FXで利益を出す2つの方法を解説。リスクを考え自分に合った取引を選ぼう。

B!

FXを始めようと考える大半の方が資金を運用して利益を出す目的でしょう。

しかし漠然に利益を出すと考えていても、利益の出し方が分からなければどうしようもありません。

ではFXで利益を出す方法とは、実際に出すために必要なことは何でしょうか。

差額を狙って売買をする

FXで最も基本的な利益の出し方が差額で売買することです。

為替相場はリアルタイムでレート、ようするに通貨の価値が変わっています。

価値が安いところで買い、高いところで売ればその差額分利益が得られるのです。

安く買い高く売る自体は他の投資と同じですが、FXの場合は買いだけでなく売りからも入れます。

高いところで売り、安いところで売る方法でも利益が得られるのです。

どのくらいの利益が出るか

利益が出るかは取引量とその差額で計算され、単純に取引量、差額共に大きければ大きい程利益も増えます。

例えばドル円が80円のところで取引して買い、81円のところで売れば1円分の差額となるのです。

この時に取引量が1万であれば1万円、5万であれば5万円を利益として得られます。

これだけなら単純ですが基本的に通貨ペアは単に円単位で構成されておらず、ドル円であれば80.10というように必ず下2桁の銭が存在するのです。

為替相場において円単位で動くことはあまりなく、基本的には円ではなく銭単位で利益を考えていくことになります。

銭の場合は単純に左から0.1、0.01と考えればいいです。

例えばドル円80.10で買い、80.20で売った場合は10銭分の利益となるため1万通貨であれば1000円になります。

しかしこれは円が含まれたクロス円と呼ばれる種類の話です。

通貨ペアは円とペアになっているとは限らずユーロドル、豪ドルドルとドルやユーロとペアになっているものもあります。

他の通貨とペアになっている場合は0.1010という風に小数点の桁が多い状態で表示されているのです。

この場合は下1桁、一番右端にある桁が1銭相当となり、0.1000で買い0.1010で売れば10銭相当の利益が得られます。

FXの世界においてこうした1銭はpipsと呼ばれており、多くのFXに関わるサイトで使われていることが多いです。

どちらにしても難しい計算ではないためすぐに覚えられるでしょう。

業者への手数料スプレッド

差額の利益を狙う上で考えるべきなのがスプレッドです。

実際に通貨ペアを見てもらえれば分かりますが買い80.10、売り80.08と買いと売りで幾らか数字が離れています。

これがスプレッドでありFXでは業者を介して取引をしますが、その業者に支払う手数料です。

スプレッドは業者と通貨ペアによって違い、0.2程度の場合もあれば円単位で離れている場合もあります。

基本的にスプレッドが広ければ広い程利益を出すのが難しくなるでしょう。

ちなみにFX業者では取引をする度に手数料を支払う場合もありましたが、現在ではそのような業者はほとんどありません。

しかし皆無ではないため取引をする時は手数料がかからないか確認しておく必要があるでしょう。

差額の利益で稼ぐには

安く買い高く売る、高く売り安く買う、単純に言えばこうですが実際取引をすると簡単には行きません。

差額で利益を稼ぎたいのであれば以下の点を考えましょう。

相場の状態を読む

FXの為替相場はランダムに数字が動いているわけではありません。

基本的に相場はトレンド、レンジの2種類に分けられます。

トレンド相場は流れが一方に偏っている状態でチャートを見ると右肩上がり、下がりになっているのがそれです。

上がっている時は上昇トレンド、下がっている時は下落トレンドと言います。

レンジ相場は上下動きが定まらない状態でチャートを見ると上がったり下がったりしている状態がそれです。

トレンド相場は相場の動きに乗っかり、レンジ相場は動いている範囲を見極めて反発するのを狙って取引するのが基本となります。

しかし分かりやすい図になっていればよいですが、実際分かりやすくならないのが為替相場です。

そのためトレンドかレンジかを判断するにはテクニカル分析を使います。

相場の状態を分析するテクニカル分析

テクニカル分析はチャートに表示されている情報から今後の流れと今の状態を分析する手法です。

