よく「頭のいい子」と「勉強のできる子」は違うと言いますよね。その違いはなんなのでしょうか?学校の授業が始まるまでの間でも接していればわかるとも言います。
実際、子育てをしているとその意味がなんとなくわかるような気がしています。今回は、頭のいい子の特徴についてまとめてみました。
目次
頭のいい子の特徴とは?
頭のいい子と聞いて、どんな子をイメージしますか?学校の成績がいい子や落ち着いて人の話を聞ける子を思い浮かべる人が多いですよね。それも間違いではないです。でも、頭の良さというのはそれだけではありません。
私も子育てをしていて感じますが、おもちゃを使って遊ぶようになる1歳ぐらいから頭の良さを感じるようになりました。
どういうことかというと、おもちゃを与えてもずっとなめている子や自分なりに動かしてみる子そして大人に渡してくる子です。
うちの子はしばらく自分で動かしてみて、私に渡してくるんです。最初はそれがなんでかわからなかったのですが、よく観察していると私がどう使うかをみているんです。
「こうするんだよー」と私が遊んで見せると、しばらくじーっと観察しています。
そして、納得するまで観察したら私からパッと奪うんです。そして、自分でやってみて同じようにできたら「できたよ!」とドヤ顔でパチパチしています。
物事をすぐに理解する
このように、1歳すぎから「わからない」ことがきちんと理解できて、そのわからないをどうやったら解決できるのかを知っているのはすごいなぁと感心したのを覚えています。
大人でも、わからないことがわからない人はいますよね。
仕事などでわからないことがあれば質問してね。と言っても間違ったまま進めていたりわからないはずなのに質問してこなかったりします。
そしてそんな人に「わからなかったら質問してねって言ったよね?」と聞いてみると決まって「何を聞いていいかわからないんです」といいます。
今では育てる人数もかなり経験していますので、あまり驚かないですが、最初はとてもびっくりしたのを覚えています。頭があまりよくない人というのは、大人も子供も同じで物事の理解力がものすごく悪いんです。
物事を理解する力が弱いと、わからないことがわからないという状況になってしまいます。
質問ができないというのは結構致命傷で、勉強でも仕事でも何かを上達していくためには教えてくれる人に質問することが必須です。
でも、質問というのは、ある程度わかっていないとできないものなのです。
最初はそれでも構わない気がしますが、頭のいい人というのは最初に「わからなければ質問してね」と言った時「ちょっとまだわからない所がわからないのでマニュアルみてもいいですか?」と言ってくれます。
これを言ってくれると、もう一度マニュアルに沿って説明ができますよね。頭のいい人というのは、わかっていないのにわかったふりをすることがないように思います。努力でそうできる日人もいれば、元々その気がある子もいます。
2歳前になってくると今の子はタブレットで遊ぶことも増えてきます。その触り方をみていても物事の理解力がすごいなぁ・・と思うことがとても多いです。
お気に入りのアプリを教えないのに勝手に開いたり、操作方法も教えていないのに1〜2回触っただけでもう覚えていたりと、親が感心してしまうことがとても多いです。
考える力のある子と記憶力が高い子
考える力のある子と記憶力の高い子がいます。どっちがいいかは賛否がありますが、私は考える力を伸ばしたいです。もちろん受験となれば記憶力はとても大切です。記憶力がよくないと暗記系の問題には不利になりますから。
でも、考える力は全ての基本です。植物を育てるときに種が元気でないとどれだけ世話をしてもある程度までしか伸びませんよね。その種の部分を担っているのが考える力だと思うのです。
言われたことやこれ覚えてねと言われたことはできるけど、自分で考えて動くということができなければ、大人になって仕事をするときに困ります。
子供をみていると、この考える力が長けている子とそうでない子はなんとなくわかります。
