片付けられない主婦が覚えておきたい9箇条。少しの工夫で家は片付く!

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どうしても家の中を片付けることができず、そんな自分が嫌になったり、家族と不仲になったりして悩んでいないでしょうか。

物で散乱した部屋をながめ、もうどうにもできずに呆然としている方もいるかもしれません。

物を片付けられないことは決して珍しいことではありませんので、ご自身を責めたり落ち込んだりする必要はありません。

そして、片付けできない状況は、少しの工夫で改善も十分に可能です。

ただし、放置しておくとさまざまな弊害がでてきますので、自分にあった方法で片付けられる体質になりましょう。

今回は、片付けられない原因や具体的な方法を紹介します。

片付けられない理由を考えてみよう

なぜ自分はこうも片付けられないのか、不思議に思ったことはないでしょうか。

出した物を片付けることは人のごく基本的な行動のようにも思えますが、どうしても片付けられないのであれば原因があります。

原因を把握することで、具体的な対処法が見えてきますので、まずは考えてみましょう。

物が多すぎる

片付けられないという人の家は、大抵が物で溢れています。

物が少なければ、片付けも何も、そもそも片付ける物がありません。

まずは物の多さを疑ってみてください。

「そんなこといってもあれもこれも必要だし…」と思うかもしれませんが、実際にそれがないと困る物は、ごくわずかです。

世の中はすでに便利すぎるほど便利になっています。

たとえば震災を経験し、家中の物の大半が壊れてしまった結果、今ある物だけで生活できると気づいた人は多くいると言われています。

物の量が適正なのに、片付けられずに家中がごちゃごちゃしてしまう家庭は、ほぼないと思ってください。

それだけ、片付けと物の量は密接な関係性があります。

後で詳しく述べますが、つまりは物を減らすことが大切だということです。

そのほかの家事や仕事で忙しすぎて手がまわらない

家事育児をしながら仕事もこなす主婦は、とにかく忙しいです。

仕事をしていなかったとしても、赤ちゃんを抱えている状態では、お手洗いすらまともに行けないこともしばしばです。

この場合、片付けられないのではなく、片付けをする「時間がない」ことが問題です。

片付けられないことに着目するのではなく、時間がなくてもできる対処法と、時間を捻出する方法を考えることが必要です。

まず、本当に時間がないのであれば、一度業者を頼り、きれいにしてもらうとよいでしょう。

月に1~2回だけ、家政婦を雇うことも対処法です。

物を片付けることは自分でやりたいとしても、ほかの家事負担が減ることで片付けの時間に充てることができます。

一方で、本当に時間がないのかどうかは考えてみることが大切です。

たとえば、次の項目で思い当たることはないでしょうか。

  • 夫や子どもを送り出した後、テレビの情報番組をのんびり観ている
  • スマートフォンをいじっている時間が多い
  • ネットサーフィンを始めるといつのまにか30分以上経っていることがある
  • 毎日10時間近く寝ている

