脱毛で起こりうる副作用と予防策を紹介。脱毛の副作用が心配な人へ。

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脱毛宣言をしたら家族や友人に止められ、その理由が副作用だということがあります。

「脱毛すると副作用が起こるからやめた方がいいよ。」と言われると不安になりますよね。

そこで今回は、脱毛と副作用、予防策について紹介します。

脱毛すると本当に副作用が起きてしまうのか、どの程度の副作用なのか、どう予防すればいいのかを見ていきましょう。

1.肌の赤みやヒリヒリ感

脱毛後には肌が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じたりといったことが起こります。

湿疹や肌がむくんだように見えることもあるでしょう。

光脱毛やレーザー脱毛は、毛のメラニン色素に光をあてることで毛根細胞に反応させています。

肌への負担がゼロとはいきませんので、多少の赤みやヒリヒリ感は脱毛につきものです。

脱毛するならある程度は避けられないと捉えておく方がいいでしょう。

肌の赤みやヒリヒリ感を予防するには?

肌の赤みやヒリヒリ感、湿疹やむくみは、副作用というより脱毛後には比較的起こりやすい症状です。

脱毛翌日にはおさまることがほとんどなので、不安に感じ過ぎる必要はありません。

安静に清潔にしているのが一番で、以下の行為は避けるようにしましょう。

  • 熱いお風呂や岩盤浴などに入る
  • 激しい運動をする
  • 飲酒をする
  • マッサージをする

これらは血行を促進する行為で、余計に赤みやヒリヒリ感がでてしまうことがあります。

脱毛後は無理をしないで自宅でリラックスして過ごすようにしましょう。

肌に優しい脱毛を選ぶ

一時的な肌の赤みやヒリヒリ感でも怖いと感じる方や、もともと肌が弱い方は、肌に優しいと言われる脱毛方法を選ぶことも1つです。

たとえば、SHR(蓄熱式)脱毛やハイパースキン脱毛など。

脱毛サロンでも扱われている方法ですが、一般的な脱毛方法に比べて弱い熱で毛にアプローチできる方法なので、肌ダメージが少ないことで知られています。

ほかにも、近年は肌トラブルを可能な限り減らすために、最新機種の脱毛器を導入しているサロンやクリニックは多数あります。

肌に優しい脱毛方法を選ぶことで精神的な安心感にもつながり、副作用への恐怖心からも解放されやすくなります。

2.肌が乾燥する

脱毛後に肌が乾燥することもよく見られる副作用の1つです。

原因は、肌に熱をあてることで肌内部の水分が蒸発してしまうためだと言われています。

肌が乾燥することでかゆみを感じやすくなったり、赤くなったりといったことも起こります。

肌の乾燥を予防するには?

脱毛で肌が乾燥することも比較的よくある症状なので、完全に予防することは難しいです。

ただし、普段から保湿を徹底することで乾燥しにくくなりますし、乾燥してしまった後の対処法にもなります。

脱毛サロンやクリニックでも保湿をしっかりおこなうことを指導されるはずです。

脱毛中に使う保湿液は、肌が敏感になりやすいことを踏まえ、低刺激で使い慣れているものがいいでしょう。

乾燥対策は年中必要

乾燥がひどいと、やけどや痛みを引き起こしやすくなるため、脱毛自体を断られることがあります。

乾燥対策は乾燥しやすい秋や冬だけでなく、基本的に年中必要だと思っておきましょう。

秋や冬は脱毛後に暖房やこたつなどの温度が高過ぎることで乾燥を進行させるリスクがありますし、空気が乾いているためこまめに気をつける必要があります。

春夏についても、日焼けによって肌の水分が奪われ、ひどい乾燥状態になることがありますので、日焼け対策とあわせておこなうようにしましょう。

3.やけどしてしまう

肌の赤みやヒリヒリ感がすぐにおさまる程度のものならいいのですが、3日ほど経っても治らない場合は軽いやけどの恐れがあります。

放っておくと悪化したり、痕が残ってしまったりする可能性がありますので早めに医療機関を受診する必要があります。

やけどを予防するには?

