不登校でも私立高校受験は可能か?その他の6つの選択肢をご紹介。

中学で不登校になった場合、高校進学できるのだろうか?私立高校受験が可能なのか?気になってしまいますよね。

義務教育の中学校までとは違い、高校は任意教育です。

しかし現在の日本の高校進学率は非常に高いため、とりあえず高校には行っておいたほうがいいと思う親御さんも多いでしょう。

そこでこの記事では、不登校の場合の私立高校受験についてと、不登校生のその他の受け入れ可能な高校について考えていきましょう。

私立高校

それではまず私立高校受験についてみていきましょう。

中学校時代不登校であった場合、公立高校への進学は厳しいと言えます。

これは公立高校の入試では、試験の点数に加え中学校の内申点もカウントされるからです。

そのため中学時代に不登校であった場合は出席日数や内申点が低く、公立高校への入学は厳しくなります。

一方私立高校の場合、入試は試験の点数だけで行われることがほとんどです。

そのため中学時代に不登校であってもほぼ影響がないといえます。

さらに私立高校では、受験科目が公立高校より少ないこともあり、受験対策の勉強がしやすいというメリットもあります。

英語、国語、数学などの3科目で受験できる私立高校を選べば、その3科目だけ集中して勉強できるので目標が絞りやすいです。

また、私立高校には不登校生を積極的に受け入れている高校もあります。

高校の特徴や口コミを調べておくといいでしょう。

私立高校というとで学費の心配をしてしまう方もいるかもしれませんが各都道府県によって奨学金制度なども設けられています。

諦めず利用できるものは利用して行きたい学校に行きましょう。

また、公立高校の中にも入試当日の結果のみで合否を判断する制度を設けている学校もあり、不登校生の受け入れ先は広がりつつあります。

定時制高校

では続いて私立高校以外の高校をみていきましょう。

まずは定時制高校についてです。

定時制高校は夜間や特定の季節に授業を行う学校のことです。

社会人として昼間働き、夜間に高校に通う場合や、全日制の学校で不登校になってしまった子の受け入れ先として利用されています。

授業は一日4時間ほど行われる場合が多く、中には一日6時間行われる定時制高校もあります。

授業時間によって4年制と3年制があり、全国的にみると4年制の定時制高校が多いようです。

定時制高校では不登校経験者が多く、同じような境遇を経験している子が多くいます。

そのため不登校生は互いに気持ちを理解し会える友人を見つけることができるかもしれません。

通信制高校

通信制高校も不登校生にとっておすすめの高校といえます。

通信制高校とは家にいながらレポートを郵送やメールし、それを添削してもらいながら学習を進めていきます。

月に数回だけ学校に行けばいいので、基本的に自宅で好きな時間に学習することができるというメリットがあります。

自分で自由に一日のスケジュールを組み立てられるので、自分のやりたいことが明確であったり、集団生活が苦手で学校に通いたくないという場合には良い方法でしょう。

高専

高等専門学校(高専)は工学や技術系の専門教育をする高校です。

学校は5年制で、しっかりと専門技術・知識を身につけることができます。

就職率はほぼ100%といわれ、不登校生の中でも専門的技術を学びたいという明確な目標がある子には魅力的な学校といえます。

チャレンジスクール

チャレンジスクールとは単位制・定時制の都立高校です。

主に中学校や高校で不登校や退学を経験した子どもを受け入れています。

入学は筆記試験ではなく、面接と作文、志願申告書で合否が決まります。

公立高校ですが、内申点が関係ないのが特徴です。

私立に比べ費用を抑えられるのも嬉しいですね。

チャレンジスクールは東京都の高校ですが、お住まいの都道府県にも類似の高校があるかもしれませんので探してみてください。

フリースクール

フリースクールは小学生や中学生の不登校生の受け入れ先として有名ですが、現在では高校生の受け入れをしている学校も増えています。

学校で過ごすことが合わない、学校に行きたくないという子どもを受け入れ、子どもの安心できる居場所作りをしているのです。

活動内容もスクールによって異なるので雰囲気や内容を自分の目で体験して確認するといいでしょう。

しかしフリースクールは高校卒業の資格は得られないので、社会性を身につけ勉強をする一つの場所として捉えることが大切です。

高校に通わない選択

私立高校や定時制高校などの高校に通わず、高校卒業者と同等の資格を得ることができます。

それは高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)を受ける方法です。

高卒認定は、高校に通うことができなかった生徒が、高校卒業者と同等またはそれ以上の学力があると認定されるための試験です。

その後の大学や専門学校に通うのが明確であり高校卒業の資格が必要な場合で、中学校までの学習内容がしっかりと身についている人はこの高卒認定にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

回答は選択形式です。

自分で学習する習慣があり、中学までしっかりと勉強をしていた場合には難しい試験ではありません。

まとめ

不登校生の私立高校受験とその他の高校について解説してきましたが、いかがでしたか?

不登校生であっても、私立高校の受験は充分可能です。

現在不登校だからといって、「内申点が足りない」と諦める必要はありません。

学校の雰囲気をみたり、入学してから自分が通うイメージなどを膨らませながら私立高校を選んでみてください。

また入試の内容が自分に合う学校を探してもいいでしょう。

そして、私立高校などの全日制高校以外にもたくさんの選択肢があります。

自分の生活スタイルや目標、将来の夢などを考慮して検討してみましょう。

資料請求やホームページ、見学などを通して興味を持てる高校を探してみてください。

実際に学校の雰囲気をみることはとても大切です。

そして必ず本人の意思を尊重し、進学先を決定していってください。

自分で考えて出した結論こそが、不登校から回復できる一歩ではないでしょうか。

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