学校が辛い時でも登校しないといけないの?学校との上手な付き合い方とは。

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「いつからか学校が辛いと思うようになった」「もう学校に行く気がしない...」という悩みを抱えている人は、おどろくほど多いのです。

学生なのだから学校に行くのは当たり前だと言われ、仕方なく学校に行くけれど、どうしても心がついていかずに辛い思いをしている人もいるでしょう。

そこで今回は、辛い気持ちを抱えてまで学校に行く必要はあるのか、そして学校が辛いと感じる時の対処法や、学校との上手な付き合い方について解説していきます。

辛い気持ちを抱えてまで学校に行く必要はあるのか?

「学校が辛い」という気持ちは、本人以外には分からないものです。いくら「行きたくない」「学校がイヤだ」と訴えても、「ワガママを言うんじゃない」と一喝されるだけかもしれません。

しかし、学校が辛いと思っている本人は真剣です。理解してもらえない辛い気持ちを抱えて戦っているのです。では、辛い気持ちを抱えてまで、学校に行く意味は果たしてあるのでしょうか。

学校に行くのが辛い=甘えではない

学校が辛いというと、本人が何を考え、どんなことを思っているのかを聞く間もなく、大人は「甘えるんじゃない」「学校に行かないでどうするんだ」と言うことが多いです。

大人は学校に行くことが学生の当然の務めであり義務であると考えているのですから、その言い分は間違っていないのでしょう。

しかし、学校に行くのが辛いというのは、「サボりたい」という、ただの甘えではありません。学校という場所に適応できないことによる、心のSOSなのです。

辛い思いをしなくて済むような、自分らしくいられる場所を探す

本当に学校が辛いのであれば、精神状態をこれ以上悪化させないために学校に行くのをあきらめるという方法があります。

または、ありのままの自分でいられる、学校以外の場所を探してみるのも良いでしょう。学校のように決められたカリキュラムのない、自分のペースで勉強ができる場所が必ずあるはずです。

そこではきっと、あなたと同じように「学校が辛い」という悩みを抱えた友達に出会えるでしょう。学校では味わうことのできなかった、学ぶ喜びや友情の大切さを知ることができるかもしれません。

親の気持ちより自分の気持ちを優先させよう

「申し訳なくて、学校が辛いと言えない」「あと何年か辛抱すれば学校を卒業できるから...」このように、親の気持ちを考えて学校が辛いと言い出せない学生は少なくないでしょう。

自分の素直な気持ちを伝えられないのは、心が優しく他人の気持ちを優先させている証拠です。しかし、自分の心が壊れてしまう前に、本心を打ち明けるようにしましょう。

本心を話したことで、親はあなたに失望するかもしれませんし、励ましてくれるかもしれません。ただ、親がどんな反応を示したとしても、学校が辛いと感じているあなたの気持ちを100%理解することはできません。

そして、あなたの人生はあなたのものです。親の気持ちを大切にすることも大切ですが、「自分はどうしたいのか」という点を突き詰めて考えることはもっと重要であると言えます。

「学校が辛い」と感じる時の処方箋

「登校する時間になると決まって具合いが悪くなる」「学校が辛い...」という時、なぜ自分はこんなふうになってしまったのだろうと悲しい気持ちになるかもしれません。

自分が弱いからだろうか、これからも自分は社会に適合できないのだろうかと恐怖感にとらわれることもあるでしょう。では、学校がどうしても辛いと感じる時の対処法について見ていくことにしましょう。

学校が辛いのは弱いからではないと知る

ひとつ忘れてほしくないのは、「学校が辛い」と感じるのは、決してあなたが弱いからではないということです。弱いのではなく、人よりもずっと敏感で、優しい性格だからこそ、学校という場所が辛いと感じてしまうのです。

学校にはいろいろな人が集まります。いろいろな人が集まるからこそ、学校は「人間関係を学ぶ場所」として機能している面もあります。

しかし、ここに学校が辛い理由が潜んでいる可能性もあります。多くの他人に囲まれ、良い人間関係を築くことを強いられる環境が、あなたを精神的に追い込んでいることも考えられるのです。

SNSで同じ気持ちを抱えた友達を探してみる

学校で心を通わせられる友人を見つけられない、学校が辛いと感じるのであれば、SNSを通じてあなたと同じ気持ちを抱えた友達を探してみるのも良いでしょう。

学校に馴染めず真剣に悩んでいる人、自分の気持ちを誰にも理解してもらえずに苦しんでいる人がたくさん見つかるはずです。

学校のクラスメイトには共感してもらえないことが、SNS上の友達にはすんなり通じることがあるかもしれません。「自分はひとりぼっちだ」などと思わず、ぜひ自分から気の合う友達を探しに行ってみてください。

学校が辛いなら「やめる」のもひとつの選択

心とカラダに負担を強いてまで学校に通うというのは、今後のあなたの人生に暗い影を落としかねません。ですから、本当に学校が辛いのであれば、「やめてしまう」のもひとつの選択です。

「学校をやめてどうするんだ」と、周囲からは大反対されるでしょう。しかし、辛い思いをするだけの学校に通い続けることに、どんな意味があるのでしょうか。

周囲の人に理解してもらうためにも、学校よりもあなたにとって意味のあること、意味のある場所をあらかじめ見つけておく必要があります。

学校が辛いのなら上手に遅刻して、上手に休もう

本当は学校が辛いけど、今すぐやめることはできないし、どうすれば良いんだろう...という時には、上手に遅刻すること・休むことをおすすめします。

実践するためには、あらかじめ校則を調べておいたり、学校以外に駆けこめる場所を確保しておいたりする必要があるでしょう。

卒業するために必要な出席日数を調べる

学校が辛いけど、なんとか退学は避けたいという場合、卒業するために必要な最低限の出席日数を確認しておきましょう。

そのうえで、計画的に学校を休むようにするのです。もちろん、思った通りに学校を休めるとは限りませんが、事前に下調べをしておくことは大切です。

もちろん、周囲の理解を得られるように働きかけること、自分の気持ちを理解してもらう努力をすることも、忘れないようにしましょう。

「休み魔」より「遅刻常習者」でいよう

卒業するために必要な最低限の出席日数を確認し、計画的に休むのが良いと述べました。加えて、「遅刻をする」という手段もあります。

あまりにも休みが重なると、勉強についていけなくなる、ますます孤立してしまうということが考えられますから、遅刻して学校に行くという手段があるということも覚えておいてください。

休むことも遅刻することも褒められたことではありませんが、辛い学校生活をまっとうするためです。あなたの心を守るための手段なのだということを忘れないでください。

学校が辛いと感じるようになったら、あらゆる選択肢を検討しよう

辛い気持ちを抱えてまで学校に行く必要はあるのか、そして学校が辛いと感じる時の対処法や、学校との上手な付き合い方について解説してきました。

人生の中でいちばん最初に多くの人々と触れ合い、いろいろな価値観を学んでいくのが「学校」です。学校では総合的にさまざまなことが学べるだけではありません。

学校が辛いと感じるようになることもあるでしょう。ですから、どうしようもなく学校が辛いと感じた時は、自分の心の声に従って行動することも大切なのだということを、ぜひ心に留めておいてくださいね。

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