ひと昔ふた昔前と違い、今では女性が働く場も増えています。
職種によっては男性より女性の人数が多い場合もめずらしくありません。
仕事の能力は性別によって差はありませんし、女性が活躍できる場が増えるのは、あらゆる意味において素晴らしいことです。
しかし中には、女性が多い職場ならではの雰囲気に馴染めず、悩んでいる人も少なくありません。
女性の多い職場で働くのに苦手意識を感じている人も、男女比率が同じような仕事に転職することで、ぐっと働きやすくなる場合もあります。
そこで今回は、女性の多い職場で働くことに向いていない人と、そこからの転職について考えてみたいと思います。
目次
どんな人が女性の多い職場に向いていないのか
ではどんな人が女性の多い職場に向いていないのでしょうか。
悩んでいる人の多くは、個人的な性格や傾向によって、職場の雰囲気に馴染めずにいるのかもしれません。
いくつか例をあげて考えてみましょう。
気が弱く思ったことを発言出来ない人
人一倍努力して頑張っている表れかもしれませんが、女性の多い職場は気の強い人が多い傾向が感じられます。
気の強い人は、おとなしい性格や思ったことを口に出せないような人に対して、悪気がなくてもイライラしてしまう場合があります。
そのため、つい厳しい口調で質問したり、注意したりすることが多くなってしまうのです。
気の弱い人にしてみれば、常に責められているように感じられて、ますます萎縮してしまいます。
毎日が怒られているようで、このまま仕事を続けるのが苦痛だと考えている人も少なくありません。
単独行動が多い人
女性には協調性を大切にする人が多いようです。
よく言えば仲が良く、皆で協力し合って仕事ができる形ですが、逆にとらえれば、ひとりで行動するタイプの人が受け容れられにくい環境とも言えます。
行き過ぎると昼休憩や終業後などのプライベートな時間に関しても協調性が求められたり、ひとりで行動する人が疎まれたりすることにもなります。
そのためプライベートに関してひとりの活動が多い人や、人付き合いが苦手な人は、周囲に馴染めずに浮いてしまう場合もあります。
男性の多い職場ではあまり問題にならないような面でも、仕事に影響してしまう可能性があります。
ファッションやメイクに関心が無い人
女性が集まると、日々のメイクやファッションが話題になることが多いようです。
また女性が多い職場は、女性をターゲットとしたアパレルや化粧品、アクセサリーなどに関連している場合が多いため、必然的に話題の中心はそれらに関する話になります。
会話についていくために頑張ってはみても、もともと興味や関心があまりないのであれば、無理を感じて徐々に苦痛になってきます。
気が強すぎて独断的な人
気が弱い人が女性の多い職場に向いていないのは先述しましたが、気が強すぎる人もうまくいきません。
女性は協調性を大切にすることからも、突出して意見を主張する人や、きつい態度をする人に対しても厳しい見方をします。
気の強すぎる人はたとえ上司であっても、表面だけは取り繕って、陰では悪口を言われているといった場合がよくあります。
ある程度男性がいる職場では、対男性という視点からも女性同士の結びつきが強くなり、気の強い女性が同性から評価されるかもしれませんが、女性の多い職場では、出る杭は打たれる傾向が強いようです。
女性が多い職場からの転職を考える
女性の多い職場に向いていない性格をいくつか述べてみましたが、努力してもやはり馴染めないという人もいるでしょう。
自分ではどうしようもできなくてつらく感じているのであれば、そもそも女性の多い職場に向いていないのかもしれません。
そのような人は男女比が同程度の職場に移ることで、驚くほど働きやすくなる場合があります。
次には女性の多い職場から転職するべき理由について、いくつか考えてみましょう。
女性らしさを活かして無理をしなくてよくなる
女性らしさなどというと差別的な言い方だと思う人もいるでしょう。
職場における女性らしさという響きには、男性からの一方的な目線よる、押し付けのようなものを感じるのかもしれません。
ですが女性らしさとはそのようなネガティブな側面だけではありません。
本来理想的なのは、男女それぞれが無理をせずに、お互いの特性を十分に活かした仕事ができることです。
例えば相手のことを考える細やかな気遣いは、女性のもつ優れた特性です。
