バイナリーオプションは簡単にできる?取引方法やリスクを詳しく解説。

バイナリーオプション、一時期話題になったため内容を知らない方でも名前を知っている方は少なくないでしょう。

一方でバイナリーオプションの情報を集めていくと「簡単にできる」といった趣旨の言葉も多く見かけられませんか。

しかし投資はリスクがあって当たり前の世界なため、簡単と言われると逆に怪しいと考えてしまう方もいるでしょう。

ではバイナリーオプションは本当に簡単であり、何故そう言われるのでしょうか。

バイナリーオプションとは何か

バイナリーオプションについて基本的なことを振り返ってみましょう。

バイナリーオプションはFXと同じように外国為替を対象に取引をする投資です。

FXと違うのは取引のやり方であり名称であるバイナリーは二進法を意味する言葉となっています。

名所どおりに取引ごとに設定されている条件を満たすか、満たさないかを予想するものになっているのです。

最も基本的な取引ルールはハイローと呼ばれる手法であり、取引量を設定し相場が今よりも上に行くか下に行くかを予想します。

決められた時間の後のレートで判定がされ、予想が当たれば設定されている倍率に応じた利益を、外れれば取引に使った資金がなくなるのです。

バイナリーオプションが簡単とされる理由

内容からバイナリーオプションは簡単とされますが、理由は以下の点になります。

単純に上か下かの2択で考えればいい

FXの場合は取引をする時、注文するだけでなくどこで決済するかも考えなければいけません。

相場の流れを読んで適切な決済を考えなければいけず、更に予想を反した時の損切りも必要です。

一方バイナリーオプションは基本ルールのハイローであれば単純に上に行くか下に行くかだけを考えればいいでしょう。

待てば勝手に結果が出てされるため、決済と損切りを考える必要はありません。

相場が動かなくても利益は出る

FXの場合は基本的に差額の利益を狙うため、相場が動く場面を狙う必要があります。

相場が動かない状況になれば取引するのは危険であり、動くまで待つしかありません。

バイナリーオプションの場合は利益が相場の動きではなくルールごとに設定されているペイアウト倍率で決まります。

基本的に難解な取引ルール程ペイアウト倍率は高くなり、基本のハイローは簡単なためか1.2倍といった少ない倍率が多いです。

しかし倍率こそ少ないですが予想が当たれば例え5pips程度の動きでも倍率分の利益は出ます。

相場が動かない状態でも利益を狙って取引できるのです。

損失が限定される

Xにおいて最も気をつけなければいけないのがリスク管理です。

適当に取引をしてしまうと資金が一気になくなる程の損失を出してしまい、最悪の場合はマイナスとなって借金が出てしまいます。

大きな損失が出ないように損切りで抑えて取引をしていかなければいけません。

バイナリーオプションも損失はあり、出る時は予想が外れた時です。

しかし予想が外れて出る損失は取引に利用した金額だけであり、相場がどれだけ動いても大きくなりません。

最初から損失が限定されて大きくならないため、一定のリスクで取引していけるのです。

また時間が来る前でも決済はできるため、予想が外れる方向に動くと判断した場合は退避できます。

借金が発生する心配もほとんどなく、こうした面ではfxよりも優れているでしょう。

簡単には稼げない

利益、リスクという観点から見るとfxに比べバイナリーオプションは簡単に見えます。

しかしそこは投資であり実際に取引して稼ごうと考えれば決して簡単ではありません。

取引する相場はfxと同じ

バイナリーオプションで取引する相場は為替相場でfxと同じです。

投資の内容は違いますが市場は同じなため、同じチャートの動きを見て取引していきます。

そのためfxで取引経験があれば知識をバイナリーオプションで活かせるのです。

逆に言えばバイナリーオプションで取引をする際、FXと同じように相場を分析する力が必要になるといえます。

バイナリーオプションの基本ルールであるハイローは上か下のどちらかを当てるものですが、為替相場の関係で勝率が半々にはなりません。

