自営業からサラリーマンへの転職を考える。おすすめの職種と注意すべきポイントとは。
自営業をしてきたけれど、生活の不安定さに耐えられず、安定したお給料が得られるサラリーマンへ転職したいと思う人も少なくないでしょう。
雇用されて働くのは、自営業と比べて自由度は少なくなりますが、毎月決まった額の収入がありますし、社会保険料などのお得感もあります。
ですが、長く自営業を続けてきた人がサラリーマンへ転職するのは、実は簡単なことではありません。
そこで今回は、自営業からサラーリマンへの転職について、おすすめの職種と転職活動で注意するべきポイントについて解説したいと思います。
目次
おすすめの職種は
では、自営業からサラリーマンへ転職する場合、どのような仕事を選ぶのがよいのでしょうか。
まずはおすすめの職種について考えてみたいと思います。
歩合性の営業職
自営業の利点は、自分の努力と成果次第で高い収入が得られることです。
この自営業の考え方が身についている人は、歩合制が導入されている営業職がよいでしょう。
組織に属した一般職は、仕事の成果によってお給料が変動するシステムではありません。自己責任のリスクが少ない分、お給料が一定の額に定められているのです。
成果が認められて出世すれば昇給もしますが、一朝一夕でなるものではありません。
成果が報酬に反映される営業職は、自営業に比較的近い仕事です。
歩合の仕事は安定性に欠けると思われるかもしれませんが、最低限の基本給は決められていますので、自営業よりもはるかにリスクは少なくなります。
福利厚生や社会保険料の面でもメリットがありますので、自営業からの転職にはおすすめです。
経理関係の仕事
自営業の経験があるのなら、仕事に関しての基本的な経理の知識もあるのではないでしょうか。
毎月の売り上げ管理や経費の計算、帳簿付けを自分でしていたのであれば、ひととおりのスキルは身についていると思われます。
その利点を活かして、経理の仕事に就くのがよいかもしれません。
また自営業でもアルバイトや社員など、人を雇って仕事をしてきた人であれば、労働基準法についての簡単な知識もあるはずです。
その場合は、労務関係の仕事に就くのも可能ではないでしょうか。
接客業の仕事
自営業といえど仕事を得るためには、他の人とコミニュケーションを取らなければならないので、基本的な接客スキルを持っていることでしょう。
特に自分でお店を持って販売業やサービス業をしていたのであれば、接客の経験は十分です。
接客に興味や喜びを感じていたのであれば、接客の仕事はかなりおすすめです。
転職先がターゲットとするお客様の層によって、覚えるべきふるまいがありますが、経験を活かせるという点ではよい仕事です。
営業と比べてノルマに苦しめられる可能性も少ないので、楽しんで仕事ができるかもしれません。
転職について注意するポイント
自営業からサラーリマンに転職する際には、注意しておくべきポイントがあります。
いくつかの例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
謙虚な姿勢を忘れない
自営業は、ある意味経営者でもあります。
あらゆる面を自分で処理しなければなりませんし、判断や責任も自分自身で負います。
そのためプライドの高い自営業経験者も少なくありません。
ですが、一般の企業ではプライドの高い人はあまり歓迎されません。
プライドの高すぎる人は、扱いにくい人と思われて敬遠されてしまうのです。
転職先では謙虚な姿勢を忘れずに仕事に取り組むようにしましょう。
必要以上に自分の実勢や能力をアピールするタイプの人は、周囲と馴染めずに働きづらくなってしまうかもしれません。
特に面接では、自分をアピールしつつも控えめな態度を心掛けましょう。
自営業の経験は隠した方がよいか
自営業の人が一般企業に転職する場合、そのの経験を隠した方がよいという声も聞かれますが本当でしょうか。
先に述べたように、自営業経験者はプライドが高い人と誤解されてしまい、就職活動に不利になると思われているのでしょう。
ですが履歴書や応募書類には、これまでの経歴を書く必要がありますし、自営業の経験を伏せようと思えば嘘をつかなくてはなりません。
嘘をついてその場をやり過ごして就職できても、いつかはバレてしまうでしょう。
それに、虚位の申告をするのは相手に対して不誠実であり、認められるものではありません。
そもそも自営業経験者であるというだけで、勝手な偏見から採用をためらうような会社は、たとえ採用されても長く仕事を続けられないと思われます。
自分の経歴を受け容れたうえで、採用してもらえる会社の方が、あなたの適性を正しく判断してくれます。
具体的に会社にどのように貢献できるかが大切
会社が中途採用者に求めるのは、即戦力となって会社に貢献することです。
これは前職が自営業でも会社員でも変わりません。
転職活動においては、自分が経験して身につけた力が、転職先でどのように活かせるかを具体的にアピールしましょう。
営業活動に力を入れてきたのなら、どのような点を意識して仕事をしてきたのか、その成果はどのくらいあったのかなど、応募先の採用担当にわかりやすく伝えるのが大切です。
単純に自営業をしてきたというだけでなく、ある程度数値で示せるように、しっかりと準備しておきましょう。
安定が保障されているとは思わないようにする
自営業からサラーリマンへの転職で大きく変わるのは、自由度が減る代わりにある程度安定した収入が得られることでしょう。
語弊があるかもしれませんが、少々力を抜いて仕事をしても、お給料がもらえるのに驚くかもしれません。
転職の最大のメリットは安定性にあると思いますが、仕事に就けたからといって必ずしも安心とは限らないと考えておきましょう。
今の時世では、大きな会社であっても、いつリストラや倒産になるかわかりません。
また職場での人間関係によるトラブルやストレスで、仕事を続けられなくなる可能性もあります。
仕事に就けたから安心ではないことを、忘れないようにしましょう。
独力での転職活動は避ける
自営業からサラリーマンへの転職活動は、独力で行わずプロの力を借りるようにしましょう。
一般の企業で働いた経験が無い人にはわからない、サラリーマン特有の常識もありますので、やみくもに転職活動をしても失敗する可能性が高いのです。
転職活動には、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントを活用すれば、転職のプロフェッショナルであるキャリアコンサルタントから、さまざまなアドバイスがもらえます。
応募書類の書き方から面接での注意点、アピールすべきポイントなど具体的な情報が得られますので、転職の力強い味方となるでしょう。
ひとりで頑張るより、転職エージェントを利用して、希望の仕事に就職できる確率を高めましょう。
恐れず転職にチャレンジしよう
今回は、自営業からサラーリマンへの転職について、おすすめの職種と転職活動で注意するべきポイントについて解説しました。
自営業からサラリーマンへの転職にはさまざまなハードルがありますが、恐れず転職にチャレンジしましょう。
最適な転職先は必ず見つかります。