子供の考える力というのは、持って生まれたものによるものです。同じおもちゃを与えても子供それぞれで遊び方が違いますよね。
その遊び方が考える力がある子というのは、独創的なのです。
大人は固定観念があるので、「それ違うよ。」と言ってしまいがちですが、その子にとってはそれで正解なのです。
そういう子供をみているととても面白いなーと思います。
記憶力がいい子というのは、素直に「これ覚えてね」といえば覚えます。そして先生にも褒められる機会が多いことだと思います。
でも考える力のある子というのは、一般的に「地頭のいい子」と呼ばれることが多い気がします。
自分で言うのもなんですが、私はどちらかと言うとこの地頭のいいタイプだったのかなと今色々なことを調べていて思います。
その理由なんですが、高校生の頃先生に言われたことがあったんです。「お前勉強したら大学いけるよ?」と言うので「今時間を使って勉強をしたらその勉強したことは大人になってどんな役に立つんですか?」と聞き返したんです。
すると、学校の先生は誰1人この質問に答えてくれなかったんです。大学に行くメリットや学校の勉強を頑張るメリットがないなら、やらなくてもいいかと思ったんです。
色々みていると、地頭のいい子というのはやったほうがいいことはわかっていてもその理由が納得できるものでなければやろうとしないことが多いそうです。
それをみて、あーなるほどなと変に納得してしまいました。つまり、記憶力がいい子というのはある程度大人が導いてあげると成功するのに対して、考える力のある子は本人の納得するようにやらせてあげれば成功します。
ただ、自分自身の経験からいうと「学校の勉強もある程度大事」だと言うことを言ってあげたほうがいいと思います。
考える力のある子に「勉強しなさい」と言って「なんで?」と言われたときに「やらないとダメだから」では絶対にやりません。
なぜやらないとダメなのか・学歴がないとどのようなデメリットがあるのかをしっかりと説明してあげてください。
そこを理解できたらきっと成績は伸びていくと思います。
なんで?が多い
お話ができるようになる2〜3歳くらいになってくると子供の「なんで?」地獄がはじまります。このなんで?は大人からすると煩わしいしタイミングによってはイライラしますよね。
うるさいなーと思う気持ちもわかりますが、そのうるさいなーと思う気持ちに負けて邪険にしては絶対にいけません。子供はわからないことを大人になんで?と聞くことでまた一つ賢くなるのです。
頭の悪い子はそもそもこのなんで?が出てきません。自分で考えるということが少ないため、なんで?と思うことが少ないのです。
私が実際にみた悲しい出来事をお話ししますね。4歳ぐらいの子がママに「ねぇ〜はなんでなの?」と聞いているんですが、ママは上の空です。
子供がなんどもなんで?なんで?と聞くのでついにママは「うるさいなー。知らんっていってるやろ」と答えました。
悲しそうな顔をする子供とスマホに夢中な母。私はその親子の様子をみていて思いました。「その手元に持っているスマホで調べてあげればいいのに・・」と。
せっかく子供が疑問を持っても、親が答えてあげないと子供の考える力は伸びません。子供の可能性を縮めないようにしたいですね。
いたずらが多い
先ほどのなんで?と同じなのですが、「これを触ったらどうなるんだろう」「このコップを逆さにしたらどうなるんだろう?」と疑問が多くその疑問をやってみてしまうので、大人から見ればいたずらが多いと映るわけです。
もちろん、それはダメなんだよと教える必要がありますが、このいたずらが全くないのは好奇心が少ない証拠です。
好奇心が強いと色々なことをしてみたくなります。そして子供は理性がまだまだ育ってないですから、気になったことはやってしまうんですよね。
いたずらが少なく「お利口さん」な子と言うのは逆にちょっと心配です。このいたずらをきちんとしつけて一緒に歩いていくと、頭のいい子に育つと言われています。
何歳ぐらいからわかる?
