人前に出ると緊張してうまく話せないことが多い、話したいことはたくさんあるのに言葉がまとまらず、最終的に何を言いたいのかわからなくなってしまう...という人はいませんか?
大勢の人の前で挨拶をしなければいけない場面で大恥をかいてしまったという人もいるかもしれません。
しかし、挨拶は才能ではなく「技術」です。ですから、上手に挨拶をするコツさえつかめば、誰でも挨拶上手の仲間入りをすることができるのです。
そこで今回は、挨拶上手になることのメリットや挨拶上手になれない人の特徴、上手に挨拶できるようになるコツなどについて、くわしく紹介していきます。
目次
挨拶上手になると良いことがたくさんあるって本当?
「挨拶が上手にできなくても、スピーチが下手でも、別に生きていくのに困らない」と思うかもしれません。
しかし、「挨拶上手は愛され上手」とも言います。
挨拶が上手な人は、それだけで人に好かれますし、とても良い印象を持ってもらえます。
そのほかにも、挨拶上手になることで得られるメリットはたくさんあるのです。
自信がついて緊張体質とサヨナラできる
「挨拶が上手にできない...」と、悩んでいる人の多くは、自分に自信がありません。
「どうせ自分の話など誰も聞いていない」「もっと面白い話ができる人はいくらでもいる」という気持ちが根底にあるからです。
挨拶は言葉を発して相手にメッセージを伝えるという作業なのに、メッセージを伝える側に「どうせムリ」「自分の話はつまらない」という思いがあれば、その気持ちはストレートに聞き手に伝わってしまいます。
話し上手になることができれば、緊張体質が改善され、自分に自信を持って堂々とメッセージを伝えられるようになるでしょう。
すると、聞き手も前のめりの姿勢であなたの話にじっと耳を傾けてくれるようになります。
ビジネスでも使える!論理的に話すクセがつく
どんな場面でも話をするときにポイントになるのは「起承転結」のストーリーになっているか、または「結論→理由→補足」という展開になっているかという点です。
時間がたっぷりとある場合には、最初から順序立てて「起承転結」のパターンを活用すると良いでしょう。時間に制約がある場合には、「最初に結論を伝えて理由をプラスする」という挨拶の仕方がおすすめです。
どちらの挨拶も、情報を整理して聞き手にわかりやすい構成にしているという点では共通しています。
思いつくままにダラダラと話すのではなく、日頃から論理的に話すクセをつけておくことは、あらゆるビジネスシーンにおいて有効です。
つまり、「挨拶が上手になる=ビジネスで成功できるチャンスが広がる」と言うこともできるでしょう。
「仕事ができる人」という印象を持ってもらえる
上手に挨拶できるというだけで、「この人は頭がいい人なのだな、仕事ができる人なのだな」という印象を持ってもらうことができます。
なぜなら、「挨拶が上手=簡潔にわかりやすく物事を伝える能力がある」という証拠だからです。
挨拶が上手にできる人と、そうでない人、どちらに仕事を頼みたいかと聞かれたら、きっと誰もが迷わず挨拶が上手にできる人を選ぶでしょう。
このように、挨拶が上手にできることは、ただ単に「おしゃべりがうまい」という意味にとどまらず、仕事のチャンスをつかむ上でも重要なポイントになるのです。
「うまく伝えられない...」挨拶上手になれない人の特徴
まったく同じ挨拶をしているのに、人を惹きつけられる人と、人を退屈させてしまう人がいます。一方の挨拶は「面白く」感じるのに、もう一方の挨拶は聞いている人に「とてもつまらない」と感じさせてしまいます。
では、両者の違いはどこにあるのでしょうか。なぜか挨拶上手になれない人の特徴から見ていくことにしましょう。
姿勢がわるく挨拶をする声が小さい
挨拶がうまくできない人の多くは、背筋がピンと伸びておらず猫背気味で、挨拶をする声がとても小さい傾向にあるようです。
背中が丸くなっていると自然に目線も下の方へ落ちていき、声をまっすぐに届けることができません。そのため、自信のない小さな声はさらに聞こえづらくなり、挨拶もうまくいかないというわけです。
