カナダドル円(CAD/JPY)の特徴。値動きの傾向と取引する時の注意点。

FXの為替相場においてアメリカドルは一番取引されている基軸通貨であり、トレーダーもアメリカドルを基準に取引は考えられます。

ドル円から別の通貨ペアで取引したいと考えた時、ドルと関係性のある通貨ペアを選びたいと思うトレーダーもいるでしょう。

ドルに関係のある通貨として考えられるのがカナダドルです。

しかしカナダドルはFXにおいてそこまでメジャーな通貨ではないため、どのような特徴があるか知らない方も少なくないでしょう。

同じように考えてカナダドル円で取引していけば痛い目を見てしまいます。

ではカナダドル円はどのような特徴があり、どう取引していくのがいいでしょうか。

カナダドル円とは

カナダドル円は名称から分かるようにカナダで使われている通貨のカナダドルと円が組み合わさって構成された通貨ペアです。

カナダは国として有名な方ですが、名前だけは知っていてどこにあるか知らないという方も珍しくないでしょう。

カナダは北アメリカにある国であり、アメリカという単語が出たことから分かるようにアメリカの隣にあります。

しかも面積で考えればアメリカよりカナダの方が僅かに大きいのです。

しかしアメリカの隣にありますがカナダはイギリス連邦に加盟しており、イギリスの自治している国となっています。

実際カナダドルにはイギリスの君主であるエリザベス女王が肖像画として使われているのです。

最も昔と違いイギリスの影響力は弱まっているため、カナダにおいてほとんど影響はないでしょう。

カナダはアメリカの隣にあり国としても先進国に該当し、経済も今のところは問題ありません。

にも関わらずカナダドルはアメリカが扱っているアメリカドルに比べると取引量は一目瞭然どころか、通貨全体として見ると少ない方です。

実際にメジャーどころと比較すればカナダドルは残念ながらマイナー寄りの通貨と考えるしかないでしょう。

カナダの経済

カナダで有名な物として金融から離れて考えると、国旗にも書かれているカエデの葉で作られたメイプルでしょう。

しかしカナダで有名なのはメイプルだけでなく国としても資源が豊富にあるのです。

石油や天然ガスといったエネルギーとして使う資源が豊富であり、メイプルが採取できるところから分かるよう森林による資源も豊富にあります。

資源が豊富なことから製造業も盛んであり、特に自動車製造の規模が最も大きいのです。

実際日本でもカナダに拠点を置いている会社が存在しており、製造業という形で日本と接点があります。

貿易も盛んであり、特に隣の国であるアメリカは輸出、輸入の割合が大半を占めているのです。

FXにおけるカナダドル円の特徴

ドル円と比べ取引量が少なくメジャーではないため、FXにおいてもその影響が出ています。

ドル円に比べレートは低く、必要証拠金は少ない

現在ドル円のレートは100円を超えていますが、カナダドル円は100円を切っています。

レートという形でもカナダドル円は為替相場としての需要に負けているのです。

しかしレートがドル円よりも低い分、カナダドル円はドル円より必要証拠金が少なくて済みます。

レートにより変わりますがカナダドル円の必要証拠金は別の通貨ペアであれば豪ドル円に近いです。

豪ドル円に比べると今後の流れによって大きく変わる部分はあるものの、ドル円よりは少ない証拠金で取引できると考えておいてもいいでしょう。

スプレッドは全体的に広い

メジャーな通貨ではないというためかカナダドル円はドル円と比べてスプレッドがかなり広く取られています。

ドル円は基軸通貨同士で取引量が多いためか0.3銭といった狭いスプレッドになっていますが、カナダドル円は20銭近い設定が多いです。

スプレッドの広い通貨ペアは業者によって大きく変わることも多く、中には40銭以上離れているところも珍しくありません。

ドル円からいきなりカナダドル円になるとスプレッドの広さに驚いてしまうでしょう。

スプレッドが広くなる関係で取引をしていく場合はドル円と違った考えが必要となります。

値動きはあるが安定している

取引量がドル円に比べと少ないためか、カナダドル円は少しの取引量で相場が動きます。

