子どもの将来について、色々考えない親はいませんよね。
その時に多くの人が思うことというのは、学習面ではないでしょうか。
- 頭のいい子になってほしい
- ちゃんと勉強ができる子になってほしい
- でも頭の良さってどうせ遺伝でしょ?
こんな風に色々考えていることだと思います。
でも、子どもの頭の良さというのは家庭環境でどうにでもなるってご存知ですか?むしろ、親の学歴が遺伝するのではなく、学歴の高い低いによって、子どもへの対応に差がでるというべきかもしれません。
さて、それがどういうことなのか、見ていきましょう。
目次
子どもを否定ばかりしていませんか?
頭のいい子というのは、きちんと努力ができる子がほとんどです。
わからなかったら調べたり親に聞いてみたりと「自分でわかるようにする」事が自然にできているのです。
生まれた時からそれが決まっているのかと言われると、答えはNOです。
きちんと努力ができる子というのは、自己肯定感がしっかりと育つ育てられ方をしているのです。
自己肯定感って何?
自己肯定感とは「自分を認められる力」です。
これは私の主観なのですが、子どもは生後半年ぐらいから大人の言葉がわかっていると思うのです。
もちろん、細かいことまではわからなくて当然ですが、嬉しい言葉なのか嫌な言葉なのかぐらいの区別はついています。
言葉の意味というよりは、その言葉を発している親の表情を読み取っているのだと思います。
些細なことでもなにかできた時などに褒めてもらえる子と、ちょっとしたミスをものすごく怒られる子だと、この自己肯定感の伸び方にすごく差が出てしまいます。
褒めて育った子は、自分はこれができる・こうしたいなどの欲求に素直に行動します。
それとは反対に常に怒られて育った子は怒られないように親の顔色を伺うようになります。
「ママが怒るから勉強しよう。
」と勉強する子と「授業でここがわからなかったからちゃんと復習しなきゃ」と勉強する子。
どちらが伸びるのかは一目瞭然ですよね。
この自己肯定感をいかに伸ばしてあげるのかというのは、子育てで一番大事なポイントなのです。
子どもの頭の良さは遺伝?
一説によれば、子どもの頭の良さは母親からしか遺伝しないと言われています。
一理あるとも思いますが、それって接している時間の差じゃないかな?と思うんです。
一般的には母親が育児をして父親は仕事をしています。
1日母親と一緒にいるわけですから、その母親の影響を受けるのは当然なのかなと思います。
そこでポイントとなってくるのが母親の子どもへの接し方です。
- いつも些細なことで怒られたり叩かれたりしている
- 母親が勉強する姿をみせていない
- 「マジで?」「やばい」などの言葉しか子どもにつかっていない
マジで?やばいだけってことはないでしょうけど、学歴が低い親ほど語彙力がないのは明らかです。
そして語彙力のない親は本を読んだりなにか調べ物をしたりという「勉強する姿」を子どもに見せません。
というよりも、母親自体が勉強などしないのです。
するとどうでしょうか?1日一緒にいる相手が勉強せず、語彙力もないとなれば子どもの頭がよくなるはずもないですよね。
私が思うのは、頭の良さが遺伝というよりは、「頭がよくなる行動を取っているかどうか」だと思うんですよね。
子どもの前で喧嘩していませんか?
親の喧嘩を見て育った子は、前述の自己肯定感が低いという説があります。
家は子どもにとって絶対的な安住の場でなければなりません。
それなのに、家で大好きな両親が喧嘩ばかりしていたら子どもにとっては、安心できる居場所がないということになりますよね。
そうなれば、親の顔色ばかり伺う子になるでしょうし、自主的に何かをしたいという気持ちが生まれないということにもなりかねません。
「これしたら、ママが怒るかな?」
「これがほしいっていうと怒られるかな?」
「怒られるのが嫌だから、賢い子でいなきゃ…」
よく幼い子の親が「うちの子本当に聞き分けのいいいい子なの」という話をしている人がいますが、それって果たして本当にいい子なんでしょうか?
自我が芽生えてわがままを言って育っていくはずの子どもが「聞き分けがいい」というのは、危険信号です。
子どもを「怒る」ということで押さえつけてしまっている証拠です。
自己肯定感を育てるという面では、絶対にしてはいけないことなのです。
頭のいい子を育てるコツは?
子どもを否定してはいけないということをお伝えしましたが、怒ってはいけないということではありません。
ダメなものはダメとしっかりと教えることも大事なのです。
例えばご飯を食べずに散らかして怒ったとしましょう。
ダメだよと怒ったあと、子どもがちゃんと食べられた時、怒った時以上に子どもをしっかりと褒めていますか?
