ロードバイクはママチャリのようにタイヤの空気だけ補充して乗り続ければ、ロードバイクの寿命を短くします。いつまでも快適に走るにはメンテナンスが必要です。
- ロードバイクのトラブルの起こる箇所
- トラブルの原因
- トラブルの解決とメンテナンス
- ロードバイクのしくみを理解する
ロードバイクのトラブルはツーリング中に起こりやすいです。特に気をつけなければならないのは転倒です。転倒すればディレイラーやホイールを傷め最悪走行できなくなります。
転倒しないためには無理な走行はしないことです。
トラブルは距離を走るほど起きやすいです
トラブルの起こりやすい箇所を説明します。
自転車で多いトラブルはパンクですが、ロードバイクも同じでパンクが多いです
パンクしたときに運良く自転車店があってもチューブの在庫を置かない店によってはパンク修理をしないところもあります。
そもそも郊外に出れば出るほど自転車店は減りますので、ロードバイクを乗る人は自分で
パンク修理が出来なければいけません。
ブレーキのトラブルはツーリングしている時に起こりやすいです
ツーリング中に前か後ろの片方のブレーキしか使えなくなると距離を走るのでストレスになります。
走行中にロードバイクから普段出ない音が出ることがあります
ツーリングしている時に異音が出るとあまり気分のよいものではありません。異音が出ている箇所がわからないことがあります。
走行中にギア変速しようとしても出来なくなることがあります
ギア変速をしようとしてもカラカラとかガラガラという音がしてギア変速ができないことがあります。
比較的距離のあるツーリングの時にギア変速を頻繁にしていると起こることがあります。
トラブルには必ず原因があります
トラブルの原因には普段のメンテナンスにも関係があります。
パンクの原因にはいろいろあります
タイヤの空気圧、タイヤにある傷、タイヤの磨耗などがあります。夏場の路面が熱くなっている時ほどパンクする可能性が高くなります。
ブレーキのトラブルの原因
ブレーキのトラブルとしてはブレーキワイヤーの破損、ブレーキワイヤーの緩み、
メンテナンスに使った潤滑油の影響などがあります。
走行中に出る異音の原因
走行中に出る異音にはホイールのリムとブレーキゴムの接触する音があります。
ペタルを踏んでいる時に後ろからカラカラとかガラガラ出る音はリアディレイラーの位置がずれているためです。
走行中にギア変速が出来ない原因
走行中にギア変速しようとしても音ばかりして変速できない原因は変速ワイヤーにあることが多いです。
変速ワイヤー自体の伸びやディレイラーにある変速ワイヤーを止めるボルトの緩みなどがあります。
トラブルの解決とメンテナンス
ツーリング中でのトラブルをなるべく減らすには、前もって専門店などでメンテナンスを
しておくのがよいと思います。
パンク修理を現地でやるのはある程度の経験が必要です
普段からパンク修理の練習をして、チューブの穴の部分を貼るパッチより広く紙ヤスリをかけてきれいにし、パンクのりをやや薄く塗り少し乾いたらパッチを貼ってパッチの上を硬い物で押してパッチ固定させます。
パンク修理の失敗の多くはパンクのりのつけすぎ、パンクのりをつけてすぐパッチを貼ってしまう、チューブのほかの箇所に穴があるかを確認しない、タイヤに何か刺さっていないかよく確認しないなどです。
タイヤに穴や切り傷がある場合は、その箇所のタイヤの裏側に少し硬さのあるパッチを貼れば再パンクを防ぐことができます。
パンクの原因にはタイヤの空気圧も多いのでロードバイクの空気圧は700X25Cで7BAR(100PS)が標準で乗る人の体重で増減します。
ブレーキのトラブルはツーリング中に起こりやすいです
ツーリングではスピードが出ているのでブレーキレバーを引く力も強くなり、街乗りでも頻繁にブレーキかけていればトラブルが起きやすいです。
ブレーキが突然利かなくなるのはブレーキワイヤーが原因です。ブレーキワイヤーケーブルを引っ張ってブレーキワイヤーとケーブルが一緒に外れたらワイヤー切れで、ワイヤーが外れなかったらブレーキキャリパーのワイヤー固定ボルトの緩みです。
