ピアノを始めたからたくさん練習をしたい。
発表会が近いから練習量をたくさん増やした。
はりきっていたのはいいけれど、なんだか手首が痛い。
ピアノを弾くとき、誰もがこのような経験をするのではないでしょうか。
よくあることとはいえ、ピアノを弾くときに手首の痛みは大敵です。
悪化してしまうとケガにもつながります。
そこで今回は、ピアノを弾くときの手首の痛みの原因と手首を痛めない弾き方を紹介します。
目次
ピアノを弾いていて手首が痛くなる原因
ピアノを弾いていて手首が痛くなったことがある人は多いと思います。
ピアノは指を動かして弾くため、手首にも負担がかかってしまいます。
ピアノを弾くときに手首に負担がかかる状況はどのようなものがあるのでしょうか。
ここではピアノを弾いていて手首が痛くなる原因を紹介します。
無駄な力が入っている
ピアノを弾くときに無駄な力が入っていると、手首が痛くなります。
無駄な力が入ると、手首がスムーズに動きません。
手首がスムーズに動かない状態で手首を動かそうとすると、不自然な力が入るため手首に負担がかかってしまいます。
負担がかかった状態で体を動かすことは、筋肉に負担がかかります。
そのため、無駄な力を入れてピアノを弾くと手首が痛くなるのです。
急にたくさん弾いた
急にたくさんピアノを弾くと、手首を痛める原因になります。
急に運動をして筋肉痛を起こしたことがある人はたくさんいると思います。
ピアノを弾くときは手首の筋肉が動くので、急に練習量を増やすと筋肉痛を起こしてしまうのです。
人前でピアノを弾く機会ができたり、発表会で大曲を弾くときは張り切っていつもより練習量を多くしてしまいがちです。
そうすると手首を痛める原因になるので、練習量は少しずつ増やしましょう。
無理やり速弾きをした
無理やり速弾きをすると手首を痛めます。
速弾きはゆっくり完璧に弾けるから出来ることです。
完璧に弾けていない状態では正しい手の動かし方が定着していないため、不自然な動かし方をしてしまいます。
不自然な動かし方で無理に速弾きをしてしまうと、手首に負担がかかってしまいます。
速弾きは正しい弾き方で速く弾くもので、無理やり速く弾くものではありません。
無理な速弾きは手首を痛める原因になるのです。
手首が痛くならないピアノの弾き方
ピアノを弾いていて手首が痛くなる経験をした人は多いのではないでしょうか。
ピアノを弾く経験が長くなるほど、手首の痛みを感じる人は少なくなります。
なぜなら長い経験のなかで手首を痛めずに弾く方法が自然と身につくからです。
手首が痛くならない弾き方は、どのような弾き方なのでしょうか?
ここでは手首が痛くならないピアノの弾き方を紹介します。
手首の力を抜く
手首を痛めないために、手首の力を抜いてピアノを弾きましょう。
手首に力を入れて弾くと、手首を痛める原因になるからです。
ピアノを弾くときは短い時間ではなく、長い時間弾くことが多いです。
長い時間、手首に力を入れて指を動かし続けることを想像してください。
手首が痛くなることを簡単に想像できるのではないでしょうか。
ピアノを弾くときは手首の力を抜いて弾きましょう。
弾きやすい体制でピアノを弾く
ピアノを弾きにくい体制で弾いてしまうと、手首に無駄な力を入れて無理やり鍵盤を押さえる動きになります。
そのため、ピアノを弾くときは弾きやすい体制で弾きましょう。
弾きやすい体制でピアノを弾くために、普段からポジショニングを研究してください。
どうしてもわからない時は、レッスンのときに先生に聞きましょう。
レッスンを習っていない人は、ピアノを弾く姿勢のワークショップなどに出るのも一つの方法です。
ピアノを叩かずに弾く
ピアノを弾くときは叩かずに弾きましょう。
叩くように弾くと、手首に負担がかかるからです。
大きい音を出したいときは、ピアノを叩くように弾いてしまいがちです。
けれど、ピアノは叩くように弾かなくても大きい音が出ます。
強い音を出したいときは、前の音を弱く弾くことで強い音を表現することも可能です。
叩くように弾かなくてもピアノは音がしっかり出るので、手首に負担がかかる弾き方は控えましょう。
手首が痛いときの対処法
ピアノを弾いていて手首が痛くなってきた。
そんな時に無理は禁物です。
