妊婦の立ち仕事っていつまでOK?時期別のリスクと気を付けたい事。

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立ち仕事がメインの仕事をしている人にとって、いつまで仕事ができるかはとっても気になりますよね。会社に報告するまでは、仕事内容を変えてもらうのも不自然で難しいです。

今回は、色々な方にお話を伺いまして、何ヶ月まで立ち仕事をしていたのかを伺いました。一つ注意していただきたいのは、妊娠はいつ何があるかわからないということです。

私自身も、悪阻もなく余裕で産休まで働けると思っていました。でも、8ヶ月に入った頃「切迫早産なので入院してください」と言われて驚いたのを覚えています。

自覚があったかといえば全く何の自覚もなかったです。今思えば「妊娠前と変わらないペース」で仕事していたのがダメだったのかなぁ・・ぐらいです。特に立ち仕事であれば、その負担はかなりのものです。

決して無理をしないことを前提にお話できればと思います。

妊娠しても立ち仕事をしてて問題ないの?

妊娠経過が安定しているなら問題はないです。ただ、体力的な問題やつわりがどのレベルであるのかなどその症状は多岐に渡ります。そのため、ある人は大丈夫でも、ある人は無理ということになるのです。

また、一人目が平気であっても二人目はつわりがものすごく辛いという場合もあります。人によるというよりは赤ちゃんによるところがとても大きいので、一回一回の妊娠ごとに様子を見ていく必要があるんです。

さて、立ち仕事といっても妊娠初期〜妊娠後期までリスクというのは違います。時期別のリスクについて見ていきましょう。

立ち仕事を続ける妊娠初期(4〜15週)のリスク

妊娠初期に立ち仕事をしていると、一番不安になるのが流産リスクについてです。妊娠初期はまだまだ安定していないので、いつ流産が起きてもおかしくなくその流産率も15%もあると言われています。

この妊娠初期の流産というのは、ママが原因で起きることは稀です。赤ちゃん側に染色体異常などのトラブルがあるために起きることがほとんどだと言われています。とはいっても妊娠5〜6週頃になると悪阻が始まります。

私の同僚も悪阻で仕事どころではなかったのですし、ひどい人は入院する人もいるといいます。そして妊娠12週頃までは、まだまだ胎盤が安定していない時期なので、無理をすると流産をしてしまう可能性もあります。

しんどくなったら休む、無理をしないことを大前提として仕事をすることをお勧めします。そして、まだまだ職場には報告したくないという人も多いですが、直属の上司には心拍が確認できたら報告しておいた方がいいと思います。

報告がないままだと、悪阻でしんどいなと思っていても「サボってる?」と思われかねないので注意しましょう。

立ち仕事を続ける妊娠中期(16〜27週)のリスク

妊娠中期は一般的に安定期と言われています。そのため、無理をする人がとても多いのですが安定期とはそういう意味ではありません。産科の医師に確認したところ、医者的には安定期なんかないということです。

あくまで胎盤が安定してきて、赤ちゃんがママから血液や栄養を安定してもらえるようになるという意味での「安定」なのです。決して母体側の安定ではないので、無理は禁物なのです。

妊娠中期になると、お腹が張りやすくなります。恥ずかしい話、私自身が「お腹が張る」という症状がなんなのか最後までわかりませんでした。そのため、お腹が張っているのに無理をしていたんだろうなぁ・・と反省しています。

このお腹が張った状態で無理をしてしまうと、切迫早産、流産、破水、上位胎盤早期剥離のリスクが出てきます。

この上位胎盤早期剥離は母子ともに命の危険があります。その原因には、母親の喫煙や転倒そしてぶつかるといったことでもなると言われています。仕事中の事故や通勤途中にぶつかれることもゼロではないので、通勤ラッシュを避けるなどの配慮は必要かもしれませんね。

妊娠中期に気をつけたいことは、初期と同じく重いものは持たない、走らない、疲れたら休むことが重要です。2人目ママだと上の子を抱っこしなければいけないことも多々あるので、1人目の時みたく繊細な生活はできないと思います。

それでも大丈夫なママもいれば、一人目なんともなかったのに二人目入院になってしまうママもいます。こればっかりはどうにもできないのが実情です。そのため、せめて仕事などコントロールできる部分はしていきたいですね。

