人気もあるがデメリットも多い子どもと関わる仕事。転職するまえにきちんと考えよう。
子どもと関わる仕事は、人気の高い職種のひとつです。
かわいい子供たちと触れ合える仕事は、なんだか楽しそうですし、喜ぶ笑顔が見れればやりがいも感じるでしょう。
ですが、理想ばかりを思い描いて、デメリットをまったく考えないようでは、仕事に就いてから後悔することにもなりかねません。
大切な子どもに関わる仕事は、嫌だったらすぐ辞めるというような簡単なものではないのです。
世間では子どもを傷つける事件が後を絶ちませんが、すべてが悪意によるものではなく、ストレスに押しつぶされて追い詰められた結果が原因である場合も少なくありません。
そのような事態を避けるためにも、子どもに関わる仕事を志す人は、デメリットについてもしっかり考えて、覚悟をしておかなければなりません。
厳しいと思われるかもしれませんが、覚悟のない人は、子どもに関わる仕事には就くべきでないのです。
冒頭からきついことを述べましたが、今回は、子供に関わる仕事のデメリットについて考えてみたいと思います。
目次
子どもと関わる仕事の種類
子どもと関わる仕事は多方面に渡ります。
まずは、保育士や学校や塾の先生、スポーツチームの指導者など、教育系の分野があげられます。
また、看護師や保健師、助産婦などの医療系も含まれるでしょう。
さらに、テーマパークのスタッフや子供服の販売、おもちゃ屋さんなど、サービス業においても子どもと関わる仕事があります。
ひとくちに子供と関わる仕事といっても、その業態はさまざまです。
まず必要な条件とはなにか
子どもと関わる仕事がいろいろとあるように、それぞれの仕事によって、子どもへの関わり方や目的に違いがあります。
同じ教育系の仕事でも、保育士や学校の先生は子どもの生活の大半に関わります。
一方、塾の講師であれば、基本的に学習面についてのみ子どもと関わるのではないでしょうか。
サービス業であれば、一時的な利用者に対してのみ関わる形になります。
ですが、どの仕事においても第一に考えなければならないのは、「子どもの安全を守る義務」を負うことです。
いざという時に、まず子どもの安全を考えられないような人は、子どもに関する仕事に就いてはいけません。
仕事のデメリットを考えてみる
では子どもと関わる仕事にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
具体的な例をいくつかあげてみたいと思います。
時には叱ることができなければならない
子どもと関わる仕事は、笑顔でかわいがっているだけではいけません。
必要な時には、しっかりと叱ることができなければならないのです。
子どもは純粋で未発達の段階ですので、危険な行動をしたり、他の子どもを傷つけてしまう場合もあります。
悪意はないかもしれませんが、ダメなものはダメと、きちんと教えるのも大切です。
頭では分かっていても、いざ子どもを目の前にすると、きちんと叱ることのできない人は案外少なくありません。
子どもをかわいく思う気持ちと、叱らなけらばならない葛藤には、きちんと折り合いをつけねばなりません。
また子どもを叱る場合には、決して感情的になってはいけません。
どんなにストレスを感じていようとも、子どもの目線になってきちんと対応できなければならないのです。
素直でかわいい子どもばかりではない
子どもをかわいいと思う気持ちは大前提です。
しかし、子どもは天使でもあり、同時に悪魔のようでもあるのです。
成長段階の子どもは、自分と他者の区別が明確についておらず、自分を中心に物事を考えます。
そのためいくら注意しても聞かない子や、他の子どもを平気で傷つけるような行動をする子もいます。
中にはコミニュケーションの苦手な子もおり、なかなか心を開いてくれない場合もあります。
皆が素直でおとなしいわけではありません。子どもは手がかかるものと覚悟しておきましょう。
いろいろな性格の子どもがいますので、それに振り回されてしまうような人は向いていないかもしれません。
大変な親との関係性
子どもと関わる仕事で避けて通れないのは、子どもの親との関係性です。
親ともしっかりとコミニュケーションがとれないようでは、問題を引き起こさないとも限りません。
預かるのは人様の子どもですし、大抵の親は自分の子どもをなによりも大切に考えています。
それぞれの家庭ごとに教育方針も異なりますし、自分のことなら我慢できても、子どもについては譲れないという親はたくさんいます。
中にはモンスターペアレンツといわれる、非常識な親もいますが、それも子供を大切に思っているがゆえでしょう。
子どもと関わる仕事では、その親ともしっかりとコミニュケーションをとって、間違いのないように努めなければなりません。
体力的にもハードな仕事
子どもと関わる仕事は、体力的にもハードです。
元気いっぱいな子どもは活発に動き回りますし、保育士や幼稚園、低学年の学校では同時に複数の子どもを預かりますので、常に目が離せません。
小さい子どもに関わる場合は、中腰の姿勢でいることも多くなります。
ある程度の年齢になった子どもを相手にする塾の講師でも、授業の準備や子どもの学習フォローなど、やらなければならない仕事は山積みです。
必然的に残業も増えますので、体力的に厳しい環境であるのは間違いありません。
決して楽な仕事ではないのを覚悟しておきましょう。
職場の人間関係も悩みのタネ
子どもを相手にする仕事でも、一緒に働く人たちは大人です。
ご多分に漏れず、職場の人間関係は悩みのタネです。
どの仕事においても、離職理由の上位には職場の人間関係があります。
周りの人と協調性をもって仕事をしなければならないのは、子どもに関わる仕事でも同様です。
低賃金の仕事も多い
仕事の内容にもよりますが、子どもと関わる仕事は低賃金である場合が少なくありません。
保育士の労働環境に対する賃金の低さは、社会問題にもなっています。
学校の先生は、安定性という意味ではよいかもしれませんが、授業や試験の準備、部活など課外活動の指導など、仕事量から考えると決して恵まれているとはいえません。
これは悪しき考え方ですが、子どもに関する仕事は、賃金ではなく社会貢献や熱意によるべきであると思われており、お給料や待遇の改善はなかなか進んでいません。
確かに子どもに対する献身的な姿勢は大切ですが、低賃金で働き続けるのは大変な覚悟が必要です。
お給料のことを考えるのであれば、子どもと関わる仕事はおすすめできません。
デメリットを受け容れたうえで子供に関わる仕事を探すなら
子どもと関わる仕事のデメリットをいくつか述べましたが、いかがでしょうか。
やる気を失ってしまったという人もいれば、デメリットを覚悟したうえでも、やっぱり子どもに関わる仕事をしたいと考える人もいるでしょう。
覚悟ができているのであれば、子どもに関わる仕事は、やりがいのある素晴らしいものになります。
転職活動ではその気持ちをアピールしましょう。
子どもに対する愛情や仕事に対する熱意を伝えられれば、希望の仕事に就くのも不可能ではありません。
頑張って転職を成功させましょう。
転職活動には転職エージェントがおすすめ
転職活動には、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントは、一般の求人情報誌と比べても、多くの情報を持っていますので、希望の職場がきっと見つかるはずです。
転職活動で不安な点は、プロフェッショナルのアドバイスやサポートが受けられますので、心強い味方となります。
熱意をもってあきらめずに、転職に向けて動き出しましょう。