【実戦】と【実践】の意味と違い、使い分けや使い方

「実戦」は練習や演習とは異なる「実際の戦闘」または「実際の試合」を表す言葉です。

競う相手の存在する物事について使われます。

「実践」は理論や理念、計画や主義などを予め道筋の決まっている事を、「実際に自分自身で行動を起こし取り組む事」を意味する言葉です。

実戦は名詞ですが、実践は名詞としても動詞としても使われます。

「実戦」の意味

「実戦」は練習や演習の反対で、「実地の戦い」「実際の戦い」を意味する名詞です。

動詞としては使いません。

「戦」という漢字が使われている通り、「実際の戦闘」や「実際の試合」など、競走相手のいる物事について使われます。

その物事には「実戦」があるという事になるので、普段は訓練や練習がある物事である事も特徴とも言えます。

「実践」の意味

「実践」は「実際に行う事」を指し、主義や計画、理論や理念など予め決まっている事に沿って、実際に自分自身で行動を起こす事です。

また、「実際の情況でそれを行う事」という意味です。

名詞としても動詞としても使われます。

哲学では少し違った意味を含んで使われていて、「人間の倫理的論理」といった事を指す概念としても使われます。

「実戦」と「実践」の用例

「練習では赤いシューズを使ったが、実戦では青いシューズを使うつもりだ。」

「いよいよ君を実戦で試す時が来たな。

明日の大会に備えて早く寝てくれよ。」

「これは非常に実戦的なナイフです。」

「我が社の新しい企業理念に強く賛同したので、日常的に実践しようと思う。」

「財布を綺麗にすると良いと友人からアドバイスをもらったので、早速小銭を細めに使うなどして実践している。」

「実戦」と「実践」は何を実際に行うのかで使い分ける

どちらも実際に行うという事は共通していますが、「実戦」は競走相手のいる物事、主に戦闘やスポーツに対して使われる言葉です。

「実践」は理念や理論、計画や主義に従って自分自身が行動する事そのものに使われる言葉です。

実戦は名詞としてのみ使われるのに対し、実践は名詞としても動詞としても使われる事も大きな違いです。

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