さて、この頭のいい子の特徴がで始めるのは何歳からかと言うと、私の体感になりますが、1歳ぐらいからわかります。
言葉を発するようになったり、親の行動を真似するようになるとその頭の良さがわかります。
おもちゃの遊び方もそうですし、ちょっと月齢の先のおもちゃに興味を示すようになるんです。
頭の良さと言うのは学校の勉強だけではありません。先ほど言ったように地頭のいい子が必ずしも学校の勉強ができるとは限らないですから。
私が頭のいい子だなぁと感じるのは、物事を理解する力をみたときです。友人の子が出かけるときに、迷子紐を最初つけられていました。もちろん怪我や誘拐などを考えると絶対に必要なものです。
けれど、次に会ったときにはつけていませんでした。
私は不思議に思って友人に聞いてみたのです。
「あの迷子紐どうしたの?」すると友人は「最初手を繋ぐのを嫌がったからつけていたけど、何回かつけたらそっちの方が嫌だったのか手繋ぐようになったの」と言うのです。
私はそれを聞いて、頭のいい子だなぁと感心したのです。子供なりに「手を繋げば紐で繋がれなくて済む」と理解したと言うことですよね。
まだ1歳半でもママの行動をみて、自分がどうすれば快適にお出かけできるのかを考えているのです。
頭のいい子は自我が強い
これは何人もの子供をみていて感じたことです。頭のいい子ほど自我が強いです。そのため、2歳でくると言われているイヤイヤ期が早めにきている子が多いです。
そもそもイヤイヤ期とはなんなのでしょうか?諸説ありますが、私は自我の芽生えと自分でやりたいのにできない葛藤からくるものだと思っています。
今まではママにやってもらうのが当たり前だったのが、自分でできるようになります。
でも自分でできないことも多いため、ついママは手を出してしまいますよね。それが我慢できなくて、「イヤ!(自分でするの!)」となります。
子供が成長している証拠なのですが、親としては自我が強くイヤイヤが強いとなかなか育児のハードルは高くなります。
イライラすることも多いですし、些細な子供の喧嘩のような喧嘩も多くなります。その自我の強さは頭のいい子の特徴だと私は思っています。
頭がよくないと勉強についていけない?
これは私の見解ですが、別に頭がよくないと勉強についていけないことはないと思っています。
学校の勉強についていくためには努力ができる子なら問題ないです。
努力ともう一つ必要なのは、人の話を聞けるかどうかです。先生の説明をきちんと聞き、先生の指導に従う。
このことがしっかりできるのであれば問題なく成績は伸びると思っています。
努力ができる子なら問題ない
頭はよくなくて努力もできないとなればもう絶望的ですが、きちんと努力ができるのであればなんの問題もありません。
宿題をするのもそうですし、きちんと毎日学校に通うのもれっきとした努力です。
学校の勉強というのは、しっかり授業を聞いてわからないことをきちんと聞き解消できる子なら問題なくついていけるのです。
そしてもし受験をするとなれば、受験用の塾に通えば受験も問題ないです。
いい学校に通う子が全て頭のいい子かというとそんなことはないです。天才型と努力型がいますので、努力ができる子であれば問題なく子供は伸びます。
頭が良くても勉強が嫌いな子もいる
私や友人もそうだったのですが、大人になって仕事が始まるとその差が出てきます。
学生時代の友人なので、出身高校の偏差値は40ほどの進学校ではないところです。それでも会社で仕事を始めるとどこにいっても「すごいね」と褒められるのです。
おそらくですが、私も友人も地頭のいいタイプなので、人の感情をうまく察したり要領が良かったりするのです。
そのため、仕事でやらなければいけない理由がはっきりしていると頑張れるのです。
学校の勉強は「これやって何になるの?」と思ってしまうとその疑問を解決してあげないと地頭のいい子というのは頑張れません。
なので、もし我が子が地頭のいいタイプだと思ったら、勉強をする理由をしっかりと納得させてあげてくださいね。
頭のいい子に育てるためにNGなこと
我が子が頭がいいかどうかはある程度までわかりません。ですが、頭のいい子を育てている親にはある程度の共通点があるんです。
こうすればいいですよと言ってもなかなかピンとこないと思いますし、「できないよ」と思いますよね。
私もそうなので、よくわかります。その代わりこれはやめた方がいいよならまだやめやすいのかなと思うので、頭を使わない子にしないためのコツをご紹介します。
本を読まない
一番多いのはこの絵本を読まないということではないでしょうか。絵本を読まない親というのは総じて親も読書をしません。本から得られることなんてないと思いがちですが、それは全く違うのです。
子供に絵本を読むというのは、とても大事なことなんです。絵本を読むことで頭の中で色々なことを考えることができます。
キャラクターが動いている様子やキャラクターが話している様子などを自ら想像することで、考える力が身につくのです。
昨今問題になっている「文章を読めない子供が増えている」という問題も、この本を読まずにインターネットやゲームばかりしているからだと言われています。文章を読む能力がついていないと、全てのことに繋がってくるのです。
これからのAI時代に勝ちのこるために必須の能力だと言われています。そのため、今子育てをしているなら、積極的に絵本を読んであげて欲しいですね
動画を見せる
私は今子育て中でタブレットでゲームはさせても動画は一切見せていません。私が音がないとダメな人なのでテレビはつきっぱなしですが、子供向け番組は1日1時間と時間を決めています。
今流行りのユーチューブに関しては、子供が勝手に見ようとしても止めます。というのも動画は受け身ですよね。動画は子供自身が頭を使わなくても楽しみを与えてくれます。
そのため、頭を使わなくてもいいんです。それが大問題なんですね。大人でも頭を使わずに生活をしていると、どんどん考える力が衰えていきます。それが子供だったらどうでしょうか?
