転職活動で内定をもらった。でも本当にその会社に行くべきなのか。
転職活動に悩みはつきものです。
応募先の選定から、書類の書き方、面接での受け答えなどさまざまな場面で悩むでしょう。
そして無事内定をもらってからの最終段階でも、本当にその仕事に就くべきかどうかを考えてしまうかもしれません。
仕事は人生の大半を占めるものなので、悩むのは仕方のないことかもしれません。
ただし漫然と悩んでいてもなかなか答えは見つけられないでしょう。
そのような場合はいくつかのステップを踏んで検討することで、答えが明確になってきます。
そこで今回は、内定を受けるべきか悩んだときにどのように考えるべきかについて解説したいと思います。
目次
相手先の企業情報を整理する
まず最初のステップでは、内定が出た相手先の会社について情報を整理します。
冷静になって情報を整理すれば、最初に志望した動機が見えてきます。
企業研究からやり直す
応募する前に相手先の企業研究をしっかりと行ったことでしょう。
ですが応募前と今では状況や考え方も違っていますので、今一度企業研究をやり直してみましょう。
応募前には気づかなかったメリットやデメリットに気づけるかもしれません。
相手先の経営方針や経営者の考え方と、自分の仕事への考え方を重ね合わせて考えるのが大切です。
志望動機を見つめなおしてみる
そもそもその会社を志望した動機は何だったのか、もう一度見つめ直してみましょう。
応募しようと考えた理由があるはずです。
先に述べた企業研究と併せて書きだしてみるのがよいかもしれません。
複数の会社から内定が出ているのであれば、それぞれを比較してみるのも有効です。
自分自身の情報を整理する
次のステップは自分自身の情報を整理することです。
自分の性格や仕事に対する考え方はもちろん、経験やスキルなどをできるだけ具体的に書きだしてみましょう。
転職を決意した理由を振り返ってみる
転職を決意したからにはなんらかの理由や目標があったはずです。
しかし転職活動の終盤になると、内定をもらうことにばかり注意が向いてしまい、当初の目的を見失っている場合も少なくありません。
なぜ転職しようと思ったのか、なぜ前職の会社を辞めようと考えたのかなど、転職を決意した理由を振り返ってみましょう。
内定をくれた会社が本当に自分が求めていた会社なのかを判断する手助けになるはずです。
仕事に対する自分の考えを明確にする
理想を完全に満たす職場はそうそうありません。
まずは自分が仕事に対して大切にしたいポイントや考え方を明確にしてみましょう。
その中でどうしても譲れないものから順番に検討を行います。
内定先の会社が自分の希望をどの程度クリアしているのかが判れば、内定を受けるべきかの判断材料になります。
完全な職場ではないかもしれませんが、どうしても譲れないポイントさえクリアしていれば、多少の食い違いは我慢できるものです。
自分の経験やスキルを整理する
自分のこれまでの経験やスキルをもう一度整理してみましょう。
そのうえで、内定先の会社が自分の経験を活かせる職場であるかどうかを考えます。
良さそうに見える職場でも、自分のスキルが活かせなければ、ゼロから始めるのと変わりがありません。
結果が出せるようになるまでは時間がかかってしまいますので、ある程度の覚悟が必要になります。
最もよいのは自分のスキルが活かせる職場です。
経験のある仕事であれば一から覚え直す必要はありませんし、即戦力になれれば会社からの評価も高まります。
自分をしっかり持って他の仕事と比べない
内定をもらってからの悩みとしては、「他にももっと良い会社があるのではないか」という迷いです。
これは比較的順調に転職活動が進んだ人にありがちな傾向です。
後悔したくないのは分かりますが、上を見ればきりがありませんし、転職活動を長引かせるわけにもいきません。
内定先の会社と他の会社を比べてばかりでは、いつまでたっても迷いは払拭できないでしょう。
大切なのは自分の仕事に対する考え方と合っている職場なのかということです。
当初の気持ちに一度立ち返ってみれば、内定先が自分に合っているかどうかが見えるのではないでしょうか。
第三者に相談してみる
先に述べたステップを踏めば、内定を受けるべきかどうかがかなり見えてきたのではないでしょうか。
そのうえでまだ迷いがあるのなら、第三者の意見を聞いてみるのも有効です。
ただし意見はあくまで参考であり、決定するのは自分自身であるのを忘れてはいけません。
あくまで最終判断のためのちょっとした後押し程度と思ってください。
相談相手は慎重に選ぶ
人に相談する場合は、慎重に相手を選びましょう。
もっともよいのは、転職市場や相手先の業界に明るい現役の人です。
すでに退職した人や働いていない人では、現在の状況を把握していないので、内定先に対する正しい評価ができません。
また親や親族などの身内も避けたほうがよいでしょう。
家族は身近な存在であるため、客観的に考えられない可能性があります。
悩んだら転職エージェントに相談してみる
通常の悩みであれば友人や知人に相談してもよいでしょう。
ですが転職については、経験豊富なプロフェッショナルによる意見のほうが役に立つ場合があります。
判断に悩んでいるのであれば転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは、転職市場に対する企業価値や状況に精通していますので、現実的な意見が得られます。
最終的に決定するのはあくまでも自分ですが、プロの意見はなによりの参考になります。
後悔しないよう判断は慎重に
今回は、内定を受けるべきか悩んだときにどのように考えるべきかについて解説してみました。
内定をもらえたのはよいことかもしれませんが、それはあくまで過程のひとつであり、それで転職活動が終わりになるわけではありません。
仕事に就いてから後悔しないよう、内定を受けるかどうかは慎重に判断しましょう。