米ドル円(USD/JPY)の特徴。値動きの傾向と取引する時の注意点。

B!

ドル円はFXで最もメジャーな通貨ペアであるため、最初の取引はこの通貨ペアから始めると考えている方は少なくないでしょう。

しかしメジャーであるのは理解しているが、具体的にドル円がどのような通貨ペアか理解せず取引を考えている方が多くてもおかしくありません。

メジャー故にリスクの低い通貨ペアですがそこはFXの投資であるため、何も考えず取引しては痛い目を見てしまいます。

ではドル円はどのような特徴を持った通貨ペアであり、どう取引していけばいいでしょうか。

ドル円とは

ドル円はアメリカドルと円で構成された通貨ペアです。

アメリカドルは最も取引されている通貨であり、FXで取引する際にはドルで取引したことがないトレーダーはまずいないでしょう。

円が含まれているクロス円と呼ばれる種類の通貨ペアはドルを先に取引しているため、一見ドルが含まれていない通貨ペアでも見えないところで取引されているのです。

このようにアメリカドルは全ての通貨において基準となっているため他にドルの付く通貨がある中、これだけは「ドル」という名称で呼ばれるのが基本となっています。

一方で円も国内ではあまり感じられませんが、実は通貨の中ではドルやユーロに次いで取引されているのです。

そのためドル、ユーロ、円は基軸通貨と呼ばれ世界で取引されています。

ドル円はそんなドルと円が合わさっているため世界で取引されやすく最もメジャーな通貨ペアとして存在しているのです。

クロス円ではなくドルストレート

先ほど「円が含まれているクロス円」と書きましたが、ドル円はクロス円ではなくドルストレートに分類されます。

名称だけ見ると勘違いしてしまいやすいですが、ドル円はドルが含まれているためクロスの取引をする必要がないのです。

しかし円が含まれているためドルストレートでありながら円単位による表示がされている変わった通貨ペアにもなっています。

基本的に国内の人間から見ればドルストレートによるレートの表示は見慣れないものでしょう。

ドル円であればドルストレートにも関わらず円表示で見やすいため、この点もドル円が最初に取引する通貨ペアへ向いている理由ともいえます。

FXにおけるドル円の特徴

まずは知られている特徴自体のおさらいをしておきましょう。

スプレッドが通貨ペアの中で一番狭い

ドル円は基軸通貨同士で取引量の多い通貨で成り立っているのはもちろんのこと、間に余計な取引が入らないドルストレートでもあります。

そのためスプレッドは全ての通貨ペアの中で一番狭く設定されているのです。

スプレッド自体は業者によって違いますが、ドル円が全ての中で最も狭いのはどこも変わりません。

どこの業者でもスプレッドを狭くする辺り、それだけ取引されている証明でもあるのです。

スプレッドの狭さに関しては大抵0.2から0.3辺りに設定されていることが多くなっています。

非常に安定しており不意な値動きはほとんどない

世界で多く取引されているだけあって少しの取引でドル円の相場は動きません。

ドル円は他の通貨ペアと比べても相場で大きな動きを見せず緩やかに動いているのです。

ただ緩やかに動くだけでなく不意な動きを見せることもまずありません。

非常に安定しており、安定さが初心者が最初に取引するのにおすすめな理由といえます。

しかし普段はほとんど動かないため大きな値動きによる利益を狙い難いのは欠点といえるでしょう。

その分損失によるリスクも大きくならないため、リスク面で考えると安定して利益を出せる通貨ペアではあります。

流動性による心配がなく、取引の不成立は考えられない

FXでは流動性というものがあり、流動性の低い通貨ペアは取引が成立しない時もあります。

取引が成立しないと好きな時に注文から決済までできなくなってしまい、思わぬ損失を出してしまう可能性が出てくるのです。

ドル円は世界で取引されている通貨ペアなため、取引が成立しないという状況はまず考えられません。

