共働き夫婦が突き当たる「小1の壁」をどう乗り越える?対策方をご紹介。

B!

共働きでやってきて、子供が小学生になると「小一の壁」と言うものが出てきます。

これは、小学一年生はものすごく帰ってくるのが早いのです。それこそお昼すぎには帰ってくることもザラにあります。

こんな時、多くの親御さんが使っているのが学童保育です。学童保育とは、学校内で放課後児童を見てくれる施設です。地域によっては学校の外にあるところもあるのですが、時間的には17時までのところが多いです。

私が住んでいる自治体では、お迎えができるのであれば18時まで見てくれるようです。

学童ってなにするところ?

自治体によっても変わってきますが、公立の学童なら生徒の自主性に任せているところが多いですね。

宿題をやったりお友達と遊んだりそれぞれの時間を過ごしているようです。

一方民間の学童保育となると、施設によって色々なカリキュラムが組まれています。

英語を教えてくれるところやプログラミングを教えてくれるところなど様々です。料金が高くなればなるほど手厚くしてくれて、中にはお風呂や送迎夕飯までやってくれるところもあります。

もちろん、民間の学童自体ないという地域もまだまだありますよね。その辺りは近所に何があるかをしっかりリサーチしてください。

公的な学童の申し込み期間は私の住んでいる自治体の話になりますが12月末〜1月の頭に行なっています。

大々的に告知はしていないので、必要な書類の準備にどのぐらいの時間かかるのかも含めて、職場と相談もしないといけませんよね。早め早めの準備をしてくださいね

学童保育っていくらかかるの?

公立の学童なら6000円程度です。放課後子供を17時ごろまで見てくれて、1万円以下ならかなりリーズナブルですよね。

でも民間の学童となると5〜10万円ほどかかります。中にはそれ以上かかるところもありますので、金額はしっかりと調べる必要がありますね。

実際にかかる費用としては、親がお迎えにいけない場合にシッターさんやファミサポを頼まなくてはいけない場合もあります。その辺りも踏まえて余裕を持った計算をしておく方がいいと思います。

学童保育には待機児童はないの?

学童保育は現在100万人以上の子供たちが利用しています。

そして、ひとり親世帯や共働き世帯の増加に伴って、利用者数は増加の一途を辿っています。その結果、都心部に集中しているとはいえ1万人ほどの待機児童が発生しています。

この数字は東京などの都心部い多いとはいえ、地方都市も例外ではないと思います。

住んでる地域の待機児童がどうなのかをまずは調べる必要がありますね。では、学童保育で待機となってしまった場合、ママはどうすればいいのでしょうか?

保育サービスを利用する

ベビーシッターを利用して、仕事終わりまで見てもらうのも一つの方法です。

ただ、このベビーシッター金額が1時間あたり1500前後なので、小学生の我が子が14時に帰ってきて、ママが18時に帰ってくるとしましょう。

その場合の利用料金が1日6000円かかる計算です。20日間利用すると12万円です。これではなんのために働いているのかわからなくなってしまいますよね。12万かかると、事務職の手取り金額と同じか超えてしまうという人もいますよね。

仕事をやめてしまうと再就職が難しいのでそのための出費だと思えるかどうかがポイントになってきますね。私が同じ立場なら仕事をきっとやめると思います。

お金だけの問題ではない

小学校低学年の子供にとってはまだまだママと一緒にいたい年齢です。その年齢の子供に寂しい思いをさせて、その上家計にとってもプラスまたはマイナスになるのなら仕事をする意味がありません。

共働きをする理由というのは人によって様々ですが、多くは家計の足しにしたいという気持ちだと思います。

私ももちろんそうです。それなのに、子供に寂しい思いをさせながら自分は疲れ果てお金はトントンかマイナス。意味がわからないですよね。

それでも、仕事をやめたくないもしくはやめられない人はどうすればいいのでしょうね?

