ピアノコンクールに出ている子供を見ると、自分の子供もコンクールに出場させてみようか迷いますよね。
もしかしたら、子供の方からピアノのコンクールに出たいと言われるかもしれません。
けれどピアノのコンクールに触れたことのない人からすると、コンクールの世界は分からないことも多いのではないでしょうか。
教室の選び方・衣装の選び方・予選の通過方法など、コンクールに出るためには色んな知識が必要です。
そこで今回は、子供がコンクールに出ときに知りたい情報をお届けします。
子供がコンクールに出るメリット
ピアノコンクールに出場することは、どうしても勝ち負けの結果が出てしまいます。
結果が出ることでピアノを辞めてしまうのでは?という不安もあると思います。
けれど、ピアノコンクールに出ることは色んなメリットがあります。
ここでは、ピアノコンクールに出場するメリットについて紹介しますね。
ピアノを弾く目標が出来る
ピアノのコンクールに出るということは、ピアノを弾くための目的が出来ます。
教養のために習うだけだと、特に目標が無いのでつまらなく感じてしまう子供のいるかもしれません。
そこでコンクールに出て入賞するという目標が出来ると、目標を達成するための練習ができます。
普段は勉強をしなくても、志望校に受かるという目標ができると勉強に身が入った人は多いのではないでしょうか。
ピアノでも同じように、何か目標があった方が練習のモチベーションも高くなります。
人前の演奏に慣れることができる
ピアノコンクールに出ると、結果の良し悪しに関係なく人前で演奏することに慣れることができます。
人前で演奏することに慣れていると、音楽の授業でピアノの伴奏を弾くことも苦手になりません。
音楽の授業でピアノの伴奏ができると、音楽の評価点が加算されることもあります。
子供がコンクールに出ると、学校の学習面でもいい影響があるのです。
面接やプレゼンなど、大人になると人前で何かをするという機会は増えます。
子供のうちに人前で演奏するという機会を作るのはいいことではないでしょうか。
勝ち負けの結果が出る
ピアノのコンクールに出ると勝ち負けの結果が出てしまいます。
これは、一見ネガティブに感じるかもしれません。
けれど負けてしまったことが悔しくて練習を重ね、コンクールに入賞した子供はたくさんいます。
入賞することは出来なくても、負けたことがきっかけでピアノの練習を重ね演奏家になる人もいます。
勝ち負けはネガティブに感じるかもしれませんが、このようにいい影響も与えることが出来ます。
勝敗を理由にコンクール出場に迷っているときは、経験のために一度出場してみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、いい影響があるかもしれません。
専門家からコメントがもらえるコンクールもある
ピアノのコンクールには専門家からコメントがもらえるコンクールもあります。
普段の練習はピアノの先生の指導のみになりますが、他の専門家からのコメントがもらえるというのは大きなメリットです。
中にはプロのピアニストからコメントをもらえるようなコンクールのあります。
違う視点からのコメントで、今まで気づかなかったいいところが見つかるかもしれません。
専門家からコメントがもらえるというのは大きなメリットですね。
色んな演奏が聴ける
ピアノコンクールにはたくさんの子供が出てきます。
ピアノの弾き方はその子供によって異なります。
なぜなら、ピアノの先生によって教え方や表現の好みが異なるからです。
色んなパターンの演奏を聴くことで、自分に無い演奏方法を知るきっかけもできます。
色んな演奏を聴くというのは、ピアノの上達のためにも大切なことです。
コンクールのための教室選び
ピアノのコンクールに出るためには、教室選びも大切です。
なぜなら、ピアノ教室の中にはコンクール対策をしていない教室もあるからです。
ここではピアノのコンクールに出たいときにおススメの教室の特徴を紹介します。
コンクールの対策をしている教室
ピアノコンクールに出ることを考えているときは、コンクールの対策をしている教室を選びましょう。
ピアノ教室にはコンクールの対策をしていない教室があるので、事前のリサーチが大切です。
コンクールは予選があり、予選を突破するための条件も存在しています。
コンクールに精通している教室なら予選を通過するためにはどうしたらいいかを教えてもらうことができます。
コンクールはピアノが上手に弾けるだけで予選が通過できるとはいかないので、しっかりとした対策が必要です。
コンクールを主催している組織が運営する音楽教室
ピアノコンクールの中には、大手の音楽教室が主催するものや協会が主催しているものがあります。
子供のときからピアノのコンクールに出る時は、主催者と連携をしている音楽教室を選ぶのもおススメです。
そうきくと、裏に黒い組織がある!と思うかもしれませんが、そうではありません。
コンクールの主催者と連携している音楽教室は、それだけコンクールへのアプローチに長けています。
コンクールに出たい事を伝えれば、先生が対策に沿ったレッスンをしてくれます。
ピアノのコンクールに出たいときは、コンクールを主催している組織が運営する音楽教室を選ぶのも一つの方法です。
コンクールの入賞経験がある先生の教室
子供がピアノコンクールに出たいときはコンクールに入賞経験がある先生が教えている音楽教室に通うのもおススメです。
コンクールに入賞するためには予選を突破していかなければなりません。
コンクールの入賞経験がある先生は予選を突破した経験をもっているので、子供がピアノコンクールにでるときに相談しやすいです。
コンクール出場を希望するときは、教室に入る前に必ず先生にそのことを伝えましょう。
先生がコンクールの指導を希望しない可能性もあるので、必ず事前の確認をしてくださいね。