ですがこちらの意見を強く主張しなければならないような場面では、言いたくないことも言わねばならず、相手への気遣いを無理に抑えなくてはなりません。
男性もいる職場であれば、そのようなときは男性が強く言うことができます。
一概に全ての人に当てはまる例ではないかもしれませんが、男女それぞれ、個人それぞれの特性を無理なく活かせれば、幅広い仕事ができるようになるのではないでしょうか。
仕事を前向きに楽しめるようになる
美容やファッション、アクセサリーなどの業界によっては、総じてどの職場も女性の比率が高いので、職場をいくら変えても変化がないかもしれません。
職場が変わっているのにも関わらず、いつも同じような悩みを抱えているのであれば、やはり女性の多い職場で働くのが厳しいのかもしれません。
女性の多い職場の特徴を変えるのは困難ですし、つらいと感じるのが自分の性格によるものであれば、それも簡単には変えられないものです。
つらいと感じながら仕事を続ければ、前向きな考えを持てなくなりますし、なにより毎日が楽しくないでしょう。
無理が続けばストレスがたまって、心や身体を壊してしまうことにもなりかねません。
困った状況になる前に、前向きに楽しく仕事ができる職場に移ることを考えてみましょう。
無理を続けると身体を壊してしまうかも
先に述べた女性の多い職場特有の問題は、ひとことでいえば人間関係に関する問題になります。
人間関係の悩みは、男女問わず常に職場の悩みの上位にあげられます。
仕事上の問題は会社の問題として、会社全体で取り上げたり改善されるものですが、人間関係は多分にパーソナルな面を含んでいるので、ひとりで抱え込んでしまったり、個人的な問題として片付けられてしまう場合が多いのです。
ですが人間関係の問題は精神的なストレスとなって心や身体に負担をかけます。
負担が続けばうつ病などの心理的な病気や胃潰瘍などの身体の問題となって表れてきます。
病気になってしまえば仕事を続けることもできず、転職も難しくなります。
つらいと感じているのであれば、身体を壊してしまう前に早めに転職を考えるのが大切です。
転職先を考える
では男女比の同じような職場を探すには、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
考えられる例をいくつかあげてみましょう。
接客業の仕事ならお客として行ってみる
転職先として考えている会社が接客業のようにオープンな職場であれば、お客として一度訪れてみましょう。
どのような雰囲気の職場であるかが見れますし、働いている人の様子や男性と女性のおおまかな数も確認できるでしょう。
面接で確認する
転職希望先がオープンな職場でない場合は、面接の際に職場の様子や雰囲気を確認するのを忘れてはいけません。
新しく働く場所なので、こちらもどのような会社であるかを把握しておくのが大切です。
どんな場所で仕事をしているのか、明るい雰囲気の職場か、ピリピリした感じの職場か、男性と女性がどのような割合で働いているかなど見るべきポイントはいくつもあります。
相手方にことわったうえで、面接前や後に職場内の様子を確認しておきましょう。
キャリアコンサルタントを利用する
面接前に会社の様子を知りたい、面接時に確認するのが難しいなどの場合は、転職エージェントのキャリアコンサルタントを利用する方法があります。
転職エージェントのキャリアコンサルタントは転職活動のプロフェッショナルですので、さまざまな相談や転職希望先の会社の情報についてアドバイスがもらえます。
また転職エージェントは豊富な求人情報をもっていますので、希望に沿った理想の転職先を見つけることができます。
今のうちに早めの転職を検討しよう
今回は、女性の多い職場で働くことに向いていない人と、そこからの転職について考えてみました。
男女間での仕事の差が少なくなってきている世の中ですが、それはあくまで社会全体のありかたであって、個人的な性格によって女性が多い職場で働くのがどうしても苦手だという人もいるでしょう。
女性の多い職場で働くのがつらいからといって、自分ひとりで我慢して抱え込む必要はありません。
それぞれが活き活きとできる職場で働けばいいのです。
今の環境に無理を感じているのであれば、今のうちに早めの転職を考えてみましょう。