脱毛の予約を入れていた日に生理がきてしまうと、とても残念な気持ちになります。
生理でも脱毛してもらえるのか、キャンセル料がかかるのかなど、さまざまな疑問も沸くでしょう。
生理と脱毛には深い関係があり、基本的には生理中の脱毛は推奨されていません。
できるだけ生理中の脱毛は避けた方がいいのですが、一体なぜなのでしょうか。
今回は、生理中の脱毛が推奨されない理由や予約日と生理が重なった場合の対応など、生理と脱毛の関係について紹介します。
生理中の脱毛が推奨されない理由
生理中の対応は脱毛サロンやクリニックによって異なります。
VIOラインを除けば脱毛してもらえることも多いですが、あまり積極的に脱毛を推奨していないことがほとんどです。
VIOラインの脱毛が断られるのは何となく納得がいきますが、その他の部分の脱毛もなぜ推奨されていないのでしょうか。
脱毛サロンやクリニックにおいて、生理中の脱毛が推奨されない理由を解説します。
肌トラブルが起きる可能性がある
女性はホルモン周期によって肌状態を左右されやすい性質をもっています。
特に生理前から生理中にはお肌のバリア機能が低下し、肌トラブルを起こしやすい時期です。
脱毛は光やレーザーをあてるなど、肌への負担がそれなりにあるもの。
肌が不安定なときに強い負荷がかかることで、予期せぬ肌トラブルを引き起こしかねないのです。
肌トラブルの具体例としては、肌のかゆみや炎症、毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれるプツプツとした皮膚の病気などがあります。
肌が敏感なときや体調がすぐれないときにかかりやすいので、普段はならない方でも生理中はなってしまう可能性があります。
一時的な肌トラブルだけでなく、痕に残る色素沈着などになる恐れもあります。
脱毛サロンやクリニックでも、不要なトラブルを避けるために積極的に脱毛をすすめません。
脱毛時の痛みを強く感じることがある
生理中の肌は痛みにも敏感で、脱毛時の痛みを感じやすくなると言われています。
痛みの感じ方は個人差が大きいものの、普段は全く痛みが気にならない方でも痛いと思う瞬間があります。
いつもの脱毛で少しだけ痛みを感じている方であれば、生理中の脱毛で強く痛みを伴うこともあります。
生理中はただでさえ生理そのものの痛みや辛さがあるのに、脱毛による痛みが加わったら心身への負担は大きいです。
脱毛時の痛みは、強いと記憶に残り、脱毛のモチベーションにも影響を与えます。
「あんなに痛い脱毛ならもういいかな...。」と消極的になり、契約回数が残ったままで通わなくなってしまう人もいるのは勿体ないですよね。
体調不良になりやすい時期なので体がきつい
生理が重い人の場合、生理中には外出することすらためらわれることがあります。
仕事や学校、家事以外の時間は家で横になっていたいと思うでしょう。
生理中に脱毛する場合は薬の服用に制限がかかりますので、普段から飲んでいる痛み止めを口にするのも慎重になる必要があります。
生理中の外出が脱毛ともなれば、体への負担は相当なものになります。
翌日の仕事や学校、家庭の用事などに悪影響を及ぶす可能性もあり、できるだけ安静にしていた方がいいでしょう。
脱毛の効果が感じられない場合がある
生理中はホルモンバランスの乱れから脱毛の効果が感じられない場合もあります。
ホルモン周期が毛周期に影響を与えること、毛質が普段と違う状態になっていることなどが考えられます。
生理中でもしっかり効果を実感できる人もいますが、毛が濃くなったように感じる人もいます。
脱毛1回分が消化されたのに効果がないとがっかりしてしまうなら、最初から別の日に変更してもらった方がいいかもしれません。
衛生面の問題
VIO脱毛の場合は、経血によるトラブルのリスクがあります。
脱毛中に生理の経血が機械や施術台、スタッフの手などについてしまい、感染症になる恐れもあるのです。
タンポンを入れてあれば可能とするクリニックも一部ありますが、VIO脱毛に関しては多くのサロンやクリニックでNGとされていると覚えておきましょう。
脱毛日に生理がきてしまったときの対応
脱毛日に生理がきてしまった場合にはどんな対応をすればいいのでしょうか。
キャンセル方法やキャンセル料の相場を含めた対応を紹介します。
予約した日に生理がきたらどうする?