当てはまるようであれば、時間がないわけではありませんので、片付けられないことは別の原因があります。

生活習慣を整えて無理なく時間を捻出するだけで、一気に片付けられることがあるでしょう。

子どもの頃から片付けられない体質

子どもの頃からいっさい片付けることができず、家庭はもちろん、職場でもデスクまわりがぐちゃぐちゃといった人がいます。

昔から頻繁に忘れ物をする、時間を守れない、何をやっても片付けられないといった方は、ADHDや総合失調症といった病気の可能性もあります。

そうなると、一般的な片付けの方法では対処できないこともあるでしょう。

しかし、病気かどうかの判断は素人が勝手におこなうものではありません。

自分で病気だと思い込んでいるだけで、単に片付けのコツをつかめばできてしまうことも多々あります。

「たぶん病気だから悪くない」と片付けないことを正当化し、いつになってもストレスから解放されないこともあるでしょう。

何をやっても片付けられない方であっても、病気かどうかの自己判断はせず、病院を受診するなどして対処しましょう。

自分は片付けられるけど家族が片付けられない

せっせと片付けをしても、その瞬間から家族が散らかしていく…。

そんな悩みをお持ちの方もいるでしょう。

この場合は、自分が片付けられないわけではありませんが、家族自身に片付けスキルを身につけさせる必要があります。

家族を「しつけ」しないまま、自分が何でも片付けてしまうことだけはやめましょう。

いくらあなたが専業主婦で時間があるとして、それは単なる甘やかしになり、本人のためによくありません。

まだ小さな子どもは難しいことがありますが、言葉を理解できるようになってきたら教えてあげましょう。

たとえば、布製のBOXや空気を入れて作る子ども用プール(水を入れない状態)などを部屋に置き、おもちゃをその中に戻すことから覚えさせます。

すでに小学校に上がった子どもや夫が片付けられない場合、次のようなルールを決めておくと、強制力がつくため一定の効果があります。

  • 自分の物は自分で片付ける
  • 片付けられないなら新しい物はいっさい買わない
  • ○○までに片付けなければママが勝手に捨てる

片付けられないことの弊害

家の中が多少散らかっていても、食事を摂れない、お風呂に入れないといったことに比べれば問題は少ないものです。

しかし、このまま放置しておくと、片付けられない状態が大きくなり、弊害が生じてしまうことがあります。

自己否定感が強くなってしまう

「大人なのに」「主婦なのに」「女性なのに」と、片付けができない自分が情けないと思う方がいるかもしれません。

大人でも、主婦でも、女性でも片付けられない人は珍しくありません。

片付けられない自分を責めることは全くないのです。

しかし、そうはいっても自分自身にストレスが溜まり、家族からも注意されるなどし、精神的によいことはありません。

楽しく人生を過ごすためにも、自己否定感は少ないに越したことはないでしょう。

交友関係が狭くなる

主婦の方の場合、交友関係はママ友が中心になることがあるでしょう。

ママ友の場合は子連れが基本ですから、子どもが騒いでも周囲に迷惑をかけないように自宅に集まることも多いものです。

しかし、片付けられないと自宅にママ友を呼ぶことができません。

毎回ママ友宅へ訪問すると、どこか悪いような気がしてしまったり、きれいに片付いている家を見て自己嫌悪に陥ってしまったりもします。

こうして、ママ友との交流を避けるようになってしまい、交友関係が狭くなっていきます。

むやみにママ友と仲良くする必要はありませんが、ママ同士の情報交換ができなくなり、子どもが寂しい思いをするといった弊害もあります。

片付けられない子どもになる

物が片付かない家で過ごしていると、子どもにとってはそれが当たり前になってしまいます。

いくら片付けるようにいったところで、親ができないのですから子どもにとっても難しい問題です。

ご自身が今、片付けられないことで苦労しているのであれば、放置しておくと子どもも将来苦労することになるかもしれません。

子どものためにも、何とかして片付けられるようになりましょう。

いくら節約してもお金が貯まらない

片付けられないこととお金が貯まらないことは実は深い関係にあります。

物が散乱しているからどこに何があるのかが分からず、同じ物をまた買ってしまいます。

ごちゃごちゃした家にいることでストレスが溜まり、スイーツ、ファッションアイテムなど、ストレス発散のための買い物をしてしまいます。

物を探す時間も有益です。

片付けられた部屋の中で、物を探している時間がほとんどなければ、その時間をパートに費やすことだってできるでしょう。

家計を預かる主婦の方は節約が気になることが多いかもしれませんが、片付けられないといつになってもお金が貯まっていきません。

ケガや病気をしてしまうリスクがある

物が床にまで散乱している家だと、自分や家族がケガをしてしまうおそれがあります。

先端がとがったものや硬いおもちゃなどを踏み、子どもがケガをしてしまったら大変です。

ご自身や夫がケガをしても、医療費がかかる、通勤が大変になるなど、損害が大きくなります。

また、片付けられないということは、同時に掃除も行き届いていないことになります。

物と物の間やコンセントにホコリがたまり、火災が発生する危険性もあります。

あるいは、カビだらけの家になってしまい、ご自身や家族の健康面に影響することも考えられます。

片付けられないことは、単に見た目の問題ではなく、あらゆるリスクがあるのです。

主婦が片付けられないと離婚される?

ネット上では、「妻が片付けられないから離婚したい」といった投稿を見かけることがあります。

特に、夫が比較的きれい好きで、さらに妻が専業主婦のようなケースでは、離婚の2文字が頭をちらつく人がいるようです。

仕事から帰ってきて、物が散乱していることに我慢ができず、ストレスが溜まってしまうわけですね。

離婚は子どもの親権や養育費などさまざまな問題が付随するため、そう簡単にできるものではありません。

妻が片付けられないことのみをもって、夫が離婚を有利に進められることは極めて稀でしょう。

しかし、せっかく家族になった夫が耐え難いストレスを抱えているのであれば、やはり改善してあげたいものです。

片付けられるようになるとどうなる?

