ムダ毛の処理をおこなう方法として、カミソリを利用している女性はとても多いです。
ドラッグストア等で簡単に手に入るカミソリは、一家に一つあってもおかしくない便利なものですよね。
ただし、カミソリを何となく選ぶ人や安さを第一に考える人も多く、安全で効果的な使い方につながっていないケースも見られます。
そこで今回は、女性がムダ毛処理でカミソリを選ぶ際のポイントを整理して紹介します。
目次
女性が使うカミソリの種類を解説
女性が適切なカミソリを選ぶためには、カミソリの種類から知っておく必要があります。
「カミソリなんてどれも同じでしょ?」と思っていると、仕上がりに違いがでたり、処理を失敗して肌を傷つけたりするリスクもあります。
まずは、カミソリの種類と特徴を紹介します。
T字カミソリの特徴
柄に対してヘッドが垂直についており、Tの形に見えることからT字カミソリと呼ばれています。
広くて平らな部分を剃るときに適しており、丸みや凹凸がある部分はやや剃りにくくなります。
ただ、最近は3D構造でヘッドの振れがいいT字カミソリもありますので、そうしたタイプのT字カミソリであれば、凹凸がある部分にもフィットしやすくなります。
I字カミソリの特徴
柄とヘッドがほぼ一直線になっており、I字カミソリまたはL字カミソリと呼ばれます。
ヘッドが小さめで細かい場所を処理するのに適しているものが多いです。
横滑りして肌を傷つけないように、安全ガードつきのI字カミソリが主流です。
両刃カミソリの特徴
両側に刃がついている一枚刃のカミソリで、本体のヘッド部分に取り付けて使います。
上手に使えばきれいに剃ることができますが、使い方が難しく手間もかかるため、市販品ではあまり見かけなくなりました。
女性で使う方は非常に少なく、主には男性がヒゲを剃る際に使われます。
部分用カミソリの特徴
女性はカミソリを使ってさまざまな箇所を処理するため、用途にあわせた部分用カミソリが多数販売されています。
顔用、眉用、ワキ用、ビキニライン用など、その箇所を処理するのに適した構造となっています。
女性用カミソリの特徴
女性用のカミソリは男性用のものと大きな違いがあります。
男性は濃いヒゲを剃ることが多いため、深剃りできる刃が強いタイプのカミソリや、重ね刃でしっかり剃れるタイプのカミソリが主流です。
手で強さを加減できるように、ヘッドが固定されたものも多いです。
一方女性用カミソリは、女性の体の曲線にあわせて滑らかにフィットするように、ヘッドが動くタイプのものが人気です。
乾燥しやすくデリケートな女性の肌ダメージを減らすような工夫が、いたるところでなされているのも特徴です。
刃の枚数による違いは何?
女性用のカミソリは3枚刃、4枚刃、5枚刃が多いです。
基本的には、カミソリの刃の枚数が多いほど、剃り残しが少なくきれいに剃ることができます。
枚数が多い分肌に刃が多く当たることになりますが、1枚あたりの刃にかかる圧力が分散されるため、肌への負担が軽減されます。
力を入れずにスムーズに剃ることができるタイプであれば、さらに肌への負担を極力抑えることが可能です。
電動式カミソリと手動式カミソリの違い
最近は乾電池がついている電動式カミソリもあります。
手動式と異なり、無理に力を入れることなく軽い振動によって肌あたりがソフトになるメリットがあります。
ただ、人によっては深剃りがしにくいことで仕上がりに不満を持つケースもあります。
肌ダメージを減らしたい方にとっては、電動式はおすすめです。
女性用のカミソリを選ぶ際のポイント
ここからは、女性がムダ毛処理目的でカミソリを選ぶ際のポイントを紹介します。
カミソリはドラッグストア等の身近なお店で購入できますが、何を基準に選べばいいのでしょうか。
用途にあわせて使い分けるのがベスト
ムダ毛を処理したい場所別に使い分けるのがいいでしょう。
広範囲のムダ毛を一気に処理したいならT字カミソリ、デリケートで細かい作業が必要になる顔はヘッドが小さなI字カミソリといった具合です。
最近ではハンドルが長く背中の産毛を剃れるタイプや、ビキニライン専用のカミソリもあります。
剃りたい箇所にあわせて一番適したカミソリを選ぶことが大切です。
以下、用途別に適したカミソリのタイプとおすすめする理由です。
- 平らで剃りやすい腕や脚...ヘッドがやや大きめのT字タイプを使うことで、何回も同じ箇所を剃ることなく肌への負担を抑えることができる
- ワキや膝などの凹凸部分...首振りヘッドのカミソリを使うと、凹凸のある部分にもフィットしやすく剃り残しを減らすことができる
- 顔や手足の指などの細かい部分...慎重さが求められる箇所なので、ヘッドが小さいスリムタイプを使うと失敗しにくい
- ビキニライン...クシ形状のアンダーバーつきを選ぶと長い毛を処理しやすくなる
女性用のカミソリを選ぶこと
女性が除毛用にカミソリを使うなら、女性用のカミソリを使いましょう。
女性と男性ではそもそもムダ毛の処理範囲が異なります。
女性は顔や体など広範囲にわたるのに対し、男性は顔や首回りくらいしか処理しないのが一般的です。
