育児休暇が終わり仕事に復帰する人やこれから仕事を始める人など環境は様々だと思います。そんなママが気になるのが「フルタイムの共働きで子育ては可能?」というところだと思います。
私自身も仕事をしているので、子供ができたときには色々悩みました。そして、実際に子供を産んでみたら気持ちは変わります。なので、やってみないとわからない部分が多いとは思います。
そんな共働きフルタイムの子育てをしている人はどのように行なっているのでしょうか?
目次
フルタイム共働きで子育ては可能?
フルタイムの共働きが可能かどうかを問われると可能です。ただし、かなりキツイのは間違い無いです。私はというと、実際に復帰した後は時短となります。
会社の仕事終わりが19時と遅く、保育園のお迎えに間に合わないためです。
その他にも、理由としてはそこまで長く離れているのが不安だということ、そして私の中では育児>仕事ということです。
このあたりは、人によってもかなり変わってくると思います。私のような平社員なら特に問題もなく時短を取れますが、管理職ともなってくるとなかなか難しいのが現状だと思います。
まだまだ男性が育児をするということに理解がないなか、女性の負担が激増するのは間違い無いのです。
どうしても時短を取らずにフルタイム共働きをする上で切っても切り離せない存在が祖父母です。
祖父母の協力があるかどうかで変わる
祖父母が近居で、急な残業や子供が熱を出した時などサポートしてくれる環境なだけで、ママの負担は格段に違ってきます。
実際、私のご近所さんはママさんの祖母がよく家に家事をしにきています。
そのママさんは「母の手助けがないと我が家は回らない。本当に感謝してる」とおっしゃっていました。
実際に、祖父母の協力が得られないとフルタイムで共働きができないのかというと、そんなことは無いと思います。
協力者なしでやろうとするには覚悟が必要
できるけれど、かなりの覚悟が必要なことは間違い無いです。私の友人も「子供を産んで働ける環境ではなかった」と育休から復帰後すぐに退職してしまいました。
なにが、そんなに大変なのかというと一番しわ寄せが行きそうな独身女性や自分は育児をしてこなかったおじさまたちが思わぬ敵となるんです。
- 子供が熱をだした
- お迎えの関係で残業はできなくなる
- 急な休日出勤などの対応も不可能
- どうしても家族優先になる
このようなことを中心として、やはり顰蹙を買いやすいです。産んだ側からすれば「次に誰かが産んだときにはサポートする!」と思うかもしれませんが、独身女性側からすれば「子供の熱熱ってどこまで本当なんだか」と思うんです。
自分が独身の時は、失礼ながらそう思っていました。子供が熱を出すものだということも知らないので、そんな毎回・・って思ってしまうんですよね。
そして、それが忙しい時ならなおさらです。
「残業したく無いから・休みたいからそう言ってるだけでしょ」と本気で思っていました。もちろん口には出しませんが、空気感として伝わっていたと思います。
でも、経験のない独身女性に理解してもらうというのは不可能だと思います、
だって、経験していなくてわからない上に、ママさんが早退・欠勤した仕事の穴埋めをさせられるんですから。
不満が出ないわけがないんですよ。今、私はどちらの立場も経験したからこそわかりますが、本当にママさんでフルタイムをするのはしんどいと思います。
時短も「あの人早く帰れていいよね」程度の悪口はいわれるものだと思っておいた方がいいと思います。給与も短い分減りますが、時短で帰った後の仕事は周りが負担してくれます。
なので、「迷惑かけてすみません」という気持ちを忘れないようにしたいですね。
フルタイム共働きで子育てを可能にするには職場の理解が必要
私が妊娠中に一番優しくしてくれたのは、子育てを経験している女性でした。男性の上司はどうしていいのかわからない様子でしたし、独身女性たちは私に対する好意がそのまま態度に出る感じでした。
おそらく産後もそうなります。やっぱり自分自身が子育ての大変さを経験している分、子育て初心者が思う些細なことも「些細じゃないから帰りなさい」と言ってくれたりもします。
このように「子育て中のママがいかに大変か」を経験して知っている分、サポートしてくれるのです。
職場が男性・・特に年配の男性ばかりだと「熱ぐらいで」といいがちです。
というのも、この世代の人は女性が子育てと家事を担い、自身は仕事だけすると言ったスタイルが当たり前だからです。
子供が小さい間ぐらい家にいればいいのにという人もいまだにいるぐらいですから、フルタイムの子育てを理解してもらうのは不可能だと思った方がいいですね。
つまり、職場にどれくらい子育てに理解があるかによって、産後のフルタイム勤務が可能かどうかの分かれ道になってしまうんですね。
子供の熱で3日以上休めますか?