そのためドル円に比べると値動きはあるでしょう。

基本的に取引量が少ない相場は変動も激しく、予期せぬ動きになりやすいです。

しかしカナダ自体が先進国で安定した国という面があり、扱われている通貨のカナダドルも安定した値動きとなるのが多くなっています。

ドル円と取引の感覚を変える必要はありますが、他のマイナー寄りの通貨の経験があるトレーダーであれば問題なく取引していけるでしょう。

値動きの特性から実はマイナー寄りの通貨を取引してみたいというトレーダーに向いている通貨ペアにもなっています。

もちろん他と比べればリスクは低いですが、値動きはあるため大きな損失の出る可能性はドル円に比べ高いです。

適切なリスク管理はできるようにしておく必要があります。

スワップポイントは高くないが、将来性はある

カナダドル円はスワップポイントがそこまで高くありません。

低いわけではありませんが代名詞である豪ドル円や最近出てきた高金利の通貨ペアと比べると劣ってしまうのです。

他のマイナーと比べ相場が安定しているメリットはありますが、安定という意味では最近高い金利となったドル円の方が向いています。

最もドル円と比べ必要証拠金が少なくて済むため、メリットがないわけではありません。

しかしカナダドルは現在金利が上昇傾向にあるとされています。

そのためスワップポイント狙いでポジションを保持するメインとなる可能性もあるのです。

カナダドル円で取引を考える方は金利の見通しにも注目しておきましょう。

カナダドル円はどう動くのか

カナダはアメリカの隣にある国なため、アメリカ関係の情報で動く場合が多いです。

動く時間帯はドルと同じニューヨーク市場から

カナダはアメリカの隣にある国であり、時差的にもほとんど違いがありません。

アメリカが活動を始める時間帯は同時にカナダも活動が始まります。

そのためFXの為替相場でもアメリカのトレーダーが取引を始めれば、カナダも同じというのです。

アメリカのトレーダーが活動するのはニューヨーク市場となるため、カナダドル円も同じ市場で動きが出ると考えればいいでしょう。

ドル円と同じ時間帯で同じぐらい動くと考えれば覚えやすいです。

しかしドル円と比べカナダドル円は相場がよく動くため、ニューヨーク市場で取引する時は振り回されないように気をつけなければいけません。

資源では原油の価格が大きな影響を与える

カナダは資源を輸出している国なため、資源の価値がカナダドルの相場に影響を与えます。

その中でもカナダドルの相場を見る上で一番重要なのが原油の価値です。

カナダ以上に原油を埋蔵している国はありますが、それでも国全体として見ると上位に入ります。

何より一番通貨が取引されているアメリカへ輸出しているため、それだけ影響が大きくなると考えていいでしょう。

過去にも原油の価格がカナダドル円の相場に影響を与えていました。

そのためカナダドル円で取引する時は原油の価値を確認し、何か変化があれば相場にも影響が出てくると考えましょう。

原油の価格に関してはWTI原油先物として為替相場と同じくチャートで確認できます。

ネットで検索すればすぐに出るため探すのは難しくありません。

隣だけありアメリカの情報に影響を受ける

隣の国かつ輸出と輸入の大半を占めているため、アメリカに関わる情報も無視はできません。

アメリカの情報に関しては基本的にドル円と同じ情報を見ていけばいいでしょう。

そのため重要な経済指標や大統領といった要人発言がポイントになります。

ドル円で取引した経験があれば分かるようにアメリカの経済指標で最も有名で重要なのは雇用統計です。

普段はほとんど動かないドル円でも雇用統計が発表されると大きく変動することはよくあります。

カナダドル円も例外ではなくアメリカの雇用統計が発表されれば大きな変動を見せる可能性は高いのです。

アメリカの雇用統計は月始めの金曜日、午後9時30分に発表されます。

気をつけたいのはカナダドル円はカナダの経済指標にも影響を受けるため、必ずしもドル円と同じ動きになるとは限らない点です。

ドル円が下落したからとカナダドル円も売りで入ろうと考えないようにしましょう。