高い効果を得るために脱毛器の照射パワーを上げることが考えられますが、むやみに上げることでやけどにつながりかねません。

スタッフの方とよく相談しながら安全な範囲で上げるようにしましょう。

医療行為がおこなえないエステや脱毛サロンでは、照射パワーを高くし過ぎることはできません。

エステや脱毛サロンでやけどした場合は運営や技術力に問題があるケースもあるため、少し注意が必要です。

日焼けや乾燥など肌状態が悪いときもやけどしやすくなりますので、紫外線対策やUVケアは必須です。

すぐに対処してもらえるクリニックを選ぶことも検討

やけどは万が一起きたときに早急に処置することが大切なので、その場で薬や軟膏を処方してもらえるクリニックを選ぶことも予防策となります。

脱毛サロンやエステでも医療機関と提携していることがありますが、医療機関がすぐに行けない場所にあると処置までに時間を要してしまいます。

脱毛サロンやエステを選ぶ場合は、事前に提携医療機関の場所や行き方まで確認しておく方がいいでしょう。

4.毛嚢炎(もうのうえん)ができる

脱毛するとニキビのようなポツポツができることがあり、毛嚢炎と呼ばれています。

赤くヒリヒリとした痛みを伴うこともありますが、女性が脱毛後にできる毛嚢炎は基本的に赤みが少なく、痛みもあまりありません。

脱毛後にすぐ発生するケースだけでなく、数日後に見られることもあります。

毛嚢炎は毛穴の奥に雑菌が入りこむことで発生します。

脱毛で毛嚢炎ができてしまうのは、熱を照射することで毛穴のバリア機能が一時的に弱くなったことや、肌を不衛生にしていたことなどが原因だと考えられます。

毛嚢炎を予防するには?

毛嚢炎は通常1~2週間ほどすると治ることがほとんどですが、とにかく肌を清潔に保つことで予防できます。

ただし、清潔にしようと洗浄力の強いボディソープを使ったり、ゴシゴチと強くこすったりすると肌を痛めて逆効果になりますので、優しく洗うようにしましょう。

毛嚢炎は肌に刺激を与えないことも大切です。

普段身につける下着や衣類の素材を通気性のよいものにする、ストッキングやスキニーパンツなど締め付けが強いものは極力避けるといったことも効果があります。

ほかにも、食事や睡眠などの生活習慣を整えることで肌のバリア機能を高めておくこともいいでしょう。

5.埋没毛(埋もれ毛)ができる

脱毛により埋没毛ができてしまうことがあります。

埋没毛とは、毛穴の中に毛が埋まって皮膚から出てこられなくなった毛のことで、皮膚内で透けて見える、くるんとカールして見えるといったこともあります。

埋没毛は肌に何らかのダメージが加わることでできてしまう症状です。

埋没毛を予防するには?

サロンやクリニックの脱毛をして埋没毛ができるのは稀なので、主には毛抜きやカミソリによる無理な自己処理を避けることで予防できます。

サロンやクリニックの脱毛はむしろ埋没毛にも効果があると考えられています。

サロンやクリニックでの脱毛後に埋没毛ができるときは、肌状態とも関連しています。

普段の肌が不衛生な状態で脱毛した場合、安全な脱毛機器を使っても埋没毛ができないとも限りません。

肌を清潔に保ち、体調を整えておくことが大切でしょう。

また、肌の乾燥や傷が原因で埋没毛ができてしまうこともありますので、十分な保湿と傷を避けて脱毛してもらうことも必要になります。

6.硬毛化が起きる

脱毛した後に毛が太く長くなることを硬毛化と呼びます。

硬毛化する確率は0.6%~10%と言われており、脱毛では滅多に起きることではありませんが、可能性がゼロではない副作用です。

原因は医学的には解明されていませんが、有力説としては、光やレーザーの熱量が弱いことで逆に毛細胞が刺激されてしまうことが原因だとされています。

他には脱毛器との相性や肌状態などが一因となる可能性も指摘されています。

硬毛化は脱毛してすぐに起こるわけではなく、脱毛から1~3ヶ月後に太く長くなったように感じることが多いです。

また、硬毛化によって毛が太く長くなることで、毛量が増えたように感じる人もいますが、こちらについては、主には硬毛化の症状によって毛が増えたように見えることがほとんどだと言われています。

硬毛化を予防するには?

硬毛化は主に産毛や細い毛に起こる症状です。

よって、もともと太く濃い毛は硬毛化するリスクはかなり低いと言えます。

予防策を挙げるとすれば、産毛や毛が細い部分は脱毛を避けること、自身の体質との相性も踏まえて、複数の脱毛器を扱っているサロンやクリニックを選ぶことなどがあります。

硬毛化した場合に備え、無料で再施術をしてくれる補償があるかを確認することも方法です。

都市伝説?大きな副作用はないと知ろう

ここまでは脱毛で起こり得る副作用について、症状と予防策をお伝えしましたが、より重大な副作用が起こると言う人もいます。

大きな副作用については、もはや都市伝説に近いものもありますし、別の症状と勘違いするというケースも見られますが、やはり気になるもの。

脱毛と大きな副作用の関係はどうなっているのでしょうか。

汗の量が増える?