ぜひ、日頃から背筋を伸ばして歩くように気をつけてみましょう。姿勢を正して意識して声を大きく出すようにするだけで、挨拶上手にぐっと近づくはずです。
挨拶中の表情が固く笑顔がほとんどない
無表情で挨拶をする人ほど、「挨拶が下手」と言われてしまいます。だからといって喜怒哀楽を思いきり表に出しながら演劇人のように挨拶をしなさいというのではありません。
適度に笑顔をまじえ、にこやかに挨拶をすることで、話を聞いている人を安心させることができます。また、身振り手振りを加えて話に「表情」をつけると、より聞き手を惹きつけることができるでしょう。
「挨拶中の表情が固く笑顔がほとんどない=相手を退屈させるために挨拶をしているのと同じこと」であるということを覚えておく必要があります。
「内容をつめ込みすぎ」結局何を言いたいのかわからない
挨拶上手になろうと頑張るあまり、あれもこれもと内容をつめ込みすぎて、「結局あの人は何が言いたいんだ?」という残念な結果に終わってしまうことがあります。
確かに伝えたいことがあるのは素晴らしいことです。自分の中にある熱い想いを相手に知ってもらいたいと感じるのも決して悪いことではありません。
しかし、挨拶上手になるためには「話したい内容をひとつに絞る」という作業が大事になってきます。ひとつの題材について掘り下げて話すことで、聞き手を混乱させずに済むからです。
もう失敗しない!上手に挨拶できるようになるコツ
挨拶が上手にできない人にはいくつかの特徴がありました。では、挨拶が苦手な人から挨拶が上手な人になるためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
ここからは、挨拶がうまくできない人が上手に挨拶できるようになるためのコツを見ていくことにしましょう。
「ぶっつけ本番はNG」挨拶上手になりたい人は練習をしよう
挨拶が上手にできなくて困っている人は、もしかすると挨拶の練習が圧倒的に足りていない可能性があります。「たかが挨拶でしょう?」という気持ちではいけません。
挨拶上手になるためには、自分がどんなしゃべり方をしているか、人にどのように見えているかを客観的に知る必要があります。ぶっつけ本番で挨拶をするのは絶対にNGです。
ですから、挨拶上手になるために必ず練習をしましょう。挨拶の原稿があるのであれば、まず鏡の前で読み上げてみます。誰かに挨拶の練習している姿を見てもらい、意見を求めるのも良い方法です。
挨拶を上手に見せるには「間」を大切にすることが重要
「挨拶が上手な人」と思われるようになるためには、話の途中で適度な「間」を作ることも大切です。
早口でまくしたてるような、とにかく最後までしゃべりきってしまおうという話し方をくり返すばかりでは、挨拶上手への道は遠ざかるばかりです。
自分が「ここは特に重要な点だからよく聞いてほしい」というポイントにさしかかった時には、話を続ける前にひと呼吸置き数秒間の「間」を取りましょう。
間をおくことによって、話を聞いている人は「これから何か大事なことを言うのかな?」という心構えをすることができます。
特定の誰かに語りかけることを意識して挨拶する
挨拶上手な人というのは必ず、「特定の誰かに語りかけるようにして話をしている」ということにお気づきでしょうか。聞いている人ひとりひとりの表情を確認するように話をしていくのです。
そうすることで、「ただしゃべっている」のではなく、「あなたのために話しているのだ」という気持ちが聞き手に伝わり、より話を集中して聞いてもらえるようになります。
ですから、どこを見ているのかわからないような、ぼんやりとした目で挨拶をしていては、誰の心もつかむことができないのです。
今日から実践!人を惹きつける「挨拶上手」になろう
挨拶上手になることのメリットや挨拶上手になれない人の特徴、上手に挨拶できるようになるコツなどについて、くわしく紹介してきました。
「挨拶は才能ではなく技術である」ということを忘れず、挨拶の練習を何度も繰り返して、ぐいぐい人を惹きつけられる挨拶上手を目指してみてください。