仕事を辞める勇気が出ない。辞めたくても辞められない葛藤から抜け出そう。

B!

もう、我慢ならない…。

辞めてやる、こんな会社辞めてやるぞ…。

終業時間までそう心に決めていたとしても、実際に家に帰ると、実行に移せない。

そんな悩みをお持ちではありませんか。

仕事を辞める勇気がでない、そんな憂鬱が生じる理由はどこにあるのでしょうか。

それはあなたのなかに「辞める理由」と「辞めない理由」が存在し、せめぎ合っているから。

心理学的にアンビバレンス、日本語で葛藤と呼ばれる状態です、どちらも選べるけれど、決め手にかけているわけですね。

この記事では、そんな葛藤状態に着目しながら仕事を辞める勇気が出ない理由を探っていきます。

読み終わる頃には葛藤状態から抜け出す糸口がつかめていることでしょう、ぜひお付き合いください。

葛藤(アンビバレンス)とは


あなたはこれまでにアニメや漫画で頭上に天使と悪魔とがあらわれて押し問答を繰り返す、なんて場面を見たことはありませんか。

ポジティブな発言をする天使に対して、悪魔はネガティブで否定的、悪い方向へと思考を導きます。

この天使と悪魔とが譲ることなく対立している様子をしばしば、葛藤(アンビバレンス)と呼びます。

あなたの心の中では、相反する欲求が同時に起こり、どちらを選ぶか迷っている状態にあるのです。

「会社を辞めたら生活ができない」「でもここの人間関係には耐えられない」

こんな二つの壁に挟まれ、あなたは今身動きが取れなくなっています。

そんな自分を優柔不断だ、と否定することはありません。

心の葛藤は誰しもが持ち合わせているもの、むしろ社会人として必要な姿勢であるからです。

あれこれ考えてしまうのは、身に及びそうな危険からあなたを守るため、言わば潜在的な本能です。

こうした心理が働くからこそ、私たちは上方へ向かうために、時に足踏みを繰り返してしまうのです。

一瞬の出来事であればまだしも、長くその状態に身を置くのは精神衛生上、得策とは言えません。

では、相反する感情に対し、どう折り合いをつけていけばいいのでしょうか。

葛藤から抜け出すために


まずはあなたが自分自身とよく向き合い、葛藤している理由や経緯を探りましょう。

繰り返しますが、葛藤とはメリット、デメリットがせめぎ合っている状態を指します。

給料が高い、というメリットに対して勤務時間が長い、というデメリットがあるとします。

ここでメリットを得るために会社に残る道もありますし、デメリットを避けるために退職を選ぶ道もあるのです。

葛藤から抜け出すにはどちらかを選択し、進まなければなりません。

頭では理解できても、いざ進むとなると足はなかなか前を向きませんよね。

今あなたが決断できないでいるのは、このメリットとデメリットがせめぎ合っているから。

どちらを選んでも何かを失う判断に迫られた時、やはり人は葛藤します。

まずは自身にとって価値あるものと、損するものとを明確に認識しましょう。

整理がうまくいかず、考えが頭の中だけでまとまらないのであれば、一枚の紙などに書き出してみるのもいいです。

そうすることで、客観的な思考を持ち合わせることができます。

ここで大切なのは、自分自身のことだけを考えること。

「同僚が困るから」「育ててくれた上司に申し訳ないから」などと優しくなる必要はありません。

仕事とは、あなたの人生の長い時間を充てるものです。

今はあなたの人生をより良いものにすることだけを考えて動いてみましょう。

メリットとデメリットが明確になったなら、次はいつ、どこでそれを感じたか詳細まで突き詰めて考えてみます。

例えば「給料が高い」ということをメリットとした場合、給料明細をみたり実際に残高に反映されていたときにメリットを実感するでしょう。

客観視してみたことで、メリットと感じていたものは、長い人生の中でみればほんの一瞬の出来事であることがわかりました。

人によっては、自分のなかで「給料が高い」というメリットはそれほど重要なものではなかったと気づくことができるのです。

その一方で、自分はその瞬間が、なによりの生きがいなんだ、と感じる人もいるかもしれません。

要は自分にとって何が重要で、何を切り捨てていいものかを判断できればいいのです。

