すぐに気持ちを切り替えられる3つのステップと、習慣化したい6つの方法

平凡な毎日の繰り返しだと思っていても、実は日々、想像以上にたくさんの出来事が起こっています。

楽しいことやおもしろいこと、失敗や思わぬトラブルに遭遇してつらい思いをすることもあるでしょう。

そんな時に人は「なぜあの時こうしなかったんだろう」「もっとうまく行動できたはずなのに...」と、自分を責めてネガティブな気持ちに支配されることがあります。

そして気持ちの切り替えが上手にできないままでいると、ネガティブな気持ちを引きずりながら日々を過ごすことになります。

そこで今回は、ネガティブな自分を引きずらず、気持ちの切り替えを上手におこなう方法について紹介していきます。

気持ちの切り替えが上手になると何が変わるのか?


ネガティブな気持ちのまま過ごしていると、やる気も低下していきますから、いろいろなことが空回りするようになります。

では、気持ちの切り替えが上手になると、人はどのように変わっていくのでしょうか。

ムダなストレスを溜めることがなくなる

気持ちの切り替えが上手な人は、すでに起こってしまったことについて、いちいち悩むことをしません。なぜなら起こってしまったことは変えられない、つまり悩んでも意味がないと知っているからです。

そして、気持ちの切り替えができるということは、悩みの種を大きく減らすことにつながります。

うまく気持ちの切り替えをして、抱えなくても良いストレスを手放すことができれば、今までの何倍も「生きることが楽しい」と感じられるようになるでしょう。

毎日を新鮮な気持ちで過ごせるようになる

「いつも同じことばかりでつまらない」と思っている人ほど、気持ちの切り替えが上手にできていないケースが多いようです。

すばやく気持ちの切り替えができるようになれば、「いつも同じことばかりのくり返し」であるとは思わなくなります。

いつでも、「気持ちの切り替え」を意識して過ごすことによって、日常のちょっとした変化に素早く反応できるようになりますから、毎日を新鮮な気持ちで過ごせるようになっていくでしょう。

クヨクヨ悩まず前向きに生きられる

気持ちの切り替えが上手にできない人というのは、自分から悩みの種を探し出して、「つねに悩んでいる」ことが多いように感じられます。

というのも、気持ちの切り替えがうまくできないために、いつまでも解決策を見出せず、クヨクヨと悩むことで自分の気持ちをまぎらわせているからです。

「悩み体質からそろそろ卒業したい」と思うのであれば、「変わりたい」と漠然と考えているだけではいけません。積極的に気持ちの切り替えをしていく努力が必要です。

スピーディーに気持ちの切り替えをするための3ステップ

上手に気持ちの切り替えをすることで、生きることがもっとラクで楽しいものに変化していくと述べました。

では、スピーディーに気持ちの切り替えをするめの簡単3ステップを紹介しておきましょう。

ステップ1:「いま」の自分の感情を知る

気持ちの切り替えをするうえで大切な、いちばん最初のステップは、「いま」の自分の感情をきちんと知ることです。

「他人の気持ちには敏感だけど、自分の気持ちには鈍感」というのではいけません。「いま自分が何を考え、どう感じているか」をしっかり知ることで、気持ちの切り替えがしやすくなります。

「いま自分は怒りを感じている。マイナスの感情に支配されているな」ということがわかれば、「マイナスの感情をどうにかしたいから、気持ちの切り替えをおこなう必要があるんだな」ということが理解できるからです。

ステップ2:ネガティブな感情と向きあう

「いま」の自分の感情を把握することができたら、次にネガティブな感情と真正面から向き合いましょう。

ネガティブな感情は失敗から生じたものかもしれませんし、過去のにがい思い出からきているものかもしれません。将来のことを考えて憂鬱な気持ちになっている場合もあります。

いずれにしても、ネガティブな気持ちを抱えたままでは、物事は良い方向にむかいません。マイナスの思考を続けている限り、何が起きてもプラスにとらえることができないからです。

そこで、ネガティブな感情と向き合い、「このままマイナスの感情に流されていって、この先いいことあるのかな?」と、自問自答してみましょう。

もちろん、いいことなどあるはずがありません。

自問自答したことにより、「それならこのマイナス思考をいったんやめて、今できることからやってみよう」と、うまく気持ちの切り替えをおこなうように、自分自身をコントロールできるようになるでしょう。

ステップ3:「いま」できることに集中する

自分の中にあるマイナス思考、ネガティブな考えを認識して、気持ちの切り替えをする準備がととのったら、最後に気持ちの切り替えを実行していきます。

人は同時に複数のことを考えることができませんので、ネガティブな気持ちからポジティブな気持ちに、少しずつ意識を方向転換させていくのです。

過去や未来のことは考えません。「いま」にひたすら集中し、「いま」できることに全力で取り組んでみましょう。すると不思議なことに、これまで抱えていた不安がウソのように消えていくのがわかるはずです。

