剣道の巻き上げのやり方。有効な使い方や応用、練習方法を解説。

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剣道実戦 〜実は使える?巻き上げ編〜 

試合や稽古で使える巻き技
あなたは使い方を知っていますか?巻き技の使い方に悩んでいる方はいませんか?
巻き技の有効な使い方と巻き技の練習方法まで分かりやすく解説していきます。 

    <目次>

  • ①剣道 巻き上げについて
  • ②巻き技のやり方
  • ③巻き技の練習方法
  • ④巻き技の問題点
  • ⑤巻き技の有効な使い方・応用
  • ⑥巻き技 まとめ

・剣道 巻き上げについて

竹刀で相手の竹刀を絡ませて(お互いの竹刀が密着した状態)相手の竹刀を上方向に飛ばす巻き技の一つです。
巻き技は他にも種類があります。巻き技の種類と巻き上げについて解説していきます。

巻き技の種類

巻き技は上方向と下方向の2つの種類があります。
上方向に巻く技を「巻き上げ」下方向に巻く技を「巻き落とし」言います。

上方向に巻く→「巻き上げ」
下方向に巻く→「巻き落とし」

実は知っているようで知らない巻き上げについて

「巻き上げ」は相手の竹刀を上方向、下方向に飛ばすだけの技ではありません。
相手の竹刀がうまく絡めれば相手の竹刀を飛ばすことも出来ます。
飛ばすことで相手に反則を与えることもでき、竹刀が飛ばなくても相手の両手から竹刀を
外すこともできるので相手の構えを崩すことも出来ます。

相手の構えを崩すことができればそれだけで有利な展開に持っていくことができるのです。

・巻き技のやり方

巻き技のやり方は基本的に一足一刀の間合いから近間の間合いでしか出せません。
「一足一刀の間合い」とは一歩で打てる間合いです。
「近間」は一歩で打てる距離よりも相手との距離が近い状態のことを指します。

一足一刀から近間の間合いで相手の竹刀を自分の竹刀で時計回り又は反時計回りで絡めるように
巻くのが巻き技のやり方です。

巻き上げ・巻き技ってどうしたらうまくできる?そんな人に必見です

巻き技って難しいですよね。そもそも竹刀を巻くって竹刀のどこで巻くの?
分かりずらいので解説していきます。

巻き技自体相手の竹刀を巻くように繰り出す技ですが一番大事なのは自分の竹刀に相手の竹刀を
飛ばす程の力が必要なんです。
その為、大事なポイントとして自分の竹刀が相手の竹刀と密着した状態で力が一番伝わる所で竹刀を巻かないと効果がないのです。なので剣先が一番力が伝わらないのでなるべく相手の手元に近い場所で行うことで相手の竹刀に最も力が伝わり相手の竹刀を飛ばすことができるのです。

近間・一足一刀の間合いからが最も有効な間合いであることが分かります。
人によって力が伝わる間合いは違うので自分に合った間合いでやると良いです。
参考までに覚えておくと良いでしょう。

・巻き技の練習方法

巻き技を稽古に組み込んでいる道場やチームはありますが稽古にない人もいるのでそんな人に
オススメの練習方法を紹介します!
巻き技は練習しないと実戦で使用出来ません。
そんな巻き技の練習方法や手首・手の内の使い方について解説します。

巻き技練習したいけど稽古内容にない場合はどうしたら良い?練習できる稽古は?

巻き技を練習で稽古に組み込んでいるところは少ないと思います。そんな稽古で練習するには
どうしたら良いのか?

自由に練習できる技練がオススメです!
地稽古でも使用してみるのも良いです。実戦で使用できれば試合でも使用できるレベルなので巻く感覚が掴めてきたら実戦で練習を積んで行きましょう。

稽古や練習方法は竹刀捌き?それとも手の内の良さ?手首の使い方から教えます

巻き技の巻くという動きから練習する場合まず大事になるのが竹刀捌きになってきます。
竹刀捌きがうまくなる練習方法として竹刀を持って構えた状態から竹刀で文字を書くようにして練習するのがオススメです!
あいうえお順やアルファベット順で書くように竹刀を動かすとスムーズに竹刀が動かせるようになっていきます。(オススメは「の」と「C」で文字の最後の部分で特に力を入れて巻きましょう)

「巻き上げ」は竹刀で「C」を書くようにして巻いていくとうまくいきます。最後の部分を力を入れて巻くように意識するとその力に応じて竹刀が飛びます。
力で強く巻こうとして両手に力が入りすぎると手首が固くなりうまく巻けないので注意して下さい。

