自動車工場やメーカーで働く自動車整備士は、体力が必要とされる大変な仕事です。
ですが、その割に待遇やお給料に恵まれておらす、辞めたいと考えている人も少なくありません。
自動車が好きで就いた仕事でも、苦労が多くメリットが少なければ、やる気がなくなってしまうのも仕方ありません。
そこで今回は、自動車整備士の仕事と、高収入を得る為にステップアップする方法について考えてみたいと思います。
目次
自動車整備士のデメリット
自動車整備士は体力的にも過酷な仕事です。
まさに身体を使って働く、肉体労働と言えるでしょう。
まずは、そんな自動車整備士のデメリットについて考えてみましょう。
仕事の大変さに比べて収入が低い
重たい物を持ち上げたり、辛い姿勢で作業を行ったりする自動車整備士の仕事は、体力的にかなりハードです。
作業場によっては冷暖房が整っていない場合もあり、夏は暑く冬は寒い環境で、汚れることも厭わずに一日中働かなくてはならない、まさに肉体労働です。
ですが、そのように過酷な仕事の割りに、お給料や待遇に恵まれているとは言えません。
また技術力があっても、それに見合った収入が得られることは稀で、中小の整備工場や自動車販売店では、収入や待遇が改善される見込みは少ないでしょう。
繁忙期には残業も多く長時間労働になる
自動車の買い替えや新規購入が増える3～4月は、それに伴う定期点検も増えるため、自動車業界にとっては繁忙期になります。
また年末年始や夏休み、ゴールデンウイークなどの長期休暇の時期は、自動車を使う機会が増えるため、仕事が増える傾向があります。
繁忙期には残業も続き、休みも取れずに長時間労働となり、ただでさえきつい仕事に拍車がかかります。
自動車整備士としてステップアップを目指す方法
先に述べたように、自動車整備士はお給料に恵まれていない傾向がありますが、努力と工夫しだいでは高収入を得ることも可能です。
では、どのようにしたら高収入が得られるのでしょうか。
大手メーカーのディーラーで働く
自動車整備士の仕事は、過酷な労働環境から離職する人が多いため、慢性的な人手不足です。
そのため求人も多くありますので、お給料や待遇の良い会社に転職するのも方法のひとつです。
大手の自動車メーカーであれば、社員の待遇や福利厚生などが一定のレベルに達していると思われます。
お給料の他に、ボーナスが期待できるかもしれません。
ただ、好条件の会社は競争率も高いので、相当な経験やなんらかの資格を持っていないと採用されるのは難しいと思われます。
今後を見据えて新しい技術を身に着ける
自動ブレーキや運転アシストなど、自動車業界においてもIT化の波は押し寄せています。
今後は自動運転などの技術も一般化されて、今までにはない機能が搭載された自動車が出てくるでしょう。
また、ガソリンに頼らない新しいエネルギーによるエンジンも開発されていますので、今までの知識だけでは対応できなくなってきます。
ステップアップを考えるのであれば、これまでの知識や技術だけでなく、ITや新しい技術に対応できるスキルを身に着けなければなりません。
整備士としての技術や知識は当たり前のものとして、さらに先を見据えたスキルがあれば、よりよい待遇の会社へ転職できる可能性が高まります。
自動車整備士として長く働き続けるなめには、勉強して無題になることはないでしょう。
自動車整備士として転職に成功する
現在の職場では先行きが見えず、ステップアップが期待できないのであれば、新たな職場への転職も考えてみましょう。
なんらかの資格や技術があれば、今よりよい職場に採用される可能性も十分にあります。
次に、自動車整備士として転職を成功させるために必要な条件を考えてみましょう。
コミニュケーションスキルを磨く
これからの自動車整備士は、黙々と作業だけをしていればよいという訳ではありません。
他の整備士と違いを出したいなら、コミニュケーションスキルを磨きましょう。
自動車の構造はある程度の専門知識を必要としますので、よほど好きな人でない限り理解が難しい面があります。
整備や修理を依頼してくれたお客様に対して、内容を分かりやすく伝えるためには、専門用語に頼らない説明が必要です。
またお客様の要望を的確に察知して、よりよいサービスを提供するためには、相手の目線に立った対応が求められます。
高いコミニュケーションスキルがあれば、お客様も安心して大切な車を預けられるでしょう。
お客様の信頼が多ければ、それだけ会社の利益になりますので、転職の面接ではコミニュケーションスキルをアピールして、会社に貢献できることを伝えましょう。
人と接するのが苦手という人は
機械をいじるのは好きだけど、人と接するのは正直苦手という場合もあるでしょう。
これは技術者に多い傾向で、決してめずらしいことではありません。
コミニュケーションスキルが大切と述べましが、流暢に説明できなければならないという意味ではありません。
お客様の立場に立って、分かりやすく伝える態度や、仕事に対する真摯な姿勢があれば、お客様の信頼は必ず得られます。
転職活動における面接でも、テンプレートな答えをスラスラと述べるよりも、多少つっかえながらでも一生懸命さが伝わるような受け答えをすれば、面接官の印象もよいものになります。
会社が求めるのは、うわべだけの調子の良さよりも、仕事に対する真摯な姿勢をもった人です。
あなたの真剣さが面接官に伝われば、採用される可能性は高くなるでしょう。
転職先を探すには転職エージェントを利用しよう
よい転職先を探すには、たくさんの候補を比較して検討しなければなりません。
どのような会社を探したらよいかに迷うなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントは、一般の求人情報誌などには掲載されない、非公開を含む多くの情報を持っています。
そのため、あまり知られていない優良情報にもアクセスすることができ、独力で転職先を探すよりもよい会社に巡り合える可能性が高まります。
転職エージェントは無料で利用できますので、積極的に活用してみましょう。
転職に向けて動き出してみよう
今回は、自動車整備士の仕事と、高収入を得る為にステップアップする方法について考えてみました。
整備士は、自動車が好きな人にとってやりがいのある仕事です。
長く働き続けるためには、過酷な現場からは早く抜け出して、条件のよい会社に転職しましょう。
よりよい職場を見つけるために、まずは転職に向けて動き出してみてはどうでしょうか。