誰にでもできる!上手に気持ちの切り替えをする方法


ネガティブな感情をいつまでも引きずっていると、気分が落ち込むだけでなく、何もかも楽しく感じられなくなってしまいます。

では、うまく気持ちの切り替えをするには、具体的にどうしたら良いのでしょうか。

他人の言葉にまどわされない

マイナスの気持ちを持ち続けてしまう大きな原因のひとつに、不用意に発せられた「他人の言葉」があります。

  • 心ない人による陰口
  • 嫉妬による嫌味
  • 言われる筋合いのない言いがかり

このように自分とはまったく関係のないところで他人が発した言葉は、真実ではありません。しかし、時にわたしたちはこうした他人の言葉を真に受けて落ち込んでしまうのです。

「自分は価値のない人間だ」と思いこみ、気持ちの切り替えがうまくできなくなります。

しかし、よく考えてみてください。人のうわべだけを見て判断する他人に、あなたの本質を理解できるはずがありません。

そもそも、他人をおとしめようとする人は、自分自身が弱いことを隠すため、誰かを攻撃することによって心の安定を得ようとしているだけなのです。

ですから、他人の心ない言葉を真正面から受け止めて落ち込む必要はどこにもありません。自分の価値を決めるのは、ほかでもない、あなた自身であるということを覚えておきましょう。

物事を複雑に考えすぎない

マイナスの気持ちをいつまでも引きずってしまうタイプの人は、物事をどんどん複雑に考えてしまう傾向があります。

実際はとてもシンプルな問題なのに、「裏に何かあるのではないか」「もっと知らされるべき情報があるのではないか?」など、さまざまな憶測から事態を複雑化していきます。

逆に気持ちの切り替えが上手な人というのは、物事を不必要に複雑化せず、素直に受け止めてあれこれと勝手な邪推をしません。

何か問題に直面したときには、あまり深く考えず淡々と解決する道を探すように心がけましょう。

運動をして気分転換をする

気分が上がらない、気持ちの切り替えができそうもないなという時には、運動をしてからだを動かすのもひとつの方法です。

からだを動かすことで、心をリラックスさせる脳内ホルモン「セロトニン」が分泌されますから、あっという間に気持ちの切り替えを完了させることができます。

じっとイスに座って考えているだけでは何も解決しません。それならば、思いきってからだを動かして、いったん思考をリセットしてみましょう。

自分や他人を勝手に「判断」するのをやめる

ネガティブな気持ちを引きずって気持ちの切り替えが上手にできない人の多くは、自分または他人を勝手に判断して、イヤな気持ちを継続させています。

  • 失敗続きの自分はダメな人間だ
  • 自分と価値観が合わないからあの人はダメ
  • どうしてあの人は反省しないんだろう

このように、自分や他人を無意識に責めているのです。問題意識をもつのは悪いことではありませんが、自分や他人の批判を続けることに意味はありません。

自分だけの価値観にとらわれず、広い視野をもって冷静に物事を見つめることができれば、ネガティブな気持ちをいつまでも引きずるということはなくなるでしょう。

気持ちを前向きにしてくれる人と話をする


どうしても自分ひとりでは気持ちの切り替えがむずかしいと感じるときは、仲のいい友人やポジティブな考え方をする人と話をするのもおすすめです。

楽しい気持ちを共有することによって、いつのまにか気持ちの切り替えができていることもよくあります。また、日頃からポジティブな言葉を意識して使うというのも良い方法です。

ただし、他人の悪口で盛り上がることだけは絶対にやめめましょう。誰かの評判をおとしめて楽しむことは、ネガティブな行為そのものだからです。

「言いわけ」するのをやめてみる

気持ちの切り替えをするためには、自分の行動を振り返って区切りをつけることも重要です。

たとえば誰かに「悪いことをした」と思っている場合など、いつまでもグズグズと言い訳をして悩み続けるのではなく、すぐに謝って解決します。

何かスッキリしないことがあれば、その「スッキリしないこと」を放置して不安な気持ちを持ち続けることはありません。言い訳をして行動しなければ、いつまでも問題は残り続けます。

このように、他人や自分自身に言い訳をするのをやめると、思った以上に素早く気持ちの切り替えができることに気がつくでしょう。

意識をすこし変えるだけ!気持ちの切り替えはむずかしくない

ネガティブな自分を引きずらず、気持ちの切り替えを上手におこなう方法について紹介してきました。

マイナスの気持ちを長く持ち続けることは、精神に大きなダメージを与えます。できる限り素早く気持ちの切り替えをして、健全な心を取り戻すことが大切です。

気持ちの切り替えが上手にできるようになると、ストレスを溜めこむことが少なくなり、人生が楽しくなります。
これから気持ちの切り替えがうまくできるように、ぜひ自分の意識を少しずつ変えていきましょう。

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