脱毛によって汗の量が増えると言われることがあります。

光やレーザーが汗腺を刺激することで汗が増えるという理論です。

しかし、脱毛と汗量の関係性は医学的に完全に解明されているわけではありません。

汗を吸い取る毛がなくなったことにより、汗の量が増えたように感じるケースがほとんどだと言われています。

特にワキはもともと汗をかきやすい部分ですし、汗ジミが気になることが多いので、ワキ汗が増えたと感じる方が一定数いるようです。

また、汗の量が増えた気がすることで汗に意識がいくようになり、精神的に汗をかきやすくなる人もいます。

もともと汗をかきやすい方は体質の可能性も高いでしょう。

このように、汗の量が増えたことの原因が脱毛であることは、かなり稀なケースだと捉えられています。

皮膚がんや血管、内臓疾患になる?

レーザー脱毛は皮膚がんになると言われることがありますが、日本医学脱毛協会によると、皮膚がんの原因は紫外線であり、脱毛時に使われるレーザーの光は赤外線に近いものなので心配はないとされています。

血管や内臓系疾患になるかどうかの疑問についても、レーザーの光が皮膚から3~4ミリ程度までしか届かないことから、血管や内臓に影響を与えないとしています。※

また、ほくろや濃いシミに照射することでがんになるとの指摘がありますが、脱毛が直接的な原因であることは解明されていません。

サロンやクリニックの脱毛では、ほくろや濃いシミがあると脱毛できず、脱毛する場合は保護シールやカバーで隠すことがほとんどです。

不安な方は、ほくろやシミの部分をカバーしてもらうように伝えましょう。

※参照:日本医学脱毛協会

http://www.epi.gr.jp/qa/qa_ind.html

日本医学脱毛協会とは?

日本医学脱毛協会は、皮膚科や形成外科の医師を中心に設立された団体で設立から30年以上の歴史があります。

脱毛を「医療行為」と捉え、健全な医療脱毛の普及をめざした団体であり脱毛に関するさまざまな情報が発信されています。

脱毛で副作用が起こりやすい人

脱毛による副作用は小さなものから大きなものまで指摘されていますが、事前に予防でき、しばらくすれば治るものがほとんどです。

ただし、肌状態が悪い、ホルモンバランスが乱れているといった前提がある人は、何かしらの副作用が起こる可能性は否定できません。

以下は脱毛にあたって特に注意したい人です。

事前のカウンセリングで注意点や副作用についてよく確認しておきましょう。

  • 日焼けや乾燥をしている人
  • 間違った自己処理を続けて肌状態が悪い人
  • アレルギーがある人
  • 肌が弱い人
  • アトピーや皮膚のトラブルがある人
  • 妊娠中や授乳中の人
  • 服薬している人
  • 生理中の人

脱毛による副作用が心配な人はどうするべき?

脱毛による副作用が心配な人のために、安心できるサロンやクリニックを選ぶポイントや事前の対策を紹介します。

エステや脱毛サロンよりクリニックを選ぶ

副作用について医学的知見から判断、処置してくれるのは医療機関のみです。

格安の脱毛サロンやエステは魅力的ですし、ほとんどは安全な運営をおこなっています。

しかし、薬の処方や適切な処置が受けられることを考えると、医師がいるクリニックの安心感に勝るものはありません。

レーザー脱毛は光脱毛に比べて高価ですが、少ない回数で効果がでやすいので、トータルで考えるとそれほど高いということもありません。

運営実績が長いサロンやクリニックを選ぶ

脱毛症例を多数扱っているクリニックや運営実績が長いサロンの方が、安心感できることが多いでしょう。

実際に利用した人が多いことから、たくさんの口コミも確認できるのも利点ですね。

新しくできたサロンやクリニックは、予約が取りやすくキャンペーンを実施していることもあるためメリットはありますが、親会社や医師の経歴などを確認しておくと安心です。

カウンセリングで不安や疑問をクリアにしておく

脱毛を開始してから副作用についてあれこれ悩むより、事前のカウンセリングで確認しておく方がいいです。

不安感や恐怖心は精神的な負担が大きく、それによって脱毛時の痛みを強く感じてしまうこともあります。

考えられる副作用のほか、副作用が起きた場合のサポートや補償内容、どんな機械を使っているのかなどをしっかり確認しておくようにしましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は脱毛と副作用の関係について紹介しました。

副作用と聞くと怖いもののように感じますが、脱毛で起こるのは軽度な肌トラブルがほとんどです。

それよりも、無理な自己処理を続けることによって取り返しのつかない肌トラブルが起きてしまう方が怖いと考えることもできます。

信頼できるサロンやクリニックを選ぶこと、そこで指導された注意事項をしっかり守ることで不安感は減るはずです。

事前の下調べや確認をおこない、安心した状態で脱毛を受けるようにしたいですね。

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