近くの祖父母や親戚を頼る

祖父母や親戚が見てくれればお金はかかりません。ママが自分の親に頼る分にはあまり気も使わずに済むのでおすすめです。ただ、祖父母にもスケジュールがあるでしょうから、無理は言わないようにしましょう。

子育ての主役はあくまでも両親です。祖父母はサポート役なので、予定が合わなくても文句を言うなんてことはやめましょう。そして夫の両親を頼る場合には、色々と覚悟が必要です。

中には本当にうまくやっている家もあると思います。でも、私個人の肌感覚からすれば義母の言葉の端々に棘を感じるのも事実です。学童が相手いなくて義母を頼ったら地味に何を言われるのかを考えただけでストレスです。

ファミサポを頼る

ファミサポは各自治体でやっている育児のサポートサービスです。1時間あたり800円からとベビーシッターさんに比べればかなり低額で利用できます。どうしても仕事をやめたくないというママにとってはありがたいサービスですよね。

ファミサポの利用登録は市役所の子育て窓口で行なっているので、気になる人は一度市役所に聞いてみてください。市役所のホームページに詳しい利用方法が載せられています。

共働きが直面するのは放課後だけじゃない?!

共働き家庭が真っ先に目を向けるのが放課後の学童の問題です。しかし、保護者を悩ませているのは放課後だけではありません。授業参観やPTAそして家庭訪問など平日の昼間に設定されている行事はたくさんあるのです。

私の母も仕事をしていました。授業参観や家庭訪問などをどうしていたのかと言うと、その時間だけ会社を抜けて対応してくれていたのを覚えています。

授業参観が終わった後母に「一緒に帰れるの?」と聞くと「ごめんね。仕事残ってるから会社に戻るわ。」と言っていました。

当時は、自分だけ母親と帰れないことに不満というか寂しさを感じていましたが、自分が共働き母の立場になってみるとすごいなと尊敬します。

会社の規模にもよるのでしょうが、ただ早退もできるのに、仕事に戻るというのはなかなかのハードさです。

このように、ママの努力で成り立つ部分もありますが、祖父母に頼るというのも一つです。

小学校の家庭訪問くらいなら祖父母で対応できますが、授業参観やPTAはそういうわけにも行かないですよね。

むしろ授業参観はママが自分で行きたかったり子供も「私だけおばあちゃんなんていやだ」と言ったりもします。そして一番やっかいなのがPTAです。

共働きでもPTAは免除されない

昔は専業主婦がメインで共働きは少なかったので、仕事をしていると免除してもらえる事もあったのですが、今は共働きの人もかなり増えています。そのため、共働きだから免除してくれという理屈は成り立たなくなっています。

祖父母にお願いするにはちょっと負担が大きいので、嫌がられる事も多いです。仕事を早退または中抜けして対応するしかないのですが、どこまで職場の理解が得られるかが問題です。

毎日やらなければいけない宿題のチェック

私たちが小学生の頃は、親が宿題のチェックをするなんてことはありませんでした。でも今は教員の負担軽減のためなのか、親が宿題のチェックをしなければなりません。

そのため、共働きだと宿題を見てあげられる時間は、睡眠時間を考慮すると1時間くらいしかありません。

帰宅してからお風呂・夕食・宿題そして寝かしつけまで全てを22時までにやろうと思うとかなりの負担となります。

ママが自分の時間として使える時間は、ほぼないに等しくなるのでフルタイムを諦めるママも少なくありません。その理由の一つが学童保育の時間の短さや子供を1人でお留守番させることへの不安があります。

子供を1人でお留守番させて安心できない

小学校へ入ったばかりの子を1人でお留守番させるのは正直怖いです。

火災の心配だけでなく、「この家はいつも子供が1人でいる」と情報が漏れてしまえば、防犯上もよくないです。不審者に狙われることも少なくないので、できれば避けたいところです。

ですが、18時に子供を迎えに行こうと思うと、通勤に時間がかかる人だと17時前には会社を出ないといけません。会社の定時が何時なのかにもよりますが、時短勤務も小学校に入る頃にはなくなってしまうところが多いんです。

そうなってしまうと、会社と相談して時短を続けてもOKなのか、元の勤務に戻せないならやめるしかなくなってしまいます。

子供の性格にもよりますが、人見知りが激しい子ならファミサポなどの利用も子供の負担になってしまいますよね。

そのため、子供を1人で留守番させる親は少なくないのですが、安心して留守番をさせている訳ではないんです。子供を1人で留守番させるなら親がしておけることはあるのでしょうか?