  • 物が散乱している方が落ち着く
  • 時間がないから仕方がない
  • 片付けられないからといって命に影響はない

こんなふうに考えて、いつまでも片付けを後回しにしているのなら、片付けをすることの大変さにばかり目がいっているのかもしれません。

片付けをするとどのようなよいことが起こるのか、前向きな視点をもつようにしましょう。

家族皆が毎日を気分よく過ごせるようになる

家の中がすっきりときれいに片付いていることは、やはり気分がよいものです。

「片付いていない部屋の方が気分がよい」と言う人がいたとしても、それは片付けられないことの言い訳にすぎないことがほとんどです。

仕事から疲れて帰ってきた夫や、外で元気いっぱい遊んできた子どもが、片付いて大変身を遂げた家を見たらどう思うでしょうか。

夫や子どもが驚き喜ぶ姿を想像するだけでも楽しくならないでしょうか。

これまで夫とよくケンカをしていた人や、子どもに対してすぐにイライラしていたような人でも、衝突が少なくなるでしょう。

自分自身も気分がよいため、細かいことが気にならなくなる「心の余裕」が生まれるのです。

やりたいことが増えて人生が豊かになる

趣味の時間を持ちたいと思っても、片付かない家の中を見ては「そんなことやっている場合ではない」と、躊躇してしまうでしょう。

あるいは、すでに新しいことを始める気力すらないかもしれません。

片付けをして、これまで片付けに費やしてきた膨大な時間が整理されると、時間に余裕が生まれ、やりたいことも増えます。

趣味のほか、資格の勉強、仕事、ダイエットなど、新しいことにチャレンジしたくなります。

片付けは気持ちを前向きにし、人生を豊かにしてくれるための手段なのです。

お金が貯まりやすくなる

前述したように、片付けとお金には密接な関係があります。

片付けできるようになると、これまでいつのまにか消えてしまっていたお金が貯まっていきます。

片付けられるようになり、お金が貯まったらご褒美に家族旅行に行くなどしてもよいでしょう。

家族皆で楽しいことにお金を使うように目標を設定しておくとよいですね。

片付けられない主婦が覚えておきたい9箇条

ここからは、より具体的に、片付けられる方法を紹介します。

1.断捨離は考えすぎず捨てることに集中する

片付けをする前に、何より大切なことは物を減らすことです。

売る、あげるなどの方法もありますが、片付けられない方は捨てる方がよいでしょう。

売る、あげるように多少の手間がかかる方法ですと、いつになっても取り組むことができないからです。

いわゆる断捨離のコツは、一つ一つ丁寧に「捨てるべきか残すべきか」を考えないことです。

考えると「いつか使う」との結論に至ってしまうため、今使っていない物はすべて捨てるくらいの潔さが必要です。

2.「収納」に憧れを持たないこと

片付けられない人に限って、とにかく収納しようとします。

  • おしゃれな収納BOXを買ってみる
  • 家の収納が少ないことを不満に思いリフォームや引越しを希望する
  • 雑誌に載っている収納ワザを真似しようとする

このようなことをしていても、片付けができないのですからうまくいきません。

上記は、片付けができる人がおこなうことだと思っておきましょう。

収納場所が少ないと思ったら、それは高い確率で物が多い証拠です。

家の収納は、その家にあった物を入れられるスペースが設けられていますので、収納が少ないということはほとんどありません。

前項に戻り、物を減らすことから始めましょう。

3.新しく物を買わない

いくら物を減らしても、次から次へと新しい物を買っていては、いつになっても家の中の物は減りません。

物を買うときは、本当に必要な物なのかをよく吟味し、その場の感情だけで買わないようにしましょう。

欲しい物と必要な物は違います。

人生の喜びのために、欲しい物を買うことは悪いことではありません。

しかし、片付けられないと苦しんでいる今、欲しい物を買うよりも大切なことがあります。

そのことを肝に銘じておきましょう。

4.「いつか使うかも」は永遠にこないと心得る

「いつか使うかもしれないから捨てるのは勿体ない」と考えている物が大量にないでしょうか。

いつか使うかもしれないけれど今使っていない物を置くスペース、つまりは家賃や住宅ローン代のほうが勿体ないです。

今使っていない物を置くために、高い家賃やローンを払っているのですから。

どうしても物をとっておきたい場合、目安はどんなに長くても1年です。

衣服を1年使っていないということは、1度も着ずにシーズンを乗り切れたということ。

つまりは不要品です。

「いつか」はほとんどの場合、永遠にこないと心得ておきましょう。

5.物の定位置を決める

「どこに置こうかな」と考える時間は、一度だけであればわずかな時間でも、毎回だと膨大になります。

物を出すたびに物をしまう場所を考えるから、面倒くさくなっていくのです。

物の定位置は最初に決めてしまいましょう。

自分だけでなく、家族共通のルールとします。

定位置を決めておくことで、物がなくならず、何も考えずに元の場所へ戻すことができるようになります。

6.投函されたチラシは見ないで捨てる

たとえ物をいっさい買わなくても、家の中には日々物が増えていきます。

いただきもの、クリーニングにだしたときのハンガーやビニールカバー、そして最たるものが郵便ポストに投函されるチラシです。

