銀行員はFXが禁止されている理由とは?銀行員が取引できる投資はあるのか。

B!

FXは投資でありお金の動く世界です。

そのため取引をするのであればお金に携わる金融関係の仕事をしている方は有利になるでしょう。

お金に携わる仕事としてメジャーなのは銀行員であり、中には仕事とは別にFXで取引したいと考えている方もいませんか。

しかしお金に携わる仕事に付いているため、FXの取引において何か支障がないか不安に考える方もいるでしょう。

では銀行員の方はFXで取引できるのでしょうか。

銀行員は基本的にFXは禁止されている

結論から先に書きますと、銀行員の方は残念ながら基本的にFXで取引できません。

何故禁止されているのかというと、銀行員は国、国民のお金を取り扱う仕事になります。

FXは投資であり投資は利益だけでなく損失が出る可能性のあるものなため、資金の減った状態で取引を続けたい場合は入金しなければいけません。

銀行員はお金を取り扱う仕事なため、それら他人のお金を勝手にFXの取引へ流用できる恐れがあるのです。

現に2014年という比較的最近の年において、FXの取引に他人の資金を流用したという事件がありました。

これは一例であり、銀行員による流用の事件は珍しくないのです。

興味を持った場合は自分で関連したニュースを調べてみてもいいでしょう。

このように実際事件が起き、禁止させなければいけない理由が出ています。

資金の流用とは別の理由として銀行員は仕事の関係上、お金、経済に関わる情報を手に入れやすい立場です。

一般のトレーダーと比べれば、かなり有利な立場で取引ができます。

有利な立場で取引できるというのも禁止されている理由です。

ちなみに実際口座開設をしようとしても、銀行員と分かればその時点で業者は審査から落とします。

隠して取引してもすぐバレる

FXの口座開設はネットを通して行われるため、情報を偽って開設をすることも可能です。

そのため自分が銀行員であることを隠して口座開設も不可能ではありません。

しかし虚偽の情報で口座開設をするのは違反であり、バレればすぐに口座が凍結されて取引できなくなります。

FXの問題だけで済めばまだいいですが、当然取引していたことが仕事をしている銀行にバレる可能性も高くなるでしょう。

バレれば重い処罰は免れず銀行員でいられなくなる可能性が高いです。

ちなみに銀行員は金融側で管理されているため、FXで取引しているかどうかはすぐにバレます。

仮にそれでバレずとも稼げば確定申告をしなければいけなくなるため、その時点でバレてしまうでしょう。

バレないように隠してやろうと考えない方がいい話になります。

銀行によっては取引できるケースもある

銀行員のFX禁止は「基本的に」の話です。

銀行と一言でいっても仕事場は様々であり、普通の企業と同じように場所で規定も変わってきます。

勤め先の銀行によってはFXで取引ができる可能性も十分にあるのです。

実際取引できるかどうかは仕事場で銀行の運営をしている方、上司に聞けば分かるでしょう。

しかし銀行員による資金流用の不正は問題になっているため、銀行側も厳しくしているケースが多いです。

以前は取引ができていても、事件が発覚した以降は厳しく取り締まって禁止になったというケースもあります。

できるケースは稀といってもいいため、FXで取引できることをあまり望まない方がいいでしょう。

口座を持った状態で銀行員に転職した場合

銀行員も職業の一種なため、別の職業から銀行員へ転職するケースは珍しくないでしょう。

ここで問題となるのが前の職業で口座開設をして、口座を既に持っている場合です。

実際銀行員へ転職する際、今まで取引していた方は気になるでしょう。

結論としては銀行員になった時点でFXの取引が禁止されるため、転職して勤務先の変更が届出された時点で口座が凍結されます。

凍結ではなく廃止されるケースもありますが、どちらにしても取引できなくなるのは変わりません。

銀行員へ転職する方はFXの取引ができなくなることを理解しておきましょう。

銀行員の方でFXの取引をしたい場合

銀行員の方でFXの取引をする方法は一つしかなく「銀行員を辞める」ことです。

銀行によってはチャンスがあるものの望める可能性は低いため、どうしても取引したい場合は銀行員を辞めるしかありません。

もちろん辞めるとなれば仕事で得られる収入はなくなり、特に銀行員となれば安定して高い収入をもらっている方もいるでしょう。

今の待遇を捨ててまでFXを選ぶべきかよく考えなければいけません。

銀行員を辞めてまでFXを選ぶメリット

銀行員で仕事をしていれば金融に関わる知識や情報が身に付きます。

FXの取引をする場合、一般のトレーダーよりも豊富な知識と情報を持って有利に取引を進められるのです。

実際FXは経済、政治による情報で相場は動くため、分析しやすい立場であれば利益を得られやすいでしょう。

銀行員でも必ず勝てる程甘くはない