そのため成立する、しないを考えずに安心して取引できます。

最近スワップポイントが高い傾向にある

ドル円といえばスワップポイントはそこまで高くありませんでした。

そのためスワップポイント目当てであれば他の金利が高い通貨ペアを選ぶのが基本です。

しかし現在アメリカはドルの金利を高くしており、そのお陰で円との金利差でスワップポイントが高くなっています。

初心者はドル円でスワップポイント目当てに保持するという選択も選べるようになたのです。

ドル円は最も相場が安定してリスクも低いため、長期的なポジション保持も安心してできます。

ドル円で取引する時に理解しておきたいこと

安定して相場が動きますが、それ故に取引していく場合は値動きに対する以下の特徴を理解しておく必要があるでしょう。

ドル円が大きく動くのはニューヨーク市場

ドル円は相場の動きが安定している分、時間帯による市場の特徴が最も大きく反映されます。

そのため東京市場はそこまで動かずロンドン、ニューヨークと市場が変化するうちに大きくなるのです。

特にニューヨーク市場はドルが使われている本場であるアメリカのトレーダーが参戦するため、その分大きく動きます。

経済による情報にもよりますが、状況によっては普段のドル円とは思えない動きになる場合もあるでしょう。

大きく動けばそれだけ短期間で多額の利益を狙えますが、狙いを外せばその分リスクが大きくなる危険も高いです。

あまりにも予想しにくいと感じた場合は無理に取引しない方がいいでしょう。

午前中の東京市場にも動きはある

大きく動くとなればニューヨーク市場ばかり注目されがちですが、実はドル円でも東京市場で動きはあります。

動きのある時間帯は9時から11時の間であり、何故動くかというと銀行といった金融機関が基準を決める時間帯になるからです。

特に5、10といった日は企業が決済する日、通称ゴトー日と呼ばれるため、ドルの取引が増えて普段より値動きが活発になります。

東京市場なだけありニューヨーク市場と比較するとそこまで大きくありませんが、動きの幅に限定がある分リスクも少なくして取引できるでしょう。

時間帯を過ぎれば東京市場による取引は収まり、後は大して動かないドル円の相場となります。

時間帯の関係で取引するのが難しいですが、取引可能なトレーダーは狙ってみるといいでしょう。

経済指標は雇用統計とFOMCに注目する

普段あまり動かないドル円の大きく動く時が経済指標による影響です。

特に重要な情報として有名なのは失業率や非農業部門雇用者数といった情報を公開する雇用統計です。

雇用統計は月初めの金曜日、午後9時30分に発表される経済指標であり、多くのトレーダーが発表される日は注目します。

発表された内容にもよりますが、時間になると普段のドル円では考えられない値動きを見せるのです。

実際にチャートで雇用統計のある時間帯による値動きを見れば分かりやすいでしょう。

大きな利益を出せるチャンスではありますが、結果によって動きは変わる関係で大きな動きによるリスクの方が大きいです。

そのため雇用統計のある日はトレーダー達も警戒しているためか相場が大して動きません。

逆に発表された後は活発に動くため、取引する時は発表され動きの落ち着いた時がいいタイミングといえるでしょう。

しかし結果によっては大した動きをしない場合も珍しくないため、大きな値動きを狙うと痛い目を見ます。

雇用統計でどう動くかは事前に予想されている値と実際の値による差で決まるものですが、必ず数値差による理由で動くとは限りません。

残念ながら発表されるまでどう動くかは分からないため、発表される時間帯の時は手を出さない方がいいのです。

雇用統計以外にはFOMCによる発表があります。

FOMCとはアメリカの金融に対する決定権を持っている組織であり、政策金利をどうするかはこの組織から発表されます。

雇用統計に比べるとFOMCによる発表は6週間に1回と年8回しかありませんが、その分与える影響は大きいです。

発表される時間帯は国内だと午前3時辺りなため、国内のトレーダーにとってはあまり縁がない経済指標でもあります。