竹刀捌きがうまくなるということは手首の使い方や手の内も良くなります。
手首の使い方や手の内が良くないと力が竹刀にうまく伝わらないので良くなることで竹刀に力が伝わり、自在に竹刀を扱えるようになり、竹刀の剣先にまで力も入り打突も強くなります!
竹刀を持つ時に小指から中指にかけて力を入れて後の人差し指と親指は添えるように持つのが基本です。なぜ添えるようにして持つのかは5本全てに力が入ってしまうと竹刀の剣先まで力が入らず竹刀が立ってしまいます。なので人差し指と親指は添えるように持つことで竹刀とのスペースができて剣先まで力が伝わり、手首がうまく使えるようになり手の内が良くなります
ですので、ポイントは「竹刀捌き」「手の内・手首の使い方」になります。

・巻き技の問題点

巻き技にはいくつか問題点があります。問題点についてもしっかり理解してないと怒られることもあるのでしっかりと理解して使用しましょう。

先生や年上相手に使ったらいけないのは知ってる?その訳とは?

実は先生や師範、年上の人との稽古で巻き技は良くありません。

誰にでも使って良いんじゃないの?それは違います。先生や師範、年上の人と稽古する時は構えた状態から足や一足一刀の間合いでのやり取り(攻防)で勝負することが大事なので竹刀を飛ばすという行為は竹刀でのやり取りを無くしてしまうので失礼に当たります。
なので自分よりも年が同い年又は年下の人・試合などは使用して問題ありません。

知らないといけない巻き技が安易に使えない理由

巻き技は決まればものすごい有利な状況を作ることが出来ます。ですが、それが毎回通用しないのが巻き技です。決まらなかった場合、逆に自分が不利な状況になることがあるので使用する時は必ず巻ける!と思ったタイミングで使用して下さい。

巻くという動きに反応されて竹刀を巻いている途中に相手に竹刀を抜かれると面がガラ空きの状態になります。いかに相手は打てないが自分は打てる状態で攻めていくのが大事なところなので自分は打てないが相手は打てるという状況は試合中ならなるべく避けたい場面ではありますね。

・巻き技の有効な使い方・応用

巻き技はどの場面で使用するのが効果的なのか教えます!
場面を間違えると不利になる?だけどこの場面なら使える場面を解説していきます

どの場面で使える?有効な使い方と応用について

試合中や地稽古など実戦で使用していきますが、主な場面として以下の場面がよく使われる場面です。これ以外でも使用できるので参考にして下さい。

・お互いに近間で一歩入れば鍔迫り合いになる間合いでの状態
・鍔迫り合いから分かれようとして相手が下がった状態
・お互いに技を出して近間の状態で硬直した状態
有効な場面はやはり、お互いに近間で硬直した状態が良いですね!
応用するのなら巻いた後に相手の手元が上がったところにコテを打つのがオススメです!
その他には相手が構えた時に相手の剣先が高い相手には「巻き落とし」、剣先が低い相手には「巻き上げ」が有効です!
他の技も場面や相手によって反応の仕方が様々なので相手の空いているところを打ちましょう。
たとえ一本にならなくても巻くことで相手の動きが見えて相手の情報を引き出すことができるのでそのやり取りからさらに次の展開に運ぶことで一本に繋がります。

・巻き技 まとめ

巻き上げはここが大事になってきます

巻き技のポイントは「竹刀捌き」「手の内・手首の使い方」「場面」です。

上記で解説しました「竹刀捌き」「手の内・手首の使い方」「場面」をしっかりと理解して
あなたが出しやすい間合いで使っていきましょう!

特に「竹刀捌き」「手の内・手首の使い方」は巻き技だけじゃなく、剣道する上で非常に大事なポイントなので練習して正しい手の内・手首の使い方・竹刀捌きで一本にしましょう!

巻き上げはあなたの剣道にこんな変化を与えます

巻き技は難しいので何回も解説を見て練習していきましょう!
巻き上げや他の巻き技は試合で一本に繋げてくれる攻めの一つとしてあなたの一本に繋がります!
たくさんの攻め方を見つけて自分の引き出しを増やして下さい!そうすることで相手に合わせた攻め方、一本に繋がる攻めが出来ます!

強い選手ほど様々な攻めを持っています。相手の構えを崩して完璧な一本を、、、

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