このとき、「少しでもお得な情報をゲットしたい」との思いから、チラシを逐一チェックしていないでしょうか。

数十円~数百円のクーポンがついていようものなら大事にとっておく…。

これをしているといつになっても家の中から物は減りません。

重要な郵便物を捨てることはできませんが、飲食店やマッサージ店のチラシなど、捨ててもよいものはどんどん捨てましょう。

チラシをチェックすると「お得な思いをしたい」という思考の癖から、ついつい取っておく方は、思い切って「見ないで捨てる」を実行しましょう。

そもそも家に紙を増やさないために、自宅の郵便ポストに「チラシ不要」のマグネットシールを貼っておくこともおすすめです。

7.少しでよいから「今」やること

片付けられない人は、たった一日だけ片付けられないのではなく、日々の積み重ねによって手がつけられなくなっています。

つまりは「先延ばし癖」を見直す必要がありますので、「あとで」ではなく「今」やりましょう。

一日で一気に片付ける必要はありません。

一日で何とかしようと思えば、「今日は忙しいから明日にしよう」と、また先延ばししてしまいます。

今、15分でよいのでやりましょう。

おすすめは、タイマーをセットして一日15分だけ片付けする方法です。

15分が無理なら、10分でも、5分でもよいのです。

タイマーをセットすることで行動を促す効果があります。

8.一日の家事は紙に書いておく

片付けられない方に多いのは、片付けをしている最中に気になり始めた別の家事に手をつけ、その家事の最中にまた別の家事が気になるパターンです。

どの家事も中途半端に手をつけたまま放置するため、家事をしているはずなのにどんどん散らかっていきます。

今目の前のあることのみに集中することが大切ですが、どうしてもそれができない方もいるでしょう。

その場合、一日のTO DOリストを作成してみましょう。

働いたことがある方なら、一度は作成したことがあるかもしれません。

仕事と同じように家事も「今日やるべきこと」を紙に書いて視覚化し、終わった作業から線を引いて消していきます。

こうすることで、「あれもこれもやりっぱなしで結局何も終わらなかった」ということを回避できます。

TO DOリストの中には、一日一箇所でよいので「〇〇を片付ける」を入れておくとよいでしょう。

9.完璧主義にならない

片付けは何も完璧におこなう必要はありません。

モデルルームや、SNS、雑誌で紹介されているような非常に整った状態を目指しても意味がありません。

自分なりにできる方法で、「ざっくり」とした片付けでよいので、その状態をキープすることの方が大切です。

たとえば、

  • 食器は布巾でふかずに夜のうちに自然乾燥させて朝しまう
  • 洗濯物は畳まずにハンガーのままクローゼットにかけておく
  • 細々したものは「細々したもの入れ」を作ってざっくり入れる

こうした工夫でも十分です。

どうしても仕訳をしたい人の断捨離方法

最後に、どうしても物を捨てられず、断捨離がいっこうに進まない方に向けて、物を捨てる基準についてお話します。

100%捨てる物はこれ

まずは、何も考えることなく、100%捨てるべき物の基準です。

それは、

  • 壊れている物
  • 存在を忘れていた物
  • 勝手に家の中に入ってきた物

です。

壊れている物とは、破れている衣服、虫食いされた衣服も同様です。

修理して使おうと思っても、片付けをしない人が修理することはまずありませんので、即座に捨ててください。

「これ、久しぶりに見たな」と思うような、存在を忘れていた物についても、あなたや家族の人生に不要ですから、確実に捨てましょう。

勝手に家の中に入ってきた物とは、希望していないのにもらった物や服、前述したチラシ類などです。

物を購入した際の紙袋や段ボール箱も、それ自体が欲しかったわけではありませんので、即刻処分します。

「ひとまず取っておく箱」をひとつだけ作る

捨てるべきか、残しておくべきか、どうしても判断がつかないものは、「ひとまず取っておく箱」を作り、その中に入れておきます。

ポイントは、その箱はひとつだけにすることです。

ダンボール箱がひとつあれば十分です。

そして、箱に日付を記入しておき、6ヶ月(できれば3ヶ月)経過してもなお使わなかった物は必ず捨てましょう。

半年も使わなかった物を、あとになって使うことはほとんどありません。

例外的に衣服などのシーズンものであれば、1年までとルール化してもよいでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は片付けられない原因と対処法を紹介しました。

片付けられないのは、子どもの頃からの習慣だけでなく、忙しくて時間がないことや、コツをつかめていないだけのことも多々あります。

まずは物を減らすことを意識してみましょう。

難しい片付け方法や収納ワザを覚えるのは、物の量が適正になってからの話です。

どうしても物を捨てられない方も、確実に捨てるべき基準を設定することで段々と捨てられるようになるでしょう。

片付けできるようになり、理想の自分や家を手に入れた方は大勢いますので、ぜひ試してみてください。

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