朝からフル活動で家事をしているのに、いつになっても終わらないとお悩みではありませんか。
主婦は家事だけでなく、育児や介護、仕事など他の活動との両立もしばしば問題となります。
しかし、家事だけは他の活動と比較しても時短が叶いやすいポイントです。
毎日の家事時間を減らし、1日の時間を有効活用しましょう。
今回は、料理、洗濯、掃除・片づけの3大家事別に時短の方法を紹介します。
家事時短1.料理編
家族の健康の基本となる料理は主婦の家事の中でも腕の見せ所です。
とはいえ、1日のうち何時間もキッチンに立っていると他の家事がままならなくなってしまうもの。
料理も時短を意識しつつ、美味しい食事を提供しましょう。
ワンプレートで完結する料理を意識する
一枚のお皿にメインとサラダ、付け合わせの野菜を添えたカフェ風メニューはいかがでしょうか。
見た目がお洒落でいつものメニューでも家族のテンションが上がるかもしれません。
お皿を何枚も出すよりも洗い物が少なくて後々楽になるほか、メニューを考えることもしやすいのがメリットです。
まずはハンバーグや鶏肉の照り焼きなどメインのおかずを考えてしまいましょう。
後はサラダとつけあわせを添えるだけなので、あまり頭を悩ませずに素敵な食事が完成します。
野菜不足を感じたら、味噌汁やスープで補充するとよいでしょう。
調理鍋はひとつあると便利
多数のメーカーから販売されている調理鍋は、種類も用途もさまざまです。
食材を切って入れてボタンを押すだけで調理が完了するため、非常に時短になります。
コンロでぐつぐつ時間をかけて煮込むよりも火が上手くとおり、プロ顔負けの仕上がりにもなるため、料理が苦手な方にも向いています。
週末の作り置きで平日がぐっと時短に
平日は仕事や子どものお迎えがあり、どうしてもバタバタしがちです。
少しだけ時間に制限のない週末は平日のための準備をしておきましょう。
やっておくと楽なのは作り置きです。
メインの調理は下味をつけ、焼くだけ、揚げるだけの状態にしておき冷凍庫へ。
きんぴらごぼうやひじきの煮物、ピクルスなど、野菜を使った副菜を作っておくと楽になります。
最近は作り置きに特化したレシピ本も多数でていますので、参考にしてみてもよいでしょう。
食材を冷凍するときにひと工夫
忙しい主婦は毎日買い物に行く時間がありませんので、1週間に1、2回だけ買い物をして、食材を冷凍することもあるでしょう。
買い物回数は少ない方が時短になり、余計な物を買わないで済むため節約にもなるためよい方法です。
ただし、冷凍するときにひと工夫を。
単に食材をそのまま冷凍するのではなく、下ごしらえをした状態や、調理をしてしまってから冷凍すると平日の夜が楽になります。
たとえば次のような工程を買い物からの流れでやっておくとよいでしょう。
- ジップ袋に肉と調味液を入れて冷凍
- ブロッコリーやアスパラガスは茹でてから冷凍
- ネギは小口切りにして冷凍
- お弁当用の白米や炊き込みご飯は炊いてから1食分に小分けして冷凍
- 春巻きやコロッケなどは揚げるだけの状態にして冷凍
日曜日の夕飯は多めに作って月曜のお弁当に
日曜日の夕飯を作る際、翌週のお弁当用に多めに作っておきましょう。
月曜日のお弁当作りの手間がなくなるだけでもよい週のスタートが切れます。
多めに作ったおかずは、そのままお弁当のおかずにしてもよいですし、アレンジを加えてみても。
おすすめは春巻き。
どんなおかずでも春巻きの皮で包んでしまうと食べやすく、汁気が気にならないためお弁当向きのおかずに変身します。
朝は揚げてもよいですが、すでに具材に火が通っているため、オーブンで皮に焼き目をつけるだけでも十分です。
揚げるよりもヘルシーで後片付けの手間がない点がメリットです。
電車通勤の間に1週間分の献立を考える
主婦の悩みによく挙げられるのが献立作りの手間です。
料理は毎日のことですし、忙しい中作るため、どうしてもレパートリーが限られてしまいます。
