5歳からピアノを始めるということ
子供にピアノを習わせたい。
そう思っている親御さんは多いと思います。
5歳くらいになると言葉もしっかりしてきて、何か習い事を始めるのにもちょうどいい時期です。
そこで今回は、5歳からピアノを始めるときによくあることや楽譜について、ピアノの選び方などを紹介します。
目次
5歳からピアノを始める時に心配なこと
ピアノを早い段階から始めるのはいいことだと聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
とはいえ、5歳というのはまだまだ子供です。
「本当に5歳からピアノを始めて大丈夫?」と思う方は多いと思います。
ここでは、5歳からピアノを習わせるときのよくある悩みを紹介します。
真面目に練習するか心配
5歳からピアノを習うと、ピアノをちゃんと練習するか心配になりますよね。
ピアノを弾くこと以外にも、楽しい遊びはたくさんあります。
ピアノを始めたものの、練習をしないというのはよく聞く悩みです。
子供がピアノを真面目に練習しない時は、気長に見守ってあげましょう。
ピアノを弾くことが楽しいと感じることが出来れば、子供は自然と練習するようになります。
先生に練習不足を指摘されることはありますが、そんな時は子供を叱るのではなくどうしたら楽しくピアノを弾いてくれるかを考えましょう。
レッスンを真面目に受けない
5歳くらいからピアノを始めると、レッスンを真面目に受けない子もいます。
この悩みは親御さんからもピアノの先生からもよく聞く悩みです。
レッスンの途中で遊び始めてしまったり、課題の曲を弾かずに好きな曲を勝手に引き出してしまうというはよく見る光景です。
そんな時は、真面目にレッスン受けない理由をしっかり子供から聞きましょう。
先生と合わなかったり、ピアノを弾くのは好きだけど決められた曲を弾くことは好きじゃないなど様々な理由があります。
5歳くらいの時は、真面目にレッスンを受けなくても音楽に触れる環境があるというのはいいことです。
月謝さえ払えばピアノの先生はレッスンをしてくれるので、今は音楽と遊ぶ時期だと割り切るのも一つの方法です。
その代わり、先生にお礼や気遣いの言葉をかけることを忘れないでくださいね。
5歳からピアノを始めるメリット
5歳からピアノを始めることには、心配事もありますがいいこともたくさんあります。
5歳からピアノを始めるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか
絶対音感が身につく
5歳からピアノを始めると、絶対音感が身につきます。
絶対音感を身につけるためには、7歳までにピアノを習わなければならないといわれています。
絶対音感が身につくと、音楽を聴いて楽譜におこすことが出来るようになります。
絶対音感が身につくのは5歳からピアノを始めるメリットです。
両手でスムーズに弾けるようになる
5歳くらいからピアノを始めると、両手でスムーズにピアノを弾くことが出来るようになります。
ピアノを両手で弾くためには、慣れが必要になります。
小さい年齢のうちからピアノを始めると簡単な楽譜を使って両手で弾く練習を始めていきます。
そのため、無理をするのではなく段階を経て徐々に難しい曲が弾けるようになります。
徐々に自然に難しい曲が弾けるようになるのも5歳くらいからピアノを始めるメリットです。
小学校入学前に音楽の知識が身につく
5歳からピアノをはじめると、小学校入学前に楽譜が読めるようになります。
そのため、小学校入学後の音楽の授業がとても楽に受けることが出来るようになります。
小学校に入ると、ピアニカやリコーダーのテストがあります。
ピアノを習っていると音楽に慣れているので、音楽のテストで高い点数を取りやすいです。
ピアノを弾く職業につける可能性がある
5歳くらいからピアノを弾いている人の中には、コンクールに出たり音大を卒業する人がでてきます。
小学生からピアノを始めてもコンクールに入賞したり音大を卒業する人も中にはいます。
けれど、5歳くらいからピアノを始めると絶対音感が身につくためソルフェージュなども取り掛かりやすいです。
ピアノを習っているとピアノの発表会に小さいころから出ています。
そのため、個人差はもちろんありますが人前でピアノを弾くことに抵抗が少なくなることが多いです。
ピアノのコンクールに出ることを目標にしているときは、5歳くらいにはピアノを始めたいところです。
音大を卒業したりコンクールに入賞経験があるとピアノを弾く職業に就ける可能性が高くなります。
ピアノを弾く職業に就きたい場合は早めにピアノを始めましょう。
5歳におススメのピアノの楽譜
ピアノを弾くときは楽譜が必要になります。
大人になれば好きな楽譜で練習してもいいですが、せっかく小さいときから練習するならピアノが上達するための楽譜を使いたいですよね。
ここでは、5歳におススメのピアノの楽譜を紹介します。
ピアノ教本
5歳からピアノを始める時は、ピアノの教本を使いましょう。
ピアノの教本とは、ピアノを弾くための指使いやピアノを弾くことに慣れるための教本です。
教本にはいろいろな種類があります。
おススメは、早い段階で簡単な両手引きがの楽譜がのっている教本です。
教本の中には片手だけを段階的に練習するための教本もあります。
けれど、早い段階から両手でピアノを弾いていく方が両手で弾くことに慣れます。
他にもイラストが多い教本や読んでいるだけで楽しい教本もあります。
ピアノの先生が勧めるものや、子供が楽しく練習できるような教本を選んでみましょう。