アメリカでもう一つ重要な経済指標がFOMCです。こちらは年8回6週置きに発表されます。

FOMCはアメリカの政策金利発表をする機関であり、ドル円にも大きな影響を与える情報でカナダドル円も例外ではありません。

発表される時間帯は深夜となっているため国内の人間においてはあまり縁がない情報です。

しかし深夜に大きく動く可能性があるためポジションを持っていると危険といえます。

特にカナダドル円はドル円と違い相場の動きが大きいため、ドル円以上にリスクが大きくなりやすいのです。

FOMCが発表される日は取引をやめる前に影響から分析してポジションを決済するか考えた方がいいでしょう。

カナダで注目すべき経済指標

基本的にカナダで注目すべき経済指標はアメリカと変わらず、政策金利発表と雇用統計です。

カナダはBOC、カナダ中央銀行が政策金利を発表するものであり、年8回行うという点もアメリカのFOMCと変わりません。

しかし時間帯はアメリカと違い午後11時となっているため、カナダの方が早めの発表となります。

同じに考えていると不意な急変でやられてしまうため、区別して理解しておきましょう。

雇用統計は政策金利と違い何とアメリカのと同じ時間に発表されます。

そのためアメリカの雇用統計だけでカナダドル円の動きを考えない方がいいのです。

他にもGDPや貿易があり、こちらもアメリカと変わりません。

アメリカと似たような経済指標があればカナダでも重要と理解しておけばいいでしょう。

ドル円と似た動きになりやすい

経済指標による影響の違いはあるものの、アメリカとの関係かカナダドル円はドル円の相場と似たような動きになりやすいです。

そのためドル円のチャートも確認して相場が現在どのような状況になっているかを分析し、そこからカナダドル円はどう動くか予想するといいでしょう。

もちろん細かな部分の違いはあるため経済指標を始めとしたファンダメンタルによる動きも考える必要があります。

カナダドル円でどう取引するか

スプレッドが広く相場の動きもあると、隣の国で扱っているドル円と違った戦略で取引する必要があります。

カナダドル円の前にドル円の取引を経験

先ほども書いたようにカナダドル円はドル円の相場と似たような動きになりやすいです。

そのためカナダドル円で取引する前にドル円の方で取引して相場の動き経験しておいた方がいいでしょう。

最もドル円は最初に取引する通貨ペアとしておすすめされる種類です。

自然と取引をするトレーダーも多いため、そこまで意識する必要はないでしょう。

スプレッドの狭い業者を選ぶ

カナダドル円は業者により大きくスプレッドが異なります。

長期取引をする場合でもスプレッドの開きが大きいとそれだけ狭いところと比較して出る利益に差が出るでしょう。

10、20銭の違いは取引を重ねていく上で意外と大きいのです。

そのためカナダドル円で取引を考える場合はできるだけ狭く設定している業者を選びましょう。

しかし残念ですが10銭切るようなことは稀なため、近い数値で妥協は考えなければいけません。

取引は長期かファンダメンタルによる短期的な大きい動きを狙う

スプレッドが広いため通常の動きによる短期取引はあまり向いていません。

そのためカナダドル円で取引する場合は基本的に長期取引となります。

相場の動き自体は情報による急変がない限り素直なため、長期的にトレンドが継続して動くかを分析して取引の判断をしましょう。

一方で短期取引はできないわけではなく、何か大きな動きがある場合は短時間での動きで利益を狙えます。

ファンダメンタル分析による取引となるため常にカナダドル円が動くと考えられる情報を集めましょう。

可能性のあるカナダドル円

特徴を見れば分かるようにカナダドル円は熟練のトレーダーでなくても稼げるチャンスのある通貨ペアです。

ドル円で経験を積んで次に取引する通貨ペアとしてはうってつけといえます。

カナダドル円に対して理解したトレーダーの方は取引候補として考えてみてはいかがでしょうか。

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