東京都 40歳 Tさん
当時の子供の年齢 6歳男の子、3歳男の子、0か月女の子
3人目の子供の出産の時でした。ちょっと預かってもらったりすることも多いだろうと、母乳とミルクの混合栄養にする計画でした。
お兄ちゃん二人とも、母乳の出が安定するまでは混合栄養でスムーズに飲んでくれたので、この子も大丈夫と思い込んでいました。
生まれて数日後、最初は母乳のみでしたが、数日後から助産師さんに話して、赤ちゃんに哺乳瓶でミルクを与えはじめました。
それ以来、哺乳瓶を選び、母乳を全く拒否するようになってしまいました。
胸は張るし産後間もないので体力もなく、家に帰ったら男児二人が待っていることを考えると退院するのが待ち遠しいような、恐ろしいような複雑な心境でした。
悩んでいたことの原因
私は出るようになればたくさん出るのですがスロースターターでした。安定するまでに時間がかかります。
一人目の時は2か月以上混合でした。赤ちゃんもお腹を満たすために、楽な方を選びます。なかなか出てこない母乳から、楽にたくさん出てくるミルクを知ってしまったら、そっちを選びます。
私の場合は、母乳育児に慣れていたことと出始めるとたくさん出ると分かっていたので、これを使わない手はないぞ!という気持ちがありました。
特に出産直後、全く飲んでもらわなければ母乳はすぐに出なくなってしまいます。乳腺炎にでもなったら3人子供を抱えて、生活自体が成り立ちません。
このようなトラブルを避けて、元気に家事育児に復帰するため、母乳を飲んでもらえるように必死でした。
私が行った解決方法
桶谷式母乳相談室
上の子供たち2人の時も、白斑ができておっぱいのトラブルがあったときにお世話になった『桶谷式母乳相談室』を利用しました。
入院中に予約を済ませ、退院の日、そのまま車で相談室に直行です。通常30分のケアですが、うちの赤ちゃんはなかなかしぶとくて、最後まで飲んでくれず、結局1時間半はお世話になりました。
長々と付き合ってくださった助産師の方には、頭が上がらないほど感謝しました。周りのお母さんたちも、ぎゃん泣きする新生児をみて心配そうに声かけてくれました。
一通り母乳の出がよくなるマッサージをし、赤ちゃんがそれでも飲んでくれないので、哺乳瓶断ちのために『さじ』でミルクを上げることなど、自宅でするべきことを教わり帰ってきました。
さじでミルクを上げる
母乳を吸ってもらうためには、哺乳瓶を断って忘れてもらうしかない。でも、娘のおなかは私の母乳だけではもたない・・・。
母乳に慣れさせて、どうしても足りない分はミルクをさじであげ続けました。さじでミルクを上げるときに、重宝したのが『シリコンスプーン(離乳食用)』です。
私のは、とこちゃんベルトで有名な『青葉社』で何か買ったとにサービスでついてきたものですが、赤ちゃん本舗やエジソンのお箸で有名な会社でも似たようなものを出しているはずです。
新生児にミルクを上げる時にスムーズにあげれて便利でした。これで、しばらくミルクを口に運んでいたせいか、離乳食もよく食べてくれる子になりました。もともと食欲旺盛なだけかもしれませんが・・・。
母乳育児について
私は、母乳育児に賛成です。ママの体質や仕事、価値観などそれぞれですが、赤ちゃんが泣いたときにすぐあげられるし外出も身軽です。
それなのに、授乳という行為が心身に負担がかかること、それを楽にする方法に目が向かないことが残念です。
授乳服やケープももちろんですが、新米ママには授乳クッションがとても大切です。足りないミルクをさじであげる最終手段の前に、とにかくいつも母乳を吸わせていました。
長い時間、首の座らない新生児を抱っこして授乳姿勢をとるのは体の負担が大きいです。授乳クッションはいろいろあれど、青葉社のクッションは「硬さと高さ」があり、腰ベルトでしっかり固定でき、高価なこと(座枕とセットで1万円近く)、この3点がほかのものとは全く違います。
このクッションのおかげで、すっと授乳してても身も心も楽でした。肩こりや腰痛になり病院に行くことを考えれば、安い買い物です。
まとめ
母乳?ミルク?それとも混合?それは、ママの希望だけでなく、生まれてくる赤ちゃんの趣向によって左右されます。
うちの赤ちゃんは、一度哺乳瓶を覚えてしまったら母乳を吸ってくれなくなり、産後間もない母を大変悩ませてくれました。
混合栄養希望でしたので、哺乳瓶を断って、基本は母乳を吸わせる。どうしても足りない分はスプーンでミルクを与える、という面倒な作業を2-3週間続けて、完全母乳に移行しました。
もう1歳になりましたが、今でも哺乳瓶でミルクをあげられません。