ピアノの発表会や音楽会の伴奏など、人前でピアノを弾くことがありますよね。
そんなとき、緊張してしまって上手く弾けないという人は多いのではないでしょうか。
「緊張してしまうから人前でピアノを弾くことが怖い…」
そう思うかもしれませんが、緊張しても上手く対処すれば人前でも実力を発揮して楽しくピアノを弾くことが出来ます。
そこで今回は、緊張を味方にして人前でピアノを弾く方法を紹介します。
目次
人前でピアノを弾くと緊張する理由
「人前でピアノを弾くとき、緊張せずに弾きたい」
そんな悩みがある時は緊張してしまう理由を知ることが大切です。
理由が分かって入れば、対応策がとれるからです。
ここでは人前でピアノを弾くときに緊張してしまう理由を紹介します。
ミスをしてはいけないと思っている
人前でピアノを弾くとき、ミスをしてはいけないと思っていませんか?
ミスすることが悪いことや恥ずかしいことと思っていると人前でピアノを弾くときに緊張してしまいます。
けれど、ミスは誰でもしてしまうものです。
有名なピアニストでも本番で音を間違えることがあります。
ミスを怖がって緊張が増しているときは「誰でもミスをするから、ミスしても大丈夫」という気持ちで弾きましょう。
曲の仕上がりに心配がある
曲の仕上がりに心配があるときは緊張しやすくなります。
人前で不安があることをしなければならないと、プレッシャーがかかってしまいますよね。
この場合の対応策はたくさん練習して不安要素を少なくすることです。
練習時間を確保することが難しいときは、難易度を落とした曲を選択するのも一つの方法です。
難易度が高くなくても素敵な曲はたくさんあるので、余裕をもって完成できる曲を選びましょう。
人前に出ることが苦手
人前に出ることが苦手な人は緊張しやすいです。
これは性格なので練習量などはあまり関係がありません。
たくさん練習をしたのに、人前に出ることがプレッシャーで失敗してしまうのはもったいないです。
まずは自分が人前に出ることが苦手だということを認めて、対処しましょう。
短めの曲やゆっくりしたテンポの、緊張しても弾きやすい曲を選択してみてはいかがでしょうか。
緊張するとどうなるのか
緊張することが悩みなのは、緊張した時にさまざまな問題がおこるからです。
人前でピアノを弾くときに緊張するとどんなことが起こるのでしょうか。
ここでは人前でピアノを弾くときに緊張でよく起ることを紹介します。
手が震える
ピアノの発表会などで手が震えるということをよく聞きます。
例えば大切なプレゼンや面接などで緊張して、手が震えた経験がある人は多いのではないでしょうか。
ピアノを弾くときは指を動かすので、手の震えは大敵です。
緊張で手が震えるというのは人前でピアノを弾くときの大きな悩みです。
ピアノが弾けない
ピアノの発表会で、急にピアノが弾けなくなってしまうことがあります。
緊張することは一種のストレスなので、緊張が原因で体が動かなくなってしまうのです。
ようなことが起こるのは緊張しすぎたときです。
初めてピアノの発表会に出る人や子供に多いかもしれません。
ピアノの発表会では後ろに先生が待機しているので、弾けなくなったら先生が助けてくれます。
必要以上に不安にならないようにしましょう。
曲を忘れる
人前でピアノを弾いている最中に、曲を忘れてしまうことは本当によくあることです。
何回も発表会に出ている人でも曲を忘れることがあります。
いつもと違う緊張感の中で曲を弾くため、ふとしたことで曲を忘れてしまうのです。
本番前には舞台の裏で待機している先生に楽譜を渡しておきましょう。
もし忘れたとしても、すぐに先生が楽譜を持ってきてくれます。
人前でピアノを弾くときに緊張しない方法
人前でピアノを弾くとき、緊張することはつきものです。
ここでは人前でピアノを弾くときに緊張しない方法を紹介します。
たくさん練習をする
緊張しないために、たくさん練習をしましょう。
緊張する原因の一つに、ミスが怖いということがあるからです。
ミスを減らすために必要なのは、たくさん練習することです。
たくさん練習をすると自信にもつながるので
「たくさん練習したから大丈夫」
という気持ちで本番を迎えることができます。
途中で緊張しても、練習をたくさんしていると自然と手が動いてくれます。
緊張することは不安かもしれませんが、それ以上に練習することが大切です。
左手を完璧に暗譜する
曲を暗譜するとき、左手を完璧に暗譜しましょう。
暗譜をしていると、緊張していても自然と手が動いてくれるからです。
特に、左手を完璧に暗譜することが大切です。
右手はメロディなので、ある程度忘れても何となく弾くことができます。
けれど、左手はメロディではないので忘れてしまうと曲が止まります。
左手を完璧に暗譜していると、より完璧に曲が弾けるようになります。
完璧に弾くことができると不安な要素が減るため、本番でも緊張しにくくなります。
ゆっくり弾く
本番で緊張をしてしまった時は、ゆっくり弾くことを意識しましょう。
緊張してしまうとピアノを弾く速度が上がってしまうからです。
ピアノを弾く速度が上がってしまうと、一度ミスをしたときにどんどん緊張にのまれてしまいます。
ゆっくり弾くことで、心を落ち着かせることも出来ます。
ピアノの前に座った時に緊張を感じた時は、少しゆっくり弾くことを意識しましょう。
弾いている途中に緊張がとけていくことも多いですよ。
私の演奏は素晴らしいと思って弾く
人前でピアノを弾くときは
「私の演奏は素晴らしい」
という気持ちで弾きましょう。
自分の演奏を聴いてもらいたくて仕方ないくらい、大きい気持ちを持つことが大切です。
大きい気持ちになると、人に演奏を聴いてもらうことが楽しくなります。
楽しい気持ちで演奏をすれば、緊張が入る隙間がなくなります。
レッスンのときに離れた場所で先生に演奏を聴いてもらう
レッスンでピアノの発表会の曲を弾くとき、離れた場所で先生に演奏を聴いてもらいましょう。
普段のレッスンのときは先生がすぐ隣で演奏を聴いてくれていますが、本番はそばに先生がいません。
一度、離れたところから演奏を聴いてもらってみてください。
誰かに聴いてもらっているという環境がいつもと違う緊張感を生みます。
発表会前に、誰かに聴いてもらうという緊張感を味わうことは本番に緊張しないためにとても大切です。
失敗しても大丈夫と思う
本番で緊張してしまうことの理由に、失敗することが怖いという理由があります。
本番は失敗しても大丈夫だと思いましょう。
有名なピアニストでも音大生でも、本番にミスをすることはあります。
誰でもミスをしてしまうのです。
そう思えば、失敗しても大丈夫だと思いませんか?