適当に取引をすれば損失は限定されているとはいえすぐに損失が積まれてしまうでしょう。

バイナリーオプションで取引する場合もFXと同じように勉強をして相場の分析をできるようにする必要があるのです。

しかし取引ルールの関係でスキャルピングといった取引スタイルを考えなくていいというFXに比べ楽な部分はあります。

大きく稼ぐのは難しい

バイナリーオプションは相場の動きが少しでも一定の利益を出せます。

しかし逆に言えばどれだけ相場が大きく動いたとしても利益が限定されてしまうのです。

バイナリーオプションの場合は必然的に取引回数を増やして利益を積み重ねなければいけません。

バイナリーオプションでも高額な利益を狙う方法はあり、取引ルールにワンタッチと呼ばれるものがあります。

ワンタッチは名の通り制限時間内に指定されているラインに一度でも到達するか予想する取引ルールです。

制限時間が長く取られる分ペイアウト倍率は高く設定されているため、到達の予想が当たれば高額な利益を期待できます。

しかしワンタッチで設定されるラインは普段の動きで到達できないところが多いため滅多に狙えません。

持っている資金によってはFXで取引して差額の利益を狙った方が高額になる可能性もあるでしょう。

狙えるチャンスは少ないためワンタッチに頼るのは難しいのです。

ちなみにワンタッチはノータッチ、到達しない予想もできますが簡単に予想できるため倍率は低めになっています。

一定の損失が「出てしまう」

バイナリーオプションは損失が限定されるためリスク管理がしやすい投資です。

損失が限定されると書けばいいように見えますが、いいことばかりではありません。

どれだけ相場が動いても損失は変わらないということは1pipsの差で予想が外れても大きな損失が出てしまうことです。

相場があまり動かない時はFXよりも損失が大きくなってしまう可能性があります。

バイナリーオプションで取引する相場はfxと同じなため、相場の特徴はFXと変わりません。

相場に絶対はなく100%の勝率はあり得ず必ずどこかで予想が外れてしまうでしょう。

取引に利用した資金が減るのは免れないため、取引を続けていく上では失われる金額も考えてやっていく必要があるのです。

予想しにくい短時間取引

バイナリーオプションのハイローはルールごとに時間設定が違います。

中には30秒、1分といったかなり早い時間で終わる取引ルールもあり、それを利用すれば短い時間で何回も取引できるでしょう。

しかしそれは取引を重ねて利益を挙げられればの話です。

FXで取引する為替相場はチャートを見れば分かるように細かく上下して動いています。

全体で見れば上がっていても短い時間で見ると上下しているのです。

短い時間でどう動くかを予想するのは熟練のトレーダーでも難しく、投資を知らない初心者であれば尚更でしょう。

何よりハイローの取引ルールを採用しているところの多くは30秒か1分の短時間取引をアピールポイントとしています。

利用するのに誘導されやすく結果的に短い動きに翻弄されて負けが重なりやすくなってしまうのです。

規制されて稼ぎ難い国内業者

FXと同じようにバイナリーオプションは国内と海外業者どちらもあります。

しかしFXと違いバイナリーオプションの場合は国内と海外で大きく環境が変わってくるのです。

国内では現在バイナリーオプションに規制が敷かれており、基本の取引ルールとなっているハイローで取引できません。

国内の主流はラダーオプションと呼ばれる提示されているレートを選び、そのレートまで到達するか予想する取引ルールとなっています。

ペイアウト倍率は現在の相場に応じて変わり、遠ければその分高くなるのです。

ハイローと違いレートを考えなければならず、大きく動くのを狙わなければいけないため稼ぐのが難しい取引ルールでしょう。

他も先ほど出たワンタッチと特定の範囲で収まるか超えるかを予想するレンジがあります。

ワンタッチは使える場面が限定され、レンジ相場も同じように使える相場は限られているでしょう。

