不登校になっても将来を悲観しないで。不安を取り除く6つの考え方。

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子どもが不登校になったら、真っ先に不安になるのは子どもの将来についてですよね。

学校に行けない、人間関係が上手にできない、勉強について行けないなどマイナス要素をピックアップすればキリがありません。

しかし現在立派に社会人として生活している方の中にも子ども時代不登校を経験している方はたくさんいます。

不登校生のすべての方の将来がダメになったかというとそうではありません。

不登校生の約8割が回復しているという現状


ある調査では不登校生の約8割が不登校から回復し社会に戻っているという現状があります。

この数字から考えても、お子さんが不登校になったからといって、将来を悲観する必要はありません。

今は子どもにとって学校に行けないということが必要な時間であるということを理解しましょう。

不登校生の将来を心配するのではなく、今どのように子どもたちに接したらいいのかを考えることが重要です。

そのままを受け入れる

子どもが不登校になったとき、親はなんとか学校に行かせようとしますよね。

「子どもは勉強するのが仕事だ」「学校に行かないと意味がない」「学校に行かない分、時間を有益に使え」など子どもに厳しい言葉を投げかけていませんか?

そんな言葉をかけていたら、子どもはますます気持ちが苦しくなり、学校に行く気力など沸いてきません。

子どもは自分が不登校になっていることに罪悪感を抱えています。

学校に行くべきだとは分かっているのです。

でも行けない。

そんな状況の子どもに親がかけてあげる言葉は上記のような言葉ではありません。

「学校に行けないあなたでも大丈夫。いいんだよ。学校に行けなくてもあなたの価値は変わらないんだよ」

そんな風に、不登校の子どもと子どもの存在自体をそのまま受け入れてあげましょう。

そんな言葉をかければ不登校を容認するようでできない、と思う方もいるでしょうか。

しかし不登校を認めるのではありません。

子どもの存在を認めてあげるのです。

子どもを受け止めてあげることが不登校回復への第一歩だと、不登校経験者たちはみな口をそろえて言います。

親だけでも外にでる

不登校生を抱えていると、子どもに寄り添って時間を使うため親も家にこもってしまいがちです。

親は普段家にいない子どもが家にずっといることでストレスが溜まり、子どもは「早く親が出ていってくれないと部屋から出られない」という気持ちになってしまいます。

そのため親子の距離を適切な間隔に保つためにも、親は積極的に外にでることをオススメします。

家で学校に行けない子どもを目の当たりにするのも、親としてはつらいもの。

子どもをみていると「このままいつまでこの状態が続くのだろう」と焦りを覚えることにもなるでしょう。

そんなときは親が外に出て、カフェでおいしいスイーツを食べたり、ショッピングを楽しんだり、ランニングやカラオケなど体を動かして発散してみてはいかがでしょうか。

自分がストレスを発散できると思う方法で試すことが重要です。

親がリフレッシュすることで子どもとの関わりも変わってきます。

そして外に出ることでリフレッシュできるようになれば不登校生の親の集まりや不登校関連情報が得られる場へと足を運んでみるといいでしょう。

進路のかたちはひとつではない


学校に行かないことで子どもの将来の選択肢が狭められてしまうのではないかと心配になると思います。

しかし不登校生にもさまざまな選択肢があり、進路のかたちは一つではありません。

通信制の高校、定時制高校に進学した人もいれば、高卒認定試験を受けて大学や短大、専門学校に進んだ人もいます。

フリースクールやサポート校を利用して自分のしたい勉強を続けることもできます。

成績にあった学校を選ぶのではなく、自分の本当にやりたいこと、進みたい道を選択しそれに向けて進学していったのです。

そんな風に前向きに進路を選ぶためには周囲の理解とサポートが必要です。

子どもが自分自身で進む道を見つけ歩き出そうとするときに、子どもに合った進路を提案し選択できるように、進路の情報や不登校と関わる人とのつながりはしっかり持って、広い視野で子どもを見守っていきたいですね。

迷う時は色んな人に相談しよう

不登校生の進路や将来について、色々な形があることはわかりました。

でも、これらを一人で考えて選択していくのはとても大変なことです。

迷ったときは色々な人に相談してみましょう。

不登校生の親の会で経験者の意見を聞くのもいいですし、フリースクールや不登校専門の塾などで学習の具体的支援の情報を集めるのもいいでしょう。

相談することで親の心に溜まっていたものが吐き出され気持ちが楽になることもあります。

ただ不登校生について話を聞いてもらうだけでもいいのです。

不登校は決して家庭の中だけの問題ではありません。

子どもを取り巻く学校や社会全体で考えるべき問題といえます。

色々な人の意見を聞いて、子どもに合った効果的な方法を探し出してみてください。

不登校の偉人たち


不登校になってしまうと将来真っ暗なんじゃないかと不安になってしまいます。

しかし過去の偉人たちの中にも不登校であった人は多いものです。

偉大な発明王・起業家として知られるエジソンも学校に行きませんでした。

そのほか石原慎太郎、黒柳徹子、演出家の宮本亜門、芥川賞作家の金原ひとみなども不登校経験者です。

これらの偉人、芸能人にいえることは、人と同じではないということです。

それは探求心や好奇心が旺盛であったり、感受性が豊かで感性が研ぎ澄まされているということです。

それらは学校生活時代には理解されない部分もあるかもしれませんが、大人になったとき彼らの武器となり強みとなる才能へと開花します。

そう思えれば、子どもが対人関係で悩むことや学校のシステムに馴染めないこともそれ自体を否定するのではなく、子どもの才能であり伸ばしてあげるべき部分なのだと思えるはずです。

もちろん学歴が必要になる職種もたくさんあるのが今の日本です。

そのため将来に不安を抱く場合もあるでしょう。

しかし学校生活の中の不登校は、長い人生の中で考えるとほんの一瞬でしかありません。

そのため不登校という現在の状況ばかりに注目するのではななく、長い人生の為の必要な時間と割り切って過ごすことで、前向きな不登校時代を送ることができます。

そんな周囲の理解こそ子どもが自分自身を見つめ直す大切な時間となります。

子どもにとってはその時間さえも、大切な人生の糧となるでしょう。

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