ブレーキワイヤーの交換やワイヤー固定ボルトの締め付けの経験のない人は経験者に頼むべきです。やるのを見てやり方を覚えるのです。
ブレーキをかけた時にブレーキレバーの遊びが次第に大きくなるのは、ブレーキワイヤーが
切れかかっていることがあります。ブレーキレバーの所から覗いて、細いワイヤー線が一本でも切れていたらブレーキワイヤーを交換します。
ブレーキワイヤーが切れていなければブレーキキャリパーのワイヤー固定ボルトを確認します。何も問題がなければブレーキキャリパーのケーブルアジャスターでケーブルの張りを少しずつ強くし決まったらロックナットで固定します。
チェーンなどに使う潤滑油が垂れたり飛び跳ねたりしてホイールのリムに付着してブレーキの
効きが悪くなることがあります。
メンテナンスで潤滑油を使った後は余分に付いた油はウエスで拭き取り、ホイールのリムに
付いた油もきれいに拭き取ります。
走行中に出た異音はとても気になります
ホイールが振れだすとリムがブレーキゴムに接触して音が出たり、当たる振動が手に伝って着てあまり気持ちのよいものではありません。
ホイールの調整は専門店かかなりの経験者しか出来ません。自転車の資格を取りたい人はこのホイールの振れ取りが出来ないと合格できません。
ブレーキをかけた時に出る音はホイールのリムとブレーキゴムの問題で、この場合はブレーキゴムの固定ボルトを緩めブレーキゴムに少し角度をつけます。
自転車の進行方向に対してブレーキゴムの前の部分をリムに先に当たるようにし逆を1.5mmぐらいの隙間が開くようにしてブレーキゴムの固定ボルトを締めて、左右のブレーキゴムを同じようにします。
どちらかというと前ブレーキをかけた時のほうがブレーキ音が出やすいです。
走行中にギア変速出来なくなるとあせります
走行中にギア変速しようとしてカラカラとかガラガラという音ばかりしてスムーズに変速できなくなることがあります。
この原因は変速ワイヤーにあることが多く、リアディレイラーにある変速ワイヤーケーブルの
アジャスターの調整になります。
たとえば後ろのギア変速の位置を4段目にしたときに、後ろから見て4段目のギア板とリアディレイラーの上のプーリーの位置が、同じであればチェーンはまっすぐになっていますが、位置がずれているとチェーンが曲がって音が出たり、上の5段目のギア板にチェーンが当たって音が出ます。
チェーンがまっすぐになるようにアジャスターボルトを回して合わせます。特に音が出るギア位置で調整すると直ります。
転倒したことで音が出だすことも多いですがこの場合は専門店で見てもらうしかありません。
ロードバイクの仕組みが理解できると便利です
パンク以外のトラブルで転倒が原因でなければ何とか帰宅できますが、パンクは直さないと
帰宅が大変です。
パンク修理をしないでチューブ交換で直す方法もあります
真夏の炎天下や寒風の中でパンク修理をするのは、経験者でも大変です。前タイヤなら
ホイールの取り外し取り付けが簡単に出来るので予備のチューブを用意してパンクしたら
交換すれば楽です。
しかしパンクするのは後タイヤの方が多いです。乗る人の体重が後タイヤの方にかかるからです。それによって後タイヤの方が前タイヤより早く磨耗しますので、さらにパンクする確率が多くなります。
後ホイールの取り外し取り付けはロードバイクを購入した店や経験者から教えてもらわないとできませんが、練習してできるようになればチューブ交換が出来るし、タイヤの太さも自分に合う物に交換できます。
ロードバイクのタイヤにはチューブラータイヤというのがありますが、タイヤとチューブが
一体になりホイールのリムに接着剤で固定します。
チューブラータイヤは転がり抵抗が少ないのでロードレースに使われますが、ホイールの
取り外しなどが出来ないと困ります。
ホイールの扱いが出来るようになれば、いろいろと役に立つのでぜひ練習して出来るようにしてください。