何を言ってもニートをやめない子ども 脱出するために家族ができる事
「もう我慢の限界・・」ニートの子どもを見ては、内心こんな言葉を言ってしまうことはないでしょうか。
- 働く気が全くない
- 親のお金を当たり前のように使っている
- 口を出せば、反論、反撃してくる
- まったく危機感がない
こんな子どもの姿を何年も見ていたら、しびれを切らせてしまう事でしょう。
今回は、何度言っても変わらない子どもを、ニートから脱出させるための方法、最終手段などを紹介していきます。
子どもを見ては「はぁ」とため息をついてしまう方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜ子どもはニートで居続けるのか
まず、子どもはどうしてニートを続けてしまうのでしょうか。それにはこんな理由があります。
ニートが楽だから
単純に一番最初に言えるのは、ニートは楽だから、というもの。
仕事をすると、どこで働いていたとしても、必ず人間関係で悩みがあったり、疲労があったりしますよね。
でも仕事をしなければ、そういった人間関係の悩みや疲労を感じずに生きることができます。これまでの人生、人間関係で悩んだことが多かったりすると、余計にニート生活が夢のように感じてしまう事でしょう。
最初はそんな思いでニートをやっていたのに、気が付けば人間関係以前に、働くこと自体が嫌になってしまっていることも。
何でも与えられるから
ニートの子どもに何でも与えていませんか。断れないという理由から、子どもに色々なものを与えていると、いつまでたってもニートをやめてくれません。
こういったように、子どもの欲しがるものを与えていると、子どもは苦労して自分で働いて手にいれる必用がないと思ってしまいます。
なぜなら働かなくても欲しい物が手に入る状態だからです。今のニート生活に満足しているならなおさら、この状態をわざわざ変えようと思う人は少ないでしょう。
次では、そんなニート生活を続けてきた子どもを復帰させるために、家族ができることを紹介していきます。
仕事に対するイメージが人と違う
ニートになってしまう人を見ていると、仕事に対してあるイメージを持っていることが多いです。それは探せば自分に合う楽しい仕事が見つかるはずだ、という思いです。
そう強く思ってしまうが故に、自分の理想と違ったり、少しでも嫌な事があると、仕事をしたくないと思ってしまいます。
そのため家で次の興味のある仕事を永遠と探し、やってみてはやめて、を繰り返してしまいます。
自分の意見が正しいと思っている
ニートになっている人の中でも、期間が長引いてしまうのは、自分の意見が正しいと思い疑わない人です。
こう言った人は、自分が正しいと思っているので、親に扶養してもらっていることは棚にあげ、他の人に指図したがったり、プライドが高かったりします。
こうなると、家族が何を言っても聞く耳すらもちません。中には激怒してしまう人もいます。
次では、そんなどうしようもないニートの子どもを復帰させるために、家族ができることを紹介していきます。
ニート脱出は、家族一丸となり対応することが大切
今、家の中はどんな感じでしょうか。
家族それぞれがバラバラに暮らしていて、子どもが何時に帰ってくるかも把握していない、そんな状態ではありませんか。
ニートの子どもを社会復帰させるには、ニート本人だけの問題と思わずに、家族一丸となって、子どもの復帰を応援することが大切です。
ニートは家族に見放されたと思うと、家族と比較して劣等感を感じて、余計に社会復帰が遅くなってしまいます。なので家族全員で、ニートの子どもをどうするかの話し合いをしないといけません。
家族がバラバラにならない事が大切
よくあるのが、ニートが自暴自棄になり、家族に対し暴言や暴力をふるってしまう例です。
こうした行動が原因となり、兄弟たちがニートの兄弟と一緒に住みたくないことを理由に、次々に家から出て行ってしまい、家族がバラバラになってしまいます。
その結果、家には親とニートだけになってしまい、余計にニートが家の中で好き勝手にするなんてもことも。
しかしこのように、すべての事を親だけに押し付けてしまうと、いつまでたってもニートは改善されません。
ニートに変わってもらいたいと思うのであれば、親だけではなく、兄弟も一緒になって応援することが大切です。
なぜなら、親とニートの子だけの生活をしていると、それが普通になってしまい、もうこの子は仕方がない、何を言ってもだめなんだと、諦める気持ちになってしまうことがあるからです。
しかし家族が時々でも家に顔を出すことを意識するだけで、 ニート本人にとっても、親にとっても刺激となります。
親は他の兄弟に会うことで、ニートの子どもに諦める気持ちで接していることに気づいたり、ニート本人は、他の兄弟と会うことにより、自分も頑張ろうと前向きになれます。
ニート本人が孤立しないようにする
ニートだけを孤立させてしまうのはだめです。
なぜならニートを孤立させてしまうと、より他の兄弟との格差を勝手に感じ、卑屈になって部屋に引きこもり気味になってしまうからです。
一番家族やニートにとっていいのは、ニート本人が仕事を探し出すことです。家族の会話があると、その中で自分も頑張らないと、もっとできるはずだと前向きにとらえることができるようになります。
しかし、もし家族との会話がないと、きっと仕事を探すことは難しいでしょう。
なのでニートだけを孤立させるのではなく、家族として受け入れ、一緒になって仕事を探すことで、ニートも前向きに、気持ちを変えていくことが可能となります。
仕事に対してプラスのイメージを持たせてあげる
今ニートになっているあなたの子どもは、一度社会人になったにしろ、ならなかったにしろ、とにかく仕事に対してプラスのイメージを全く持っていない事があります。
