資格法はどの科目から出題される?介護福祉士国家試験によく出題される条文キーワード

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介護福祉士国家試験の受験勉強は順調ですか?

資格試験の勉強を続けていると、はたしてどんな問題が出題されるのだろう、と考え込む方が多いかと思います。よく問われるテーマ、必ず問われるテーマって何でしょうか。

きっと過去問集をよく読んでいる方はおわかりかと。そうです、資格法に関する問題は極めて少ないけれど、必ず出ていますよね。

ところで、「資格があると就職に便利だよ」というフレーズをよく耳にします。資格といっても、国家資格をはじめ、地方自治体や任意団体が認める資格などいろいろありますよね。それで、だいたいそうした資格を定義づける法律もセットで存在します。

資格があれば、試験もあるし、資格法もある!

福祉の現場を支える介護福祉士をはじめ、ケアマネジャー(介護支援専門員)や社会福祉士、理学療法士や作業療法士、医師や看護師などの資格においても、例外ではありません。資格を定義づける資格法があるのです。

それでは、介護福祉士の資格法についても考えてみましょう。

介護福祉士の目的、業務、試験などについて、定義づけを行っているのが「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律です。
介護の仕事を目指す方ならばご存じですよね。

そこで、国試マニアの簡単解説を進めてみます。しばしのお時間、どうぞおつき合いください。

  • 社会福祉士及び介護福祉士法は、どんな法律?
  • 資格法はどの科目から出題される?
  • 介護福祉士国家試験によく出題される条文キーワード!

社会福祉士及び介護福祉士法はどんな法律?

「社会福祉士及び介護福祉士法」は1987(昭和62)年に公布されました。
同法は、第1章から第5章で編成される全56条と附則で構成されています。
厚生労働省の法律サイトで確認しましょう。
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc_keyword?keyword=社会福祉士及び介護福祉士法&dataId=82021000&dataType=0&pageNo=1&mode=0

国家資格の社会福祉士と介護福祉士の資格を定めた法律であり、資格に関する業務の適正化と、社会福祉の増進に寄与することを目的と定めた法律です。

条文の内容は?

そこで、条文の内容について、簡単に見ていきましょう。
興味のない方もいらっしゃると思います。介護福祉士にはなりたいけれど、難しい法律のことは読みたくない、わからないという心の叫びが聞こえてきそうですが、やはり少しはのぞいたほうがいいですね。

なぜかと言えば、毎年の国家試験において、1問もしくは2問は法律の条文に関する問題が出題されるからです。ちなみに国家試験の全問題数は125問。
「たかが1問。されど1問」です。きちんと内容を理解しておけば、必ずポイントを稼げる問題なので、はずさないほうがいいですよ。

5つの章で編成、全56条

まず、法律の編成ですが、以下のようになっています。

  • 第1章 総則(第1条〜第3条)
  • 第2章 社会福祉士(第4条〜第38条)
  • 第3章 介護福祉士(第39条〜第44条)
  • 第4章 社会福祉士及び介護福祉士の義務等(第44条の2〜第49条)
  • 第5章 罰則(第50条〜第56条)
  • 附則

資格法はどの科目から出題される?

資格法に関する問題は、どの科目から出題されるのでしょうか。
国家試験の問題をみてみると、「介護の基本」(年間10問分)と「医療的ケア」(年間5問分)という科目で出題されています。

「医療的ケア」という新しい科目が導入された、初めての年では、次のような問題が出題されました。

喀痰吸引業務の定義づけが出題された!

第29回・問題 109
介護福祉士の業であって、医師の指示の下に行われる喀痰吸引等を規定した法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 社会福祉士及び介護福祉士法
2 社会福祉法
3 介護保険法
4 医師法
5 保健師助産師看護師法

「痰の吸引」行為について、介護福祉士も行うことができるようになったことから、このような問題が出題されました。
正解はもちろん、「1」です。

「名称の使用制限」を定めた第48条の2第1項で、以下のように記しています。

「介護福祉士は、保健師助産師看護師法第31条第1項及び第32条の規定にかかわらず、診療の補助として喀痰吸引等を行うことを業とすることができる」としているのです。

また、「喀痰吸引等業務の登録」については、第48条の3で定めています。
痰の吸引と介護福祉士との関係性はこの2つの条文がポイントですね。

さまざまな資格法が問われている!

お気づきかもしれませんが、前述の問題文の選択肢をみると、「社会福祉士及び介護福祉士法」以外の法律が4つも出ています。つまり、その法律とその内容についても、知っておいたほうが賢明ですよ。

インターネットで検索し、何のためにある法律なのか、まずは知っておきましょう。そして、介護福祉士の国家試験において、その法律のどのような内容が問われているのか把握しておきましょう。

また、法律の条文を見るとお気づきでしょうが、各条文の前に小見出しのようなキーワードが出ています。そこで、よく出題される条文キーワードについて、列挙してみました。

介護福祉士国家試験によく出題される条文キーワード!

  • 目的(第1条)
  • 定義(第2条)
  • 欠格事由(第3条)
  • 介護福祉士の資格(第39条)
  • 介護福祉士試験(第40条)
  • 登録(第42条)
  • 誠実義務(第44条の2)
  • 信用失墜行為の禁止(第45条)
  • 秘密保持義務(第46条)
  • 連携(第47条)
  • 資質向上の責務(第47条の2)
  • 名称の使用制限(第48条)
  • 欠格条項(第48条の4)
  • 罰則(第5章:第50条〜第56条)

思ったより、国家試験の出題と関連性の高い条文はありますね。

条文チェックは欠かせない!

第30回の国家試験では、以下のような問題が出題されました。

第30回・問題 18
社会福祉士及び介護福祉士法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 介護に従事している者は、介護福祉士を名乗ることができる。
2 介護福祉士の業として、介護者に対する介護に関する指導が含まれる。
3 成年被後見人や被保佐人は、介護福祉士となることができる。
4 介護福祉士は信用失墜行為をした場合、罰則により1年以下の懲役または 30万円以下の罰金に処せられる。
5 介護福祉士国家試験に合格した日から、介護福祉士を名乗ることができる。

正解は「2」です。
条文の前にあるキーワードと条文内容を理解していれば、解けそうです。

第28回の国家試験でも、次のような問題が出題されました。

第28回・問題18
社会福祉士及び介護福祉士法に基づいて、介護福祉士に課せられている誠実義務に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 常に担当する利用者の立場に立って業務を行う。
2 国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る。
3 利用者を心身共に健やかに育成する責任を負う。
4 利用者の心身の健康の保持のために必要な措置を講じる。
5 利用者が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与する。

「誠実義務」に関する問題です。正解は「1」です。
詳しい解説につきましては、みなさんのお持ちの過去問集にお任せいたします。ぜひ、お読みください。

でも、まだ購入していない方は、過去問集を購入し、早速問題を解いてみましょう。いずれにしても、問題内容が法律の何について問われているのか考えながら、解説を読むと、きっと理解が早まります。

合格への道のりは確かに遠いです。でも、ひとつひとつ課題をクリアしていけば、ゴールは近づきます。
法律は苦手だけど、国家試験には出題されるし、何より介護福祉士に無事になれたら、介護福祉士という資格を定義づけた法律ですから、理解しておかないといけませんよね。
さあ、がんばりましょう!

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