【事実】と【真実】の意味と違い、使い分けや使い方

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テレビの刑事ドラマで『事実だけを話してください』や、『それは真実ですか』などというセリフが出てきます。

事実も真実も、どちらも本当のことという意味ですが、若干ニュアンスが異なります。

事実というのは、実際に起きた出来事をありのままに表現されたものであり、真実は心情や感情を含めた上で、嘘や偽りのないことが表現されたものです。

事実とは

事実という言葉には、人の主観や心情などといった感情が含まれていません。

物事や状態が間違いなく実在する場合にのみ使われるのが事実です。

事実は一つであるため、誰が見ても同じことが伝えられます。

また、事実は実際に起きたことであるため、時が経っても変わることはありません。

歴史が絶対に変わることが無いのは、それが事実だからです。

真実とは

真実は、人それぞれの内心(心の内)にあるものであり、自分にとって嘘がなければ真実となります。

なお、内心であるため、真実が事実と異なることが起こり得ます。

例えば、事実を誤解、勘違いしていたことで本人にとっては事実でも、実際の事実とは異なるということがあります。

また、真実は心の中の事実であるため、人の数だけあるとも言えます。

事・真・実の意味

事実と真実には、ともに「実」という文字が入ります。

この「実」という文字は、中身や内容を意味しています。

事実の「事」という文字は、事柄や出来事を表します。

つまり、事実は事柄や出来事の中身、内容ということです。

真実の「真」は、嘘の無い本心を表す時に使います。

つまり、真実は嘘の無い自分の気持ちにある中身や内容になります。

真実は変わる

事実は永久に変わることはありませんが、真実は変わる可能性があります。

例えば、A男さんとB子さんが付き合っています。

これは事実です。

そして、A男さんはB子さんを愛しています。

これは真実です。

ところが、A男さんはB子さんと付き合っていながら、C子さんの方を愛してしまいます。

この場合、A男さんとB子さんが付き合っていることは事実でも、A男さんがB子さんを愛しているというのは真実ではありません。

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