そのときは、やはり他の主婦の方が作っているレシピを参考にすることが一番ですが、ここでも時間を効率良く使うことを意識しましょう。
電車やバスで通勤している間には、レシピサイトなどをチェックして1週間の献立を作っておきます。
そうしておくと、仕事帰りに買い物に寄ったり、旦那に食材の買い出しを頼んだりするときにもスムーズです。
冷凍野菜もフル活用して
ほうれん草やブロッコリーなどの野菜は、冷凍野菜を活用することも方法です。
買い置きしても傷んでしまって結局使わないなんてことを防ぐためにも、少し彩りを添えたいときにも役立ちます。
冷凍野菜は摘みたてを急速冷凍するため、実は栄養価が高いというメリットもあります。
生野菜を買って、切ってから冷凍するという手間も省けますので時短を目指す主婦の強い味方です。
上手に活用しましょう。
宅配を活用する
買い物に行く時間すらない方は宅配サービスの利用を検討してみましょう。
食材と野菜があわせて注文できるネットスーパー、野菜の宅配専門店、献立と食材をあわせて提供してくれるサービスなど、さまざまなタイプがあります。
通勤中の電車の中や子どもが寝た後などの少しの時間で注文が完了するため、買い物時間を大幅に短縮できます。
宅配は割高なイメージがありますが、店舗に行くと、つい目移りしてあれもこれも買ってしまうものです。
その都度冷蔵庫の中身をチェックしながら、必要な物だけを買うことができるため、実は節約にも効果があります。
たまには家事代行サービスを依頼してみることも
共働き家庭が増えたことから、家事代行サービスも充実しています。
時間内に何品も作ってもらい、冷凍しておけば料理の手間がかなり軽減されます。
単発での依頼にも対応してもらえることが多いため、1、2ヶ月に1回ほど頼んでみてもよいでしょう。
忙しくてパンクしそうなときなど、ここぞというときに頼むことも方法です。
料理が得意、掃除が得意など、得意分野をもつ代行さんがいますので、ご自身が一番負担に感じている家事をメインに頼むことがポイントです。
家事時短2.洗濯編
毎日身につける衣服やタオルなどの洗濯はため込むことで菌が繁殖してしまいます。
できるだけこまめに洗濯したいところですが、朝の忙しい時間に洗濯するため負担に感じる方は多いのではないでしょうか。
洗濯も工夫ひとつで時短が叶います。
できることから始めてみましょう。
仕分けは家族のルールにする
洗濯の最初の手間といえば仕分けです。
色柄物、汚れがひどい物、おしゃれ着など、別々に仕分ける必要があります。
しかし、洗濯の中でも最低限ここだけは家族自身にさせるようにするとよいでしょう。
あらかじめ仕分け用のカゴを設置しておき、脱いだ衣服は別々のカゴに入れさせるのです。
また、衣類を洗濯機に入れる際、一部だけ裏返しになっていると干すときに面倒です。
家族には「きちんと表になっていなかったら100円の罰金」「おやつ抜き」など、ルールを守れなかった人へのちょっとした「お仕置き」を用意しておくことも方法です。
子どもがまだ小さいうちは難しいですが、小学校3~4年生くらいになれば理解できる年頃です。
もちろん、旦那や中学生以上の子どもは自分の脱いだ衣類を正しく仕分けすることは当然できるはず。
しっかり教育することが、家庭全体の家事負担を軽減させるポイントです。
無駄な動きを減らして一度で済ますように意識
洗濯は洗う、干す、収納といった複数の工程が発生するため、いかに無駄な動きを減らすのかがコツです。
できれば洗濯機と干し場の距離が近い方がよいですが、家の構造上難しい方もいるでしょう。
そのときは、まず干す作業の際には無駄な動きがないようにしましょう。
洗濯機から干し場までの往復を極力減らすように、大きな洗濯物カゴは必須です。
洗い終わった衣服を一度にカゴに入れて、一気に干せるようにします。
また、畳む作業の際にはクローゼットやタンスの近くで畳み、そのまま収納できるように。
畳んだ衣類を運ぶ途中で「ぐちゃっ」となってしまうことも回避できます。
