【開放】は「開け放つ」という言葉が熟語になったものです。
【解放】は「解き放つ」という言葉が熟語になったものです。
門や扉を「開け放つ」のが開放で、英語にすると「オープン」となり、人や動物、物の自由を拘束していたものを「解き放つ」のが解放で、英語にすると「リリース」になります。
目次
【開放】は、「門や扉をあけはなすこと」「あけたままにしておくこと」という意味があります。
開放の「開」という漢字には、「閉じているもの、ふさがっているものをあける」という意味が含まれており、日常生活でも、自動ドアのボタンなどで親しみがあります。
この意味の通り、開放は、扉や門などを開け放つ時に使用されます。
英語にすると「オープン」という言葉になり、よりイメージがわかりやすくなります。
【解放】は、「束縛されたり、制限されたりしているものを自由にすること」という意味があります。
解放の「解」という漢字には、「1つにまとまったものを解きほぐす」「役目や束縛からときはなす」という意味が含まれています。
英語にすると「リリース」という言葉になり、釣った魚を元の海に返す時や、野球でボールを投げる時に使用されたりします。
このように、解放は自由を拘束していたものを解き放つ時に使用されます。
【開放】と【解放】の使い方と例文
【開放】は、「締め切りだった窓が開放された。」「体育館を開放して地域の人の交流の場を作った。」「扉や仕切りを外して開放的な空間になった。」という使い方ができます。
【解放】は、「人質として捕らえられていた日本人記者が解放された。」「徹夜続きだった仕事から解放された。」「閉じ込められていた人々を解放した。」という使い方があります。
【開放】と【解放】は放たれるのが何なのかに注目
【開放】と【解放】では、放たれるのが何なのかに注目すると簡単に使い分けることができます。
開放の場合は主に「扉」「窓」「門」などです。
困った時は、自動ドアを使う時は「開放ボタン」を使うとイメージしてください。
英語の「オープン」と一緒に覚えるとわかりやすいです。
解放の場合では主に、束縛など自由を奪うものから解き放たれます。
困った時は、英語の「リリース」をイメージして、釣った魚を海に解き放つ時に使用すると考えるとわかりやすくなります。