「remember to ~」は「~することを覚えておく、忘れずに~する」という意味の英語表現です。
これから行う動作についてやるべきことを覚えているという時に使います。
一方の「remember ~ing」では「~したことを覚えている」という意味になり、過去の動作を行った事実が人の記憶に残っているということを言いたい時に使われます。
目次
「remember to ~」の意味
「to +動詞」は「不定詞」という英文法で、その用法の一つに「~すること」というように動詞を名詞的に使う表現があります。
名詞と同じ働きをすることで、文中で主語や補語、目的語になります。
「to」という前置詞は「~に向かって」というニュアンスが含まれていて、現在から未来へという時間の流れのイメージがあります。
なので「これからすること」というように未来の動作について指します。
この「remember to ~」の場合、「remember」に続く「to +動詞」が目的語の役割をしているので、「~することを覚えておく」、すなわち「忘れずに~する」という表現として成立するのです。
「remember ~ing」の意味
動詞のing形には「動名詞」という英文法用語が名づけられています。
不定詞と同じく主語、補語、目的語の役割をします。
「remember」という動詞は前述の「不定詞」と「動名詞」どちらも目的語にとれますが、その時間軸が異なります。
動名詞の場合、「すでにしたことを~する」という意味になります。
ですので、「remember ~ing」は「~したことを覚えている」という表現になります。
「remember to ~」と「remember ~ing」の用例
「remember to ~」を使った例文です。
「Please remember to lock the door.(鍵を閉め忘れないでください)」。
一方の「remember ~ing」を使った例文は「I remember traveling with my grandfather who died 6 years ago even now.(私は今でも6年前に亡くなった祖父と旅行に出かけたことを覚えている)」。
「remember to ~」は「忘れずに~する」、「remember ~ing」は「~したことを覚えている」
「remember to ~」は「これからすることを覚えている」、「remember ~ing」は「すでにしたことを覚えている」といった使い分けができます。
他にも対義語の「forget」についても、「forget to ~(=これから~することを忘れる、~し忘れる)」、「forget ~ing(=~したことを忘れる)」というように同じことが言えます。