FXで勝てているトレーダーは全体の1割程度と大半は負けているのが現状です。
あまりにも勝てない状況が続いている場合「FXは儲けられないような仕組みができているのではないか」と疑う方もいませんか。
では実際にFXは本当に儲からないようにできており、どのような仕組みになっているのでしょうか。
目次
本人関係なしに儲からないと考えられる仕組み
結論から先に言いますとトレーダーのやり方関係なしに儲からない原因、仕組みは存在します。
FXは業者で口座開設をしないと取引できませんが、仕組みを作っているのが業者本人です。
国内のDD、海外のNDD
普段あまり意識されませんが、FXの取引には2種類のタイプが存在します。
一つはDD形式、もう一つはNDD形式と呼ばれるものです。
DDは取引するトレーダーと取引先となる相場の間にFXの業者が仲介役として存在する形式です。
もう一方のNDDは仲介役が存在せず、トレーダーと市場が直接取引する形式となります。
国内業者は基本的にDD、海外業者の多くはNDDを採用しているのです。
そのため国内で取引すればDD、海外で取引すればNDDで取引していくことになるでしょう。
FXの取引にはスプレットがあり市場では基本的に広い数値が取られています。
DD形式の場合はFX業者が仲介役となるため、独自でスプレッドの設定ができるのです。
そのため市場よりも狭いスプレッドに設定でき、国内業者のほとんどが狭いのはDD形式なのが理由となっています。
しかしDD形式にはトレーダー側からすれば大きな欠点があり、それが「仕組み」の原因と考えられるのです。
どう注文するかは業者次第、トレーダーは確認できない
DD形式は業者を通して相場に注文をする形式です。
仲介役を通して注文するのが問題となっており、DD形式だとトレーダーが出した注文をどう処理するかは完全に業者次第となっています。
早い話業者が注文を拒否すれば、こちらが注文を出したとしても注文していない状態にできるのです。
しかしこれだけならまだいい方であり、本当の問題は「トレーダーが負けるような取引を出せる」ことにあります。
本来ならプラスで決済できる取引をスリッページ等を理由にしてズラし、マイナスにできるのです。
FXで取引している方の多くはマイナスが多くならないように損切りポイントとして逆指値注文を出しているでしょう。
逆指値注文の部分を意図的に到達させて、故意に注文成立させることもできます。
これはストップ狩りと呼ばれるものであり、本来は投資家が狙って起こそうと考えるものですが業者が故意に起こせるのです。
負ければ業者の利益となるのがDD形式
業者の気分次第でトレーダーを無理やり負けさせられる仕組みですが、当然業者も意味がなければやらないためメリットは存在します。
DD形式はトレーダーが負ければ業者が儲かる仕組みとなっており、逆にトレーダーが勝てば業者が損をするのです。
企業として儲けを出したければトレーダーに負けてもらった方が都合がいい仕組みとなっています。
FXにおいてスプレッドは手数料であり、取引したらスプレッドの広さの分手数料を支払わなければいけません。
DD形式を採用している国内業者のほとんどは狭くしておりスプレッドによる利益は期待できないでしょう。
しかしFXで取引しているトレーダーの大半は負けているため、これがスプレッドを狭くしても利益を出せている理由となっています。
疑惑の段階であり真偽は不明
業者が意図的に操作できるDD形式ですが、一番の問題は「トレーダーはそれを知ることができない」ことです。
DD形式は不透明な仕組みになっているため、注文を出したトレーダー側は業者がどう処理しているか見れません。
そのため先ほど挙げた意図的な操作も本当に業者が行っているのか確認できないのです。
ネットを始めとしたFXの世界ではDD形式による不正による噂もありますが、これも疑惑の段階であり確証が持てていません。
不安に感じならNDD形式、海外業者の利用を
残念ながら国内の業者が本当に意図して負けさせているか確認できないのが現状です。
実際に国内業者が信用できないと判断した方はNDD形式を採用している海外業者の利用を考えましょう。
NDD形式はトレーダーが直接市場と取引するため業者による介入がありません。
自分の出した注文がそのまま通るため不正を考える心配はないのです。
何より取引してもらえればもらえる程業者は利益となり、トレーダーは取引して利益を出せば増えた資金で更に取引できます。
業者からすれば取引して勝ってもらった方が利益に繋がるのです。
代わりにスプレッドは広くなり、変動性になるため安定して取引するのは難しくなるでしょう。
しかし悪いことばかりではなく時にはスプレッドがマイナスになる場面も出てくるため、取引しただけで利益が出るというチャンスもあるのです。
