卓球ボールとはどんな特徴があるのかまとめてみました
いつも練習や試合で使っている卓球用のボール。
卓球プレイヤーにとってなくてはならないもの。
しかし、皆さんはこのボールについてどれほどの知識があるでしょうか。
プラスチック製で、白い5センチ位の大きさで、中が空洞になったボールぐらいしか知らないのでは。
もちろん卓球ボールのことを知らなくても試合に勝つことができます。
でも、これからの卓球人生、ボールのことを知っていても損ではないでしょう。
そこでここでは卓球ボールに関するルールや特徴などをまとめてお話しします。
これを読んで、卓球プレイヤーとして恥ずかしくない、いえ自慢できる知識を得て下さい。
卓球ボールのルール
まずは卓球ボールのルールというべき、国際公認球の検査項目とその規格(範囲)をまとめました。
・重量: 2.67g ~ 2.77g。 なんと範囲は0.1g。
・サイズ: 40.00mm ~ 40.60mm。 こちらも範囲は0.6mm、1mmよりも小さい!
・はずみ: 305mmから落として、240 ~ 265mm。
・転がし: 1m先で175mmより横にいかない。
・硬さ: 50ニュートンの力をかけた時のへこみの範囲が0.69 ~ 0.81mm、しかもつなぎ目と天と地の3箇所も測定し、同じ硬さでないといけません。
・真球度(上下でサイズの違いがないか): 0.24mm以下
・光沢のないつや消し
これらのテストを受けて合格したボールだけが「★★★(スリースター)」と言われ、公認球として試合に使われるのです。
ボールはセルロイドまたはそれと似たプラスチックから作られています。
セルロイドもプラスチックと思う人もいるかもしれませんが、実際は違うものです。
色は白とオレンジがあります。
会場によってはどちらかが見にくい場合があるので、その場所によって決めることができるそうですが、まず白のボールを使っていると思います。
オレンジはジュニアメインですね。
とにかく、驚くべき精度で作られているのですね。
卓球ボールは上下のつなぎ目がありますが、その影響をできるだけなくそうとしているメーカーの努力に頭が下がります。
卓球ボールの種類
卓球のボールにも種類がありますのでまとめてみました。
ラージボール
皆さんが使用しているボールは通常のサイズの硬式ボールと思いますが、ラージボールと言うのもあるんですよ。
ラージボールは、通常のボールが大きさ40ミリに対して44ミリと少し大きいです。
また、重さは通常の硬式2.7グラムに対して、ラージは2.3グラムと軽いです。
なお、ラージボールでは使われるネットも少し高いですよ。
ですので、ラリーが続きやすくなります。
ラージボールの目的は小さい子やお年寄りが卓球を楽しんでできるようにするためのもの。
そのためにラージボールはラリーが続きやすいように作られているのですね。
★の違い
先にも書きましたが、試合で使用されるボールには、★マークが3個ついています。
これは厳しい基準を取ったとあかしで、公認球として認められた証拠です。
日本卓球協会では公認プラスチックボールのリストを公開していますので、確認することができます。
★マークが3個の公認球から、2個、1個となしの4種類に分かれています。
ただし、★一個の1スターのボールを見ることはほとんどないと思います。
2スターは、3スターを作る時に出来た少し精度の悪いボールだそうです。
2スターは量は少ないですが、普通に販売しています。
練習球(★なし)は、よく使っているのではないでしょうか。
3スターボールが1個300円位するのに対して、練習機は100円位で買える安さが魅力です。
ですので、練習には練習球を使っていることでしょう。
練習球だからといって、性能が著しく劣るわけではありません。
3スターボールと比べてばらつきなどが大きいかもしれませませんし、メーカーによって打球感の違い大きいようですが、その差は初心者にとって、違いがわからないかもしれません。
なにより、良いボールを少し使うより、安いボールを大量に購入していっぱい使う方が練習効率は間違いなく良いです。
ですので、予算内で多くのボールを購入して使いましょう。
