【流星】と【遊星】の意味と違い、使い分けや使い方

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音の上では似ている「流星(りゅうせい)」と「遊星(ゆうせい)」ですが、それらが指す天体は異なります。

「流星」は和詠みで「ながれぼし」、つまり尾を引いて落ちてくるものを指しますが、「遊星」は「惑星」の古い呼び名です。

今でも惑星の別称として使われる事はありますが、学術的には「惑星」の呼び名が採用されています。

「流星」とは

「流星」は「流れ落ちてくる」その見た目から名が付きました。

これらの天体は、元々地球の傍に浮かぶ「小惑星」と呼ばれる小さな天体で、地球の重力ひ引き寄せられる事で落ちてきます。

猛スピードで地球の大気に突入するので、摩擦で燃え上がり、明るく尾を引いて落ちる様が見えるのです。

元々が小さいので大抵燃え尽きてしまいますが、中には地上まで到達するものがあります。

地上まで到達したものは、今度は「隕石」と呼ばれるのです。

英語にある「流星」の微妙な使い分け

「流星」は英語で「meteor」と「meteoroid」があります。

「meteor」は「流星」という現象を主に指し、「meteoroid」は流星となる天体を指します。

つまり、「あ、流れ星!」と空を見て叫ぶ時は現象に注目しているので「meteor」。

その後隣にいる知人が「流れ星は地上に届いたら隕石と呼ばれる様になるんだよ」と解説し始めたら、それは流星になる天体に注目しているので「meteoroid」と言う事になるのです。

因みに、隕石は英語で「meteorite」です。

これまた似た言葉なので間違いやすいでしょう。

「遊星」とは

金星や火星など地球と同じく太陽の周りを回る惑星は、地球から夜空を見上げた時、他の星々とは違った動きをします。

他の星々が一定方向に一定速度で動くように見えるのに対し、それらは好き勝手な方向へ動いているように見えるのです。

この事から「遊ぶ(=気ままに出かける)星」という名が付きました。

しかし実際には、それらは太陽の周りを規則正しく回っており、同じく回っている地球との位置関係から他の星々とは異なる動きに見えるので、「惑う(=従い動く)星」の名の方が後に正式採用されたのです。

実は最近まで定義の無かった「惑星」

日本では「惑星」と「遊星」のどちらを正式な呼び名にするかという議論は近代化が始まった頃(150年ほど前)にありましたが、実は「惑星」とは何かという基準が正式に定められたのは2006年の事です。

これは20世紀後期から観測技術が飛躍的に成長した事で、それまでの漠然とした「恒星の周りを回る天体=惑星」という概念の問題が漸く注目される程の発見をしたからです。

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