私も実際に友人などの話を聞くまでは、子供の熱って言っても次の日には出勤できるでしょと思っていました。
現実はそうではないんですね。熱が引いてもお腹壊していたら保育園にはいけませんし、あまりに咳がひどいのあれば登園を停止してくださいといわれる園もあります。
要は他の子に移らないためなのですが、働くママには辛いことですよね。有給と言っても年間20日程度しかないので、すぐに使い切ってしまいます。
熱のたびに数日休むとなれば「本当に熱なの?」なんて心ない声が聞こえてきては仕事がしづらいですよね。
子供が小さい間はどうしても子育て優先となりますから、それでも働ける会社かどうかが重要になってきます。
仕事を優先したいときに病児保育はありますか?
私の地域では、病児保育をやってくれる園は一件だけです。その他といえば、病院関係者が使う保育園が空いていれば、受け入れてくれるかもしれないという噂があるぐらいです。
病児保育の価格は、地域や施設によってもばらつきがありますが、1日預けても3,000円程度なことも多いので、施設があれば利用しやすい価格ではあります。
他には、病児保育対応可能なベビーシッターにきてもらうという方法もあります。自宅で看病をしてくれるので、連れて行かなくてもいいし、慣れた自宅で休めるので子供にとってはその方がいいと思います。
自宅に人が入るのがいやだという人もいますし、ある程度の受け入れ準備はしていないといけませんが、急な体調不良にも対応してくれるのはありがたいですよね。
それでも正社員ならやめない方がいい
共働きのフルタイムで育児を行うのは、正直目が回るほど大変です。それでも今正社員で働いているのであれば、絶対にやめない方がいいです。
一度やめてしまうとなかなか今の仕事以上の仕事にはつけなくなってしまうのが、現状だからです。
日本は新卒の時にはいった会社以上の会社に入りづらい構造になっています。そのため、子育てでやめてしまうと、次に正社員で復職できたとしても、給与が下がってしまうなど待遇面でのデメリットが大きすぎるのです。
保育園時代を乗り越えても、次には小一の壁や小二の壁があります。その復帰からの数年を乗り越えられればいいのですが、並大抵の努力では不可能なのが現状です。
どうしても女性に負担が偏るものですから、やめない方がいいとはいえ無理はしないことです。無理をして心や体を壊してしまうと生活全般に支障が出てしまうので、無理のない範囲で頑張ってください。
一度やめてしまうと復帰が大変
例えば、第一子で仕事をやめてしまうと次に復職しようとしても「この人妊娠したらまたやめるのかな?」なんて会社に疑念を持たれてしまうので、とても損になります。
推奨するわけではないですが、子供を2人産むのであれば、第二子の育休あけ1年までは頑張って仕事を続ける方がいいと思います。
この正社員で仕事をしていてもらえる産休〜育休の手当は本当にありがたいです。
無給で休むのとでは、家計の負担に大きな差が出てくるのでもらえるものはもらった方がいいと思います。
そのために、無茶な我慢をするのはあまり褒められたことではありませんが、少ししんどいや少しいやだな・・ぐらいなら頑張って仕事を続けた方がいいでしょう。
できれば、第一子の育休中に家族計画は慎重に練った方がいいです。>そうでないと、「こんなつもりじゃなかった」ということにもなりかねません。
一番お金がかかる時期に収入は多い方がいい
体力的に一番しんどい時期というのは、生後すぐから小学校低学年ぐらいまでですよね。正直この間というのは、あまりお金はかかってこないのです。
ある程度手が離れてくる小学校高学年〜が本当に育児にお金がかかる時です。