しかし銀行員であれば有利になる可能性は高いものの、それだけで勝てる程FXは甘くありません。

一般のトレーダーはFXで勝つために相場を分析し、どう取引していいか勉強しています。

元は銀行員の方でも取引のやり方が分からなければ負ける可能性は高いでしょう。

現に銀行員が起こす流用の事件も負けて損失が出てしまったために起こっているのです。

事件の存在が「銀行員でも勝てるとは限らず、大きな損失が出てしまう」のを示しています。

銀行員を辞めてFXに取り組む場合、甘く考えず取引のやり方を学び構築していかなければいけません。

銀行員で投資はできるのか

FXは禁止されていると分かりましたが他の投資はどうなのでしょうか。

株式投資は場合によって異なる

メジャーな取引として有名な株式投資ですが、銀行員でも取引禁止になっていない場合が多いです。

しかし企業のお金を管理する立場なため自由に株式投資はできません。

基本的に許可制となっていることが多く取引の際に許可をもらう必要があります。

また仕事をしていれば株価を左右する重要な情報を見れる場合もあるでしょう。

重要な情報がある場合、公開された後でなければ取引できません。

取引してしまった場合はインサイダー取引となり罪に問われます。

インサイダー取引によるニュースはテレビでも流れるため、知っている方も少なくないでしょう。

銀行や自分が仕事している場所の問題もあり、任されている仕事によっては禁止となる可能性もあるのです。

FXと同じように銀行側が全面的に禁止している場合もあります。

もし株式投資を考える場合は事前に自分の立場と銀行ではどう定められているか確認してください。

しかし取引できる場合でも短期取引はできないと考えておいた方がいいです。

ちなみに家族が企業を経営、遺産相続で株を相続したと株を所持せざるを得ないケースもあるでしょう。

この場合は仕方のない状況なため、銀行側も許可をしてくれるケースが多いです。

仮想通貨は銀行員でも取引できる

知名度が高くなっている投資として仮想通貨があります。

仮想通貨に関してはどうなっているかというと「今のところ」は銀行員でも取引は可能です。

株式やFXと違い仮想通貨は違った環境と世界で相場が動いています。

銀行員が関わらない世界で動いているため、インサイダー取引に繋がる可能性は低いのです。

しかし仮想通貨はまだ法整備が未熟な世界であり、今後の流れによって幾らでもルールは変わってきます。

現に海外の銀行では仮想通貨の取引が禁止されてしまった話もあるのです。

現在は問題ありませんが、将来的に銀行員による仮想通貨取引が制限、禁止される可能性はあります。

また仮想通貨の取引は投資による取引となるため、仕事先によっては「副業」と見なすケースもあるでしょう。

仕事先の銀行が副業を禁止している場合、手を出してしまえば他の投資で取引したのと同じ処罰を受けてしまいます。

仮想通貨を投資先として考える場合、自分の仕事先が副業禁止になっているか確認しておきましょう。

将来的に規制がされて取引できなくなる可能性も理解して取引してください。

仮想通貨の規制、法律に関わるニュースは忘れずに確認していきましょう。

決まり以外の問題として仮想通貨は他の投資と比べ相場が大きく変動する世界です。

大きな損失が出る可能性もあるためリスクを考えるのも忘れてはいけません。

投資信託は問題なく取引できる

銀行員が問題を考えずに取引できるのが投資信託です。

投資信託は自分の資金を預けて専門の業者に運用してもらう投資であり、一般のトレーダーも利用できます。

取引をするのは自分ではないためインサイダー取引になる心配はありません。

そのため銀行側が投資信託を勧めるケースも珍しくありません。

しかし銀行員の方が投資信託を選ぶ場合、何も考えずにやってはいけません。

投資信託は選ぶ業者が重要となり、それによって利益が出せるか変わるからです。

まず銀行で勧められた業者を選ぶのはやめた方がいいでしょう。

銀行側も様々な理由があって勧めており大半はこちらの利益を考えられていません。

投資信託は他の投資と比べ様々な場面で手数料がかかるため、手数料が高いと得られる利益も減ってしまいます。

選ぶ場合は自分で投資信託に対する知識を身に付け、手数料があまりかからず信頼できるところを選びましょう。

銀行員で投資はあまり考えない方がいい

禁止されている投資も多く、禁止されていない種類でも制限や将来的な規制というリスクがあります。

銀行員による投資は縛りが多く取引していくのは厳しい状況です。

FXに限らず投資で重要なのはリスク管理であり、リスクばかりが先行する中で取引するのは無謀といえます。

銀行員の方はFXだけでなく投資の取引自体あまり考えない方がいいでしょう。

しかし銀行員を辞めれば取引は解禁され自由にできます。

取引さえしなければ問題はないため将来的にFXの取引を考える場合、今のうちに勉強しておくのは悪くないでしょう。

最新の記事はこちらから