女性は男性に比べて、毛質が繊細で肌は乾燥しやすく、処理する箇所には曲線が多くあります。
女性と男性では、カミソリを使う目的や毛質、剃る場所の性質が異なるため、カミソリも別々のものを使う必要があるということです。
軽くて切れ味がいい方が肌への負担が少ない
カミソリは切れ味が重要です。
刃の切れ味が悪いと肌を傷つけやすく、肌に強く当てることになるため、ダメージが大きくなってしまいます。
100円~200円程度のカミソリは使い捨てを前提に作られていますので、繰り返し使うのであれば1,000円近くするもの、替刃がついているタイプを選ぶようにしましょう。
また、軽くてもちやすいタイプや柄の部分が手に馴染みやすいタイプの方が、力を入れずにスムーズに剃ることができ、肌ダメージを極力抑えることができます。
T字はジェルや石鹸つきのタイプが楽
肌が乾いた状態で剃ると角質を削ってしまうため、肌トラブルの大きな原因となります。
シェービングクリームなどをたっぷり塗って剃ることが原則ですが、面倒に感じて塗らない方もいるようです。
その場合、カミソリ自体の値が多少張っても、ジェルやスムーサー、石鹸などがついているタイプを選ぶことで、肌ダメージをある程度は回避できます。
水に濡れることでスムーサーの役割を発揮するものや、刃より先にジェルや石鹸があたることで潤滑油を使っているようにスムーズに剃ることができるものがあります。
ただし、ジェルや石鹸は何回も使うことで減っていきますので、結局はシェービング剤を使うことになるでしょう。
安全性を考えるとガードつきタイプがおすすめ
深剃りできないように、ガードつきタイプのカミソリも多く出回っています。
理容師などのプロはガードなしを使いますし、しっかり剃るにはガードなしが向いています。
ただ、ガードなしはコツがいるため、ある程度カミソリの処理に慣れた人が使うことが前提です。
下手をすると、刃を横に滑らせて傷をつけてしまう恐れもあるでしょう。
特に顔は横滑りによる失敗が目立ちやすいものです。
ガードつきは、剃り味という点ではやや物足りない印象を持つ方もいますが、安全性を考えるとやはりガードつきがおすすめです。
知っておきたいカミソリ処理のデメリット
用具が手に入りやすく、自宅にいながら簡単にムダ毛の処理ができるカミソリですが、除毛・脱毛の観点からするとデメリットは多くあります。
カミソリでの処理を繰り返すことで考えられるリスクも押さえておきましょう。
生えてくると「チクチク」する
カミソリで剃った直後はツルツルでも、2~3日するとあっという間に毛が生えてきます。
触ってみると「チクチク」とした感覚を覚え、肌触りがよくありません。
特に男性は女性の肌の「チクチク」に残念な印象を持つ方が多いようです。
カミソリでのムダ毛処理をしている間、「チクチク」から逃れることはできません。
剃り残しが起こりやすく完全に除毛できない
カミソリは自分で使うことが基本なので、剃り残しも発生しやすくなります。
しっかり剃ったつもりでも数本残ってしまう、自分では見えない部分がまるまる処理できていないといったことも起こります。
あくまでも応急処置的な側面は否定できず、継続しておこなう処理方法としてはあまり向いていません。
肌を傷つけやすく肌トラブルを招きやすい
カミソリは刃ですから、毛だけではなく肌表面の皮脂や角質も一緒に削ることになります。
カミソリを使えば使うほど肌は乾燥しやすくなり、傷が痕に残ったり、色素沈着を引き起こしたりして肌が荒れていきます。
衛生面に気をつけて処理をしないと、雑菌が毛穴に入って赤く腫れたり、プツプツしたりして肌を露出できない事態にもなります。
本当はカミソリでの自己処理より脱毛がおすすめ
カミソリ1本にかかるお金は少ないですが、今後何十本と購入し続ける必要性があること、処理にかかる時間を削減できないことから、やはり本格脱毛がおすすめです。
脱毛サロンやクリニックで脱毛すると、初期費用や1~2年の期間は必要になりますが、長い目で見るとコストがかからず時短にもなります。
なにより、カミソリ処理による肌トラブルを回避でき、毛がほとんど気にならなくなるため、美しい肌へと導いてくれるのが利点です。
最近の脱毛は昔に比べてぐっと低価格になっており、脱毛は女性にとってごく身近な存在になりましいた。
肌トラブルを避けて面倒な自己処理から解放されたい方には適しているでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、女性がムダ毛を処理する際のカミソリ選びのポイントを紹介しました。
カミソリでのムダ毛処理はリスクがつきものですから、本来あまりおすすめできるものではありません。
ただ、経済的な理由や手軽さから使うことは無理もないことですから、できるだけ安全に効果的に使うことを意識することが大切です。
カミソリは使い方に気をつけるのはもちろんですが、選ぶところからが重要です。
ポイントを押さえたうえで適したカミソリを選ぶようにしましょう。