要な要素となっています。
取引をするトレーダーは機械ではなく人間なため本人の精神状態が関わってくるのです。
もし何か心に不安を抱えたまま取引に向かえば、不安に思う部分が原因となって取引に集中できなくなってしまうでしょう。
特に儲からないと考えているトレーダーで多いのが損失が出てしまい焦って取り戻そうと考える時です。
焦りが出れば適切な取引ができず、取り戻すどころか損失が更に拡大してしまう可能性は高いでしょう。
自動売買に頼っている
FXには自動売買という機械側で勝手に取引をしてくれるツールがあります。
設定をしておけば、その通りに機械側で勝手に取引をしてくれるため普段取引できる時間がない方でも取引できるのです。
また機械側は条件が合えば取引をするため、人間と違って精神状態に左右されないメリットもあります。
このように自動売買には幾つかのメリットはあるのですが、儲からない理由の原因にもなるのです。
というのも自動売買は設定をする必要があり、その設定が悪いとまず勝てません。
設定は簡単にできるものではなく相場の状況に応じて変える必要があります。
柔軟に対応しなければいけないため、特にFXを始めたばかりとなれば適切に設定できないことが多いでしょう。
自動売買ツールは多くの種類が出ており、中には使っても儲からない詐欺的な商品も存在します。
今まで自動売買を使ったことがない人間が見れば、見抜くのは難しいため引っかかってしまう可能性は高いのです。
別の方面として自動売買は本人が取引しないため、取引の経験が蓄積されません。
自動売買に頼りっきりとなれば本人の取引が上達せず、儲からなくなってしまうのです。
気をつけたいのは自動売買を使うのが悪いという話ではありません。
もし十分な知識と取引の経験があれば、活用すればより効率よく儲けることができます。
問題のある業者を利用している
こちらは他と比べ少し特殊な理由となります。
最近では国内だけでなく海外のFX業者も簡単に登録をし利用できるようになりました。
海外ではレバレッジの制限がないため数百倍ものレバレッジが利用でき、少ない資金でも多額の運用ができるのです。
そのため利益を出しているトレーダーの中には海外業者を好んで利用している方もいます。
しかし国内では金融庁による登録が必要なのに対し海外業者は必須ではありません。
つまり海外業者では国によるお墨付きがない業者も多いのです。
それが原因で海外業者では国内では考えられない悪質な詐欺業者も存在しています。
悪質な詐欺業者は元からこちらを儲けさせようと考えていないため、意図的に数値を操作するといった不正も平気で行うのです。
利益を出せたとしても難癖を付けて出金拒否するケースも珍しくありません。
どれだけ利益が出たとしても出金できなければ「儲からない」ことになってしまいます。
更に問題として、こうした海外業者はネット上にて評価を工作している可能性もあるということです。
特にFXを始めて間もない初心者となれば、嘘の評判に騙されて登録してしまうケースも考えられます。
儲かるためにはどうすればいいか
原因が分かればその対策をするのが一番です。
知識を身に付ける
適当に取引をしてしまう原因はどう取引をしていいか分からない状態にあるからです。
まずはFXについて基本となる知識を身につけていきましょう。
幸いネット上ではFXに関する情報が多く存在し、基本を学ぶのには困りません。
複数のサイトを回っていけばFXの仕組み、チャートの見方は理解できるでしょう。
とにかく自分が何を分からないのかを理解し、それを埋めるために調べるのがいいです。
FXでは専門用語が多く出てきますが、そちらも学んでいくと出た時に役立ちます。
より知識を深めたい場合はネット上の情報だけでなく書籍も利用しましょう。
書籍によって書かれている内容は変わるため、自分のレベルに合った物を購入するといいです。
書籍の内容を理解するためにまずはネットで知識を深め、そこから入るのもいいでしょう。
基本的には「分からないことがあれば調べる」ことを徹底するといいです。
基本を理解すれば勝てるようになる程FXの世界は甘くありません。
しかし基本が理解できるようになればそこから考えて勝てるように、儲かるようになる取引のやり方を考えられるのです。
基本を分からずして応用はできない、これはFXの世界でも同じといえるでしょう。
損切りをどこでするか決めておく
損失の方向に向かった場合、切らないでおくと膨れ上がってしまいます。
それを防ぐために取引をする時はどこで損切りをするか決めておきましょう。
しかし損切りの場所を適当に決めてしまうと、今度は簡単に引っかかりやすくなり逆に損失が積みあがってしまいます。
これは「損切り貧乏」と呼ばれるものであり、損切りも考えて設定する必要があるのです。
具体的に損切りを決めるポイントは自分の取引スタイルと相場の状態の2つとなります。
長期的に取引をする場合は遠くに、短期的な場合は近くに設定しましょう。
相場はトレンド、レンジのどちらであるかを考えます。
トレンドであれば「ここを突き抜ければ反転して相場が変わる」というポイントに設定するといいです。
レンジであればどの範囲を上下しているか確認し「ここを突き抜ければレンジが終わる」というポイントにしましょう。
損切りは一回設定すれば終わりではありません。
その後の動きによって変えていき、大きく利益の出る方向へ動いた場合は利益の出るポイントに設定すれば損失を防げます。
ルールを決めて取引をする
必要な知識が身に付ければ自分の取引スタイル、ルールを確立しましょう。
取引をする時に精神状態が不安定になる原因は自分なりの取引ルールが決まっていないのも原因といえます。
取引ルールが決まり守るように取引をすれば、ある程度余裕ができて安定した状態で取引できるようになるのです。
どのような取引ルールを定めるかはトレーダー次第ですが、取引スタイルと運用する資金、目標から考えるといいでしょう。
もしルールが守れず心が落ち着かない状態であれば取引をしないのも手です。
取引できない時は無理にしないのもFXで儲けるにおいて大事な判断といえます。
焦らず一つずつ進めていく
ここまで儲からない理由、儲かるための方法を書いてきましたが、儲からない一番の理由は「すぐに儲けようと考えること」にあります。
過去に大きな損失を出したプロのトレーダーも珍しくなく、彼らもかつては初心者と同じように負けていたのです。
その負けを教訓とし、そこから知識と経験を積んで現在の儲けるスタイルを身に付けたのでしょう。
焦って儲けようと考えれば逆に負けて資金が減ってしまう原因になってしまいます。
とにかくすぐ儲けようと考えず、自分に何が足りないのかを考えそれを埋めるために行動しましょう。
FXの環境は時代の流れと共に変わってきますが為替相場が逃げることはありません。
焦らず一つずつ問題を解決していく、それこそが本当に儲けるための近道となるでしょう。