事前に鍵の開け閉めなどの練習をしておく

いつも親と一緒に家の出入りをする子供にとって、鍵の開け閉めはあまり馴染みがありません。

今時は家に人がいるからと鍵を開けておくなんてことは怖くてできません、在宅時でも鍵をかけておくのは必須なのです。

家に帰ったら靴を脱ぐ前に鍵を閉める。この習慣をしっかりと身につけておかないと、こっそり子供のあとをつけてきた不審者がいたら靴をぬいでカバンを置いてとしている間に、家に入られてしまいます。

最悪、命を取られかねないので鍵の閉め忘れがないようにしっかりとリハーサルを行いましょう。

小一の壁を乗り越えたら小四の壁がある

学童保育というのは、あくまで小学校低学年が中心です。そのため学童の待機が激しい地域だと小学校高学年になったら退所させられる可能性があるんです。

そうなってしまえば、ママは仕事を続けられなくなってしまいますよね。

こればかりは、ママがどうにかできる問題ではないのでどうしようもないのですが、万が一退所させられたら、どうすればいいのでしょうか?

学習塾には通った方がいいの?

小学校低学年から高学年になると勉強の内容が難しくなります。学童に通えていても学童は児童の自主性に任せていますので、宿題をしない子はしません。そのため授業についていけなくなる子も少なくないのです。

中学を公立に通うにしても、私立にいくにしても学校の授業についていけていないと、この先追いつくのは至難の技です。なので、高学年になるタイミングで学童をやめて、塾に切り替える親御さんも多いです。

ただし、現状で子供の成績が真ん中〜上の位置にいるにであれば塾は必要ありません。

もちろん中学受験をするなら話は別ですが、急いで通わせる必要もないでしょう。それよりは運動やピアノなど子供がやりたい習い事に通う方がよっぽどためになります。

というのも、小学生に塾が必要かどうかは賛否がかなりわかれます。必要だという人もいれば、むしろいらないという人もいます。いらないという人の意見をみてみると、中学受験をするにしても、算数だけで十分だというのです。

そう言われてみると、受験で使う「つるかめ算」なんかは学校で習いません。中学受験に公立小学校のカリキュラムが全く対応できていないので、算数に関しては習う必要があるというのです。

その他はどうかというと、必要がないという意見が多いです。そのため、ただ放課後の居場所の確保だけで受験も考えていないのであれば、習い事の方がいいかもしれませんね。

子供の気持ちを聞いてみましょう

小学校高学年になれば、1人でお留守番も問題なくできます。ただし、チャイムがなっても出ないなどの注意は必要です。そこで、子供にどうしたいか聞いてみましょう。

ママとパパが帰ってくるまでの間どうしていたいかです。習い事をするのか家で1人でいるのかそれとも遊べる友達がいるのかは子供に聞いてみないとわかりません。ママの負担も大きいですが、子供は子供でしんどいと思います。

それなら、実際に1人で過ごすのは子供ですので、正直な気持ちを聞いてみましょう。そして可能な範囲でその気持ちに答えてあげてください。

まとめ

いかがでしたか?保育園に入れてホッとしたのに、小学校に入るや問題がたくさん出てくるのは本当に頭が痛いですよね。

色々現状をみていると、まだまだ日本は共働きに対応しているとは言えない社会です。

女性の社会進出なんて言いますが、それを叶えるためにはママがかなり頑張らないといけません。それでも仕事を続けていると、得られるものはたくさんあるのでやめない方がいいとは思います。

子供の年齢が上がるにつれて、金銭的な負担は増えていきます。そのタイミングで収入が減るのはあまり考えたくないですよね。そのために、出来るだけ仕事を続けられるように様々な対策を考えていってください。

最新の記事はこちらから