何より約定力が安定しているためスプレッドは広くてもスキャルピングはしやすい環境になっています。
FXの取引で儲からない仕組み
業者が原因で儲からない仕組みはありますが、当然FXで取引していれば業者だけが原因にはなりません。
儲からないのはFXの取引で出る利益、損失の仕組みも関係しています。
誰かの儲けは誰かの損失
FXで取引する外国為替は取引によってレートが変動します。
チャートを見ているとリアルタイムでレートが変動するのを確認できますが、動いた時に誰かが取引しているからです。
スワップポイントもありますが、FXで稼ぐ場合は基本的に差額の利益を狙った取引となるでしょう。
差額を狙う場合は相場が動く必要があるため、買った場合は相場がプラスの方に動いてもらわなければいけません。
相場が動くには誰かが取引をしてもらわなければいけないため、もしプラスに動いた場合、他の誰かがマイナスになっているのです。
自分が利益を出した場合は他の誰かが損失を出している、それがFXの世界になっています。
FXで勝てているトレーダーは少ないですが、仕組みを考えれば負けている大勢のお金が勝てているトレーダーの利益になっているといえるでしょう。
本当に儲からない原因は本人にある
業者とゼロサムゲーム、FXで儲からない理由は幾つかありますがどれも本当の理由にはなりません。
厳しい話となりますが本当に儲からない原因の大半は、仕組みよりも本人自体となります。
実際業者が不正操作をしている疑惑はありますが、それでも国内業者で取引をして利益を出しているトレーダーはいます。
ゼロサムゲームと称され安定はしておらずとも、毎月一定の利益を得て専業トレーダーとして生活している方もいるのです。
勝てているトレーダーがいる以上、負けて儲からない原因は本人なのが多いでしょう。
簡単に考えているか
FXは特定の立場にいる人間を除き、誰でも口座開設をして取引ができる投資です。
それ故に何の知識も持たずに参加できてしまいます。
ネット上では「FXは簡単に儲けられる」という趣旨の広告が出回ることもあり、軽い考えで参加する方も珍しくないでしょう。
当然のことながら負けているトレーダーが大半である以上、FXは簡単に勝てる投資ではありません。
簡単に考えて参加すれば大きな損失を出す負けが見えています。
リスクを考えて取引をしているか
負けている方の大半は利益ばかりを考えてリスクを考えない取引にあります。
投資は利益だけでなく損失の出る世界でありFXでも変わりません。
取引するトレーダーにより動きが変わる相場なため、為替相場の動きを完全に読むのは不可能です。
リスクを考えずに取引を続ければ、いつか予測できない相場の動きに飲まれ大きな損失を出してしまうでしょう。
どれだけ利益を出していたとしても、大きな損失が出てしまえば何もしていない方がよかったという最悪の結果となってしまいます。
FXの相場で負けて損失が出るのは当たり前の話であり、リスク管理ができないトレーダーは早い段階で退場するでしょう。
その取引は本当に正しいものか
FXで取引をするにおいて取引のやり方を勉強するのは当たり前です。
得た知識を元に取引のやり方を構築していくでしょう。
しかし構築した取引は必ずトレーダーに勝ちを与えてくれるとは限りません。
儲からないのは仕組みがあるから、と考えるのは実際に取引ルールを構築して勝ててないトレーダーが多いでしょう。
リスク管理のところでも挙げましたが、相場に絶対はありません。
FXの相場も様々な顔を見せるため、自分の取引が全ての相場で通用するとは限らないのです。
中には同じような傾向の相場になっているが、よく分析すると別の動きをする傾向になっているというケースも珍しくありません。
取引のやり方を構築して負けてしまった場合、何故その取引で負けてしまったのか当時の相場と共に分析をしてみましょう。
負けてすぐに諦めないこと
大きく負けてしまえば資金がなくなってしまうため、市場から撤退せざるを得ません。
大きな負けを体験すれば精神的なダメージも大きいため、FXの相場で取引をしていく気力がなくなってしまうでしょう。
しかし現在勝ち組とされる専業のトレーダーで大きな負けを体験した方も珍しくありません。
そんな方々も負けによって叩きのめされ、それでもFXのやり方を頭に入れて勝ちを得たのです。
負けても簡単に諦めず、勝てるように知識と情報を集めて続けていきましょう。
「仕組みがあるから儲からない」は言い訳である
確かに仕組みの関係で儲からない原因があるのは間違いないでしょう。
しかし勝てているトレーダーがいる以上、仕組みがあるから儲からないというのは負けた人間の言い訳に過ぎません。
自分に原因があると認められず、仕組みのせいにしてはいつまで経っても儲けられないでしょう。
FXで儲けられず負けるのは自分のやり方が原因、現在負けている方はそこを認めるところから始めるのです。