しかしドル円の相場に大きな変動を与えるため、寝ている間に損失が大きくなっていたというケースもあり得るのです。

FOMCがある日はポジションを持ち越さないようにするか、損失も覚悟して損切りポイントを設定しておきましょう。

アメリカの動向により変動が起きる

ドルはアメリカで使われている通貨なため、アメリカの政治や経済の情報に影響されるのは容易に想像できるでしょう。

実際に経済指標では要人発言というものがあり関係する人間の発言により相場は動きます。

アメリカで要人といえば真っ先に思い浮かぶのが大統領でしょう。

実際大統領の発言や行為は値動きに影響が出るものです。

特に問題発言はドル円に悪い影響もたらす可能性が高いため、大統領に関わるニュースは確認した方がいいでしょう。

FOMCに関わる金融関係の要人の発言も無視はできないため、こちらも同じように気をつける必要があります。

他で問題が起きると変動が起きやすい

ドル円となればドルの情報ばかり注目されがちですが、円に対しても考える必要はあります。

必ずしも安全ではありませんが円は他の通貨に比べると安定していると見られている通貨です。

そのため他の通貨を扱っている国で何かしら問題が起きた時、退避先として買われるという現象が発生します。

何かしら国で問題が起きた時は円が買われ、ドル円の相場に変動を与えると考えた方がいいでしょう。

日経平均株価と同じような動きになりやすい

ドル円はFXで取引する対象なため、多くの方がFXに関係する情報を集めるでしょう。

実はFX以外で株価の情報も取引する際の情報として役立ちます。

その中でも有名なのが日経平均株価であり、実際チャートが見れる方はドル円と日経平均株価を見比べてみましょう。

全てがそうではありませんが似たような動きになっていませんか。

ドル円のチャートは東京市場だと日経平均株価の影響を受けて動くことが多いのです。

午前中に取引する方は日経平均株価も参考にして取引するといいでしょう。

日経平均株価に関しては株価を扱うサイトで簡単に確認できます。

ドル円でどう取引していくか

メジャーな通貨であるため、基本的な取引方法はそのままFXにおける取引となります。

そのため取引のやり方に関しては基本を抑えれば問題はないでしょう。

それ以外の取引に関わる内容としては以下を考えてみましょう。

スワップポイントを狙う場合は相場の状況を考えて保持する

金利が高くなったためドル円でもスワップポイントで狙いで取引できるようになりました。

しかしスワップポイントで稼ぐ場合は相応の取引量でしばらく保持することになるため、何も考えず持つと損失に繋がってしまいます。

スワップポイントを持つ場合は相場を分析し「長く保持しても大丈夫そう」と判断できる時に注文しましょう。

あまり動かないドル円でもトレンドが発生すれば一方に流れ、重要な情報が出てくれば大きく変動して相場の状況が変わります。

そのため確認すべきはトレンド相場の発生と近いうちに重要な情報が発表されないかの2つでしょう。

安心せずしっかり損失の対策はしておく

ドル円でも大きな値動きをする必要があるため、損切りしておかなくても大丈夫というわけではありません。

値動きの緩いとされるドル円でも忘れずに損切りの設定をしておきましょう。

何よりドル円は初心者が最初に始める通貨ペアになることが多いため、緩い値動きで損切りに慣れておかないと他の激しい値動きへ移った時に上手くできません。

他の通貨ペアで取引を考える方も、まずはドル円の取引で損切りによる損失の抑え方に慣れておきましょう。

ドル円でもFXで稼げる

ほとんど動かないイメージの強いドル円ですが、1日の値動きを見れば決して動かないわけではありません。

そのためドル円をメインにして取引し、稼ぐことも十分可能です。

FXで専業を目指そうと考えているトレーダーは、まずドル円で一定の成果を出せてから移るのを考えてみるといいでしょう。

最新の記事はこちらから