正社員で応募したのに契約社員からと言われた時、注意すべき3つのポイント

希望する企業に応募をして面接に行くと、募集要項と異なる話をされることがあります。

意外に多いのが、正社員の募集があって面接に行ったのに、契約社員を打診されたというものです。

雇用形態についての話は少し慎重になる必要があります。

いざという時に戸惑ってしまわないように、対処法と注意点を確認しておきましょう。

募集要項と異なる雇用形態を打診されるのはどんな場合?

そもそも募集要項が異なっている、企業側のミス

企業側のミスで、掲載されている募集要項が間違っているということもあります。

ただ、ミスとはいえ自分の希望している雇用形態とは違いますよね。

必死で転職活動をしていると、どんな働き方でもいいからと受け入れてしまいそうになりますが、一度よく考えてみましょう。

ミスがあるということは、不信感にもつながります。

今後の信頼関係などを考えた時に、もし不安があるようであれば断るべきでしょう。

もし、面接の場で断りにくい雰囲気であれば、返事を保留にし、後日連絡をするという方法もあります。

騙されていないか見極めて

正社員ではなく契約社員としての採用を打診された場合、企業側に悪意がないかをきちんと見極める必要があります。

実際は契約社員の募集しかないのにも関わらず、人材を確保するために正社員募集と嘘の求人を出している可能性があるからです。

この場合、「〇年後には正社員になれる」「試用期間は契約社員でその後に正社員にする」といったことを言われることもあります。

しかし、口頭での約束は危険です。

結局、いつまでたっても正社員になれず、後から抗議しても対応してくれないこともあります。

もし、このような条件を出された場合は、必ず雇用契約書や労働条件通知書などの書面をもらっておきましょう。

口頭で契約内容を確認しても、後からなかったことにできます。

そうならないためにも、書面での確認は必要なのです。

事情があって契約社員を打診されることもある

企業側の事情で、やむを得ず契約社員になることを打診される場合もあります。

募集をかけてもなかなか人が集まらず、条件を満たす人が来ても正社員で雇うレベルに満たないという場合です。

本来、募集要項と異なる雇用形態を打診することは良いこととは言えませんが、応募者のスキルや企業の状況などから判断してこのような形をとることもあるのです。

そのような場合も、きちんと確認をとるようにしてください。

なぜ契約社員なら良いのか、どのようなスキルが足りていないのかなど、正社員として雇えない理由を説明してもらいましょう。

きちんと事情を説明してくれて、こちらに判断を任せてくれる企業であれば、検討してみても良いでしょう。

契約社員という働き方を理解して

悪質な理由がなく、働いてみたいと思える企業であれば、契約社員として働くことも悪くはないでしょう。

ですが、その時にきちんと考えてほしいのは、契約社員という働き方についてです。

月収や福利厚生など、条件に関しては正社員と大差ない場合が多いでしょう。

しかし、大きく違うのは安定性です。

正社員は基本的に定年まで働くことができるでしょう。

しかし、契約社員は契約満了となってしまえば職を失ってしまいます。

年齢を重ねてからの転職活動は厳しいですから、いつ契約が終わるかわからない契約社員は将来に不安を抱えたまま働かなくてはなりません。

また、役職などもつかないためキャリアアップも難しいですし、継続した仕事を任されることもありません。

やりがいという面でも、正社員より劣るでしょう。

将来性やキャリアを考えた時に、契約社員はデメリットが大きいのです。

契約社員でも働きたい企業だった場合

デメリットも理解したうえで、どうしてもその企業で働きたいという意思があるのであれば、契約社員の打診を受けてもよいでしょう。

ただしその場合は、「いつかは正社員になれるかも」などとは考えないでください。

仮に、採用の時に「〇年後には正社員で」と言われても、その保証はどこにもありません。

決めるのは自分自身ですから、契約を打ち切られた時などの責任は自分にあります。

いつか契約が切れるかもしれない、正社員にはなれないかもしれない、という意識は必ず頭の隅に入れておくようにしましょう。

不安がある場合は、自分自身で期限を設けて、期限内に正社員になれなかったら転職するという形を取るのも良いかもしれません。

ハローワークや相談窓口に相談してみる

もし、募集要項と異なる雇用形態を打診された場合、その求人を扱っている媒体に確認をとることも良いでしょう。

ハローワークの人や、求人誌の相談窓口などです。

そうすれば、求人情報に誤りがないかなどを確認してもらえます。

掲載内容の確認までしかしてくれませんが、判断が難しい時は、一度相談してみてください。

転職エージェントにも相談できる

もし、転職エージェントを通して応募した求人であれば、必ず相談しましょう。

ハローワークなどとは違い、企業側にきちんと連絡をとって、契約社員を打診した理由を聞いてくれるでしょう。

自分自身で考えるよりも、相談者がいた方が適切な判断ができます。

転職エージェントは、心強い転職の味方なのです。

トラブル回避もできる転職エージェントを利用しよう

契約社員を打診されると、様々な面で悩んでしまいますよね。

断れなくて受け入れてしまうという人もいるかもしれません。

しかし、募集要項と異なる雇用形態の打診は、トラブルとも言えます。

もしかすると自分自身にも起こりうるかもしれないトラブルを回避するには、やはり事前の準備やサポートが必要です。

今回の話を参考にして、もし契約社員を打診されたら対処できるようにしておきましょう。

そして、相談に乗ってくれる転職エージェントへも登録しておくと良いでしょう。

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