その場合、「働いたら疲れる」「人と仕事するなんて無理」「なんとなくやる気がでない」など言って、まったく働こうとしていないのではないでしょうか。
そんな時は、仕事に対してプラスのイメージをつけさせてあげることが大切です。一番手っ取り早いのは、「憧れの対象」を本人が見つけることです。
例えば「あの人いつも余裕があって、あんな大人になりたいな」というのも憧れです。働いている人で、憧れられる存在を作ることによって、仕事に対する負のイメージを超え、ああなりたいという思いが強ければ強いほど、ニートから脱出しやすくなります。
子どもに憧れの対象を見つけさせるためには、色々な人と会う機会を作らせましょう。人と会わないことには、憧れの対象を見つけることもできないからです。
例えば人と会わなくても、本、動画からでも見つけることは可能です。
人と会う事がそこまで重要なのか、と感じてしまいますよね。しかし、子どもは今の居場所の居心地がいいほど、大きな刺激がないと動きづらくなってしまいます。
そのためあこがれの対象という、大きな刺激になるものを見つけることが大切です。
人と会う機会を作る
憧れを持つためにもニート脱出に大切なのは、人と会う機会を作ってあげることです。特にニート本人と同年代の人と会う事によって、それが刺激になります。
きっとニートの子どもは、同年代で頑張っている人を見ると、引け目を感じてしまうでしょう。しかし、同年代と会う事によって、同じ年代の子がこんなに頑張ってるんだ、と感じられる刺激にもなるのです。
どうしても家だけにいたり、いつも同じような人に会っていると、全く刺激をもらうことができません。
今ニートの子どもが普段から人と一緒にいるとしても、それは全く刺激になっていません。なぜなら、似ている人といる時、人は心地いいと感じるからです。なので普段のコミュニティを利用して、刺激を作ることはとても難しいです。
おすすめしたいのは、親戚に会うことです。例えば何かの行事の時、なるべく子どもを参加させることで、身近な人がこれだけ頑張っているんだから、自分も頑張らないとと思えるようになります。
同年代の他人より、親戚などの近い人が頑張っている姿を見ることで、頑張れるようになります。
いつもと違うルーティーンをさせる
ニートをやめさせるために、子どもにいつもと違うルーティーンをさせるようにしましょう。
なぜなら、毎日同じ事のを繰り返していると、知らず知らずのうちに、自分が生活しやすい居心地の良い習慣を作り上げてしまうからです。
例えばニートだと、居心地の良いというのは、働くことを強要しない空間であったり、自分を肯定してくれる人の存在がいることです。
このように居心地の良い場所だけにいると、刺激を感じることができなくなってしまいます。そのため、働かないとという思いを、余計に感じにくくなってしまうのです。
そういったところにいては、永遠にニートのままです。なので、いつもと違う行動をさせることは、日々の生活に刺激を与えるためにも大切です。
行動を変えると、違う人と出会い、いつも見ているものと違うものをみることもできます。いつもと違うものをみることは刺激になります。
そう言った小さな刺激を毎日、少しずつでも感じていくことが、ニートを長年続けている人には本当に大切なんです。
行動を変えるためには、先程紹介したような、親戚の集まりに参加してみたり、同年代の人と話す機会をもってみることが大切です。
全く言うことを聞かない時の最終手段
「どんな手を使ってでも、子どもを働かせたい」と思ってしまうというのは、子どもに愛想を尽かせている証拠でもあります。
そう言ったどうしてニートをやめない子どもには、最終手段をとってみましょう。
一人暮らしをさせる
思い切って、子どもを全く違う場所で生活させるのも手です。部屋だけは見つけておいて、そこに子どもだけで暮らさせる。そして援助は一切しません。
こうなると、子どもは一人で生きていくしかありませんよね。日雇いでもバイトでも、働かざる負えない状況になってしまうでしょう。
体もどこも悪くないのに、何度言ってもニートをやめないのは、働く必要がないと感じている部分もあるからです。
しかし生活していくためには、どうしても働かざる負えませんよね。それにどうしても働かないと食べていけないとなると、仕事が嫌だからやめる、と簡単には言えなくなっていきます。
本当にどんな手を使ってでも、ニートを本気でやめさせたいと考えるなら、こうした可哀想に思える決断をせざる負えません。
そんな事をすると、子どもが自立できても、のちに恨まれることもあるでしょう。しかし本気で何度言ってもきかないなら、こういった動かないといけない状態を作ってしまうしかありません。
窮地に立たされて、初めて働くことの大切が分かる
それはさすがに、と思うかもしれません。しかし、何年言い続けても働かないなら、無理にでも行動を起こすしかないんです。
今ニートをやめようとしない人は、窮地にたたされた事がないということがあります。苦労せずともお金が入ってくるので、働くことの大切さを知りません。
働かざる負えない、生活のために、生きるために、というところが根底にあると、仕事が嫌と感じても生きるためには仕方がないと割り切ることができます。
なぜなら、嫌と思ったところで、働かないという選択肢にはならないからです。しかしそういった状況でないと、少し嫌なことがあるだけで、仕事をやめたくなってしまいます。
親がいつまでも、そんな子どもを見放さないと、ニートを長年続けてきた子どもは、永遠に甘えてしまうのです。まして子どもに悪気がない場合は、ニートが長引いてしまう原因にもなってしまいます。
子どもには酷な選択と思うかもしれませんが、本気で子どもをニートから脱出させたいと思うのなら、嫌われる覚悟で突き放してみることも大切です。
本気でニートの子どもの重い腰をあげさせるには、やらざる負えない状況を先に作ってしまいましょう。