立ち仕事を続ける妊娠後期(28〜39週)のリスク

妊娠中期と同じく、切迫早産、流産、破水、上位胎盤早期剥離のリスクがあります。中期よりもお腹が張りやすくなりますし、腰痛がで始めるのもこの頃ですね。

私はもともと腰痛持ちだったこともあり、かなり中期から腰痛があってトコちゃんベルトが手放せませんでした。骨盤が軋む感じがあり、立っていても座っていても「同じ姿勢で過ごす」ということが苦痛でした。

そのため、妊娠しながら立ち仕事を続けていくのであれば、体のケアは必須だと思います。法定通りまでギリギリ働くのでしたら、産休に入るのは34週からです。
妊娠後期に入ると産休まであと少しですが、体調に変化が出やすいのも妊娠後期です。初期、中期以上に自分の体調に気を配り無理をしないことを心がけたいものです。

立ち仕事をしながら妊娠した人はいつまで続けたの?

さて、ここからは妊婦さんに色々とお話を伺ってきました。妊娠が発覚してすぐに仕事を辞めた人、できるところまで続けた人、出産直前まで働いていた人などその状況は様々です。

どの人が正解ということはありません。「あの人はギリギリまで仕事をしたんだよ」なんて職場の上司に言われても一切気にする必要はないんです。職場の上司からのプレッシャーに負けて、無理をした結果早産になってしまった人を知っています。

あくまで自分がどの程度仕事ができるのか、または仕事をしたいのかを最優先に考えてください。私自身は産休予定の2ヶ月前にドクターストップになってしまいました。理由は先程お話しした通り、切迫早産によるものです。

私もそうですが、予期せぬ体調不良が起きてしまうのが妊娠です。自分の体を過信せずに仕事の調整は行なってくださいね。

妊娠8ヶ月(28週〜31週)まで続けたアパレル店員さん

話を伺ったアパレル店員さんは、妊娠30週まで仕事をしていたといっていました。妊娠経過も特に問題なく、職場の理解もあったため続けられたそうです。話を伺っていて感じたのは、アパレル店員さんというのは接客だけが仕事ではないということです。

品出しや在庫管理など体力勝負になる仕事も多々あります。そんな仕事を「無理しちゃダメ」と代わってもらえたことがとてもありがたかったとおっしゃっていました。妊娠前は行なっていた残業もなしになり、体がしんどい時にはその都度休憩を取らせてもらっていたそうです。

逆に、その方のお知り合いは職場の理解が全くなかったそうです。人手不足なんだから、続けるなら普通に働いてよ。と言われ妊娠前と変わらず仕事をしていたところ、少し出血をしてしまって職場をやめたそうです。

今回話を伺ったアパレル店員さん曰く、立ち仕事を続けられるかどうかは「いつまで」という具体的な期間ではなく「職場の理解があるかどうか」が大事なんだそうです。職場の理解さえあれば、力仕事を代わってもらえたり体調不良の急な休みも理解してくれます。

そういった配慮がなければ、とても続けられないとおっしゃっていたので、今妊娠で仕事をどうしようか悩んでいる人には、まずは上司に相談してみてほしいとのことでした。

妊娠発覚と同時にやめたコンビニ店員さん

アルバイトとしてコンビニで働いていた彼女は、妊娠発覚後すぐに店長に相談したそうです。品出しなどの力仕事はできないこと、今までよりシフトを減らしてほしいこと、夜勤はできないことなどを正直に伝えたそうです。

すると、店長から言われたのは「人手不足なのに、そんな配慮できるわけないだろ。辞められるのも困るけど、シフトが減るのも困る」という冷たいものでした。

彼女もお店の人手不足の現状は重々わかっていましたが、妊娠中に無理をすることのリスクを考えたらとてもじゃないけど続ける気にはなれなかったんだそうです。

出産や赤ちゃんのお世話でお金が必要なのに、仕事をやめたくはなかったそうですが、お腹の赤ちゃんを守ることを第一に考えたら、続けるという選択はできなかったと言っていました。

結果的に、無事出産ができたので仕事を早くにやめて家でゆっくりできたことはとても良かったそうです。仕事をやめたくない気持ちもとてもわかるので、決してやめたほうがいいよという話ではないです。

