買い物をしようと思って何気なく立ち寄ることが多いスーパーですが、実際にスーパーで働いてみよう・スーパーの正社員になってみようと考えたことはありますか?
スーパーの正社員と聞いて頭に浮かぶのは「朝から晩まで働き通しできつい」「クレームが多そう」「働きづめなのに給与が低いのでは?」といったマイナスのイメージばかりかもしれません。
確かに、スーパーの正社員は苦労が多いと言います。どんなにたくさん働いても報われない環境に嫌気がさして、これ以上きついのはこりごりだ...といって辞めていく人も少なくないのが現状です。
しかしその一方で、スーパーの正社員に向いている人・スーパーの正社員として勤めていて良かったと思えるようなメリットも確実に存在します。
そこで今回は、スーパーの正社員が激務だと言われる理由や向いていない人のタイプ、スーパーの正社員に向いている人・スーパーの正社員として働く利点などについて、いろいろな角度から検証していきます。
目次
きついなんてもんじゃない?スーパーの正社員が「激務」だと言われる理由
「本当につら」「体力のある人でなければ続かない...」と言われることが多いのがスーパーの正社員です。「きつい」なんてもんじゃない!と、早々に見切りをつけて去っていく人も後を絶ちません。
だからこそ、スーパーでは常に働き手を募集しているのでしょう。ただ、ひとくくりに「スーパー」と言っても、さまざまな部門に分かれていますから、すべての仕事がきついとは限らないのかもしれません。
それではさっそく、スーパーの正社員が「きつい仕事」「激務すぎる」と言われる理由について探ってみることにしましょう。
スーパーの正社員は拘束時間が長くサービス残業も多い
皆さんもご存知の通り、最近のスーパーは早朝から夜遅くまで営業しているところがほとんどです。中には24時間営業しているお店もあります。
もちろんパート社員やアルバイト社員が深夜帯の勤務を受け持つこともありますが、何かあった時のためにも、やはりどの時間帯にも管理者は必要です。
そのため、スーパーの正社員も必然的に夜勤の時間に出勤しなくてはならない場合が出てくるでしょう。また、通常のシフトでも拘束時間が長くサービス残業も多いため、「きつい」と感じやすいのもスーパーの正社員の特徴です。
自分の終業時間と同時に店が閉店するということはほぼ考えられませんから、引き続き接客を続ける・品出しを続けるというのも、スーパーにはよくある光景なのだと言います。
長期休暇はNG!休日が満足にとれない
今はどんなスーパーも年中無休で営業しています。ですから、スーパーで働く正社員も同様に長期休暇を取ることは基本的にできません。
月に数日は希望の休みを申請できるかもしれませんが、基本的に月8日~9休ということになり、カレンダー通りの休みを取ることはまず難しいでしょう。
ゴールデンウィークやお盆の時期、正月休暇なども満足に休みを取れないことが多く、「休日がなくてきつい...」とこぼす人はたくさんいます。
スーパーの正社員として働くと決めたからには、こうした「休日の少なさ」についてもしっかりと頭に入れたうえで就職しないと、あとで後悔することになってしまうでしょう。
やる気が出ない!重労働なのに給与が安い
スーパーの正社員の仕事は多種多様です。部門ごとに担当があるとはいえ、やはり正社員ですから常に全体の様子を把握しておく必要があります。
そしてもちろん、正社員以外のスタッフと同じように接客もすれば品出しもおこない、パート・アルバイト社員をたばね、的確に指示出しをするという重要な仕事も任されることになります。
このように、スーパーの正社員の仕事は実に幅広く、そして想像以上にきつい重労働なのです。それなのに、手取りの月収は20万円前後と少ないため、「やる気が出ない...」という声も噴出しています。
数年間スーパーの正社員としてそれなりに経験を積み、ある程度のポジションに立つことができれば、多少の給与アップは見込めるのかもしれません。
しかし、それでも日々の業務が減るわけではありませんから、やはり「きつい」ことに変わりはないのです。スーパーの正社員として働き続けるためには、相当の覚悟が必要であると言えそうです。
「こんなにきついとは...」スーパーの正社員に向いていないのはこんな人!