ピアノを弾いているときに手首が痛くなったらどうすればいいのでしょうか。
ここではピアノを弾いている途中で手首が痛くなったときの対処法を紹介します。
練習をやめる
手首に痛みを感じたら、練習を一度やめてください。
痛みを感じる時は、手首の筋肉が多少なりとも傷んでいるからです。
手首が傷んだ状態で練習をすると、さらに傷んでしまいます。
練習を再開するときは痛みが治まってから再開し、軽めの練習にしてください。
痛みがおさまらないときは練習をやめて安静にし、完全に痛みが回復してから練習を再開してください。
湿布をはる
ピアノの練習をしていて手首が痛くなったときは、湿布をはりましょう。
痛みを感じたら後回しにせずに、すぐ湿布をはってください。
手首が痛いときは、軽くても炎症が起きています。
湿布は炎症を直すときに使うものなので、炎症を抑えるためにすぐに使いましょう。
湿布をはったら安静にして練習を中止してください。
どうしても直らない時は病院へ
手首の痛みがどうしても直らない時は、病院にいきましょう。
腱鞘炎などになっていると、病院で薬をもらう方が早く治るからです。
病院に行くことが面倒だと思うかもしれませんが、痛めた状態で練習を続けても手首に負担がかかるだけです。
病院では早く良くなるための対処法なども教えてもらえるので、自分で判断せずに医師の診察を受けましょう。
手首を痛めないために気をつけること
どんなに完璧にピアノが弾けるようになっても、手首を痛めてしまっては本来の力を発揮できません。
演奏会などでピアノを弾くとき、手首の痛みのために実力が発揮できないのは悔しいですよね。
そのためには普段から手首をいためないように気を配ることが大切です。
手首を痛めないために気を付けることを紹介します。
練習を急に増やさない
手首を痛めないためには、急に練習量を増やさないでください。
急に練習量を増やすと腱鞘炎の原因になるからです。
運動などで、急に体をうごかして痛めた経験がある人は多いのではないでしょうか。
ピアノを弾くことは手首の激しい運動をしていることと同じです。
そのため、急に練習量を増やしてしまうと手首を痛める原因になってしまうのです。
手首を痛めないためには練習量を徐々に増やしていきましょう。
脱力してピアノを弾く
ピアノを弾くときは、脱力してピアノを弾きましょう。
無駄な力が入っていると、手首にも力が入って負担がかかってしまうからです。
手首に力を入れてゆっくりと弾いてみると、手首が痛くなる上に指がスムーズに動きません。
ピアノを弾くときに、無駄な力を入れて弾くとスムーズに弾けない上に手首を痛める原因になります。
手首を痛めないためには無駄な力を抜いて練習しましょう。
腕の筋肉から動かすように弾く
ピアノを弾くときは、腕の筋肉から動かすように弾きましょう。
手首だけを使って弾くと、手首に負担がかかってしまうからです。
腕の筋肉から動か座ずに手首だけを使うと、鍵盤を押さえる力も安定しません。
手首に負担がかかる上に音が汚くなってしまうのはとてももったいないです。
ピアノを弾くときは、手首だけを動かすのではなくて腕の筋肉から動かすように弾きましょう。
弾きにくい所はゆっくりと弾く
ピアノの曲を弾いているとき、弾きにくい所はゆっくりと弾きましょう。
弾きにくい所はスムーズに弾けない動きをしているからです。
ピアノがスムーズに弾けない時は、指の動かし方やポジショニングが間違っています。
間違っている状態で無理に動かすと、筋肉の負担になります。
指の筋肉と手首の筋肉はつながっているため、指に負担がかかる弾き方は手首の負担にもつながるのです。
弾きにくい所はゆっくりと弾いて、ポジショニングや指使いなどを一度確認しましょう。
手首が痛くなる時は一度弾き方を見直そう
いかがでしたか?
ピアノを弾くときに手首の痛みを感じる人はとても多いです。
急に練習量を増やすと手首が痛くなりがちですが、ほとんどの場合は手首に負担がかかる弾き方をしています。
手首に痛みを感じた時は無理をせずに練習を中断しましょう。
そして、一度自分の弾き方を見直してください。
手首に負担がかかるような弾き方をしていませんか?
普段の練習から弾きやすくて手首に負担がかからないポジショニングでピアノを弾きましょう。