ピアノ曲集
ピアノ曲集とは曲がピアノの曲が集められた楽譜のことです。
教本とピアノ曲集の違いは、教本がピアノを弾くテクニックを身につけるための楽譜ですが曲集は曲を弾くための楽譜です。
5歳から曲集を使うときは、入門レベルの弾きやすい曲集を使いましょう。
難しい曲集を練習するほうが教育にいいと思う人もいるかもしれませんが、簡単な曲が弾ければ自然と難しい曲も弾けるようになります。
ピアノがある程度弾けるようになれば、簡単な曲集ならすぐに終わらせることが出来るので、どんどん難しいステップに進むことが出来ます。
ピアノ教室の選び方
「ピアノを習わせたいけど、どこの教室を選べばいいの?」
どこのピアノ教室に通わせるかは一つの悩みですよね。
ここでは、5歳からピアノを始める時の教室の選び方をご紹介します。
先生と相性がいい
ピアノを習うとき、先生との相性はとても大切です。
どんなに子供がピアノを好きでも、先生との相性が悪いとピアノが嫌いになってしまう可能性があるからです
先生は優しいタイプと厳しいタイプに分かれます。
レッスンを真面目に受ける子供は少し厳しい先生でもついていけます。
レッスンを真面目に受けない子供はおおらかな目で見てくれる優し先生がおススメです。
ピアノ教室には体験レッスンが受けられるところもあるので、子供の様子を見て決めましょう。
自宅から通いやすい教室
5歳くらいからピアノを始める時は、自宅から通いやすい教室がおススメです。
自宅から遠い教室だと、通うことに疲れてレッスンに通う事自体が苦手になってしまうかもしれません。
5歳くらいの年齢からピアノのレッスンを始めると、ある程度の年齢になるまでは親御さんの送り迎えも必須になります。
そのため、ピアノ教室を選ぶときは自宅から通いやすい教室を選びましょう。
コンクールを希望するなら対策をしてくれる教室を選ぶ
ピアノのコンクールに出ることを希望しているなら、対策をしてくれる教室を選ぶ必要があります。
5歳くらいからピアノを始めると、小学生のころからコンクールに出る子供もたくさんいます。
もし、子供をコンクールに出したいと思っているならコンクール対策をしている教室に通いましょう。
ピアノのコンクールは順位が出るため、子供にプレッシャーがかかります。
入賞することだけではなく、子供がきちんと楽しんでピアノを弾いているかを見てあげることが大切です。
どの種類のピアノを買うか
5歳からピアノを習う場合、自宅にピアノが必要になります。
ピアノを買うとき、電子ピアノかアップライトピアノを買うか迷うのではないでしょうか。
ここでは、それぞれのピアノの種類の特徴を紹介します。
アップライトピアノの特徴
アップライトピアノの特徴には
- アコースティックピアノのタッチで練習ができる
- 防音対策が必要
- 比較的高価
という特徴があります。
音大やコンクールに出ることを目標にする場合は電子ピアノではなくアップライトピアノを弾きましょう。
5歳からピアノを始めると、継続的に練習すれば音大に行ったりコンクールに出て入賞できるかもしれません。
そのためには、グランドピアノは無理でもアップライトピアノで弦をハンマーでたたいて音を出すことに慣れましょう。
アップライトピアノは比較的価格が高く、防音対策が必要になります。
5歳からピアノを始めて将来ピアノを弾くことを職業にすることを考えるなら、アップライトピアノの購入をおススメします。
電子ピアノの特徴
電子ピアノの特徴には
- 音を消して練習が出来る
- 集合住宅でも弾きやすい
- 比較的安価
という特徴があります。
5歳からピアノを始める場合、これからピアノを続けるのかどうかがまだわかりません。
子供が熱心に練習するよりも楽しく遊びでピアノを弾いているようなら、電子ピアノを買って様子をみましょう。
途中で熱心に練習するようになったときに、アップライトピアノなどのアコースティックピアノに買い替える方法もあります。
電子ピアノは音を消して練習ができるため、集合住宅でも気兼ねなく練習ができます。
比較的安価なものが多いので、購入しやすいです。
消音機能付きのアコースティックピアノ
消音機能付きのアコースティックピアノとは、消音機能がついたアップライトピアノやグランドピアノのことです。
消音機能付きのアコースティックピアノの特徴は
- アコースティックピアノのタッチで練習が出来る
- 音を消して練習か出来る
- 価格は高め
というものがあります。
アコースティックピアノに消音機能がついているので、アコースティックピアノのタッチで練習ができます。
音を消して練習が出来るので、集合住宅でも許可が取れればピアノが弾けます。
価格は比較的高めです。
5歳からピアノを始める時、将来もピアノを弾き続けることを考えればアコースティックピアノで練習することが理想です。
防音対策が難しい環境でも、消音ユニット付きのアコースティックピアノを使えば音を小さくしながらアコースティックピアノのタッチで練習が出来ます。
5歳からピアノを始める時は子供の様子をしっかり見よう
いかがでしたか?
5歳からピアノを始めると、絶対音感も身につくし将来的に上級のピアノが弾けるようになる可能性もあります。
とても夢がありますよね。
けれど、5歳はピアノ以外にもたくさん楽しみたいことがある年齢です。
子供がピアノとどう向き合っているかを、しっかりと見てあげてください。
もし、練習をしなくても音楽に触れているというだけでいい影響があります。
あせらずにピアノを弾くことを楽しませてあげてくださいね。