そのための手段として、客観視してみることはとても有効です。

こうして自分の価値に優劣をつけ、本当にやりたいことを明確にしていくことが重要です。

あとは前進する力を身につけましょう。

なぜやめたいと思ったのかもういちど見直す


「なんか嫌な予感がするなあ…」なんて経験をしたことがある人も多いでしょう。

あなたの脳は、無意識にこれまでに体験してきたすべての情報をインプットして保有しています。

そうして学習してきた辛い経験を無意識に引っぱり出し「嫌な予感」としてあなたを危険から守ろうとしています。

人間は、本能的に嫌な記憶ほど根強く心に刻み込む習性を持つと言われています。

「負けた試合の方が学ぶことが多くある」「嫌なことの方が心に残る」とは動物的な本能からくるものなのでしょう。

あなたが直面している悩みも、嫌な出来事が先行して頭を支配している可能性があります。

長い目を持ち、メリットと掛け合わせながら、じっくりと将来を見据えましょう。

今一度考えてみます。

あなたが会社を辞めたい理由はなんですか。

そして、そう思ったのはどんな場面に置かれたときですか。

尊敬できない上司から理不尽に注意を受けて腹が立ったときなど、冷静さを欠いた状態で出す答えは、時にあなたの本心からかけ離れていることがあります。

勢いも大事ですが、決して感情任せになることはせず、ここでも客観的な視野を持つことを心がけましょう。

こうして浮かびあがった答えこそ、あなたが本当に突き進むべき道といえるのではないでしょうか。

とことん自身と向き合って辞めることを決意したのはいいけれど、いざとなると言い出せない、そんなことも少なくはないはずです。

その理由はあなたの心の中でまた違う葛藤を繰り返しているから。

そして、それはあなたの思い描いた未来とは、何ら関わりのないものに対して悩んではいませんか。

例えば人手不足などです。

会社が人員不足だと分かっていながら退職を申し出るのはやはり気が引けるものですよね。

ですがそれはあなたの責任ではありません、切り離して考えましょう。

人が入ってくるまで待とう…。

繁忙期が過ぎてから辞めよう…。

と機会を伺っていれば、いつまで経っても退職できずに苦労することになるでしょう。

ギクシャクとしたその後の人間関係を考えてしまうと、言いたいことを言い出せない人は多くいるはず。

しかし他人や会社の都合を考えすぎてストレスを溜め続ければ体調を崩してしまいます。

損をするのはあなた自身なのです。

くよくよ悩んで時間を無駄にせず、いちど決断したのであれば悩むエネルギーを進む力に変えましょう。

人は常に物事を天秤にかけ、行動をためらう生き物です。

その機能として葛藤を繰り返す理由は、すべて幸せな未来へ向かうために必要だからです。

人は比較検討し続けて、自分にとって最良の選択肢を選び取って幸福になっていきます。

選んでいるだけではいつまで経っても不幸なままですから、最後には選び取らなければなりません。

何も考えていない人よりも、何かに悩み、苦労している人の方に惹かれることはありませんか。

人間的な魅力や幸せとは、葛藤の先にあるものです。

大いに悩んだら大胆に決断することを忘れないようにしましょう。

時間をかけて悩み、その先でたとえ失敗したとしても、それはあなたにとってかけがえのない財産となるはずです。

まとめ

葛藤(アンビバレンス)は日常の中で頻繁に経験する心理作用です。

晩御飯のメニューひとつとっても、私達は葛藤するようにできています。

しかし、その症状が長引くほどに欲求不満が高まります。

幸せに向かうためにあるとはいえ、悩んでいる時間はおしなべて苦しく辛いものです。

私たちはその心の争いと隣り合わせにこれからも生きていかなければならないでしょう。

しかし、この記事を読んだあなたは今後決めきれない二択に迫られたとき、すでに解決の方法を手に入れました。

たとえ選択を誤っても、幾度だってやり直せることも思い出してください。

葛藤とうまく付き合って、後悔をしない道を歩んでください。

その先に、光が差すことを願っています。

ご覧いただきありがとうございました。

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