脱毛は予約が大前提ですから、予約した日に生理がきてしまうことはあるでしょう。
脱毛を経験した多くの女性にとっての「あるある」ですから、遠慮なくサロンやクリニックに相談してください。
生理時の対応は事前に聞いているはずですが、長く通っている人の場合は忘れてしまっていることもあります。
ただし、キャンセル料がかかることもあります。
特に当日にはキャンセル料がかかる場合も多いので、できるだけ早い段階で相談することも大切になります。
キャンセルは電話でしかできないに?
一度入れた予約をキャンセルするには少し気が引けるものです。
キャンセルの電話が苦手でつい生理を隠してしまう人もいるかもしれません。
しかし、最近の脱毛サロンやクリニックではWeb上でキャンセルを受けつけていることが多いです。
夜中であってもWeb上ならキャンセルできますので、事前にキャンセル方法を確認しておきましょう。
キャンセル時刻によって、前日キャンセル扱いになるか当日キャンセル扱いになるかが変わってきますので、すぐにアクセスできるようにしておきたいですね。
ただし、キャンセルは電話でしか受け付けていないサロンやクリニックもありますので、その場合は営業時間内に店舗やコールセンターに連絡することになります。
キャンセル料金の相場
キャンセル料は脱毛サロンやクリニックによって異なりますが、おおよその相場を紹介します。
単純に料金を払うケースだけでなく、ペナルティが課せられるケースもあります。
(前日のキャンセル)
- 脱毛サロン、エステ...ペナルティなしか1,000円程度のキャンセル料
- 医療クリニック...ペナルティなしか2,000~3,000円のキャンセル料
(当日のキャンセル)
- 脱毛サロン、エステ...脱毛1回消化か2,000~3,000円のキャンセル料
- 医療クリニック...ペナルティなしか3,000~4,000円のキャンセル料
相場からすると、脱毛サロンやエステより医療クリニックのキャンセル料の方が高めです。
ただし、クリニックの方がキャンセル料がかからないことも多く、当日キャンセルも無料というクリニックもあります。
一概にどちらが得かは言えません。
後日予約をとり直せる場合もある
全身脱毛を契約している場合、VIOラインなど生理によって脱毛できない部分のみ、後日予約をとり直せることがあります。
当日キャンセルしてしまうとキャンセル料がとられてしまいますが、当日はVIOライン以外を脱毛してもらい、VIOラインは後日施術してもらうという方法です。
この方法なら当日キャンセル扱いにならず、キャンセル料もとられないで済みます。
どのサロンやクリニックでも使える方法ではありませんが、通っているお店の仕組みをよく理解しておくといいでしょう。
生理を黙っていても分からないの?
VIO脱毛以外なら、生理であることは正直言わなければ分からないと思うかもしれません。
しかし、何らかのトラブルが起きても自己責任となり、本来の補償が受けられなくなるリスクが高いです。
また、脱毛サロンやクリニックのスタッフは多くの女性の肌に接しているプロですから、生理による肌状態の乱れを見抜いてしまうこともあります。
「生理ですか?」と聞かれて嘘をつくわけにはいきませんので、あらかじめ伝えておく方がいいでしょう。
生理中に薬を服用する場合の注意点
生理の痛みが強く、痛み止めなどの薬を服用している方もいるでしょう。
脱毛サロンやクリニックでは、施術前に薬を服用していないか確認されることがほとんどで、薬の種類によっては医師からの許可がおりず脱毛NGとされることもあります。
市販薬の場合は施術から8~12時間程度あければ問題ないとするサロンが多いですが、痛みが強い方はそれより短いスパンで痛み止めを飲んでしまう可能性もあります。
施術後も同様に薬を服用できないと言われますので、生理の痛み止めをよく飲む方は、やはり脱毛は避けた方がいいです。
生理日に脱毛したときは何に気をつける?