チャートに表示されているローソク足でもできますが、基本的には移動平均線やボリンジャーバンドといったテクニカル指標を使います。

種類で分析方法に違いがあり例えば移動平均線であれば線の位置から相場の状態を、ボリンジャーバンドであれば線の位置からどこで反発するかを分析する感じです。

トレンドに向いている種類、レンジに向いている種類と違いがあるため一つではなく複数使って分析するのが基本となります。

現在多額の利益を得ているトレーダーでも使っているテクニカル指標の種類はバラバラです。

どのテクニカル指標を使うのが良いかという正解はありません。

トレーダーによって向き不向きの違いがあるため、実際に試して自分に合っていると考えられる種類を探すしかないでしょう。

約定力のある業者を選ぶ

業者によりスプレッドが違うため、取引する場合はスプレッドの狭いところを選ぼうと考える方も多いでしょう。

一言でスプレッドが狭いと称しても通貨ペアによる広い狭いがあるため、予め自分がメインで取引する通貨ペアを考えておいた方がいいです。

しかし取引をする場合はスプレッドの狭さではなくもう一つ、約定力が重要になります。

約定力とは自分が注文した際に取引が正確に成立する度合いであり、これが高ければ成立しやすくなるのです。

FXの為替相場はリアルタイムで動いているため、注文した時にその注文したレートで取引できるとは限りません。

幾らかレートが動いて成立する場合がありFXでは滑り、スリッページと呼ばれる現象です。

スリッページで問題になるのは注文する時よりも約定する時であり、相場の状態によってはスリッページで損失が出てしまう可能性もあります。

特に短時間で取引を済ませるスキャルピングとなれば約定力が低いのは致命的です。

しかし国内のFX業者であれば約定力にそこまで大きな違いはありません。

そのため約定力の場合はむしろ海外業者を選ぶ時に考えるべき要素となります。

資金を十分に用意する

取引量に応じて利益は多くなるため、もし差額で多くの利益を出したい場合は十分な資金を用意する必要があります。

利益を多くするためなのはもちろんですが、資金が少ないと強制決済によるロスカットに引っかかりやすくなってしまうのです。

ロスカットに遭って資金がなくならないために資金は十分に用意した方がいいでしょう。

一方でこれからFXを始めようと考える初心者がいきなり大金を投入するのも問題です。

大金を入れると無闇やたらに取引量を多くしてしまい、結果的に損失が大きくなってしまう可能性が高くなります。

目安の資金はトレーダーによりますが最低限10万程度は用意しましょう。

10万だと差額で得られる利益はそこまで多くありませんが、それでも一ヶ月で数万は目指すことができ資金を増やしていけます。

もちろんリスク管理ができ、応じた取引量で取引できる場合は大金を投入しても構いません。

それでも慣れるまではロスカットにならない範囲で取引量を抑えましょう。

通貨の金利差で生じるスワップポイント

FXでもう一つ利益の得られる方法がスワップポイントと呼ばれるものです。

取引する為替はドル円というように通貨ペアで構成されていますが、この通貨同士には金利差があります。

注文をしてポジションを持ったまま、その日が終わるとその通貨ペアによる金利差を利益としてもらえるのです。

スワップポイントは通貨ペアによって違い豪ドル、ニュージーランドドル辺りが高額となっています。

どれだけ高額でもスワップポイントでもらえる利益はそこまで多くありません。

しかしスワップポイントの大きなメリットはポジションを持っていれば自動でもらえる点にあります。

FXは土日といった休日で取引できませんが、スワップポイントはその休日もカウントされており土日があると3日分もらえます。

つまりポジションを放置しておけば勝手に利益を溜められるのです。

スワップポイント目当てでポジションを持ち、それを放置しているスタイルでFXの取引をしている方もいます。

もらえる金額はどれくらいか

スワップポイントはポジションに利用した取引量に応じてもらえる金額が変わります。

差額の時と同じく単純に取引量が多ければ、その分もらえる利益も多くなるのです。

例えば15円の通貨ペアがあり1万通貨で取引しておけば、次の日になると15円もらえます。