希望の休みが取りづらく、重労働に見合った給与がもらえなくて「きつい」と、たびたび話題になっているのがスーパーの正社員です。
単純に「接客が好き」「体力には自信がある」というだけでは、スーパーの正社員として長く務め続けることは難しいと言わざるを得ません。
だからこそ、職業に対する「適正」を見極めることはとても重要な意味を持つのです。では今度は、スーパーの正社員に向いていない人のタイプについて探っていくことにしましょう。
「クレーム対応ができない」精神的にあまり強くない人
スーパーには日々いろいろな人が訪れます。そして、すべてのお客様が「買い物をして何事もなくそのまま帰る」とは限りません。
陳列している商品について不満を漏らす人もいれば、希望の商品を取り扱っていないことに怒る人もいます。接客態度が悪いと店側に注意してくる場合もあります。
そうしたお客様の申し出すべてがクレームであるとは限りませんが、やはり多くの場合は「店側に対する文句」が多いのです。
ですから、スーパーの正社員は日々寄せられるお客様からの要望やクレームを真摯に受け止め、謝罪して納得してもらうという一連の動作をこなしていく必要があります。
そのため、精神的にあまり強くない人にはスーパーの正社員という仕事は「きつい」以外の何物でもなく、向いていないと言えるかもしれません。
「決まった休みがないと頑張れない」プライベートも充実させたい人
スーパーの正社員は前述したとおり、まとまった休みを取ることが難しいだけでなく、シフト制であるため毎月ごとに休める日数が限られてきます。
そうしたことから、「決まった休みがないとやる気が出ない」「土日の連休があるから頑張れる」という人には、スーパーの正社員という仕事は「きつい」と感じられるでしょう。
「休みの少なさについては、そのうち慣れるのでは?」と考える人もいますが、やはり「自分の望む働き方ができない」というストレスは、なかなか消化できないものです。
ですから、固定の休みが欲しい、プライベートの時間も大切にしたいという人には、スーパーの正社員という仕事はおすすめできません。
「すぐに疲れてしまう」体力に自信がない人
スーパーの正社員の業務は多岐にわたるため、常に頭も体も動かし続けている必要があります。そのため、体力に自信がない、すぐに疲れてしまうという人にとっては間違いなくきつい仕事です。
たとえ「体力面には絶対の自信がある!」という人でも、スーパーの正社員という仕事に慣れるまでは、きついと感じることも少なくないでしょう。
どんな人が向いている?スーパーの正社員として働くメリットとは?
スーパーの正社員として働いてみたけれど、「本当にきついから辞めたい」「もうこれ以上は働けない...」という状態にまで追い込まれて退職していく人は多いです。
人手不足などの理由から強硬に説得され、しぶしぶ正社員の職に留まったけれど、最終的には精神的に苦しくなり休職を余儀なくされたというケースも少なくありません。
その反面、スーパーの正社員に向いている人がいることもまた事実です。ではここからは、スーパーの正社員に向いている人・スーパーの正社員として働くメリットについて考えていくことにしましょう。
特殊な才能・技術がなくても仕事を始められる
スーパーの正社員として働くためには、特別な資格は必要ありません。また、特殊な才能や技術を持っていなくても働くことができます。年齢的にも大きな制限がないため、早急に仕事を決めたいという人にはおすすめです。
清潔感がある、無断で遅刻や欠勤をしない、働きたいという意欲があるといった、社会人として・勤め人として最低限おさえておくべきマナーさえ備わっていれば、スーパーの正社員として働きはじめられる日も近いでしょう。
人と関わるのが好き・接客が好きなら続けられる
スーパーの正社員は人と関わるのが好き・接客が好きな人であれば、比較的続けやすい仕事かもしれません。常にお客様の動向と視線を意識することで、より良い売り場作りに貢献することもできるでしょう。
ただ、スーパーの正社員の仕事は、接客業とは別の部分で人間関係に気をつける必要もあります。パート・アルバイト社員の管理も、スーパーの正社員としての大切な業務だからです。
時にはお客様と従業員の板ばさみになり、きつい思いをすることもあるかもしれません。それでも、「人との関わりを大切にしながら働きたい」という強い意志があれば、きっと乗り切ることができるでしょう。
商品の割引情報やセール情報を事前に入手できる
きつい仕事だと言われがちなスーパーの正社員ですが、商品の割引情報やセール情報を事前に入手できるという、正社員ならではのメリットもあります。
それほど高いとは言えないスーパーの正社員の給与だからこそ、少しでもお得な商品を購入して帰ることができれば、家計にも大きな負担をかけずに済みます。
とは言え、スーパーの売り出し情報を社外で口にすることは許されませんので、その点だけは注意が必要です。
「きつい・将来が見えない」と感じたら即転職を!スーパーの正社員ほど大変な仕事はない
スーパーの正社員が激務だと言われる理由や向いていない人のタイプ、スーパーの正社員に向いている人・スーパーの正社員として働く利点などについて、いろいろな角度から検証してきました。
朝早くから夜遅くまで働きづめ、だからといって給与が特別に高いというわけでもないスーパーの正社員として勤め続けるのは容易なことではありません。
時には、「いったい何のために働いているんだろう」「このきつい仕事をいつまで続ければ良いんだろう...」と、自分を追い込んでしまうこともあるかもしれません。
ですから、「スーパーの正社員の仕事がきつい・将来が見えない」と感じたら、心身のバランスを崩してしまう前に、できるだけ早く転職を考えるようにしましょう。