今から考える力を伸ばさなきゃいけない子供が頭を使わずに過ごすなんて考えただけで恐ろしいです。
頭のいい子に育てるためには、しっかりと日々考えさせてあげないといけないのです。
スマホのゲームも賛否がありますが、子供がやっている姿を見ていると一生懸命考えるからか、途中で寝落ちしている時もよくあります。もちろんそればかりはよくないので、時間は決めています。
よく「静かで助かる」と何時間でもユーチューブを見ている子がいますが、考える力がなくなってしまいますので、いますぐやめましょう。
移動中や出先で困った時だけなど用途は限定する必要があると思います。
子供のなんで?に答えない
これも大問題です。子供はせっかく好奇心を持って色々なことを知りたいと思っているのに、親がそれを無視してしまうとわからないことを「まぁいいか」と知りたいと思わなくなります。
どうせ聞いても答えてくれないし。こんな風に一度思ってしまった子供の好奇心を取り戻すのは大変です。
そうならないために、子供のなんで?には積極的に答えてあげましょう。
好奇心旺盛な子は頭のいい子に育ちます。なんでも知りたい・やってみたいと思うことは考える力を育てることの根本となるものです。子供三人東大に入れたママは、図鑑を持ち歩いていたそうです。
子供のなんで?にすぐ答えられるようにとのことです。一般のママはそこまでしなくてもいいですが、スマホを誰でももっている時代です。
そのスマホで調べて答えてあげるぐらいのことはしてあげましょう。
積み木やレゴなどの頭を使うおもちゃを与えていない
東大のレゴ部を知っていますか?通常の大人が何ヶ月もかけて作る大きなレゴ作品を1日程度で作ってしまうのです。以前テレビでみたのですが、すごい以外の言葉が出てこなかったです。
積み木やレゴブロックで遊ぶことで、想像力を育むことができます。
自分でしっかりと考え行動することで、脳を育てることができます。
なので、家に考える系のおもちゃがないのであれば、今すぐに買ってあげてください。プラレールも自分で考えレールを組み立てるので非常にいいですよね。親が一緒に遊んであげないといけないので、つい動画などで済ませてしまいがちですがおもちゃで遊ぶというのはとても重要なことなのです。
まとめ
いかがでしたか?頭のいい子の特徴というのは、大きく分けると「地頭のいい子」と「頭のいい子」です。その特徴としては「考える力のある子」と「記憶力のいい子」だと思っています。
また、地頭のいい子は人の感情に気づきやすかったり要領が良かったりします。学校の勉強が得意だとは限らないのがデメリットですが、私の経験上その辺りは周りの大人がどれだけ納得させてあげられるかにかかっていると思います。
あくまで私の感想ですが、地頭のいい子は少し扱いづらく、頭のいい子は素直で扱いやすい印象です。
どちらがいいというわけではありませんが、その子それぞれの特徴をうまく活かして、その子それぞれの特性を伸ばしてあげて欲しいと思います。