子供がコンクールに出る時の服装
子供がピアノコンクールに出る時、どんな服装でコンクールに出るのか迷いますよね。
ドレスがいいのか、ワンピースがいいのか、制服でもいいのか分からない人は多いのではないでしょうか。
また、保護者の服装もどのような服装で行けばいいのか迷いますよね。
ここでは子供がピアノコンクールに出る時の服装についてご紹介します。
女の子がピアノコンクールに出る時の服装
女の子がピアノのコンクールに出る時は
- 半袖かノースリーブのドレス
- ぺたんこの靴
が一般的です。
ドレスがノースリーブが半袖なのは、ピアノを弾くときに長袖だと邪魔になってしまうからです。
丈は短すぎず、長すぎずが理想です。
ピアノのコンクールでは舞台の袖からピアノまで歩いていくため、舞台上で歩きやすい方が無難だからです。
短すぎたり長すぎたりすると歩くのも気を遣ってしまいますよね。
また、ペダルを踏む場合にも丈が短すぎたり長すぎるドレスだとペダリングがしにくくなります。
ドレスはピアノを弾きすさを優先して選びましょう。
必要以上に派手すぎるドレスはマナー違反になるので、迷ったときは先生に確認しましょう。
靴も同じように、底がぺたんこの靴のほうがペダリングがしやすいです。
ヒールがついている靴は可愛いですが、ピアノコンクールにでるときは底がぺたんこの靴を選びましょう。
ノースリーブや半袖のドレスは寒いので、防寒用のカーディガンの準備なども忘れないでください。
男の子がピアノコンクールに出る時の服装
男の子がピアノコンクールに出る時は
- ネクタイ
- シャツ
- ズボンまたはスラックス
- ローファーのような靴
が一般的です。
プロのピアニストは燕尾服を着て演奏しますが、子供がピアノコンクールでピアノを弾くときはシャツでも大丈夫です。
どうしてもジャケットを着せて演奏したいときは、演奏しやすいものを選んでください。
低学年の子供は半ズボンの子が多いですが、高学年になってくるとスラックスにベストを合わせる子もいます。
靴はローファーのようなペダリングがしやすいものがおススメです。
保護者の服装
保護者の服装はオフィスカジュアルのようなコンサバ系の服装、もしくは参観日に行くときような服装が無難です。
スーツや礼服のようのようなかっちりしすぎた格好をする必要はありません。
一番気を付けたいのがあまりにも派手すぎる格好やジーパンなどラフすぎる格好です。
これらも格好は保護者とはいえ、ピアノのコンクールの場にふさわしくありません。
とはいえ、ピアノコンクールの主役は子供です。
保護者の服装はマナー違反にならないような清潔感のある服装を意識すれば十分でしょう。
コンクールに出る前に本番と同じ格好で練習をする
コンクールの衣装も決まって一安心。
あとはコンクール当日に衣装を着れば大丈夫。
と思うのはまだ早いです。
本番前に、必ず本番と同じ衣装と髪型で一度は練習しましょう。
実際に衣装を着てピアノを弾くと、実は弾きにくいことが発覚することがあります。
衣装が原因で力が発揮できないというのは、とてももったいないことです。
必ず本番前には本番と同じ格好で練習をして、衣装に気になるところがないか確認しましょう。
どうしても衣装が分からない時は先生に相談
最終手段ですが、どうしても衣装が分からないときは先生に相談しましょう。
ピアノのコンクールの指導に慣れている先生だと、本番の衣装についても詳しい人がほとんどです。
おススメの衣装の会社を知っている先生もいるので、色々なことを教えてもらえます。
特に初めてピアノコンクールで分からないことが多いときは先生に相談するのが一番です。
子供向けのピアノコンクール
日本にはたくさんのピアノコンクールがあります。
中には子供を対象としたコンクールも。
ここでは、子供向けのピアノコンクールをいくつか紹介しますね。
こどものためのピアノコンクール
こどものためのピアノコンクールはヤマハが主催しているコンクールで浜松で行われます。
ホームページに「気軽にコンクールに出られるように」と書かれているように、参加しやすいコンクールです。
幼児から高校生までがコンクールに出ることが出来ます。
課題曲も難易度が高すぎるような曲ではないので、初めてのコンクールでも参加しやすいのではないでしょうか。
応募規定に審査内容も書いてあるので、先生と相談しながら練習をすすめていきましょう。
代官山ジュニア音楽コンクール
代官山ジュニア音楽コンクールは最近つくられた音楽コンクールです。
ピアノ部門以外にも様々な部門があります。
課題曲が全部門自由曲で参加資格も年齢だけです。
そのため、コンクールが初めてでも参加しやすいのではないでしょうか。
補助ペダルやアシストペダルは参加者が持参とセッティングを行うので、ペダルを使うときは持参しましょう。
ピティナピアノコンペティション
ピティナピアノコンペティションは国内で知名度の高いピアノコンクールです。
ピティナとはピアノを中心とする音楽指導者の団体です。
ピティナピアノコンペティションは年齢ごとに部門が分かれています。
そのため、子供でも参加することが可能です。
子供向けの部門では子供向けの課題曲になっているので、興味を持った方は先生に相談してみてください。
ピティナのホームページではコンクール対策をしてくれる先生も検索することができますよ。
子供向けのピアノコンクールは対策を
いかがでしたか?
ピアノコンクールに出るためには、コンクールに出るための対策が必要です。
対策だけではなく、当日の衣装にも気を配らなければなりません。
ピアノのコンクールに出ることはとても緊張しますし、入賞するためにはたくさん練習しなければなりません。
もし入賞することが出来なくても、頑張ったことを褒めてあげてください。
次もコンクールに出たいという希望があれば、楽しくピアノが練習できるようにサポートしてあげてください。