エアコンの取り付けは仕事も多く、夏や冬などエアコンが必要とされる季節には需要も急増します。
そのためがっつり稼げるといったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかしエアコンの取り付け業にもデメリットがあり、将来を考えると不安も残ります。
そこで今回は、エアコンの取り付け業務に関する大変さについて、デメリットをまじえて解説します。
目次
エアコン取り付け業そのデメリットとは
仕事も沢山あり、稼げるイメージがあるエアコンの取り付け業ですが、実際はデメリットも多く、思っている以上に大変です。
エアコン取り付けの職業病「腰痛」
エアコンの取り付けは肉体労働。
重い機材を持ったり、高い場所での作業はあたりまえ、一日作業をするだけでクタクタになるほどの厳しい仕事です。
肩や足腰には常に負担がかかる仕事のため、まずは作業をこなす体力を持っていることが必須です。
また、取り付け場所によっては無理な姿勢のまま作業をしなければならないことも多いため、腰痛などに悩む人も数多くいます。
エアコン取り付け業にとって腰痛は一種の職業病です。
無理を続けるとヘルニアなどになってしまい、仕事をすること自体が難しくなるかもしれません。
想像以上に厳しい労働環境
エアコンを取り付ける作業は、室外機や配管といった屋外作業はもちろん、部屋の中であっても空調のないところで行うことが普通です。エアコンを取り付ける前なので、当たり前ですね。
そのため働く環境は想像以上に過酷です。
暑い夏や寒い冬など、エアコンが必要とされる時期は肉体的にも厳しく、その中で重い機材を運んだり、無理な姿勢で作業を行うわけですから、疲労は相当なものになるでしょう。
取り付け場所によっては屋根やベランダ、高所の壁などで作業を行わなくてはならず、ケガの危険も伴います。
休みをとるのが難しい
エアコンを取り付ける作業では、基本的にお客様の立ち合いが必要となります。
そのため一般の家庭へ取り付けでは、お客様が休みの日に作業を行うことが多くなります。
土日祝日勤務は普通なので、家族や恋人、友達などと予定を合わせるのも難しいでしょう。
特に仕事が集中する夏場などは、休みをとることもままならず、せっかくの子どもの夏休みにもどこへもいけず、寂しい思いをさせてしまうかもしれません。
たとえ独身であっても、恋人とのすれ違いが続くことで、お互いに不満がたまってしまうことも考えられます。
また休みが少ないため、異性と知り合うチャンスも限られ、なかなか結婚ができないといった声もあります。
単価が安く、思ったように稼げない
数年前まで年収が良いとされていたエアコン取り付け業。
でもそれは個人で仕事を請け負っている場合に限られ、業者が増えたことによる競争や、不景気の影響などで、現在では一件あたりの単価が安くなっており、個人でもかつてほどの収入は見込めなくなっています。
個人業者でもそのありさまですから、雇用されている場合はさらに厳しいと言わざるを得ません。
稼げる仕事だから頑張れるのであって、働いても働いてもお給料に反映されなければ、仕事を続けていくモチベーションを保つのは難しいでしょう。
エアコン取り付け業の多くは中小企業
エアコン取り付け業の会社は個人経営か、もしくは従業員の少ない中小零細企業がほとんどです。
一般の企業と比べて不景気の影響を受けやすく、ボーナスや福利厚生などの待遇面でも多くを期待することは難しいと思われます。
取り付けだけでなく様々な知識も必要
エアコンを取り付ける作業だけであれば、特別な資格は必要ありません。
しかしお客様からしてみると、安全性や信頼性の面からも電気工事士などの資格を持っている人に頼むほうが安心です。
また取り付け時期が季節に左右されることから、一年を通して安定した仕事が得られる保証はありません。
エアコン以外にも電気工事に広く精通していることが求められ、そのために腕を磨き、勉強する努力が必要になります。
エアコン取り付け業からの転職を考える
このようにエアコン取り付けの仕事は大変です。転職も視野に入れて考えてみるのは決して間違いではありません。
ではなぜ転職を考えるべきなのか、その理由をいくつか挙げてみます。
重労働のため長く続けるのが難しい
どの仕事にも言えることですが、エアコンを取り付ける作業は必要とされる仕事です。
ですが、重労働のため精神的、肉体的にもつらく、厳しい労働環境に加えて危険を伴うことも多い仕事です。
このようなリスクを考えると、はたして長く働き続けることができるのかを考えなければなりません。
長い目でみて、将来の生活を想像した場合、不安定な仕事を続けるべきかどうか、早めに転職を考えることも必要です。
収入が季節によって変わる
エアコンの取り付けは夏や冬に集中し、その他の季節にはあまり仕事がありません。
もし忙しい時期に身体を壊してしまい、稼ぎ時に仕事ができなくなったとしたらどうでしょう。収入は激減してしまいます。
安定した収入がないということは、もしもの場合を考えると非常に大きなリスクとなります。
このような点も転職を考える理由のひとつです。
収入が順調に伸びていくとは限らない
個人経営や中小零細企業は景気の状況に左右されやすく、将来性は不透明です。
年々お給料や役職が上がっていくような一般企業とは違い、体力が必要とされる現場仕事では、年齢を重ねることが逆に不利になっていくとも考えられます。
昇給していくどころか、下がってしまう可能性があるのです。
転職を考えるなら転職エージェント
エアコン取り付け業からの転職を考えるとしたら、転職エージェントに相談するのがベストです。
就職情報誌やハローワークなどを利用して、一人で転職活動を行っても、なかなか思うような仕事を見つけるのは難しいことでしょう。
転職エージェントは豊富な求人情報を持っていますので、希望の条件に合った最適な情報を見つけるお手伝いができます。
また応募の書類の書き方や、面接の際に気を付けることなど、ちょっとした疑問に対しても、転職のプロフェッショナルであるキャリアコンサルタントからアドバイスがもらえます。
転職エージェントに相談することで、採用の道が大きく開けるのです。
無料で利用できますので、転職を考えた場合は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
やはり大変なエアコン取り付け業
今回はエアコン取り付け業の仕事の厳しさや問題点、さらには転職を考える理由について解説いたしました。
エアコン取り付け業は必要とされる仕事であり、ある程度の需要もある仕事です。
ですが過酷な労働条件を考えたとき、はたして長く続けるべき仕事なのかどうか、あらためて考える機会になったかと思います。
今後の人生において、健康で働き続けるために必要なことはなにか、今一度検討してみてください。