【習得】と【修得】の意味と使い方・由来や例文

学校や会社などでよく言われることに、「自分でシュウトクすることが大事だ」があります。

この時の「シュウトク」を「習得」と書く人と、「修得」と書く人がいます。

どちらも間違いではありませんが、ニュアンスが異なります。

習得と書いた場合は、他人から習って覚えることです。

修得は、自ら学んで会得することを意味しています。

習得とは

「習得」を使った例としては、「技術を習得するには長い訓練時間が必要だ」や、「機械の操作方法を習得できた」があります。

どちらかというと、技能を身に付ける時に使われることが多くなっており、他人から習って覚えます。

例えば、コーチから教わって打撃術を習得する、教官から運転の仕方を習得する、家庭教師から英会話を習得するなどとなります。

修得とは

「修得」を使った例としては、「後、10単位も修得しないといけない」や、「どのくらい実務を修得したか調べるそうだ」があります。

習得と違い、修得は学問に対する言葉が多くなっており、自分から学んで会得するものです。

従って、他人から教わるというニュアンスは薄くなっています。

例えば、「外国でのホームステイで英語を修得した」と使われます。

習と修

「習」の意味は、ならう、なれるです。

「習」の文字を使った別の言葉には、字を教わる「習字」、師匠や先生から教わる「習い事」、技能が上手になる「習熟」などがあります。

一方、「修」の意味は、おさめる、身に付けるです。

「修」の文字を使った別の言葉には、日々鍛錬して身に付ける「修業」、一定の課程を終える「修了」などがあります。

習うことと会得すること

習得は、スポーツや学問、技芸、器械操作などの技能を習って覚える時に表現される言葉です。

そこには、教師やコーチ、師匠、上司など、指導する人が存在します。

修得は、自ら率先して何かを会得する、身に付ける場合に使われます。

他人から教わることもありますが、それよりも自らの努力や意欲で行うニュアンスが色濃くなっている言葉です。

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