【屈折望遠鏡】と【反射望遠鏡】と【電波望遠鏡】と【X線望遠鏡】の意味と違い、使い分けや使い方

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望遠鏡には様々な種類があり、像の捉え方や対応する電磁波の種類で分類上の名前が付けられます。

「屈折望遠鏡」と「反射望遠鏡」は像の捉え方に由来する名前です。

一方、「電波望遠鏡」と「X線望遠鏡」は対応する電磁波に由来する名前です。

これらが組み合わさり、例えば「反射式電波望遠鏡」という種類の望遠鏡があったりするのです。

「屈折望遠鏡」とは

遠くの天体をよりハッキリ大きく見るために、望遠鏡はその天体が発する光を集めます。

屈折望遠鏡はレンズを使って光を屈折・収束させて像を造ります。

原理としては虫眼鏡と同じです。

これが一番最初に発明された望遠鏡の原理で、かのガリレオ・ガリレイも、このタイプの望遠鏡を造り、様々な観測を行いました。

「それでも地球は回っている」という歴史的な発言を齎した望遠鏡です。

「反射望遠鏡」とは

光の像を造るのはレンズだけではありません。

反射望遠鏡は鏡を使って光を反射・収束させて像を造ります。

スプーンの内側に顔を写すと、自分の顔が小さく逆さまに移ります。

これはスプーンの曲面に光が反射する事で、反射した光の向きが上下左右が互い違いになってスプーンの真ん中で収束するからです。

レンズとは異なり「反射」という作用が入る事から、より多くの光を一点に集める事が出来るようになった次世代型です。

「電波望遠鏡」とは

「電波」というのは電磁波の種類です。

光には様々な波長があり、人間の目に見えるのはその中でも「可視光」と呼ばれるごく一部の範囲だけです。

その可視光より長い波長領域に「赤外線」があり、さらにそれより長い波長領域を「電波」と呼びます。

電子レンジやラジオ、携帯電話などで使われる波長は全て「電波」の範囲です。

天体にもそのような領域の波長を発するものがあり、その波長の観測に特化したものが「電波望遠鏡」です。

「X線望遠鏡」とは

「X線」もまた電磁波の種類です。

「可視光」より短い波長領域に「紫外線」があり、それよりさらに短い領域に「X線」があります。

病院で撮影するレントゲンも「X線」です。

レントゲンの放射線被曝量などが議論される事があるのは、波長が短い電磁波ほど高エネルギーで、原子レベルに作用する力があるからです。

天体にもそんな高エネルギーを抱えてX線を放出するものがあり、その波長の観測に特化したものが「X線望遠鏡」です。

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