VIOライン以外は生理日であっても脱毛してもらえることが多いですし、忙しい女性は予定を変更することが難しいかもしれません。
やむを得ず生理日に脱毛をしたときは、いつも以上に保湿をしっかりおこないましょう。
新しく買った保湿クリームより、刺激が少なく肌にあっているもの、普段から使っていて問題がなかったものを選ぶようにしてください。
脱毛サロンやクリニックのスタッフの方に、気をつけたいポイントを聞いておくのもいい方法です。
生理中には自己処理による肌トラブルも多い
脱毛サロンやクリニックに通えない場合、自己処理なら大丈夫だと思う方がいるかもしれません。
しかし、生理中の肌状態が不安定であることに変わりはなく、自己処理も可能な限り避けた方がいいでしょう。
家庭用脱毛器のように照射スパンが短い場合は生理と重なりやすいですが、せめて生理期間中だけは避けた方がいいです。
自己処理の場合はサロンやクリニックのスタッフにすぐ相談できるわけではありませんので、肌トラブルが起きると大変だからです。
脱毛日に生理がきても焦らないための対策
脱毛日に生理がきてしまったら無理せずキャンセルすることが基本ですが、事前にできるだけの対策はしておきたいところです。
やるだけのことをやっておけば、急な生理で焦ることもありません。
生理周期を必ず確認しておくこと
まずは自分の生理周期を常に確認しておくことです。
一番いいのは基礎体温をつけておくことで、今後の妊娠や体調管理にもつながります。
とはいえ、基礎体温はつけ忘れてしまったり、うまく計れなかったりして継続できない場合もあります。
最低でも毎月の生理がいつからいつまであったのか、手帳やノートなどに記録をつけておくようにしましょう。
脱毛中は毎日のスケジュールチェックが必須
脱毛中は、手帳やカレンダーを使って脱毛日のスケジュールをしっかり管理しておきましょう。
脱毛サロンやクリニックでのキャンセルは、脱毛の2日以上前であればキャンセル料がかからないことがほとんどです。
そのため、脱毛中に生理になったらすぐに連絡をし、キャンセルをしましょう。
脱毛日の予定をうっかり忘れていると、当日や前日に生理になったわけではないのに、キャンセル料をとられてしまうことになります。
最近は大事な予定をお知らせしてくれるスマホアプリなどもありますので、予定を忘れがちな方は活用してみましょう。
キャンセル料がかからない場所を選ぶことも検討
生理周期が不安定とまでは言えないものの、月によって多少前後することは誰にでもあるでしょう。
脱毛の予約を入れても、本当に大丈夫か、キャンセル料がかかってしまうのではないかと不安になりますよね。
そんなときは、最初からキャンセル料がかからない場所を選ぶことも1つの方法です。
特に生理周期が乱れやすい方は、キャンセルのルールが厳しくないお店を選ぶ方が続けやすいです。
キャンセルはある程度仕方がないと思っておくこと
数千円のキャンセル料が勿体ないと思う気持ちはよく分かりますが、女性の生理ですから、ある程度仕方がないと思っておくことも必要です。
あらかじめ脱毛完了までの予算に、生理日のキャンセル料まで含めておくことで、お金がかかって残念に感じる度合いも下がるでしょう。
もちろん、ここまで紹介した生理周期やスケジュールのチェックを忘れずにおこないます。
それでもキャンセルすることになればそれは必要経費と言えるでしょう。
生理周期が乱れているならまず婦人科に相談を
本来脱毛は健康状態のいい体に対しておこなうものですから、生理周期がひどく乱れている方は脱毛より前に婦人科に相談しましょう。
生理不順の理由を診断してもらい、周期が整ってからの脱毛でも遅くはありません。
生理周期が乱れていると、脱毛効果が低くなる場合もあります。
一部の脱毛サロンやクリニックによっては、生理不順を改善してからの脱毛をすすめられることもあるくらいですよ。
美しさは健康があってこそのもの。
何のために脱毛をしたいのかを忘れないことも大切です。
最後に
いかがでしたか?今回は、生理と脱毛の関係を紹介しました。
生理中の脱毛は可能なかぎり避けた方がいいですが、忙しくて予定が立てられない、キャンセル料を払いたくないなど、さまざまな事情もあるでしょう。
やむを得ず脱毛する場合はサロンやクリニックの方によく相談し、適切な対応をおこなうことが大切です。