このように規制されたことによる変化で国内業者は稼ぎ難くFXで取引していた方がいい状態なのです。

問題の多い海外業者

国内で稼げないとなれば多くのトレーダーは海外業者の利用を考えるでしょう。

実際に海外の方では規制がないため基本の取引ルールであるハイローが利用できます。

他にも規制がない故に取引ルールという内容で取引するためかFXとは違い、業者特有の変わったシステムもあるのです。

しかし海外となれば問題になるのは規制が故の悪質な業者の存在でしょう。

FXの海外業者でもありますが、特にバイナリーオプションは歴史が新しい投資なため危険度が大きくなっています。

海外業者の中には自分達が優良な業者と見せかけるため、国内のサイトで工作して良い評価と偽っているところもあるのです。

有名な業者がよくよく情報集めると実は悪質なところだったというケースは珍しくありません。

他にもバイナリーオプションの場合、FXよりも業者がなくなる危険性は高いです。

FXと同じようにバイナリーオプションの海外業者でも有名どころは幾つか存在します。

多くのところで推されているとある業者もあったのですが、現在は国内のサービスを終了してしまいました。

有名どころですらこうなってしまったため、問題のない業者でもある日突然利用できなくなるケースもあり得るのです。

優良なところを見つけサービスが終わらないように祈って取引をする、業者選びはFXよりも難易度が高く簡単ではないでしょう。

バイナリーオプションで取引する場合

取引のやり方自体は簡単ですが、稼ぐとなれば一筋縄ではいきません。

バイナリーオプションで稼ぎたいと考える方は以下のポイントを確認しましょう。

取引前に知識を

FXと同じ為替相場で取引するため、何の知識もないまま入るのは自殺行為にしかなりません。

始める前にFXと同じように相場について勉強をする必要があるでしょう。

幸い勉強するべきことはFXと同じなためやり方も同じでいいです。

FXと違い取引のやり方はルールという形となっているため、それぞれの取引ルールについて理解しておかなければいけません。

バイナリーオプションでもデモトレードを採用している業者はあります。

投資としては取引のやり方が変わっているため、他の投資経験者でもデモトレードで体験しておいた方がいいでしょう。

損失が出る前提でどう取引するか決める

為替相場で取引する以上、必ず負ける時は来ます。

FXと違いリスクは限定されてしまいますが、負けが続けばその分損失も大きくなってしまうでしょう。

損切りを考える必要はないため、バイナリーオプションの場合は負けとどう向き合い取引するか考えなければいけません。

負けを少なくするように数を減らし本当に勝率の高い場面だけで取引をするのもいいでしょう。

自分なりの取引ルールを作り「これだけ負けたから今日はやめよう」とすれば熱くならず負けが増えるのを防げます。

業者選びはどう取引するかを決めて

FXと違い国内と海外のどちらを選ぶかで運用方法は大きく変わってきます。

国内業者は稼ぎ難くなっていますが、規制が強く働いているため安全に取引できるメリットはあるのです。

ワンタッチやレンジといった取引ルールもあるため、数を増やさずし地道に取引していけば稼げる可能性はあります。

海外はハイローを始めとした特殊な取引ルールやシステムで一気に稼げる可能性のある世界です。

業者選びが簡単ではないリスクはあるものの、逆に選び方さえ間違えなければ問題なく取引できます。

どちらを選んでも間違いではないため、自分が取引をどうやりたいかで決めましょう。

簡単ではないと理解する

取引の内容から錯覚してしまいがちですが、バイナリーオプションは決して簡単な取引ではありません。

簡単に稼げるような過剰広告もネットでは出てくるため勘違いしてしまう方も多いでしょう。

色々問題のある投資になっていますが投資の選択肢として考えられるのは確かです。

まずは「バイナリーオプション、投資は簡単ではない」と意識を高めるところから始めましょう。

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