このように、ひとつの工程をおこなう際には一度で済ますことを意識しておくと、全体的な時短になります。
アイロン不要アイテムを使う
旦那のワイシャツなど頻繁に使うアイテムは、アイロン不要の素材にこだわって購入するとアイロンがけの手間がなくなり、ぐっと楽になります。
クリーニングに出していた家庭ではクリーニング代の節約にも。
最近ではスーツも自宅洗濯可能でアイロンがけが不要のものがでています。
こうした素材のアイテムは一般的なアイテムと比較して高いわけではありませんので、「ファッションアイテムではなければ機能性を重視する」と割り切って考えてみてもよいでしょう。
ハンガーに干した状態のままクローゼットに
洗濯物を干して、畳んで収納すると何段階もの手間が発生します。
これを、干す手間と収納する手間だけに短縮します。
収納といっても、ハンガーから外さず、そのままクローゼットに入れるだけ。
スリムタイプでかつ同じ種類のハンガーを何本も用意しておくと、クローゼットにかけても厚みがでませんし、見た目がすっきりして手抜きの印象もありません。
洋服屋をイメージしてみると分かりやすいです。
ハンガーにかかった商品は見やすくすっきりとおしゃれにまとまっていないでしょうか。
そんな感覚で毎日の洗濯の手間を省き、楽しく家事をおこないましょう。
靴下やストッキングは買うときにひと工夫
靴下を干し終わった後、ペアの靴下を探すために時間を取られていないでしょうか。
干すときはセットで干すようにすれば探さずに済みますが、そもそも買うときに工夫することも方法です。
「L」「R」と、左右の区別がつくようにマークがついている靴下がありますので、履いてからフィットしないちょっとしたイライラを回避できます。
収納する際にも見てすぐペアを作れるため時短に。
無印良品などで購入できます。
また、女性用の靴下ストッキングなど左右の区別がないタイプのものであれば、何枚も同じものを買っておくと便利です。
ペアのストッキングを探す必要がなく、一枚が伝線してももう片方を同時に捨てる必要がなく経済的です。
新しい衣服をおろすときは防水スプレーを
小さな子どもや汗かきの旦那の衣服は頑固な汚れが衣服にこびりつき、手洗いが必要になることがあります。
これは本当に面倒な作業になるため、新しい衣服をおろすときは防水スプレーをしておきましょう。
汚れや汗による黄ばみを防ぐことができ、服が長持ちするため被服費の節約にもなります。
わざわざスプレーすることを面倒に感じるかもしれませんが、汚れ防止効果が高いですし、その後の洗濯の手間を考えると最初にやっておくことをおすすめします。
思い切って乾燥機つき洗濯機を
洗濯の手間がどうしても大変に感じる方は、乾燥機つきの洗濯機を購入してもよいでしょう。
干す手間を省き、「入れて収納」だけになりますので時短効果が非常に高くなります。
高価な家電を買う余裕はないと思う方がいるかもしれませんが、家事の負担で毎日ストレスを抱えてしまうよりずっとよいと割り切ることも大切です。
その分仕事に精を出すこともできますので、結局は元が取れると考えることもできます。
ジェルボールタイプの洗剤を使う
最近は計量の手間が不要のジェルボールタイプの洗剤がメーカーから販売されています。
計量のちょっとした手間が省かれるだけでもかなり楽になるから不思議です。
すすぎも1回で済み、洗浄力も高いとあって、海外のヒットが日本にも浸透してきました。
計量できないため、少量洗いをするご家庭よりも、1日1回しかまとめて洗濯できない忙しいご家庭にはおすすめです。
若干割高ではあるものの、1回あたりの洗濯にかかる費用としては、通常洗剤と比較してとても高いというほどではありません。
ただし、小さなお子さまがいるご家庭では誤飲事故などの危険性もありますので、必ず子どもの手が届かない場所に保管しましょう。
家事時短3.掃除・片づけ編
他の家事と比べるとつい後回しにしがちな掃除・片づけですが、家の中が汚いとストレスがたまりがちです。