ただし、目標とする試合に使うボールが分かっていれば、そのボールを購入して試合前に使っておくと良いですね。
やはり、ボールによって少しずつ特徴があるので、それに慣れておく方が良いと思いますよ。
なお、卓球メーカー以外のボールはおすすめしません。
安いからといって購入しても、すぐに割れたり変形したりしますし、品質のばらつきが多すぎるたり、打球感も違うでしょうし、繊細な卓球の練習には向かないです。
卓球メーカーの作ったボールを練習でも使うようにしましょう。
材料の違い
卓球ボールは、以前は「セルロイド」と言うもので作られていました。
セルロイドは、お歳をめされてる方ならご存知だと思いますが、昔は人形の材料として使われてましたよね。
それが、セルロイドが問題のある材料と言うこともあり、卓球ボールもプラスチックに変わってきました。
ですので、現在の主流というか、ほとんどがプラスチック製ボールです。
ですので、材料の違いを気にすることは無いですね。
なお、セルロイドからプラスチックに変わって、スピンが減ったと言われています。
メーカーの違い
メーカーでもボールの違い、特に打球感が違うと言われています。
打球感は個人によって違うと思いますし、また、上級者レベルにならないとその違いはわからないことが多いと思います。
そういうこともあってここでは、メーカーの違いについての記載は省きます。
詳しく知りたい人はネットで検索可能ですので、調べてみてください。
メーカーによる違いは、3スターボールよりも練習球の違いが特に大きいようです。
理由は、3スターボールは厳しい検査をとっていますのでその分違いが少なくなりますが、練習球は各メーカーの基準に従っているだけなので違いが大きくなると考えられます。
メーカーを統一して練習するに越した事は無いですが、問題は予算ですよね。
私の考えは、少しの違いよりも、ボールの数量を重視した方が良いと思います。
ですので、練習の時はとにかく練習球を多く購入して使うことをおすすめします。
ただし、先ほども書いたように目標とする試合で使われているボール(メーカー)が分かっているのであれば、事前の練習(の一部)はそのボールで行った方がいいですね。
試合でボールが違うことに感じが違いプレーに悪影響が起きないように、少しでも慣れておいた方が良いですから。
日本の卓球ボールメーカーは、ニッタク、バタフライ、TSPなどがあります。
このうちニッタクは、国際試合でも使用される公認球を作っている数少ないメーカーで、ニッタクのボールは過去にオリンピックでも使用されたことがあります。
なお、2016年のリオオリンピックで使われた卓球ボールは、中国のメーカーの「上海紅双喜」でした。
卓球ボール まとめ
卓球ボールにも厳しいルールがあり、ルールに合格したボールだけが試合で使われています。
ルールに合格した公認ボールは、★が3個つけられており、3(スリー)スターボールと言われています。
3スターボール以外にも、2スター、1スター、★なしの主に練習球があります。
練習球は3スターボールに比べて値段が3分の1位になります。
ですので、練習球としてたくさん購入して使いましょう。
オレンジのボールも実際にあり、オレンジの3スターボールもあり試合に使えないわけでは無いですが、主にジュニア用になっています。
皆さんが使われているのは公式ボールで直径40ミリですが、直径44ミリのラージボールと言うものもあります。
ラージボールは、主にお年寄りや小さい子が使ってラリーが続くように作られたものです。
卓球ボールは多くのメーカーがいろいろな種類のボールを発売しており、少しですが打球感等が変わります。
試合球(3スターボール)は、その違いは大きくはありません(特に初心者にとっては)。
ただし、慣れのために試合前には、試合に使われるボールでも練習することをおすすめします。
練習に使うボールすべてを3スターボールにすると言うのは難しいでしょうが、少しは試合に使われる3スターボールを持っていても良いのではないでしょうか。
最後に、2020年に行われる東京オリンピックに、日本の卓球ボールが使われ、日本人選手が活躍することを、日本人として願っています。
もちろんこれを読んでもらった皆さんの活躍も願っています。