先行きが不透明なパソコンインストラクターの仕事から転職するべき理由。
パソコンインストラクターは、パソコン教室で操作や周辺機器の使い方を教えるのが仕事です。
一時期はかなりの需要があり、人気の職業でもありました。
ですが、最近では少々状況が変わってきており、将来性にも不安が残る仕事です。
もし今、パソコンインストラクターの仕事に就いているのであれば、早めに転職を検討するのがよいかもしれません。
今回は、先行きが不透明なパソコンインストラクターの仕事から転職するべき理由を、いくつかの例をあげて検討したいと思います。
目次
転職を考えるべき理由とは
なぜ、パソコンインストラクターの仕事を辞めて、転職を考えるべきなのでしょうか。
まずはいくつかの例をあげて、その理由について考えてみたいと思います。
需要に対して教室の数が頭打ちである
パソコンが生活に浸透し始めた数年前は、パソコン教室の数も激増しましたが、現在ではその数は頭打ちの状態になっています。
パソコンを習いたいという需要に対して、教室の数が多すぎるために、廃業する教室も年々増えています。
今後もパソコン教室の業界が伸びていくとは考えにくく、いつまでも今の仕事を続けられるかどうかは未知数です。
今の職場に不満や限界を感じても、同じ仕事では転職先がないことも覚悟しておかなければなりません。
学校でもパソコンの授業が導入されている
一昔前までは考えられませんでしたが、パソコンの驚異的な普及により、今では義務教育の段階で、パソコンやタブレットを使った授業が普通に行われています。
以前は興味のある人が自分で勉強するしかありませんでしたが、今ではあえて教室に通わずとも、子どもの頃から一通りの操作を自然に覚えるようになっているのです。
また現役世代の人たちも、すでに仕事でパソコンを使うのが当たり前になっているため、特別なスキルを磨く理由がない限り、パソコン教室に通う人はいないのです。
疑問があってもネットで簡単に検索できる
パソコンの操作でわからない部分があっても、インターネットで検索すれば、沢山の情報を簡単に手に入れられるようになりました。
よほど専門的で特殊なケースでない限りは、同じような疑問を抱えている人は多くいますので、対処法も数多く公開されています。
動画サイトなどで、わかりやすいように説明されている場合もあり、パソコン教室に通わなくても大抵の問題は解決できてしまうのです。
インターネットを使えない人に向けた、高齢者の教室もありますが、それも最近では縮小傾向にあるようです。
将来的にはパソコンが使えるのはあたり前になる
パソコン教室が必要とされたのは、パソコンが普及する前の過渡期の時代です。
パソコンが登場して数十年たった現在では、一家に一台どころかひとりに一台になっており、パソコンを使えるのはあたり前になっています。
現役世代以降は、すでにパソコンを使いこなせる人が多いので、現在は需要がある高齢者向けの教室も、次第に必要とされなくなるでしょう。
教室のある施設自体が閉鎖される場合もある
独立した建物で教室を開いている場合は問題ありませんが、ショッピングモールのような施設の一角で教室を営業しているケースも少なくありません。
そのような場合は、施設自体が閉鎖されてしまい、教室を続けることができなくなってしまう恐れもあります。
最近では、ある程度の大型モールでも不景気の影響で閉鎖されてしまう場合もあるので、いつまでも安心して教室を続けられるとは限りません。
年収が増える見込みは少ない
先に上げたいくつかの例のように、パソコン教室の業界は先行きが不透明です。
むしろ先細りになっていくと考えるのが現実的かもしれません。
そのようなシビアな状況ですので、当然ながら年収が増えることは期待できません。
年齢を重ねていくにもかかわらず、低賃金で不安定な収入のままでは、安心して暮らすのは難しいでしょう。
老後のことを考えると、早めに転職に踏み切るのがよいかもしれません。
転職先はどのような仕事がよいのか
以上にあげた例から、パソコンインストラクターの仕事から早めに転職するべき理由が理解できたのではないでしょうか。
不安を抱えてズルズルと働き続けるより、思い切って転職を視野に入れて考えてみましょう。
それでは次に、パソコンインストラクターの仕事から転職するには、どのような仕事を探せばよいのか考えてみたいと思います。
スキルがあればIT関連の仕事
パソコンに関してのスキルがあればIT関連の仕事が考えられるでしょう。
ただしこの場合のスキルとは、基本的な操作方法だけでなく、ある程度の専門的な知識を含みます。
IT関連の仕事は、基本的な操作ができればよいという訳にはいきません。
ちょっとしたプログラミングや専門ソフトが使えるなど、一段高いスキルが必要です。
自分が持っているスキルを冷静に分析して、判断しましょう。
専門性が求められない仕事であれば十分に転職可能
専門性が高くない仕事であれば、パソコンインストラクターの知識があれば十分に転職は可能です。
一般事務職から経理、営業職まで、今ではパソコンの基本的なスキルは必須です。
インストラクターの経験があれば、雇用する側の会社も安心して仕事を任せられます。
ちょとしたトラブルに対処できる知識があれば、次の職場でも重宝されることでしょう。
接客業界にも可能性がある
インストラクターは多く人に教えるのが仕事ですので、経験を活かして接客業がよいかもしれません。
人にわかりやすく説明できる力は、接客にとって大きな強みとなります。
転職活動では、インストラクターとして経験して身につけた人と接するスキルをアピールしてみましょう。
興味があれば営業職の道もある
もし興味があるのなら、営業職の仕事を選ぶのも悪くありません。
個人経営などの小さなパソコン教室に勤務していたのであれば、生徒を集めるために、ある程度の営業活動をしたことがあるのではないでしょうか。
いろいろな工夫をして営業した経験は、無駄にはなりません。
もし成果の見えやすい営業の仕事に、興味や喜びを感じるのであれば、営業職の道を選ぶという選択もあります。
今までの経験をアピールできれば、十分に可能性があると思われます。
転職先を探すなら転職エージェント
転職を決意して、新しい職場を探すなら、転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントは、一般の情報誌やハローワークと比較しても、多くの求人情報を持っていますので、希望の仕事がきっと見つけられます。
新しい仕事への転職活動は不安が大きいものですが、転職のプロフェッショナルである転職エージェントの力を借りれば安心です。
無料で利用することができますので、ぜひ積極的に活用してみてください。
早めに転職に向けて動きだそう
今回は、先行きが不透明なパソコンインストラクターの仕事から転職するべき理由を、いくつかの例をあげて検討しました。
パソコンのスキルを活かした転職ができる期間は限られています。時間がたてば、今の強みも失われてしまいます。
先行きの不透明な仕事から抜け出すために、早めの転職に向けて動き出しましょう。