なので、今共働きのダブルインカムで収入があるのなら、子供の教育費を考えてそれをできるだけ維持したいですよね。私や友人もですが、育休の間に手に職をつけて収入を確保しようとするのもありです。
体力的にしんどい時期を乗り越えたら、次は金銭的な負担がのしかかってきますので、その辺りをどのようにしていくかが課題となってきます。
保育園に入れるなら育休は2年とったほうがいい
私も育休を2年とりました。落選狙いというわけではなく、単純に住んでいる自治体が第一子で保育園に入ることが困難なだけなのですが、それでも2年そばにいれたのはとてもよかったと思っています。
その分職場に迷惑はかけてしまっているので、一概にそうした方がいいとは言ってはいけないのかもしれません。
でも子供が一番可愛い0〜2歳をずっと一緒に過ごせることもですが、産後すぐ決めるのではなく2年かけてしっかりと今後の人生をどうするかを考えられるのもいいことだと思います。
もちろん、育休を取るということは復帰は必須です。0歳クラスよりも1歳クラスの方が格段に入りにくいとは言われているので、そのあたりも考慮する必要は出てきます。
2年とったはいいけれど、蓋を開けてみれば保育園に入れずに会社をやめるしかなくなったなんてことになったら大変です。そうならないためにいわゆる保活はしっかりと行いましょう。
何度か通っていると市役所の窓口の人が色々教えてくれるので、ぜひ頑張ってみてください
最終的には産んでみないとわからない
「産んだあとどうなるかはわからない」とはよく言いますが、本当にそうだと思います。子供が無事に生まれても、体調が元に戻るとは限りません。
それに、子供が寝ない子でしんどい思いをするかもしれません。
いやなことを書きましたが、それぐらい産む前に思っていたこととは様子が変わってくるのが子育てです。気持ちの面で落ち込みやすくなってしまった人や、そんな兆候なかったのにヒステリーっぽくなってしまった人もいます。
体も性格も変わってしまうのが、出産なので子供が欲しいなと思っているのであれば、共働きフルタイムをできるかな?と考える前に産んでしまうことです。
仕事は一生できますが、子供はある年齢を過ぎたら産めなくなってしまいます。共働きのフルタイムは間違いなくきついです。ですが、その反面達成感もかなりのものがあります。
私は産んでから気持ちが変わりました
そう言っている私も、産んだ後気持ちが変わった1人です。生後半年ぐらいですぐ復帰したいと言っていたのに、保育園に入れなかったこともあり2年休みました。その間に思ったことといえば、本当に復帰したくなかったです。
復帰したら毎日ずっと一緒に入れなくなるんだなぁ・・と思うと強烈に寂しく感じたのを覚えています。
「このまま、仕事をやめてしまったらずっと一緒にいられるのに。」という気持ちと「育休を取ったのだからこのままやめるのは非常識すぎる」という気持ちでグラグラ揺れていました。
結局は、仕事を失うデメリットと子供の社会性を養えるというメリットを取って仕事に復帰しました。
結果それがよかったかというと、とてもよかったと思っています。離れて過ごす分、一緒に入れる間に喧嘩することも格段に減りました。
お互いに密度の濃い時間を過ごせるようになっていると私自身は実感しています。
まとめ
いかがでしたか?フルタイムの子育てに不安を覚える気持ちはとてもよくわかります。離れるのも不安ですし、ブランクを抱えながら仕事をやっていけるのか?という不安もわかります。
でも、やってしまえばなんとかなるのも事実です。フルタイムの共働きをするのであれば、サポート環境を整えることをまず第一にやっていきたいですね。