仕事を続けるにしてもやめるにしても、どちらにも違ったリスクはあります。あなたやあなたの家計にとって何が最前かを旦那さんとも相談して決めてほしいと彼女は言っていました。

出産直前まで働いていたショップ店員さん

妊娠34週を過ぎても、医師の診断と本人の意思があれば出産ギリギリまで仕事はできます。ショップで働いていた彼女は、仕事がとても好きで引き継ぎで来るはずだった人が来なくなってしまったそうです。

そのため、妊娠中の体調が良かったこと、妊娠経過がとても良かったことなどがあり、担当医からも「大丈夫でしょう」とお墨付きをもらえたので、予定日をすぎるぐらいまで仕事をしていたそうです。

同じように妊娠を経験している私は「体しんどくなかったですか?」と思わず聞いてしまいました。すると彼女は「もちろんキツかったです。でも仕事が好きなので頑張れたんですよね」と笑顔で答えてくれました。

職場の人間関係が良好だったことや仕事へのやりがいがあったのでストレスは全くなかったんだそうです。彼女がいうには、仕事へのストレスがもしあったならこんなに頑張れなかったとのことです。

仕事自体もそうですが、職場環境がとても大事なんだそうです。私も実感しましたが、妊娠中のストレスは絶対にNGです。お腹が張りやすくなりますし赤ちゃんへの影響も心配です。

ショップ店員の彼女曰く、ストレスのない環境で自分がやりがいを感じられる仕事だったら妊娠してもぜひ続けてほしいとのことです。でも決して無理はしないでくださいね。と言っていました。

妊娠中の症状は人による

妊娠を職場に伝えると「前に妊娠した人は産休直前まで休まず働いていたよ」と上司に言われることがあるといいます。でもこんな意見は無視して構わないんです。前職場にいた人が元気に産休まで働けたからと言って、あなたが元気に働けるかどうかはわかりません。

つわりがやっと終わっても、お腹が張りやすいなら仕事はできませんよね。お腹が張らなくても、後期つわりに悩まされる人もいます。

これは、私が完全にダメなのですが検診の時に血液検査をしますよと言われていたのを完全に忘れていたんです。そのため、ご飯を食べてから病院に行き、検査を受けました。その結果当然ですが、血糖値が高くなりますよね。

病院側は事前に伝えてあるので私の食後の血糖値を「空腹時の血糖値」だと認識します。それの何がダメかというと「妊娠糖尿病」を疑われるんです。

詳しい検査をして、異常がなかったので「次からは気をつけてね」ですみましたが、普段なんともなくても妊娠糖尿病になる人もいますし、高血圧になる人もいます。

症状によっては命の危険があるのが妊娠なのです。そのため、周りに何を言われても、自分の体調を第一に考えてください。特に立ち仕事は体への負担がとっても大きいです。

妊娠中の無理は取り返しのつかないことになることもあり、ママにとってはいいことが一つもないんです。安静にとはいいませんが、出来るだけ静かに過ごすことを心がけましょう。

まとめ

いかがでしたか?立ち仕事を普段されていて妊娠がわかると色々大変です。いつまで続けられる?やめないとダメ?など不安がたくさんですよね。

ネットにも色々な記事や意見がありますが、ネットの大丈夫があなたに当てはまる保証はどこにもありません。そのため、「慎重すぎない?」と思われるぐらいがちょうどいいんです。特に最初の妊娠だと、出産前も出産後もわからないことだらけです。

生活に余裕も無くなります。そこにプラスして産前ギリギリまで仕事をするというのはあまりお勧めできるものではありません。

担当の先生にどんな仕事をしていて、いつぐらいから休みに入る予定なのかは妊娠初期に相談しておくほうがいいと思います。医者というプロの立場からアドバイスをいただけます。

もし、体調が悪いのに休みたいといい出せないという人は、母子健康管理指導事項連絡カードを医師に書いてもらいましょう。ここに書かれた内容は会社は拒むことはできません。

私の担当医もそうだったのですが、仕事を休むことを渋っていると「母子健康管理指導事項連絡カード書きましょうか?」と言ってくれます。

妊娠中の仕事は決して無理をしない、つわりでしんどかったりお腹が張ったりするなら必ず休む、妊娠前より休憩を多くするなどを心がけてくださいね。

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