帰宅してすっきりと片付いた部屋を見ると気持ちがよいものですから、時短を意識しつつ工夫するようにしましょう。
掃除機は朝の日課にする
空中のほこりは朝になると床に落ち、一番掃除しやすい状態になります。
そこで、昼間や夜に掃除機がけをするよりも、朝におこなうことがおすすめです。
朝は掃除機をかけることを日課にしてしまえば、「今日は何をしよう」と迷う時間がなくて効率的です。
「平日に掃除機なんてかけていられない!」という方は、お掃除ロボットを頼ることも手。
平日は床掃除をやらずに済みますので、週末に水拭きやモップで少ししっかりめに掃除しましょう。
「掃除ロボなんて贅沢…」と感じるかもしれませんが、忙しくてストレスをためてしまいいつもイライラ、家族が笑顔でいられないなら購入する方がよほどよいです。
最新タイプである必要はありませんので、ボーナスなどを利用して購入を検討してみてもよいでしょう。
気づいたときに掃除して汚れをためない
汚れがたくさんたまってから一気に掃除をした方が時短になると思いがちですが、実は逆です。
汚れは時間の経過とともにこびりつき、落ちにくくなるため、掃除に時間がかかります。
専用の洗剤を購入するお金もかかってしまうでしょう。
汚れは気づいたそのときにさっと拭き取れば、水拭きで済むことも珍しくありません。
つい先延ばしにしがちな掃除こそ、こまめにやって汚れをためないことが時短につながります。
使った「ついで」に掃除すると楽
お風呂やトイレを使ったらそのときに掃除を済ませてしまうと、わざわざ掃除の時間を設けなくて楽です。
お風呂掃除の場合、家族を早くお風呂に入らせるための口実にもなります。
「最後になった人がお風呂掃除の当番」などと決めておけば、お風呂のお湯が冷めないうちに皆早く入ってくれて、追い炊きのガス代もかかりません。
また、特にトイレ掃除だけは毎日やっておくと、頑固な汚れや臭いと戦うことなく済みます。
こちらも「汚した人がその場で掃除する」とルール化しておくと、自分だけが掃除をする必要がありません。
基本的にトイレを汚しやすいのは旦那や子どもなので、早いうちからトイレ掃除の習慣を身に付けさせるようにしておくとよいですね。
整理整頓よりも断捨離を意識
掃除や片づけを楽にする大前提となるのが、家の中に物が少ないことです。
いわゆる断捨離が鍵となりますが、家族が大勢いると難しいと思うかもしれません。
しかし、人が多い家庭ほど断捨離の効果がよくでますので、諦めずに取り組んでみてください。
まずは自分自身の物やキッチン、お風呂場など手をつけやすい場所から取り組んでみましょう。
誰も使っていないのに置いてある物、なくても特に困らない物はないでしょうか。
見つけたら思い切って捨てていきましょう。
物が少なければ掃除も片付けも本当に楽になりますので、毎日のストレスが軽減されます。
また、物を捨てたら、増やさないことも大切です。
「ひとつ買ったらひとつ捨てる」など、自分なりにルールを決めるようにしましょう。
何かを捨ててまで欲しい物がない限り物を買わなくなるため、節約にもなります。
物の「定位置」を決めて迷わない
テレビやエアコンのリモコン、充電器などリビングのあちこちに置かれがちな物は、定位置を決めておきましょう。
使ったら必ず定位置に戻すことを家族のルールとしておくと、次に使う人が探す手間も省け、片付けの際に動かす必要もありません。
家族の性格によっては、最初のうちはできないかもしれません。
しかし、何度も言うことでできるようになることがありますので、根気強く教育しましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は家事の時短テクニックを紹介しました。
ご家庭の事情によってはできるもの、できないものがあるかもしれませんが、ご家庭にあった方法を取り入れて工夫していくことで家事の時短は叶うはずです。
できるものから始めてみてはいかがでしょうか。