この「怒った後改善できたら褒める」というのが非常に大事なことなのです。
子どもからすれば、ダメな時は怒られるのに、できても褒めてくれないとなれば当然面白くありません。
これが積み重なってくると「どうせやっても褒めてくれないし、怒られないようにだけしてよう」となってしまうのです。
こういう気持ちでいると、何をやっても伸びないですから、勉強しているのにできないということになってくるのです。
頭のいい子はしっかりと遊んでいる
頭がよくわからないことを自分で調べられる子は、幼い時からしっかりと遊んでいます。
子どもは遊びの中から、沢山のことを学び吸収しています。
- 転んだら痛いなどの経験
- お友達との人間関係
- たのしいなどの感情で前頭葉が育つ
特に、お友達との付き合い方については、親がいくら口で教えても実際にやってみなければわからないことばかりです。
幼い時にしっかりと遊んだ子というのは、集中力や我慢強さなどがしっかりと身につくので、脳科学的にも理にかなっていると言えるのです。
勉強は時期が来れば誰でもやることなので、しっかりと遊ぶべき時期に「早期教育」などと言って詰め込むのは私は反対です。
親が子どもの先に立っていない
自分でしっかりと考え行動ができる子の親というのは、子どもを信頼して任すということをしています。
間違っても子どもの先に立って「危ないからダメよ」とか「うちの子人見知りだからうまく話せないんです」などと子どもの経験や自己主張の機会を奪うことはしません。
この部分は学歴よりも親の性格に寄るところが非常に大きいです。
例えば道で知らない人に「今何さい?」と聞かれたとします。
まだ言葉が話せない1歳なら親が答えます。
でも子どもも3歳ぐらいになると自分で答えることができます。
それなのに、親が「3歳なんです。
この子人見知りなのでー」とやってしまうと、子どもから自分で受け答えするという機会を奪ってしまいます。
そして、そう言われ続けた子どもは「私は人見知りだから人と話さなくてもいいんだ」と思ってしまいます。
こういうことをしてしまう親というのは一事が万事この調子なので、子どもが経験すべきことを奪ってしまいがちなんです。
そうなると、先ほどお伝えした「自己肯定感」が育たないですし、子どもが自分で考え行動することをしなくなります。
好きなことを思いっきりやらせる
「うちの子ゲームばかりなんです…」と嘆く親御さんは多いですよね。
でもこれ考え方を変えてみると、「集中力がある」ということに繋がるんです。
人は好きなことをとことんやるという経験をしていると、探究心が育ちます。
嫌いなことを一からとことんできる人はいないですが、好きなことなら色々なやり方をやってみようと考えますよね。
なんでもいいんです。
人に迷惑をかけたり怪我などの危険があること以外であれば、子どもが夢中になっていることをとことんさせてあげましょう。
そうすることで、試行錯誤をする力やもっと知りたいという力を伸ばすことができるんです。
間違っても勉強以外の時間は無駄だなんて子どもに言わないでくださいね。
子どもにとっては遊びが最大の学びの場なのですから。
子どものなんで?を無視しない
頭のいい子というのは、総じて好奇心旺盛です。
好奇心がなければ新しいことを知ろうと思わないので、なんで?という疑問は生まれないのです。
- なんで雨降ってるの?
- この虫なに?
- なんで車って速いの?
この疑問に対して、学歴が高いママや学びの姿勢があるママというのはきちんと対応します。
別に聞かれた時に知っている必要はないんです。
親もわからなければ、一緒に調べればいいだけの話なのです。
間違っても「知らないよ!なんでなんでうるさいなー」などと子どもを怒ってはいけません。
子どもの好奇心の芽を潰してしまいます。
「なんでだろうね?ママもわからないから調べよっか。
」
こういうやりとりをしながら、一緒に楽しみながら調べることをしていると、子どもの中に「わからないことを調べる=楽しい」という方程式ができていきます。
幼い頃にそうやって育った子というのは、わからないことはすぐ調べるようになるので、必然と勉強を自主的にする土台が出来上がっていくのです。
一緒にするということの大切さ
子どもは親が大好きです。
特に一緒にいる時間の長い母親には絶対の信頼を置いているものです。
その母親に頭ごなしに怒られて勉強を強制されるのと、優しく一緒に遊びながら学んでいくのとどちらが心地いい環境課は、言わなくてもわかりますよね。
子どもは親と一緒に遊びたいんです。
その遊びの中に学習を盛り込んでいけば、楽しく一緒に勉強ができますよね。
小学校に入るまでのお勉強というのは、一緒に遊びの中でできることばかりです。
ただドリルを「やりなさい!」なんていうのではなくひらがなカードや数字カードを使って、一緒に遊びながら覚える。
そして正解すれば大げさなぐらい褒めてあげる。
この一連の流れが非常に大事なのです。
頭のいい子を育てるコツを少しまとめます。
- ダメなことはダメと叱り、できたことに対しては盛大に褒める
- 子どもの自己肯定感を伸ばす
- 子どもの好奇心に付き合って、「知りたい」を伸ばす
- 子どもを否定しない
- 子どもの居場所を奪わない
- 子どもをめいっぱい遊ばせる
難しいことではないので、子どもを楽しみながら育てるということが一番大事なことではないのかなと思います。