失敗しても大丈夫だと開き直ることが出来れば本番も緊張しにくくなります。
本番で緊張してしまった時の対処法
どんなに緊張への対策をしていても、本番は緊張してしまうものです。
あまりにも緊張してしまった時は、どうすればいいのでしょうか。
ここでは実際に緊張してしまった時の対処法を紹介します。
深呼吸をする
緊張してしまったら、実際に弾き始める前に深呼吸をしましょう。
緊張したまま弾き始めてしまうと緊張に引っ張られるため、深呼吸をして一呼吸置くことが大切です。
深呼吸をして間をおくと緊張だけでなく冷静な気持ちも生まれるので、緊張感だけでピアノを弾かずにすみます。
緊張した時は緊張だけに引っ張られるのではなく、少しだけ冷静な気持ちがはいる隙間を作ってあげましょう。
軽く手の体操をする
本番に緊張していることが分かったら、ピアノを弾き始める前に数秒ほど軽く手の体操をしましょう。
緊張していると手が固くなったり震えたりするなど、ピアノが弾きにくくなるからです。
ピアノを弾くとき、手がきちんと動く状態になっていないとピアノは弾けないですよね。
緊張していることが分かったら、弾き始める前に手を軽く動かしてリラックスさせましょう。
緊張がひと段落してから弾く
ピアノの発表会でピアノを弾く前に緊張しているのが分かったら、緊張がひと段落してから弾きましょう。
人前でピアノを弾く前に一番緊張するのはピアノを弾き始める前です。
そのため、一度緊張が落ち着いてからピアノを弾き始めてください。
緊張したまま曲を弾き始めてしまうと、ミスにつながりやすくなります。
ピアノを弾き始める前に緊張していることが分かったら、すぐに弾き始めずに緊張がひと段落してから弾きましょう。
緊張することが悪いことではない理由
ピアノを人前で弾くときに緊張してしまうというのはよくある悩みです。
悩みなのでよくない事と思われがちですが、緊張することは決して悪いことではありません。
ここでは、緊張することが悪いことではない理由を紹介します。
緊張することが悪いことではないと思えば、人前でピアノを弾くことに前向きになれるかもしれません。
緊張感があると集中できる
緊張感がある中でピアノを弾くと、集中してピアノを弾くことが出来ます。
ピアノ以外でも、人は失敗出来ないからこそ集中して慎重に行動します。
その逆で、らけて行動したときに失敗を経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
集中するためには、ある程度の緊張感がある方が上手くできるものです。
緊張感があるから集中できると思えば、人前でピアノを弾くときの緊張も悪いことではないのです。
人前でピアノを弾くことは誰でも緊張する
「どうして自分は人前でピアノを弾くと緊張してしまうんだろう」
そう思う人は多いのではないでしょうか。
人前で堂々とピアノを弾いている人を見ると、特にそう感じてしまいますよね。
けれど、人前でピアノを弾くことは誰でも緊張します。
自分だけが緊張していると思うかもしれませんが、誰でも緊張するものなのです。
緊張することは悪いことではなく、誰にでもおこる普通のこと。
そう思えば、緊張することは悪いことではなく普通のことだと思えます。
緊張するから練習する
人前でピアノを弾くときに緊張があると失敗しないか不安になりますよね。
失敗しないためには、たくさん練習をして曲を覚えるしかありません。
たくさん練習することで、より上手なピアノを弾くことができます。
普段の課題よりも発表会の曲をたくさん練習する人は多いのではないでしょうか。
人前で弾く曲をたくさん練習する環境を作ろうとするのは、緊張があるからです。
曲に集中して取り組む環境が作れるので、緊張は決して悪いものではありません。
緊張感を味方につけて人前でピアノを弾こう
いかがでしたか?
人前でピアノを弾くことはとても緊張することです。
緊張すると手が震えたり曲を忘れるなど、いろいろなことが起こります。
けれど、緊張感があると集中して曲に取り組めるなど、いいこともあります。
人前でピアノを弾くことは誰でも緊張します。
自分だけではないということを忘れないでください。
自分なりの緊張のほぐし方を見つけて、緊張感を味方につけましょう。