これが10万通貨となれば150円で、100万なら1500円です。

通貨ペアごとにもらえる金額は変わりますが、この金額は相場の状態により変わってきます。

そのため以前は高額だった通貨ペアが数ヶ月、数年後にはほとんどもらえなくなるケースもあるのです。

もらうのではなく支払う場合も

スワップポイントは必ずもらえるわけではありません。

保持するポジションで変わり、その中にはマイナスになっている金額もあるのです。

マイナスになっていれば当然もらうまではなく支払わなければいけません。

スワップポイントそのものは微々たる金額なため、マイナスも大きくなりませんが長期的に保持すれば無視できない金額となります。

基本的にスワップポイントは売りで入るとマイナスになるケースが多いです。

そのため売りで長期的に保持するのはやめた方がいいでしょう。

他の問題点としてスワップポイントは相場に応じてプラスからマイナスになる可能性もあることです。

保持しているポジションがある日突然マイナスになるケースも十分にあり得ます。

相場の動きに大きな変化が出た後はスワップポイントが変わってないか確認しましょう。

スワップポイントで稼ぐには

差額の利益と勝手が違うスワップポイントですが、稼ぐには以下の点を考えましょう。

しかし差額と比べ多額の利益は得られないため、一定の利益を稼ぐものと割り切った方がいいです。

高額な通貨ペアのポジションを持つ

スワップポイントで少しでも多く稼ぎたい場合は、当然高額に設定されている通貨ペアで取引しましょう。

スワップポイントが高いとされている通貨は豪ドル、ニュージーランド、トルコリラといった種類が挙げられます。

実際にスワップポイントはFX業者ごとの公式サイトで確認できるため、それらを見れば一目で分かるでしょう。

相場の状態によって高額な通貨は変わるため、現在一番高い通貨はどれか確認してポジションを持つといいです。

逆に時間が経過して他の通貨が多くなった場合は決済して乗り換えする方法もあります。

スワップポイントが多くもらえる業者を選ぶ

スプレッドと同じようにFX業者によってもらえるスワップポイントの金額も違います。

取り扱っている通貨ペアも違うため、業者によっては高額なスワップポイントの通貨で取引できない場合もあるのです。

業者ごとに取り扱っている通貨ペアとスワップポイントを比較し、最も高額なところを選びましょう。

しかしスワップポイントの高いところが取引に適しているとは限りません。

スワップポイントを比較して選んだ場合は、スワップポイントのためだけに取引をして利用すると割り切った方がいいでしょう。

もちろん取引も問題ない場合は差額の利益を狙った取引にも活用するといいです。

資金は差額の時以上に多く持つこと

もしスワップポイントで稼ぎたいと考える場合は資金は相当な金額必要となります。

これは取引量を増やすだけでなく、損失が少し出ても維持できるようにするためです。

実際スワップポイントで稼ぐ場合はポジションを長く持つため、相場の動きに応じて損失が出てしまう時期も出てくるでしょう。

金額が少ないとその損失の多さに耐えられずロスカットしてしまう危険性があるのです。

少なくとも数十万程度では稼げないため百万以上は用意しましょう。

相場の動向に気を配ること

スワップポイントが多額でもらえる通貨のほとんどがマイナー寄りの種類であり、流動性があまり高くありません。

そのため何かしら政治や経済の影響で大きく動く可能性があるのです。

急落して大きな損失が出てしまうケースもおかしくないでしょう。

スワップポイントで稼ぐといえど、それ以上にポジションを保持することで損失が膨れ上がれば意味がありません。

もし危険だと感じたら損切りをしてポジションを手仕舞いする判断も必要です。

そのためには自分が保持している通貨のニュースを常にチェックしましょう。

差額かスワップポイントか、自分のスタイルで選ぶ

自分の資金とFXで取引をする目標等、自分のスタイルによって適切な利益の出し方は変わってきます。

まずはそこを確立し、どちらで稼ぐのがいいか判断をして取引に入りましょう。

利益だけでなくリスク管理をして損失を出さないようにするのはどちらも変わりません。

利益ばかりを前面に出すのではなくリスクも常に考えて取引していきましょう。

最新の記事はこちらから